12 / 13
12.1日目の夕食を再び
しおりを挟む
城下町の散策から帰って来た後、ルーサーは兄と別れて晩餐の為の準備をした。
前回同様に、コリンを始めとした使用人のみんなが頑張って飾り立ててくれて、鏡の中には舞台俳優も白旗をあげそうな美少年が出来上がっていた。
そのまま部屋で時間まで兄の命を狙っている犯人を、穏便にどうにかするにはどうしたら良いのだろうかと悩んでいたが、もちろんすぐに良い方法なんて浮かばず。
あっという間に晩餐の時間になってしまった。
前回と同じ時間、同じメニュー。テーブルの中央に飾られている、フルーツが蝋燭の炎に照らされている。
スモークサーモンとサバのパイ包みにナイフを差し込む。
ちらりと視線をあげると、アルバートは美味しそうにもりもりと皿の上の食事を食べているが、ルーサーはソワソワと落ち着きなく食事を進める。
この後毒入りのワインがやって来るのだと思うと、全然喉を通らないのだ。
――もうすぐ毒入りワインが来るんだよね。上手く飲めるかな……。
本当は毒入りワインなんて飲まなければ良い。
実際、前回勧められた時アルバートは断っていた。
だからそのままにしておけば飲まなくて済むはずだ。でも毒を仕込んだ犯人を捕まえて、兄上を取り巻く環境を変えたいと思った時、それでいいのかわからなくなった。
毒を入れた犯人を捕まえたいが、いつ毒を誰が入れたのかわからない。
それならワインが来るのを待つ方が確実だ。
そして絶対に捕まえたいなら、ルーサーが飲んでみて倒れる芝居をしたらいいんじゃないかと思ったのだ。
――ほんの少しだけ口に含んで倒れる。怪しい人はすぐに捕縛されるはず……。尋問で毒を仕込むように仕向けた犯人を見つけられるはずだ!
そして、その時が来た。
一度はワインを断った兄に遠慮せず飲むように伝えるルーサー。
心臓がドキドキと苦しい。
――うまくやらないと。自然なセリフになるように言わなきゃ。
ルーサーは小さく咳払いをした。
全然進んでいなかった皿の上に、銀のナイフとフォークを置く。
鈍く反射するナイフにルーサーの顔が映る。
「兄上、やっぱり僕もワイン飲んでみたいです」
「ん? 構わないが体調は大丈夫なのか? 昼間寒そうにしていただろう」
「ええ、大丈夫です! せっかくですので兄上と同じものを飲んで一緒に食事を楽しみたいんです」
ふわりと笑うアルバートにルーサーの心臓が引きつる。
だましているような気持になったからだ。
「嬉しいことを言ってくれるな。では弟に同じものを」
「いえ、僕そんなに飲みませんから、兄上のを一口だけもらえませんか?」
「新しいものを用意させるが」
「それには及びません!」
そう言うと、ルーサーは立ち上がりアルバートの手元にあったグラスを持ち上げてグイッと煽った。
動作は大きいが、口に含むのはほんのちょびっとだ。
口を湿らせる程度で。
ごくりと唾を飲み込み、ゆっくりとグラスをテーブルに置く。
微笑むつもりで唇の端を持ち上げると、ルーサーは「うっ」とうめき声をあげながら座り込んだ。
アルバートが慌ててルーサーの傍らにしゃがみ込む。
「っ! どうした!」
「あ、あにうぇ……」
「誰か、医師を!」
アルバートに抱え込まれながら、使用人が走って行く足音を聞く。
「ルーサー! ルーサー聞こえるか!」
意識を保たせるためだろうけれど、至近距離で声をあげられてすごくうるさい。
眉をしかめて瞼をぎゅっと閉じると、反応があったと思ったのかアルバートがさらに大きな声で名前を呼んでくる。
――み、耳がっ……。
「誰か水も……。ルーサー、気が付いたか?」
「あ……」
うるささと皆をだましているという罪悪感から、あっさりと意識が戻ったふりをしてしまった。
