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「琉弥さん!」
「真佑くん!」
主人公が俺たちの方へ駆け寄ってくる。今は俺と琉弥しかいないんだけど、主人公から俺は見えていなかったらしく俺を見て少し嫌な顔をした。
「ボソッ...こいつは要らないのに....」
えぇ....?!
丸聞こえじゃん
俺なんかした?え?要らないって何さ。俺もともと主人公の好感度低めなのか?俺嫌われてるの?
地味にショックなんだけど!!
これからどんどん嫌われてくはずだから関係ないんだけどさ、、、
主人公はパッと明るい笑顔に戻り琉弥に弁当を差し出した。
「昨日言ったように、琉弥さんの分のお弁当作ってきました!」
「おおっ、ありがとう。」
「え? ダメじゃん琉弥。」
「どうしたんですか光さん?」
琉弥も急に口出しした俺に困惑してる。
あー、別に意地悪するつもりなかったんだけどなー
「言ってないの?ごめんね真佑くん。琉弥は基本他人から貰った食べ物は食べるの禁止されてるんだ。だから琉弥は真佑くんのお弁当食べれない。」
「光?俺真佑くんが変なの入れるなんて思ってないし別に...」
「え?そうですよ、僕何も入れてません!」
「そういうことじゃないよ。 琉弥に何か渡したいって人は結構いるんだ。けどその子達はみんな我慢してんの。琉弥が真佑くんのお弁当を受け取ったら、琉弥は嘘つきで酷いことをしたことになるんだよ?恨まれる可能性だってあるんだ。」
「っ...僕誰にも言いません!だから...」
主人公が焦ったように俺をじっと見つめてくる。
くっ、、そんな目をしたって俺は動かされないのだ....!
「光、真佑くんもああ言ってるし...」
こんくらいのことでネチネチ言ってる自分がおかしく思えてくる。
でもこれは琉弥と主人公のため...
「琉弥それ本気で言ってる?俺は琉弥と真佑くんのためを思って言ってるんだよ?」
「.......」
できるだけ嫌味っぽく、けど酷すぎないくらいに..
「で、でも光さんだってお弁当...」
「俺は特別。琉弥とはずっと一緒にいるから信用されてるんだ。あ、でも大丈夫、琉弥が俺の弁当食べればいいだけだから。代わりに俺が真佑くんが琉弥に作ったお弁当食べてもいいかな。」
主人公は諦めた顔をして表情を緩めた。
「そうだったんですね!残念です。じゃあ光さん、どうぞ!」
「ありがとう。なんか申し訳ないなぁ。」
「食べられなくてごめん、真佑くん。」
「いえいえ!僕の知識不足のせいですから!琉弥さんも優しいから僕のこと断れなかったんですよね?光さんが食べてくれますしお弁当は無駄にはなりませんよ。」
「ごめん...」
思ってたより琉弥が弱気でちょっと罪悪感があるが気にしないことにしよう。
「おーいるいる。悪いな!片山がコンタクト落としたっていうから4人で探してたんだ。」
いいタイミングで碓氷達が来た。
どよんとした雰囲気からパッと開放される。
「そうなんですか?言ってくだされば僕達も探しに行ったのに。」
「ううん、すぐ見つかったから大丈夫。」
「よかったです!」
「あ、まだ食べてなかったのか?先に食べとけって言ったはずだけど...」
呆れた顔で桐島が座った。
「全員揃った方がいいだろ。」
「そうだな。」
その日のいじめはそれだけだった。
「真佑くん!」
主人公が俺たちの方へ駆け寄ってくる。今は俺と琉弥しかいないんだけど、主人公から俺は見えていなかったらしく俺を見て少し嫌な顔をした。
「ボソッ...こいつは要らないのに....」
えぇ....?!
丸聞こえじゃん
俺なんかした?え?要らないって何さ。俺もともと主人公の好感度低めなのか?俺嫌われてるの?
地味にショックなんだけど!!
これからどんどん嫌われてくはずだから関係ないんだけどさ、、、
主人公はパッと明るい笑顔に戻り琉弥に弁当を差し出した。
「昨日言ったように、琉弥さんの分のお弁当作ってきました!」
「おおっ、ありがとう。」
「え? ダメじゃん琉弥。」
「どうしたんですか光さん?」
琉弥も急に口出しした俺に困惑してる。
あー、別に意地悪するつもりなかったんだけどなー
「言ってないの?ごめんね真佑くん。琉弥は基本他人から貰った食べ物は食べるの禁止されてるんだ。だから琉弥は真佑くんのお弁当食べれない。」
「光?俺真佑くんが変なの入れるなんて思ってないし別に...」
「え?そうですよ、僕何も入れてません!」
「そういうことじゃないよ。 琉弥に何か渡したいって人は結構いるんだ。けどその子達はみんな我慢してんの。琉弥が真佑くんのお弁当を受け取ったら、琉弥は嘘つきで酷いことをしたことになるんだよ?恨まれる可能性だってあるんだ。」
「っ...僕誰にも言いません!だから...」
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こんくらいのことでネチネチ言ってる自分がおかしく思えてくる。
でもこれは琉弥と主人公のため...
「琉弥それ本気で言ってる?俺は琉弥と真佑くんのためを思って言ってるんだよ?」
「.......」
できるだけ嫌味っぽく、けど酷すぎないくらいに..
「で、でも光さんだってお弁当...」
「俺は特別。琉弥とはずっと一緒にいるから信用されてるんだ。あ、でも大丈夫、琉弥が俺の弁当食べればいいだけだから。代わりに俺が真佑くんが琉弥に作ったお弁当食べてもいいかな。」
主人公は諦めた顔をして表情を緩めた。
「そうだったんですね!残念です。じゃあ光さん、どうぞ!」
「ありがとう。なんか申し訳ないなぁ。」
「食べられなくてごめん、真佑くん。」
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「そうだな。」
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