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授業が終わり、お昼の時間になった。

昼食は校内であればどこで食べてもいいということになっているから、俺と琉弥はいつも屋上で食べていた。
しかし今日は違う!

琉弥と一緒にいたら友達は作れない、できれば今日は琉弥以外のやつと食べてみたい。

教室を見回していると、机で1人で食べようとしている大人しそうなやつを見つけた。

えーっと、、、確か小林だったかな?

「小林っ!」

「ブフッ!」

「えっ!!!大丈夫?!」

小林はゴホゴホと噎せながらこくこくと頷いた。

「よかった。いきなりごめんな?」

「う、ううん。大丈夫。それでどうしたの?」

「あぁ、一緒に昼飯食べたいと思って!」

「.....」

そんなに顔を引きつらせなくたっていいだろ...
 
え?なんで弁当包み直してんの?

「僕ちょっと用事思い出したかも!さよならっ!」

「えっ、ちょっと待っ...て...」

彼は弁当を持ってそそくさと教室から出ていってしまった。

マジかよ

俺はガックリと肩を落とした。



「逃げられちゃったね。」

「うわっ!」

背中から声がして振り返ると琉弥がいた。

「屋上に光がいなかったから迎えに来ちゃった。」

琉弥を見ると、口元は笑ってるのに目が笑っていない。

怖ぇよ ほんの数分遅れただけだろ、、

「ごめんな琉弥、待たせちゃって...」
 
でも一応謝っておく。

「ううん、気にしてない。それより光が他のやつと話すなんて珍しいな。」

「ああ、ちょっとな?」

そう言うと琉弥の表情が曇った。

な、なんでそんなに怒ってんだよ、、、お前が主人公と付き合った時にぼっちにならないようにしてるだけじゃんかよ...

「......」

黙って様子を伺っていると、琉弥がはぁっと肩を落とした。

「あのさ、俺が他のやつと話してたら怒るくせになんでお前は他のやつと話してるわけ?」

呆れたような顔をしている琉弥を見て少しホッとする。

なんだ。そんなことか

「ごめんな。俺今まで琉弥のこと束縛しすぎてたかなと思って。」

琉弥はいまさら?って顔をした。

「だから他のやつらと話して2人の世界にいるのをやめようと思ったんだ。けど今は失敗しちゃった。」

「へぇ、それはすごく急だね。」

「確かにな。」

あははと笑ってみせる。

「いいと思うよ。光が他のやつらと話そうとしてくれてるのは嬉しい。」

琉弥はニコッと笑った。おお、今度は目もちゃんと笑っている。

「けど、俺を1人にしないでね?」

「もちろん。」

お前もな!

「じゃあお昼食べよっか。」

「うん。」

はぁ、、、なんか疲れた....

しかも結局琉弥と食べることになってるし...
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