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11.1日目の景色
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鋭い視線に首をすくめて目を逸らす。
前回と違い、ニールと全然仲が良くないのだ。大人しく兄達が戻って来るまで景色でも見ていたほうが良いかもしれない。
そう思って口を閉ざして黙って景色を見ていたのに、ニールの方はこの機会に言いたいことを言う事に決めたようだった。
「何か企んでいるのならここで俺が貴様を切り捨てる」
剣に手をかけてルーサーを睨みつけるニール。
ただのポーズだとわかっていても良い気持ちにはならない。
少しだけ眉間に皺を寄せて、わざと不愉快を顔に出しながら問う。
こっちは曲がりなりにも王子だ。いくら兄の信頼する騎士だとしても許して良い態度じゃないのは明らかだ。
「何ですか、突然……」
「どうして急に着いて来るなんて言った? いつも部屋に引きこもっている貴様がおかしいだろう」
内心ドキッとしたけれど、表情には出さないように気を付けて顔を背ける。
「おかしくなんてありません。僕たちは兄弟ですから」
「普段ならな。だが今は重要な時期だ。あいつはお前のことを信じているようだ。だからと言って、俺がお前に気を許すわけじゃない」
黙ってニールの目を見て聞いていたのだが、突然ルーサーは喉のあたりをぎゅっと掴まれたように、息がしにくくなったのを感じた。
――ああ、このニールは僕の知らないニールだ……。
一緒に湖へ行き、釣りを教えてくれたニール。彼にその記憶はない。
何度も繰り返す毎日。前回の記憶はない。それを知っていたのに。
こんなところで実感させられるなんて。
兄の視線はいつでもずっと優しかった。
でも今のニールの視線はとても冷たい。
積み上げた信頼も友情も、巻き戻ると一瞬で消えてしまうのだ。
想い出はルーサーの中にしかない。皆の中には存在しない記憶なのだ。
「ぼ、僕は兄を大切に思っています……」
言葉が震えてうまく出てこない。
唾をのみ込み、右手を胸の前で握りしめる。
遠くで他の護衛と話していたコリンが、ルーサーの変化に気が付いて慌てて水筒を用意しているのが見える。
フン、と馬鹿にしたように鼻を鳴らされて見下ろされる。
急に増した圧迫感。怖くないって言ったら嘘になる。
でもこれだけは言わないといけない。
「ぼ、僕はっ! 兄上を、大切に思っていますっ。兄上に王になってもらいたいと思っています!」
「どうだか」
ジロリと睨みつけてくる視線は氷のように冷たい。
「貴様の母親は王冠を我が子に被らせたいのだろう。貴様も息子なら母を止めてみろ」
「それは……」
ルーサーは俯いて唇をかみしめた。
これまでの暗殺未遂、いや、本当は成功しているから暗殺だけれど、現王妃であるルーサーの母がデーヴィッドに王冠を被らせたくてしていることだ。
その為だったらルーサーを使い捨てても構わないと思っているのだ。
「できないのだろう。お前も弟が王位についた後の甘い汁でも吸うつもりだろう」
アルバート派の人間達はルーサーのことをこう思ってたのか。弟が即位した後のおこぼれを期待していると。
そんな訳ないじゃないか。
母の考える一番良い筋書きはこうだ。
アルバートを何らかの理由で殺した後、犯人をルーサーに仕立て上げる。そして兄殺しの罪でルーサーを処刑した後にデーヴィッドが仇を打った英雄として輝かしく即位するのだ。
新しい王にはそれにふさわしい光を。
ルーサーはデーヴィッドを輝かせるためだけの舞台装置だ。
「そんなわけっ! 僕は兄上を支持しています! 王位にふさわしいのは兄だけです!」
「ハッ、貴様からの支持を得なくともアルバートは王になる男だ」
実際、母の一族は弟を支持していて。
官僚達は兄を支持していて。
ルーサーの力になってくれる人なんて、コリンと乳母だったコリンの母の男爵夫人くらい。
「ええ。知っています」
世界はアルバートを王にするために何度も同じ日を繰り返している。
世界もアルバートが王になる事を望んでいるのだ。
悠はどうして自分にこんなことが起きたのかさっぱりわからなかった。今でもわからない。
