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番外編 蛙の王子様1
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ディンは最近の日課のお散歩、もとい、パトロールをしていた。
時間はまちまちで、ディンの気が向いた時。今日は夕暮れに梟のモーシュを背中に乗せて狼姿で森を歩いていた。
石の教会に人が来るようになり、山の中腹にある神殿にも足を延ばすようになった。それにともない、ゴミが森に落ちていたり、草木が踏み荒らされることも増えるようになってしまった。
人が来て賑やかになるのは嬉しい。
しかし、こういうことが頻繁に起こると「やっぱり山に入るの禁止!」と大声で言って回りたくなる。
『あっ、ブドウの木が折られてる』
『実がなってないからわからなかったんだろうな』
梟のモーシュが首をくるりと回して、呆れたような声でこたえる。
『子ども達が取りに来るのに……。大事にして欲しいよ』
森の浅い位置にある山ぶどうの木は、秋になると麓の街の子ども達が取りに来る。
以前は遠慮して取りに来ていなかったが、これも教会と神殿が整備されてからの変化だった。
『誰か通った跡があるな』
草木を踏み分けたような跡がある。
モーシュの言葉に、ディンも顔を近づけ確認する。
フンフンと匂いを嗅いでみるが、覚えのない匂いだった。
『足跡があるね』
『神殿への近道を作ろうとしたんじゃないか?』
『確かに今の道だと時間がかかるかもしれないけどさぁ……』
倒れた草木がディンの気持ちをしんみりとさせる。
鼻先で倒れていた花のにおいをかいでいるとモーシュが嬉々とした声を上げた。
『おっ! そこに何かいるぞ。ディン、取ってくれ』
背中から地面に降り、足踏みをしてはしゃぐ。
『どれ? ネズミでもいた?』
『いや違う。大きい蛙だ』
『そこだ、そこ』とモーシュに言われるまま、ディンが草木を前足でかき分けると確かに丸々と太った大きな蛙が眠っていた。
つるつるとした肌を持ち、土色に近い色をしていた。
『大きいね。こんなのこの森に居たんだね』
人間になったディンの手のひらくらい大きそうだ。
ずっと住んでいるディンも初めて見たくらい。
蛙を見たモーシュが嘴をカチカチ鳴らして喜ぶ。
『引きずりだしてくれ。巣に持ち帰る』
梟は野ネズミなどの小動物の他に蛙も食べる。
『重そうだよ。持って帰れるの?』とモーシュに言いながら蛙を前足で軽く触る。
死んではいないようだけれど、反応がない。
ディンは少しだけ力を込めて蛙を前足で押さえる。
『こっちに転がせるかな?』
それにしても、こんなに近距離で話している狼と梟がいるのに、眠っているなんて随分とのんびりした蛙だなぁ。
そんなことを考えながら、蛙を少しだけ転がした時、なんとも間の抜けた声がどこからか聞こえてきた。
「……ん。朝か?」
ディンの前足がぴくりと動きを止める。
男性のぼんやりした声だった。
「もう少し丁寧に扱わんか……」
今度はさっきよりもはっきりした、でもやっぱりどこか寝ぼけたような声が聞こえてきた。
ディンは口をぽかんと開けて辺りを見回した。
自分と、モーシュしかいない。モーシュは変わらず目をギラギラさせて蛙を凝視している。
『え?』
他にいるのは蛙だけ。
まじまじと蛙を見つめるが、どこにでもいる普通の蛙のよう。
大きさが少しだけ普通と違うけど。
でも、え? まさかもしかしてこの蛙?
『モーシュ、なんか声聞こえなかった?』
『声? お前以外いないだろ』
『いや、俺じゃなくてさ……』
『蛙が起きる前に捕まえたい』
モーシュは身体を左右に揺らして蛙から目を離さない。
時々首を伸ばすような仕草をするけれど、草むらに入る気はないようだ。
ディンは、恐る恐るもう一度前足で蛙をちょん、と触ってみた。
ディンの肉球の隙間から生える毛が蛙をくすぐる。
「くすぐったいぞ……」
『ひぇっ! やっぱり喋ってるよ、この蛙!』
ディンは目を見開いて叫んだ。
だって喋る蛙なんて会ったことがない!
モーシュとは会話が通じているけれど、人間の耳には梟の鳴き声に聞こえている。
けど、この蛙は人間の言葉を話している。
「うるさいな、騒がし……!?」
ディンの叫びに、ようやく寝ぼけていた蛙が目を覚ましたようだ。
半分眠っていたような声だったのに、目をパチリと開けて梟と狼の姿を目に捉えた瞬間大きく叫んだ。
「ぎゃーっ!」
前足後ろ足と交互に何度もばたつかせて、少しでも距離を取ろうとあたふたしている。
『起きてしまったぞ! 早く捕まえろ!』
モーシュがギョロリと目を見開き命令する。
蛙も、バサバサと鳴る翼の音に怯えブルブルと震えている。
「ひぃーっ! ケモノだー! 誰か、早くここに!」
『えっ、わっ?』
どうしたらいい?