「今医師が来る。大丈夫だ」
「ええ……」
弱々しく微笑んでみせると、アルバートがほっとしたような表情になった。
そうしているうちに、医師がやってきて処置が施されルーサーは速やかに自室のベッドへ運ばれたのだった。
* * *
「大事なくてよかった」
「はい、ご迷惑をおかけしまして……」
濃紺を基調とした落ち着きのある寝室。
陽が落ちた室内に、柔らかな蝋燭の光が揺らめく。
天蓋付きの大きなベッドに横たわりながら、ルーサーは椅子に腰かけたアルバートへ向かって笑みを作った。
アルバートの手が伸びて、ルーサーの額に張り付いていた前髪をかき分ける。
優しく繊細な壊れやすい物を扱うような手つきだ。
「迷惑なことなどないさ。……毒かと思い驚いたが違ったようで安心したよ。だがまさかワインを一口飲んだだけで目を回すなんて思わなかったぞ」
「はい……」
そうなのだ。
ルーサーの倒れ方が悪かったのか、毒物ではなくてルーサーの体調のせいで倒れたことになっているのだ。
食事や飲み物の毒物検査をしたはずなのだが、そのどれからも毒物は出なかったらしい。
――そんな訳ない。だって、前回はワインの毒で死んだんだから!
詳しいことを聞きたいけれどアルバートはゆっくり休めと言うだけだし、ルーサーがしつこく「ワインに毒が入っているからちゃんと調べて」なんて言えるわけがない。
結局、言われたままを受け入れるしかなかった。
――毒が出なかったなんて……。もしかしてすり替えられた? それともコリンならもっと詳しいことを知っているかな? 何か知っていても兄上じゃ教えてくれなさそうだもの。
「以前にもこんなことがあったな」
考え込んでいたが、声をかけられて顔を上げる。
「以前? ああ、そうですね」
ワインを飲んで目を回した時のことだ。
その時の事を思い出して小さく笑う。
「あの日は、久しぶりの兄上との食事で……」
「お前の好きなから揚げが出てたな」
「ふふっ、そうでした。兄上よく覚えてますね……。嬉しくて、それで兄上が飲んでる飲み物が美味しそうに見えて。一緒に飲んでみたくなって……」
アルバートも思い出したのか、ククッと笑う。
深夜だからか押し殺したような、抑えた笑い声がルーサーの耳には色っぽく聞こえて。目じりに少しだけ浮かんでいる笑い皺。意志の強そうな濃い眉毛。わずかに開いた唇。
何故だろう、目が離せない。
ルーサーは自分の口が半開きになっているのにも気が付いていなかった。
蝋燭の光がアルバートの顔に陰影を作り、明るい日差しの下で見る兄の表情とは全く違う印象が違う。
濃い影がしっとりした夜の雰囲気を感じさせ、普段は隠されているアルバートの色気を見せつけてくる。
濃密な夜の雰囲気にルーサーの頬に血が上っていくのを感じた。
表情が取り繕えなくなり、真面目な顔をしようとして失敗して唇が歪んだ笑顔のような表情になる。
ひとしきり笑って満足したのか、アルバートがそんなルーサーの顔を見て「あっ」という表情になった。
自分の内に眠っていた邪な考えに気が付かれたのかと思って、一瞬身を固くするルーサー。
「長居してしまったな。疲れているだろうに済まなかった」
「あ、いえ……」
ほうっ、と安堵の息を漏らす。
アルバートの暖かな手のひらが、ルーサーの少し冷えた頬を撫でる。
昼間の外出の疲れと、晩餐の緊張から解放された反動からか手の暖かさが心地よい。急速な眠りの気配に瞼がぐぐっと重さを増す。
その結果、ルーサーはうっとりと目を細めたような表情になっていた。それをジッと見ていたアルバートが椅子から立ち上がった。
もう出て行くのかな? もう少し居てくれてもいいのに。そんな事を思いながらとろんと眠気に身をゆだねていたルーサー。