でも、少しだけ夢みたいなことを考えるのならば、今の状態は悠になる前のルーサーが願ったからじゃないかって思うのだ。
非力で何の権力もないちっぽけなルーサー。
実の母にも使い捨てられるだけの存在。
そんな中で兄とコリンだけが例外だった。
どうせ同じ命を使うなら、大切な兄に使いたいって思ったんじゃないか。
――全部僕の想像だけど。
駆け寄って来たコリンがルーサーに水筒を手渡す。
ついでにキッ、と音がしそうなくらい厳しくニールを睨みつけるコリン。
ニールはコリンと青白い顔で水を飲むルーサーを見ると、舌打ちをして下がっていった。
ちびちびと水を飲んで落ち着かせていると、兄が戻って来た。
「ルーサー、どうした。体調が悪いのか?」
慌ててルーサーの側に駆け寄り、背中を撫で始める。
コリンが水筒を受け取り、場所をアルバートへ譲り護衛達の輪の中に戻っていくのが目の端に映る。
高い場所だ。吹き抜ける風にルーサーが詰めていた息を吐きだすと、アルバートは「少し寒いか」と言って、上着を脱いでルーサーの肩にかけてくれる。
顔を上げると視線がぶつかった。
兄の瞳から読み取れるのはルーサーへの心配といたわり。その瞳を見たら、なんだか今言わなきゃいけないような気がしてルーサーは口を開いた。
「あの、兄上。僕は兄上をお慕いしています!」
ルーサーの背中を撫でていた手が止まる。
珍しくアルバートが、戸惑ったような焦ったような様子になっているが構わずルーサーは続ける。
「兄上が王となり世を治める時に僕もお側で力になりたいのです! 兄上をお支えしたいと思っています。あまり交流もないし、力も何も持っていないのに突然どうしたってと思うかもしれませんが、僕は兄上を尊敬しています! この気持ちは本当に嘘偽りのない確かなものです!」
一気に言い切ると、ルーサーは大きく息を吸い込んだ。
全力疾走したみたいに心臓がバクバクしている。
両手をぎゅうっと胸の前で握っていると、アルバートが小さく笑った。
「ああ、そういう意味か……。――残念だな。ルーサー、俺は勘違いしてしまうところだったぞ」
「え? 何がでしょうか?」
「いや。なんでもないさ」
一度頭を振ると、アルバートはいつもの笑顔を見せてくれる。
「それよりも、俺を支えてくれるという話だったな。勿論、俺はルーサーのこともデーヴィッドやリリーのことも大切に思っている。家族で力を合わせて国をより良くしていきたいと思っている。今は何も出来ないと嘆いているかもしれないが、俺こそお前に頼る日も来るはずだ。その時は頼りにしている」
「はいっ!」
ルーサーはパッと顔を輝かせた。
「それではそろそろ戻ろうか」
「え、もうですか?」
まだ景色を少し見ただけだ。
せっかく来たのだからもっとここにいたい。
「ここは冷える。お前の体調も心配だし、俺も明日の準備があるからな」
「あ、そうですよね」
そう言われてしまうと何も言い返せない。
アルバートは忙しい合間を縫ってプライベートな時間を作っているのだ。
残念そうなルーサーを見て可哀そうだと思ったのか、アルバートは代わりの提案をしてくれた。
「そう気を落とすな。また来ればいいだろう。それに、せっかくだから王宮へ帰る前に馬車で街の様子を見ながら帰ろうか」
「はいっ!」
にっこりと微笑むルーサーを見てアルバートも目を細めて微笑んだのだった。
帰り道。
馬車に揺られながら、ルーサーは忘れるところだったと焦りながら夕食を一緒に食べようと誘った。
快く受け入れてくれたアルバートを見ながら、ふと思う。
――そういえば、前回兄上に毒を盛ろうとした犯人って捕まったのかな?
自分は死んでしまい、時間が巻き戻ったのでその後どうなるのかがわからない。
――今まで、兄上の立太子の儀式の日まで無事に生き延びさせることだけしか考えていなかった。でもこの世界はその後も続いて行くんだよね、きっと。
ルーサーには今まで生きてきた記憶がちゃんとある。
悠が作っていないものだ。
――この先も続いて行くなら「今日死なない」ことだけを目標にしていていいのかな……。本当は、兄上を殺そうとしている黒幕を捕まえた方がいいんじゃないのかな……?
犯人を捕まえる?