捕まえるなら、モーシュの言う通り蛙が起きる前にそうするべきだったかもしれない。
でもすっかり目を覚ましてしまった蛙は、大声をあげて叫んでいる。とってもうるさい。それに反応してモーシュもさらに興奮して騒がしい。
ディンは前足を戻すと首を左右に振った。
『捕まえろ!』
獲物を前に翼をはためかせるモーシュ。
「だ、誰かぁー!」
情けない声で誰かに助けを呼ぶ蛙。
普通だったら、ディンもモーシュが蛙を食べることを何とも思わない。だってそれが自然だから。
森の生態系にとやかく言うつもりもない。
でも、さすがに人間の言葉を話している蛙をモーシュに差し出すのは抵抗があった。どう考えても後味が悪すぎるに決まってる。
ディンは小さく唸りながら目をきょろきょろとさせた。
『ねぇ、この蛙を教会に連れて行こうと思うんだけど』
言葉を話す蛙。
きっと何か事情があると思うのだ。それを聞くにはここだと落ち着いて聞くこともできない。
教会でオリヴァーに協力してもらいながら聞いた方がきっと良いと思うのだ。
ディンだけでは思い浮かばない解決策や良い方法も教えてくれると思う。
『ね、モーシュってば』
蛙にむかってカチカチと嘴を鳴らしていたモーシュの背中に鼻を寄せる。
柔らかい羽毛からは深い森の匂いがした。
『何だ、早くしろ』
『だからその蛙をオリヴァーのところに連れて行こうって思ってるんだけど。話す蛙なんて普通じゃないよ。オリヴァーにも見てもらいたいんだ』
『はぁっ?』
モーシュはくるりと振り返ると、目をカッ! と見開いた。バサリと翼を広げてディンの背中に飛び乗る。
『お前、俺の獲物だぞ!』
鋭い嘴でディンの背中の毛を毟る。
『イタッ! やめて、やめてよー』
『この! この!』
『ごめん、ごめんてば』
ディンは慌てて人間になると、蛙を掴んで大慌てで教会へと走って行ったのだった。
ちなみに、いつの間にか静かになっていた蛙はモーシュの威嚇のせいで失神していた。
静かになってくれて捕まえやすかったけれど、恐怖で失神するような蛙がよくこの森で生きていけていたよな。と思うのだった。
時間はまちまちで、ディンの気が向いた時。今日は夕暮れに梟のモーシュを背中に乗せて狼姿で森を歩いていた。
石の教会に人が来るようになり、山の中腹にある神殿にも足を延ばすようになった。それにともない、ゴミが森に落ちていたり、草木が踏み荒らされることも増えるようになってしまった。
人が来て賑やかになるのは嬉しい。
しかし、こういうことが頻繁に起こると「やっぱり山に入るの禁止!」と大声で言って回りたくなる。
『あっ、ブドウの木が折られてる』
『実がなってないからわからなかったんだろうな』
梟のモーシュが首をくるりと回して、呆れたような声でこたえる。
『子ども達が取りに来るのに……。大事にして欲しいよ』
森の浅い位置にある山ぶどうの木は、秋になると麓の街の子ども達が取りに来る。
以前は遠慮して取りに来ていなかったが、これも教会と神殿が整備されてからの変化だった。
『誰か通った跡があるな』
草木を踏み分けたような跡がある。
モーシュの言葉に、ディンも顔を近づけ確認する。
フンフンと匂いを嗅いでみるが、覚えのない匂いだった。
『足跡があるね』
『神殿への近道を作ろうとしたんじゃないか?』
『確かに今の道だと時間がかかるかもしれないけどさぁ……』
倒れた草木がディンの気持ちをしんみりとさせる。
鼻先で倒れていた花のにおいをかいでいるとモーシュが嬉々とした声を上げた。
『おっ! そこに何かいるぞ。ディン、取ってくれ』
背中から地面に降り、足踏みをしてはしゃぐ。
『どれ? ネズミでもいた?』
『いや違う。大きい蛙だ』
『そこだ、そこ』とモーシュに言われるまま、ディンが草木を前足でかき分けると確かに丸々と太った大きな蛙が眠っていた。
つるつるとした肌を持ち、土色に近い色をしていた。
『大きいね。こんなのこの森に居たんだね』
人間になったディンの手のひらくらい大きそうだ。
ずっと住んでいるディンも初めて見たくらい。
蛙を見たモーシュが嘴をカチカチ鳴らして喜ぶ。
『引きずりだしてくれ。巣に持ち帰る』
梟は野ネズミなどの小動物の他に蛙も食べる。
『重そうだよ。持って帰れるの?』とモーシュに言いながら蛙を前足で軽く触る。
死んではいないようだけれど、反応がない。
ディンは少しだけ力を込めて蛙を前足で押さえる。
『こっちに転がせるかな?』
それにしても、こんなに近距離で話している狼と梟がいるのに、眠っているなんて随分とのんびりした蛙だなぁ。
そんなことを考えながら、蛙を少しだけ転がした時、なんとも間の抜けた声がどこからか聞こえてきた。
「……ん。朝か?」
ディンの前足がぴくりと動きを止める。
男性のぼんやりした声だった。
「もう少し丁寧に扱わんか……」
今度はさっきよりもはっきりした、でもやっぱりどこか寝ぼけたような声が聞こえてきた。
ディンは口をぽかんと開けて辺りを見回した。
自分と、モーシュしかいない。モーシュは変わらず目をギラギラさせて蛙を凝視している。
『え?』
他にいるのは蛙だけ。
まじまじと蛙を見つめるが、どこにでもいる普通の蛙のよう。
大きさが少しだけ普通と違うけど。
でも、え? まさかもしかしてこの蛙?