アルバートはそのままルーサーへ覆いかぶさるように身を乗り出すと、ぼんやりとしているルーサーの額に口づけた。
「よく眠れるようおまじないだ」
とろとろと眠りに落ちかけていたルーサーの反応が遅れた。
「――へっ?」
間の抜けた声を出した時には、アルバートはルーサーの前髪を整えて、燭台を持って寝室から出て行った後だった。
前回同様に、コリンを始めとした使用人のみんなが頑張って飾り立ててくれて、鏡の中には舞台俳優も白旗をあげそうな美少年が出来上がっていた。
そのまま部屋で時間まで兄の命を狙っている犯人を、穏便にどうにかするにはどうしたら良いのだろうかと悩んでいたが、もちろんすぐに良い方法なんて浮かばず。
あっという間に晩餐の時間になってしまった。
前回と同じ時間、同じメニュー。テーブルの中央に飾られている、フルーツが蝋燭の炎に照らされている。
スモークサーモンとサバのパイ包みにナイフを差し込む。
ちらりと視線をあげると、アルバートは美味しそうにもりもりと皿の上の食事を食べているが、ルーサーはソワソワと落ち着きなく食事を進める。
この後毒入りのワインがやって来るのだと思うと、全然喉を通らないのだ。
――もうすぐ毒入りワインが来るんだよね。上手く飲めるかな……。
本当は毒入りワインなんて飲まなければ良い。
実際、前回勧められた時アルバートは断っていた。
だからそのままにしておけば飲まなくて済むはずだ。でも毒を仕込んだ犯人を捕まえて、兄上を取り巻く環境を変えたいと思った時、それでいいのかわからなくなった。
毒を入れた犯人を捕まえたいが、いつ毒を誰が入れたのかわからない。
それならワインが来るのを待つ方が確実だ。
そして絶対に捕まえたいなら、ルーサーが飲んでみて倒れる芝居をしたらいいんじゃないかと思ったのだ。
――ほんの少しだけ口に含んで倒れる。怪しい人はすぐに捕縛されるはず……。尋問で毒を仕込むように仕向けた犯人を見つけられるはずだ!
そして、その時が来た。
一度はワインを断った兄に遠慮せず飲むように伝えるルーサー。
心臓がドキドキと苦しい。
――うまくやらないと。自然なセリフになるように言わなきゃ。
ルーサーは小さく咳払いをした。
全然進んでいなかった皿の上に、銀のナイフとフォークを置く。
鈍く反射するナイフにルーサーの顔が映る。
「兄上、やっぱり僕もワイン飲んでみたいです」
「ん? 構わないが体調は大丈夫なのか? 昼間寒そうにしていただろう」
「ええ、大丈夫です! せっかくですので兄上と同じものを飲んで一緒に食事を楽しみたいんです」
ふわりと笑うアルバートにルーサーの心臓が引きつる。
だましているような気持になったからだ。
「嬉しいことを言ってくれるな。では弟に同じものを」
「いえ、僕そんなに飲みませんから、兄上のを一口だけもらえませんか?」
「新しいものを用意させるが」
「それには及びません!」
そう言うと、ルーサーは立ち上がりアルバートの手元にあったグラスを持ち上げてグイッと煽った。
動作は大きいが、口に含むのはほんのちょびっとだ。
口を湿らせる程度で。
ごくりと唾を飲み込み、ゆっくりとグラスをテーブルに置く。
微笑むつもりで唇の端を持ち上げると、ルーサーは「うっ」とうめき声をあげながら座り込んだ。
アルバートが慌ててルーサーの傍らにしゃがみ込む。
「っ! どうした!」
「あ、あにうぇ……」
「誰か、医師を!」
アルバートに抱え込まれながら、使用人が走って行く足音を聞く。
「ルーサー! ルーサー聞こえるか!」
意識を保たせるためだろうけれど、至近距離で声をあげられてすごくうるさい。
眉をしかめて瞼をぎゅっと閉じると、反応があったと思ったのかアルバートがさらに大きな声で名前を呼んでくる。