ふと湧いた思考に、ルーサーはブルリと身を震わせた。そしてルーサーの小さな心臓は、今までとは違う意味でバクバクと音を立てはじめたのだった。
前回と違い、ニールと全然仲が良くないのだ。大人しく兄達が戻って来るまで景色でも見ていたほうが良いかもしれない。
そう思って口を閉ざして黙って景色を見ていたのに、ニールの方はこの機会に言いたいことを言う事に決めたようだった。
「何か企んでいるのならここで俺が貴様を切り捨てる」
剣に手をかけてルーサーを睨みつけるニール。
ただのポーズだとわかっていても良い気持ちにはならない。
少しだけ眉間に皺を寄せて、わざと不愉快を顔に出しながら問う。
こっちは曲がりなりにも王子だ。いくら兄の信頼する騎士だとしても許して良い態度じゃないのは明らかだ。
「何ですか、突然……」
「どうして急に着いて来るなんて言った? いつも部屋に引きこもっている貴様がおかしいだろう」
内心ドキッとしたけれど、表情には出さないように気を付けて顔を背ける。
「おかしくなんてありません。僕たちは兄弟ですから」
「普段ならな。だが今は重要な時期だ。あいつはお前のことを信じているようだ。だからと言って、俺がお前に気を許すわけじゃない」
黙ってニールの目を見て聞いていたのだが、突然ルーサーは喉のあたりをぎゅっと掴まれたように、息がしにくくなったのを感じた。
――ああ、このニールは僕の知らないニールだ……。
一緒に湖へ行き、釣りを教えてくれたニール。彼にその記憶はない。
何度も繰り返す毎日。前回の記憶はない。それを知っていたのに。
こんなところで実感させられるなんて。
兄の視線はいつでもずっと優しかった。
でも今のニールの視線はとても冷たい。
積み上げた信頼も友情も、巻き戻ると一瞬で消えてしまうのだ。
想い出はルーサーの中にしかない。皆の中には存在しない記憶なのだ。
「ぼ、僕は兄を大切に思っています……」
言葉が震えてうまく出てこない。
唾をのみ込み、右手を胸の前で握りしめる。
遠くで他の護衛と話していたコリンが、ルーサーの変化に気が付いて慌てて水筒を用意しているのが見える。
フン、と馬鹿にしたように鼻を鳴らされて見下ろされる。
急に増した圧迫感。怖くないって言ったら嘘になる。
でもこれだけは言わないといけない。
「ぼ、僕はっ! 兄上を、大切に思っていますっ。兄上に王になってもらいたいと思っています!」
「どうだか」
ジロリと睨みつけてくる視線は氷のように冷たい。
「貴様の母親は王冠を我が子に被らせたいのだろう。貴様も息子なら母を止めてみろ」
「それは……」
ルーサーは俯いて唇をかみしめた。
これまでの暗殺未遂、いや、本当は成功しているから暗殺だけれど、現王妃であるルーサーの母がデーヴィッドに王冠を被らせたくてしていることだ。
その為だったらルーサーを使い捨てても構わないと思っているのだ。
「できないのだろう。お前も弟が王位についた後の甘い汁でも吸うつもりだろう」
アルバート派の人間達はルーサーのことをこう思ってたのか。弟が即位した後のおこぼれを期待していると。
そんな訳ないじゃないか。
母の考える一番良い筋書きはこうだ。
アルバートを何らかの理由で殺した後、犯人をルーサーに仕立て上げる。そして兄殺しの罪でルーサーを処刑した後にデーヴィッドが仇を打った英雄として輝かしく即位するのだ。
新しい王にはそれにふさわしい光を。
ルーサーはデーヴィッドを輝かせるためだけの舞台装置だ。
「そんなわけっ! 僕は兄上を支持しています! 王位にふさわしいのは兄だけです!」
「ハッ、貴様からの支持を得なくともアルバートは王になる男だ」
実際、母の一族は弟を支持していて。
官僚達は兄を支持していて。
ルーサーの力になってくれる人なんて、コリンと乳母だったコリンの母の男爵夫人くらい。
「ええ。知っています」
世界はアルバートを王にするために何度も同じ日を繰り返している。
世界もアルバートが王になる事を望んでいるのだ。
悠はどうして自分にこんなことが起きたのかさっぱりわからなかった。今でもわからない。
でも、少しだけ夢みたいなことを考えるのならば、今の状態は悠になる前のルーサーが願ったからじゃないかって思うのだ。