『モーシュ、なんか声聞こえなかった?』
『声? お前以外いないだろ』
『いや、俺じゃなくてさ……』
『蛙が起きる前に捕まえたい』
モーシュは身体を左右に揺らして蛙から目を離さない。
時々首を伸ばすような仕草をするけれど、草むらに入る気はないようだ。
ディンは、恐る恐るもう一度前足で蛙をちょん、と触ってみた。
ディンの肉球の隙間から生える毛が蛙をくすぐる。
「くすぐったいぞ……」
『ひぇっ! やっぱり喋ってるよ、この蛙!』
ディンは目を見開いて叫んだ。
だって喋る蛙なんて会ったことがない!
モーシュとは会話が通じているけれど、人間の耳には梟の鳴き声に聞こえている。
けど、この蛙は人間の言葉を話している。
「うるさいな、騒がし……!?」
ディンの叫びに、ようやく寝ぼけていた蛙が目を覚ましたようだ。
半分眠っていたような声だったのに、目をパチリと開けて梟と狼の姿を目に捉えた瞬間大きく叫んだ。
「ぎゃーっ!」
前足後ろ足と交互に何度もばたつかせて、少しでも距離を取ろうとあたふたしている。
『起きてしまったぞ! 早く捕まえろ!』
モーシュがギョロリと目を見開き命令する。
蛙も、バサバサと鳴る翼の音に怯えブルブルと震えている。
「ひぃーっ! ケモノだー! 誰か、早くここに!」
『えっ、わっ?』
どうしたらいい?
捕まえるなら、モーシュの言う通り蛙が起きる前にそうするべきだったかもしれない。
でもすっかり目を覚ましてしまった蛙は、大声をあげて叫んでいる。とってもうるさい。それに反応してモーシュもさらに興奮して騒がしい。
ディンは前足を戻すと首を左右に振った。
『捕まえろ!』
獲物を前に翼をはためかせるモーシュ。
「だ、誰かぁー!」
情けない声で誰かに助けを呼ぶ蛙。
普通だったら、ディンもモーシュが蛙を食べることを何とも思わない。だってそれが自然だから。
森の生態系にとやかく言うつもりもない。
でも、さすがに人間の言葉を話している蛙をモーシュに差し出すのは抵抗があった。どう考えても後味が悪すぎるに決まってる。
ディンは小さく唸りながら目をきょろきょろとさせた。
『ねぇ、この蛙を教会に連れて行こうと思うんだけど』
言葉を話す蛙。
きっと何か事情があると思うのだ。それを聞くにはここだと落ち着いて聞くこともできない。
教会でオリヴァーに協力してもらいながら聞いた方がきっと良いと思うのだ。
ディンだけでは思い浮かばない解決策や良い方法も教えてくれると思う。
『ね、モーシュってば』
蛙にむかってカチカチと嘴を鳴らしていたモーシュの背中に鼻を寄せる。
柔らかい羽毛からは深い森の匂いがした。
『何だ、早くしろ』
『だからその蛙をオリヴァーのところに連れて行こうって思ってるんだけど。話す蛙なんて普通じゃないよ。オリヴァーにも見てもらいたいんだ』
『はぁっ?』
モーシュはくるりと振り返ると、目をカッ! と見開いた。バサリと翼を広げてディンの背中に飛び乗る。
『お前、俺の獲物だぞ!』
鋭い嘴でディンの背中の毛を毟る。
『イタッ! やめて、やめてよー』
『この! この!』
『ごめん、ごめんてば』
ディンは慌てて人間になると、蛙を掴んで大慌てで教会へと走って行ったのだった。
ちなみに、いつの間にか静かになっていた蛙はモーシュの威嚇のせいで失神していた。
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