――み、耳がっ……。
「誰か水も……。ルーサー、気が付いたか?」
「あ……」
うるささと皆をだましているという罪悪感から、あっさりと意識が戻ったふりをしてしまった。
「今医師が来る。大丈夫だ」
「ええ……」
弱々しく微笑んでみせると、アルバートがほっとしたような表情になった。
そうしているうちに、医師がやってきて処置が施されルーサーは速やかに自室のベッドへ運ばれたのだった。
* * *
「大事なくてよかった」
「はい、ご迷惑をおかけしまして……」
濃紺を基調とした落ち着きのある寝室。
陽が落ちた室内に、柔らかな蝋燭の光が揺らめく。
天蓋付きの大きなベッドに横たわりながら、ルーサーは椅子に腰かけたアルバートへ向かって笑みを作った。
アルバートの手が伸びて、ルーサーの額に張り付いていた前髪をかき分ける。
優しく繊細な壊れやすい物を扱うような手つきだ。
「迷惑なことなどないさ。……毒かと思い驚いたが違ったようで安心したよ。だがまさかワインを一口飲んだだけで目を回すなんて思わなかったぞ」
「はい……」
そうなのだ。
ルーサーの倒れ方が悪かったのか、毒物ではなくてルーサーの体調のせいで倒れたことになっているのだ。
食事や飲み物の毒物検査をしたはずなのだが、そのどれからも毒物は出なかったらしい。
――そんな訳ない。だって、前回はワインの毒で死んだんだから!
詳しいことを聞きたいけれどアルバートはゆっくり休めと言うだけだし、ルーサーがしつこく「ワインに毒が入っているからちゃんと調べて」なんて言えるわけがない。
結局、言われたままを受け入れるしかなかった。
――毒が出なかったなんて……。もしかしてすり替えられた? それともコリンならもっと詳しいことを知っているかな? 何か知っていても兄上じゃ教えてくれなさそうだもの。
「以前にもこんなことがあったな」
考え込んでいたが、声をかけられて顔を上げる。
「以前? ああ、そうですね」
ワインを飲んで目を回した時のことだ。
その時の事を思い出して小さく笑う。
「あの日は、久しぶりの兄上との食事で……」
「お前の好きなから揚げが出てたな」
「ふふっ、そうでした。兄上よく覚えてますね……。嬉しくて、それで兄上が飲んでる飲み物が美味しそうに見えて。一緒に飲んでみたくなって……」
アルバートも思い出したのか、ククッと笑う。
深夜だからか押し殺したような、抑えた笑い声がルーサーの耳には色っぽく聞こえて。目じりに少しだけ浮かんでいる笑い皺。意志の強そうな濃い眉毛。わずかに開いた唇。
何故だろう、目が離せない。
ルーサーは自分の口が半開きになっているのにも気が付いていなかった。
蝋燭の光がアルバートの顔に陰影を作り、明るい日差しの下で見る兄の表情とは全く違う印象が違う。
濃い影がしっとりした夜の雰囲気を感じさせ、普段は隠されているアルバートの色気を見せつけてくる。
濃密な夜の雰囲気にルーサーの頬に血が上っていくのを感じた。
表情が取り繕えなくなり、真面目な顔をしようとして失敗して唇が歪んだ笑顔のような表情になる。
ひとしきり笑って満足したのか、アルバートがそんなルーサーの顔を見て「あっ」という表情になった。
自分の内に眠っていた邪な考えに気が付かれたのかと思って、一瞬身を固くするルーサー。
「長居してしまったな。疲れているだろうに済まなかった」
「あ、いえ……」
ほうっ、と安堵の息を漏らす。
アルバートの暖かな手のひらが、ルーサーの少し冷えた頬を撫でる。
昼間の外出の疲れと、晩餐の緊張から解放された反動からか手の暖かさが心地よい。急速な眠りの気配に瞼がぐぐっと重さを増す。
その結果、ルーサーはうっとりと目を細めたような表情になっていた。それをジッと見ていたアルバートが椅子から立ち上がった。