非力で何の権力もないちっぽけなルーサー。
実の母にも使い捨てられるだけの存在。
そんな中で兄とコリンだけが例外だった。
どうせ同じ命を使うなら、大切な兄に使いたいって思ったんじゃないか。
――全部僕の想像だけど。
駆け寄って来たコリンがルーサーに水筒を手渡す。
ついでにキッ、と音がしそうなくらい厳しくニールを睨みつけるコリン。
ニールはコリンと青白い顔で水を飲むルーサーを見ると、舌打ちをして下がっていった。
ちびちびと水を飲んで落ち着かせていると、兄が戻って来た。
「ルーサー、どうした。体調が悪いのか?」
慌ててルーサーの側に駆け寄り、背中を撫で始める。
コリンが水筒を受け取り、場所をアルバートへ譲り護衛達の輪の中に戻っていくのが目の端に映る。
高い場所だ。吹き抜ける風にルーサーが詰めていた息を吐きだすと、アルバートは「少し寒いか」と言って、上着を脱いでルーサーの肩にかけてくれる。
顔を上げると視線がぶつかった。
兄の瞳から読み取れるのはルーサーへの心配といたわり。その瞳を見たら、なんだか今言わなきゃいけないような気がしてルーサーは口を開いた。
「あの、兄上。僕は兄上をお慕いしています!」
ルーサーの背中を撫でていた手が止まる。
珍しくアルバートが、戸惑ったような焦ったような様子になっているが構わずルーサーは続ける。
「兄上が王となり世を治める時に僕もお側で力になりたいのです! 兄上をお支えしたいと思っています。あまり交流もないし、力も何も持っていないのに突然どうしたってと思うかもしれませんが、僕は兄上を尊敬しています! この気持ちは本当に嘘偽りのない確かなものです!」
一気に言い切ると、ルーサーは大きく息を吸い込んだ。
全力疾走したみたいに心臓がバクバクしている。
両手をぎゅうっと胸の前で握っていると、アルバートが小さく笑った。
「ああ、そういう意味か……。――残念だな。ルーサー、俺は勘違いしてしまうところだったぞ」
「え? 何がでしょうか?」
「いや。なんでもないさ」
一度頭を振ると、アルバートはいつもの笑顔を見せてくれる。
「それよりも、俺を支えてくれるという話だったな。勿論、俺はルーサーのこともデーヴィッドやリリーのことも大切に思っている。家族で力を合わせて国をより良くしていきたいと思っている。今は何も出来ないと嘆いているかもしれないが、俺こそお前に頼る日も来るはずだ。その時は頼りにしている」
「はいっ!」
ルーサーはパッと顔を輝かせた。
「それではそろそろ戻ろうか」
「え、もうですか?」
まだ景色を少し見ただけだ。
せっかく来たのだからもっとここにいたい。
「ここは冷える。お前の体調も心配だし、俺も明日の準備があるからな」
「あ、そうですよね」
そう言われてしまうと何も言い返せない。
アルバートは忙しい合間を縫ってプライベートな時間を作っているのだ。
残念そうなルーサーを見て可哀そうだと思ったのか、アルバートは代わりの提案をしてくれた。
「そう気を落とすな。また来ればいいだろう。それに、せっかくだから王宮へ帰る前に馬車で街の様子を見ながら帰ろうか」
「はいっ!」
にっこりと微笑むルーサーを見てアルバートも目を細めて微笑んだのだった。
帰り道。
馬車に揺られながら、ルーサーは忘れるところだったと焦りながら夕食を一緒に食べようと誘った。
快く受け入れてくれたアルバートを見ながら、ふと思う。
――そういえば、前回兄上に毒を盛ろうとした犯人って捕まったのかな?
自分は死んでしまい、時間が巻き戻ったのでその後どうなるのかがわからない。
――今まで、兄上の立太子の儀式の日まで無事に生き延びさせることだけしか考えていなかった。でもこの世界はその後も続いて行くんだよね、きっと。
ルーサーには今まで生きてきた記憶がちゃんとある。
悠が作っていないものだ。
――この先も続いて行くなら「今日死なない」ことだけを目標にしていていいのかな……。本当は、兄上を殺そうとしている黒幕を捕まえた方がいいんじゃないのかな……?
犯人を捕まえる?
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