BL漫画の世界に転生しちゃったらお邪魔虫役でした

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「りゅ、琉弥...」

「おぉ、神谷だ!」

琉弥がちょっと驚いた顔をした。

「えっと、、碓氷だっけ?」

え? 分かるの?

向こうも認識されていたことに少し驚いている。

「俺のことも分かる?」

すると桐島も自分を指差しながら期待した目で琉弥を見た。

「もちろん。確か桐島だよね?それでゲームしてる方が片山で弁当食べている方が小川。一応クラスメイトは全員分かるよ。だって中学からいる人がほとんどだし。」

名前を呼ばれて、片山と小川は一瞬顔をあげてちらっと琉弥を見たが、すぐにそれぞれのやっていたことに戻った。

琉弥マジか、、初耳なんだけど...

「っ.....まぁそうだよな。逆に香川はなんで分からなかったの?」

「俺...覚える必要がないと思ってた...琉弥が全員覚えてたのなんかちょっとショックだ...」

「マジかー、まぁ今回俺らのことは覚えたでしょ?」

「うん。」

「別に関わる人だけ覚えればいいと思う。」

「そうだよな!」

桐島優しいなぁ...

「そういえばさ、光とみんなが一緒にいるの珍しいな。」

「今日友達になったんだもんな!」

碓氷がにかっと答える。

「へぇそっか。」

それに対して琉弥もニコッと答えた。

琉弥、目が笑ってないぞ。
怖いからやめて、、、

「もう席に戻ったほうがいいんじゃない?」

片山がゲーム機を片付けながら言った。

「そうだな。」

気づけば小川も弁当箱を片付けていた。

こいつら結構真面目なんだな。

俺らも繋げていた机や椅子を元に戻した。

琉弥をちらっと見ると、何故か琉弥は悲しそうな顔をしていた。

あぁ、もしかして俺が勝手に友達つくったこと怒ってんのかな。

だってしょうがないだろ、、、琉弥はどうせ主人公と一緒になるんだから。

今はまだそういう関係じゃないかもしれないけど、いずれそうなるんだから...

それより琉弥としか話さなかった俺が他のやつと話して友達つくったことを褒めてほしい....