もう出て行くのかな? もう少し居てくれてもいいのに。そんな事を思いながらとろんと眠気に身をゆだねていたルーサー。
アルバートはそのままルーサーへ覆いかぶさるように身を乗り出すと、ぼんやりとしているルーサーの額に口づけた。
「よく眠れるようおまじないだ」
とろとろと眠りに落ちかけていたルーサーの反応が遅れた。
「――へっ?」
間の抜けた声を出した時には、アルバートはルーサーの前髪を整えて、燭台を持って寝室から出て行った後だった。
10
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

アルファな俺が最推しを救う話〜どうして俺が受けなんだ?!〜
車不
BL
5歳の誕生日に階段から落ちて頭を打った主人公は、自身がオメガバースの世界を舞台にしたBLゲームに転生したことに気づく。「よりにもよってレオンハルトに転生なんて…悪役じゃねぇか!!待てよ、もしかしたらゲームで死んだ最推しの異母兄を助けられるかもしれない…」これは第二の性により人々の人生や生活が左右される世界に疑問を持った主人公が、最推しの死を阻止するために奮闘する物語である。

例え何度戻ろうとも僕は悪役だ…
東間
BL
ゲームの世界に転生した留木原 夜は悪役の役目を全うした…愛した者の手によって殺害される事で……
だが、次目が覚めて鏡を見るとそこには悪役の幼い姿が…?!
ゲームの世界で再び悪役を演じる夜は最後に何を手に?
攻略者したいNO1の悪魔系王子と無自覚天使系悪役公爵のすれ違い小説!

実はαだった俺、逃げることにした。
るるらら
BL
俺はアルディウス。とある貴族の生まれだが今は冒険者として悠々自適に暮らす26歳!
実は俺には秘密があって、前世の記憶があるんだ。日本という島国で暮らす一般人(サラリーマン)だったよな。事故で死んでしまったけど、今は転生して自由気ままに生きている。
一人で生きるようになって数十年。過去の人間達とはすっかり縁も切れてこのまま独身を貫いて生きていくんだろうなと思っていた矢先、事件が起きたんだ!
前世持ち特級Sランク冒険者(α)とヤンデレストーカー化した幼馴染(α→Ω)の追いかけっ子ラブ?ストーリー。
!注意!
初のオメガバース作品。
ゆるゆる設定です。運命の番はおとぎ話のようなもので主人公が暮らす時代には存在しないとされています。
バースが突然変異した設定ですので、無理だと思われたらスッとページを閉じましょう。
!ごめんなさい!
幼馴染だった王子様の嘆き3 の前に
復活した俺に不穏な影1 を更新してしまいました!申し訳ありません。新たに更新しましたので確認してみてください!

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

晴れの日は嫌い。
うさぎのカメラ
BL
有名名門進学校に通う美少年一年生笹倉 叶が初めて興味を持ったのは、三年生の『杉原 俊』先輩でした。
叶はトラウマを隠し持っているが、杉原先輩はどうやら知っている様子で。
お互いを利用した関係が始まる?

乙女ゲームのサポートメガネキャラに転生しました
西楓
BL
乙女ゲームのサポートキャラとして転生した俺は、ヒロインと攻略対象を無事くっつけることが出来るだろうか。どうやらヒロインの様子が違うような。距離の近いヒロインに徐々に不信感を抱く攻略対象。何故か攻略対象が接近してきて…
ほのほのです。
※有難いことに別サイトでその後の話をご希望されました(嬉しい😆)ので追加いたしました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる