22 / 29
蛙の王子様6
しおりを挟む
「私ね、祖国では婚約者がいたのよ。普通の男性。家格も同じ侯爵家で嫡子の方だったの。だから、条件は良かったわね。でも性格は大人しくて覇気のない男性だったわ。優しいとも言えるのだけどね」
伏せた瞳に長いまつげが影を作る。
「いつもデートは同じ公園、同じ店。プレゼントも一度好きだと言った花をずっと持ってくるような人でね。そんな人だから当然会話も不器用で女性を楽しませるような話題なんて持っていなかったの。そんな婚約者に私は少し退屈を感じていたわ……。周りのお友達はね、婚約者が話題のオペラに連れて行ってくれたり、言わなくても流行りの素敵な物をプレゼントしてくれたり華やかで楽しそうだった。そして私はいつもその方々と自分の婚約者を比べてた……劣ってるって思ってしまったの」
「愚かよね」と呟くマルグレーテ。
「そんなある日、素敵な方と出会ってしまったの。お相手のことは詳しくは言えないけれど、そこに居るだけで目が離せなくなるような、光輝くような殿方だったのよ。あ、美しさで言ったらあなたの方が美しいのだけれどね」
ディンは目をぱちぱちとさせた。
「よく言われるよ」
「あら、まぁ」
ふふっと笑うマルグレーテ。
「それでね、そう。愚かだった私はその方にあっという間に恋をしてしまったの。夜会では視線でいつも彼を探し、彼の話で笑い、彼からのプレゼントを身に着けた。婚約者の事なんてどうでも良くなってしまった。彼が手に入れば……。そう思ってしまったの」
「彼も同じ気持ちだったのではないの?」
「だってプレゼントまでくれたんでしょう?」と続けるディンに、マルグレーテは唇を歪めて笑った。
「ここからはよくある話よ。つまらない、退屈な、ね。彼にとって私はたくさんいる恋人のひとりでしかなかったのよ。彼を彩る花の一輪でしかなかった。それなのに、私は気が付いていなかったの。私と彼は同じ気持ちで、将来も一緒に居られると勘違いしていた。ひとりで舞い上がってただけだった」
マルグレーテの瞳が揺れる。
ディンは、膝の上に置いた手をぎゅっと握った。
「ある日ね、私の秘密の恋が婚約者にバレたの。そこからはあっという間。私は婚約破棄されて、一族の恥さらしになった。オルディラフは恋に大らかな国風でね、この国の人には考えもつかないことかもしれないけれど、結婚していても恋人がいる人も多いんだから。けれど、それは既婚者だけよ。やっぱり未婚のうちは貞淑さが求められるから」
一瞬、マルグレーテの瞳に強い光が宿ったように見えた。
ディンが瞬きをしている間にそれは消えてしまったけれど。
「結婚できなかった私は、修道院に行くように言われたわ。でもその時、今の旦那様になる方が私をもらってくださることになったの。オルディラフの貴族と縁を結びたいんですって」
微笑んでいたが、その笑顔は寂し気だった。
ディンが言葉を探して口を閉じたり開いたりしているのを見てマルグレーテが言う。
「慰めなくていいのよ、子どもだったの。……今はね、私がまだ家の為に役立てることがあるならむしろ喜ばしいことだと思っているわ。それが、色々な人に迷惑をかけて、婚約者からの信頼を裏切った私への罰でもあるのよ。今度はきちんと役目をこなしたいわ。そのためにね、旦那様と良いご関係を築けるようにってお願いしていたの」
マルグレーテは行き場のない気持ちを、どうにか理由を見つけて折り合いをつけようとしているように見えた。
ディンは眉をきゅっと寄せた。
「旦那さんと良い関係を築けるかはマルグレーテ次第だよ。マルグレーテが、旦那さんとどうなりたいか考えて、ふたりで話し合ってゆっくり関係を作って行くことが大切なんじゃないかな?」
「……そうね、そうだわ。神様にお祈りしちゃ駄目よね、こんなこと」
「ううん、エーディンも応援しているよ。マルグレーテを」
「そうかしら?」
「もちろん。今の話もエーディンはちゃんと聞いていたと思うから」
にっこりと微笑むディンに、恥ずかしそうな顔をするマルグレーテ。
「貞淑なエーディン様からしたら信じられないお話でしょうね」
もじもじとして頬を赤らめたディンが尋ねる。
「エーディンの事知っているの?」
「様、よ。エーディン様。もちろん知っているわ。愛を貫き通して人間と添い遂げた方よ。私の国の神様は立派な戦神様だけれど女性関係が派手なの。少しだけエーディン様の一途さを見習っていただきたいわ」
「神話の中のお話だけどね」と言っていたずらっぽく笑うマルグレーテ。
柔らかい表情を作るディン。
「その戦神様も多情だけれど、誰に対しても誠実なんだよ。だから皆に愛される」
「そうなのね。……あの方もあの方なりに誠実であろうとしてくれていたのよね。私が愚かだったんだわ」
寂しく呟くマルグレーテを見ながら、ディンは自分に置き換えて考えてみた。
全く同じ状況にはならないから、似たような状況を考える。
もしも、自分が誰かと浮気をする。自分はこっぴどく仕置きを受けるのに、同じように浮気をしたオリヴァーは咎め無しだったらどうだろう?
とてつもなく腹が立つ。煮えくり返るほどに。
そんな事許されて良いわけがない。
誰が許しても、自分は絶対に許さないだろう。浮気は覚悟を持ってしてもらわねば!
「ねぇ、もしもその人にちょっとだけ罰を受けてもらうならどんな罰が良い?」
「え? そんなの望みませんわ」
眉を下げるマルグレーテにディンがいたずらっぽく微笑む。
「ここだけの話でいいよ」
マルグレーテが本当に何も望んでいないならディンもそれを受け入れよう。
でも何一つ思う所がないのなら、気持ちの整理をつけるため教会へ行こうだなんて思わなかったんじゃない?
マルグレーテは両親から失望され、婚約者にも別れを告げられて貴族社会を追い出されてひとり異国に来たのだ。恋をしたのが罪だとしたら、彼女は十分すぎるほど対価を払ったのではないか?
それに比べて相手は何かを失ったりした?
「お相手は何か罰を受けたの?」
「まさか!」
口元に手を当てて悲鳴のような声を上げる。
「尊い方ですもの……。でもそうですわね、でしたらここだけの話ですわよ?」
「うん」
内緒話のように声を潜める。
「あの方の美しさはまるで天上の神々に愛されているようでした。ご本人もそれをわかってらして……。だから、それが使えなくなったら私のような女性も減るのではないかしら」
「ふんふん?」
「そうね、ちょっとの時間だけ蛙になるのはどうかしら」
「どうして蛙なの?」
「だって、女性は苦手ですもの、蛙」
「女性に悲鳴をあげられて逃げられたことなんてない方ですわ」と言ってクスクス笑うマルグレーテに、ディンは満面の笑みを浮かべて言った。
「聞き届けたよ」
伏せた瞳に長いまつげが影を作る。
「いつもデートは同じ公園、同じ店。プレゼントも一度好きだと言った花をずっと持ってくるような人でね。そんな人だから当然会話も不器用で女性を楽しませるような話題なんて持っていなかったの。そんな婚約者に私は少し退屈を感じていたわ……。周りのお友達はね、婚約者が話題のオペラに連れて行ってくれたり、言わなくても流行りの素敵な物をプレゼントしてくれたり華やかで楽しそうだった。そして私はいつもその方々と自分の婚約者を比べてた……劣ってるって思ってしまったの」
「愚かよね」と呟くマルグレーテ。
「そんなある日、素敵な方と出会ってしまったの。お相手のことは詳しくは言えないけれど、そこに居るだけで目が離せなくなるような、光輝くような殿方だったのよ。あ、美しさで言ったらあなたの方が美しいのだけれどね」
ディンは目をぱちぱちとさせた。
「よく言われるよ」
「あら、まぁ」
ふふっと笑うマルグレーテ。
「それでね、そう。愚かだった私はその方にあっという間に恋をしてしまったの。夜会では視線でいつも彼を探し、彼の話で笑い、彼からのプレゼントを身に着けた。婚約者の事なんてどうでも良くなってしまった。彼が手に入れば……。そう思ってしまったの」
「彼も同じ気持ちだったのではないの?」
「だってプレゼントまでくれたんでしょう?」と続けるディンに、マルグレーテは唇を歪めて笑った。
「ここからはよくある話よ。つまらない、退屈な、ね。彼にとって私はたくさんいる恋人のひとりでしかなかったのよ。彼を彩る花の一輪でしかなかった。それなのに、私は気が付いていなかったの。私と彼は同じ気持ちで、将来も一緒に居られると勘違いしていた。ひとりで舞い上がってただけだった」
マルグレーテの瞳が揺れる。
ディンは、膝の上に置いた手をぎゅっと握った。
「ある日ね、私の秘密の恋が婚約者にバレたの。そこからはあっという間。私は婚約破棄されて、一族の恥さらしになった。オルディラフは恋に大らかな国風でね、この国の人には考えもつかないことかもしれないけれど、結婚していても恋人がいる人も多いんだから。けれど、それは既婚者だけよ。やっぱり未婚のうちは貞淑さが求められるから」
一瞬、マルグレーテの瞳に強い光が宿ったように見えた。
ディンが瞬きをしている間にそれは消えてしまったけれど。
「結婚できなかった私は、修道院に行くように言われたわ。でもその時、今の旦那様になる方が私をもらってくださることになったの。オルディラフの貴族と縁を結びたいんですって」
微笑んでいたが、その笑顔は寂し気だった。
ディンが言葉を探して口を閉じたり開いたりしているのを見てマルグレーテが言う。
「慰めなくていいのよ、子どもだったの。……今はね、私がまだ家の為に役立てることがあるならむしろ喜ばしいことだと思っているわ。それが、色々な人に迷惑をかけて、婚約者からの信頼を裏切った私への罰でもあるのよ。今度はきちんと役目をこなしたいわ。そのためにね、旦那様と良いご関係を築けるようにってお願いしていたの」
マルグレーテは行き場のない気持ちを、どうにか理由を見つけて折り合いをつけようとしているように見えた。
ディンは眉をきゅっと寄せた。
「旦那さんと良い関係を築けるかはマルグレーテ次第だよ。マルグレーテが、旦那さんとどうなりたいか考えて、ふたりで話し合ってゆっくり関係を作って行くことが大切なんじゃないかな?」
「……そうね、そうだわ。神様にお祈りしちゃ駄目よね、こんなこと」
「ううん、エーディンも応援しているよ。マルグレーテを」
「そうかしら?」
「もちろん。今の話もエーディンはちゃんと聞いていたと思うから」
にっこりと微笑むディンに、恥ずかしそうな顔をするマルグレーテ。
「貞淑なエーディン様からしたら信じられないお話でしょうね」
もじもじとして頬を赤らめたディンが尋ねる。
「エーディンの事知っているの?」
「様、よ。エーディン様。もちろん知っているわ。愛を貫き通して人間と添い遂げた方よ。私の国の神様は立派な戦神様だけれど女性関係が派手なの。少しだけエーディン様の一途さを見習っていただきたいわ」
「神話の中のお話だけどね」と言っていたずらっぽく笑うマルグレーテ。
柔らかい表情を作るディン。
「その戦神様も多情だけれど、誰に対しても誠実なんだよ。だから皆に愛される」
「そうなのね。……あの方もあの方なりに誠実であろうとしてくれていたのよね。私が愚かだったんだわ」
寂しく呟くマルグレーテを見ながら、ディンは自分に置き換えて考えてみた。
全く同じ状況にはならないから、似たような状況を考える。
もしも、自分が誰かと浮気をする。自分はこっぴどく仕置きを受けるのに、同じように浮気をしたオリヴァーは咎め無しだったらどうだろう?
とてつもなく腹が立つ。煮えくり返るほどに。
そんな事許されて良いわけがない。
誰が許しても、自分は絶対に許さないだろう。浮気は覚悟を持ってしてもらわねば!
「ねぇ、もしもその人にちょっとだけ罰を受けてもらうならどんな罰が良い?」
「え? そんなの望みませんわ」
眉を下げるマルグレーテにディンがいたずらっぽく微笑む。
「ここだけの話でいいよ」
マルグレーテが本当に何も望んでいないならディンもそれを受け入れよう。
でも何一つ思う所がないのなら、気持ちの整理をつけるため教会へ行こうだなんて思わなかったんじゃない?
マルグレーテは両親から失望され、婚約者にも別れを告げられて貴族社会を追い出されてひとり異国に来たのだ。恋をしたのが罪だとしたら、彼女は十分すぎるほど対価を払ったのではないか?
それに比べて相手は何かを失ったりした?
「お相手は何か罰を受けたの?」
「まさか!」
口元に手を当てて悲鳴のような声を上げる。
「尊い方ですもの……。でもそうですわね、でしたらここだけの話ですわよ?」
「うん」
内緒話のように声を潜める。
「あの方の美しさはまるで天上の神々に愛されているようでした。ご本人もそれをわかってらして……。だから、それが使えなくなったら私のような女性も減るのではないかしら」
「ふんふん?」
「そうね、ちょっとの時間だけ蛙になるのはどうかしら」
「どうして蛙なの?」
「だって、女性は苦手ですもの、蛙」
「女性に悲鳴をあげられて逃げられたことなんてない方ですわ」と言ってクスクス笑うマルグレーテに、ディンは満面の笑みを浮かべて言った。
「聞き届けたよ」
48
お気に入りに追加
57
あなたにおすすめの小説
獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
冤罪で投獄された異世界で、脱獄からスローライフを手に入れろ!
風早 るう
BL
ある日突然異世界へ転移した25歳の青年学人(マナト)は、無実の罪で投獄されてしまう。
物騒な囚人達に囲まれた監獄生活は、平和な日本でサラリーマンをしていたマナトにとって当然過酷だった。
異世界転移したとはいえ、何の魔力もなく、標準的な日本人男性の体格しかないマナトは、囚人達から揶揄われ、性的な嫌がらせまで受ける始末。
失意のどん底に落ちた時、新しい囚人がやって来る。
その飛び抜けて綺麗な顔をした青年、グレイを見た他の囚人達は色めき立ち、彼をモノにしようとちょっかいをかけにいくが、彼はとんでもなく強かった。
とある罪で投獄されたが、仲間思いで弱い者を守ろうとするグレイに助けられ、マナトは急速に彼に惹かれていく。
しかし監獄の外では魔王が復活してしまい、マナトに隠された神秘の力が必要に…。
脱獄から魔王討伐し、異世界でスローライフを目指すお話です。
*異世界もの初挑戦で、かなりのご都合展開です。
*性描写はライトです。
王子様と魔法は取り扱いが難しい
南方まいこ
BL
とある舞踏会に出席したレジェ、そこで幼馴染に出会い、挨拶を交わしたのが運の尽き、おかしな魔道具が陳列する室内へと潜入し、うっかり触れた魔具の魔法が発動してしまう。
特殊な魔法がかかったレジェは、みるみるうちに体が縮み、十歳前後の身体になってしまい、元に戻る方法を探し始めるが、ちょっとした誤解から、幼馴染の行動がおかしな方向へ、更には過保護な執事も加わり、色々と面倒なことに――。
※濃縮版
異世界に転移したショタは森でスローライフ中
ミクリ21
BL
異世界に転移した小学生のヤマト。
ヤマトに一目惚れした森の主のハーメルンは、ヤマトを溺愛して求愛しての毎日です。
仲良しの二人のほのぼのストーリーです。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
【完結済】転移者を助けたら(物理的にも)身動きが取れなくなった件について。
キノア9g
BL
完結済
主人公受。異世界転移者サラリーマン×ウサギ獣人。
エロなし。プロローグ、エンディングを含め全10話。
ある日、ウサギ獣人の冒険者ラビエルは、森の中で倒れていた異世界からの転移者・直樹を助けたことをきっかけに、予想外の運命に巻き込まれてしまう。亡き愛兎「チャッピー」と自分を重ねてくる直樹に戸惑いつつも、ラビエルは彼の一途で不器用な優しさに次第に心惹かれていく。異世界の知識を駆使して王国を発展させる直樹と、彼を支えるラビエルの甘くも切ない日常が繰り広げられる――。優しさと愛が交差する異世界ラブストーリー、ここに開幕!
転生したので異世界でショタコンライフを堪能します
のりたまご飯
BL
30歳ショタコンだった俺は、駅のホームで気を失い、そのまま電車に撥ねられあっけなく死んだ。
けど、目が覚めるとそこは知らない天井...、どこかで見たことのある転生系アニメのようなシチュエーション。
どうやら俺は転生してしまったようだ。
元の世界で極度のショタコンだった俺は、ショタとして異世界で新たな人生を歩む!!!
ショタ最高!ショタは世界を救う!!!
ショタコンによるショタコンのためのBLコメディ小説であーる!!!
狼くんは耳と尻尾に視線を感じる
犬派だんぜん
BL
俺は狼の獣人で、幼馴染と街で冒険者に登録したばかりの15歳だ。この街にアイテムボックス持ちが来るという噂は俺たちには関係ないことだと思っていたのに、初心者講習で一緒になってしまった。気が弱そうなそいつをほっとけなくて声をかけたけど、俺の耳と尻尾を見られてる気がする。
『世界を越えてもその手は』外伝。「アルとの出会い」「アルとの転機」のキリシュの話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる