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15.教師になりたい
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浮き上がりそうになる帽子を押さえながらロバを駆る。
学校へ着くころには私の頭も大分冷えていた。
今回聞いたこと、わかったことはアデム殿下にお教えしなければいけないだろう。殿下もそれを待っている気がした。殿下は知っていたの? おばあ様が妃からブローチを貰ったことを。それでライムント先生に熱心に行くよう勧めていたのね……。
魔術については、先生に自覚があるのかが気になる。
思えばあの様子は二度目だ。
以前研究室でも似たような様子になっていた。その時は魔術にかかっていた自覚がないようだったけれど、今回はどうだろう。
魔術にかかってますよ、なんて言いにくい。お世話になっているのに、恩を仇で返すようで辛い。
魔術はどういう条件で発動したのかしら? 装飾品だから、単純に考えると持ち歩いていることは発動の条件になるはずだ。実際、研究室であの状態になった時はブローチを見てもらっていたわけだし……。
そういえばあの後アデム殿下が現れたのに殿下には影響がなかったように見える。
ライムント先生だけじゃなく、アデム殿下やフィデリオがいる時もブローチを持っていたし、生徒会長に会った時だって。
誰彼構わず発動はしないようだ。
今わかるのは、ブローチを持っている事。魔術はライムント先生にのみ。この二点だ。
私はロバを木に繋ぐと溜息を吐いた。
とにかく、学校から帰ったらライムント先生へ言わないと。
真面目な人だからいつまでも私を抱きしめたことを気にしてしまうかもしれない。血迷って責任を取ると言われても困る。ブローチのせいなのに……。
校舎に入る。ギシギシときしむ古い廊下。
木造の小さな学校だ。
授業が終わって人気がないけれど、施錠されていなかったから誰かはいるはずだ。
年齢が上の子の教室を覗くと、懐かしい顔があった。
黒目黒髪の色白で小柄な中年女性。丸い顔は愛嬌と素朴な可愛らしさがある。
恩師のシュミット先生だ。
「先生!」
シュミット先生は私を見ると顔をほころばせた。
「エジェ! 帰って来ていたのね。嬉しいわ、こちらに来て顔を良く見せてちょうだいな」
それから私は近況等の会話をし、シュミット先生も私の話を楽しそうに聞いてくれた。
話題が途切れたところで、改めて切り出す。
「先生、ちょっとご相談があるんですが」
「どうしたの?」
「教師の空きってどう見つけるんでしょう?」
シュミット先生の丸い目がパチパチと瞬きを繰り返す。
教師になる為の免許は必要ない。
学校を卒業したという実績があれば良い。その点、私が行かせてもらっている王都の学院は、この国最高峰の教育機関と言えるわけで、卒業できれば教師になる資格は十分あると言ってよかった。
「教師に興味があるの?」
「はい。嫁ぎ先の近くの学校で出来たらいいなって思ってるんです」
先生は何度も頷くと伺うような目で見てきた。
「探すのは手伝えるけれど、お相手の旦那様は納得なさってるの?」
私はぐっと唾をのみ込んだ。
結婚後は、当然だけれど婚家の許可がいる。
学院に通うのも渋ったような人だから、良い顔はしないかもしれない。でも、相手の家も庶民に毛が生えたようなレベルの家だ。私の収入が家に入るのを口ではどう言おうが内心喜ぶはずだった。
それに……。
私は浮かんだ考えを否定するように首を振った。
これは今じゃない。
代わりにヘラッと笑う。
「シュミット先生、気が早いですよ。まだ学院を卒業できてもいないのに」
「そうね。まだ先だったわね」
「はい。教師は無理でも教会の日曜学校の先生とかでも」
日曜学校は宗教的な事がメインだしボランティアだから私の理想とは違うけれど、シュミット先生はさっきよりも大きく頷いて喜んでくれている。
「いいわね。わかったわ。あなたが戻って来る頃に見つけられるように覚えておくわね」
「ありがとうございます!」
私はシュミット先生に丁寧にお礼をすると、ロバに乗って家路に着いたのだった。
* * *
家に帰るとエンベルがライムント先生相手に熱心に話しかけていた。
昨日と全く同じ光景だ。
ライムント先生と話すのが少し緊張していたので、エンベルがいてくれて内心安堵していた。
椅子の背もたれに手をかけて、エンベルを軽く睨む。
「エンベル、あなたのお話に先生お疲れじゃない」
エンベルはパッとライムント先生の顔を見ると眉を下げた。
「あ、すみません、気付かなくて……」
「俺も楽しいから」
優し気に表情を緩ませる先生。
私は先生と普段通りに話せたことにホッとする。
「それより姉さん、先生に天体望遠鏡の作り方を教えてもらったんだ!」
「は? 天体望遠鏡?」
って作れるの?
エンベルがキラキラした瞳で興奮している。
「屈折式望遠鏡だ。材料さえあれば作れる」
先生が何故か得意気に頷いている。
その横でエンベルも鼻息荒く何かを喋っている。
「凸レンズを二枚利用するんだ。虫眼鏡と老眼鏡があればいいんだけれど、おばあ様の眼鏡をいただけないかな?」
「えぇっ? 伯母様もお母様もお許しにならないんじゃないかしら……」
形見だし。
ちょっと引き気味な私に気付かないエンベルがさらに興奮して顔を赤くしている。
「レンズをお借りするだけだよ。『星界の報告』にある天体の様子が本当か知りたいんだ」
ライムント先生が喉を震わせて笑う。
まるで見たことのない虫を見つけた時の少年のような笑顔だ。
「あれは倍率20倍の天体望遠鏡を使ってるはずだ。手作りでどこまで作れるかだな」
「あ、そうなんですね。でも月面の起伏くらいなら見られませんか?」
「焦点距離の短い接眼レンズで……。レンズを何枚か重ねても焦点距離を短くできるらしいが、複数のレンズを組み合わせるのが難しそうだな……。それにレンズ自体を何枚も用意できるか?」
虫眼鏡は安くはないが、手に入らないという値段でもない。
それよりおばあ様の老眼鏡の方が使えないかも。
エンベルの熱意ならいつの間にかおじい様が渡してしまいそうだけれど。
ライムント先生がそれよりも、と話題を変える。
「『天文対話』は読んだことあるか?」
「読んだことありません! それも同じ作者の……?」
エンベルが先生の言葉に震えている。喜びで。
またふたりで盛り上がり始めてしまった。
私はそんな様子を横目に、キッチンへ夕飯を手伝いに行く事にした。
話には入れそうもない。
「お母様、手伝うわ」
母は庭で収穫したなすやズッキーニ、トマトを刻んでいた。
「じゃぁ、そこの野菜を切ってちょうだい。サラダにするわ」
「家の野菜美味しいのよね、先生もきっと驚くわ」
王都は野菜を近郊から買い入れているので、どうしても鮮度が落ちる。
獲れたてを食べたらもう王都で野菜は食べられないかもしれないわね。
想像して私は笑いを漏らした。
「明日帰るのよね」
「ええ」
「お昼、用意してあげるから持っていきなさいね」
「ありがとう」
お母様は鍋に刻んだ野菜を放り込み、羊のバターで炒める。
タイムやローズマリー等の乾燥ハーブも加えて少し煮るとラタトゥイユが出来上がる。
鍋をかき混ぜながら思い出すようにぽつりと言う。
「エジェがこんな田舎に偉い先生を連れてくるなんて、どうなるかと思ったけれどエンベルもあんなに懐いちゃって」
お母様がエンベルを盗み見て微笑む。
今も熱心に先生へ何かを話しかけていて、先生も楽しそうに笑いながら聞いてくれている。冷たい外見とは裏腹に改めて優しい人だと思う。
「先生にはご迷惑かけたわね。でもとっても良い先生で……」
お母様が不自然に言葉を区切る。
視線を向けると、言い辛そうに口を開いた。
「ここだけの話、ちょっと心配してたの。悪い噂でも立ったらって思って」
「悪い噂?」
眉を顰める私にお母様はごまかすように笑った。
「ほら、若い男性でしょう? あなたも若い娘だし。でも全く余計な心配だったわね。この辺りにいる男性陣とは全然違うもの。うちみたいな下級貴族とは全然違う、品がある高貴な男性だわ。そんな噂、先生のほうにご迷惑をおかけしてしまうわ」
うちとは身分が違いすぎる。
そんな当たり前の現実をぴしゃりと突き付けられたようだった。
あの学院で、殿下を始めとした上級貴族の方々とお話させてもらうようになって。勘違いしていたのかもしれない。気が合えば友人にだってなれるって。
山から引いている水をざぶざぶと流す。
ボウルに貯めた水にトマトと一緒に自分の手も突っ込む。水が私の手だけじゃなく、頭も冷やしてくれるように。
私は努めて明るい声で言った。
「そうよ。先生に失礼だわ」
学校へ着くころには私の頭も大分冷えていた。
今回聞いたこと、わかったことはアデム殿下にお教えしなければいけないだろう。殿下もそれを待っている気がした。殿下は知っていたの? おばあ様が妃からブローチを貰ったことを。それでライムント先生に熱心に行くよう勧めていたのね……。
魔術については、先生に自覚があるのかが気になる。
思えばあの様子は二度目だ。
以前研究室でも似たような様子になっていた。その時は魔術にかかっていた自覚がないようだったけれど、今回はどうだろう。
魔術にかかってますよ、なんて言いにくい。お世話になっているのに、恩を仇で返すようで辛い。
魔術はどういう条件で発動したのかしら? 装飾品だから、単純に考えると持ち歩いていることは発動の条件になるはずだ。実際、研究室であの状態になった時はブローチを見てもらっていたわけだし……。
そういえばあの後アデム殿下が現れたのに殿下には影響がなかったように見える。
ライムント先生だけじゃなく、アデム殿下やフィデリオがいる時もブローチを持っていたし、生徒会長に会った時だって。
誰彼構わず発動はしないようだ。
今わかるのは、ブローチを持っている事。魔術はライムント先生にのみ。この二点だ。
私はロバを木に繋ぐと溜息を吐いた。
とにかく、学校から帰ったらライムント先生へ言わないと。
真面目な人だからいつまでも私を抱きしめたことを気にしてしまうかもしれない。血迷って責任を取ると言われても困る。ブローチのせいなのに……。
校舎に入る。ギシギシときしむ古い廊下。
木造の小さな学校だ。
授業が終わって人気がないけれど、施錠されていなかったから誰かはいるはずだ。
年齢が上の子の教室を覗くと、懐かしい顔があった。
黒目黒髪の色白で小柄な中年女性。丸い顔は愛嬌と素朴な可愛らしさがある。
恩師のシュミット先生だ。
「先生!」
シュミット先生は私を見ると顔をほころばせた。
「エジェ! 帰って来ていたのね。嬉しいわ、こちらに来て顔を良く見せてちょうだいな」
それから私は近況等の会話をし、シュミット先生も私の話を楽しそうに聞いてくれた。
話題が途切れたところで、改めて切り出す。
「先生、ちょっとご相談があるんですが」
「どうしたの?」
「教師の空きってどう見つけるんでしょう?」
シュミット先生の丸い目がパチパチと瞬きを繰り返す。
教師になる為の免許は必要ない。
学校を卒業したという実績があれば良い。その点、私が行かせてもらっている王都の学院は、この国最高峰の教育機関と言えるわけで、卒業できれば教師になる資格は十分あると言ってよかった。
「教師に興味があるの?」
「はい。嫁ぎ先の近くの学校で出来たらいいなって思ってるんです」
先生は何度も頷くと伺うような目で見てきた。
「探すのは手伝えるけれど、お相手の旦那様は納得なさってるの?」
私はぐっと唾をのみ込んだ。
結婚後は、当然だけれど婚家の許可がいる。
学院に通うのも渋ったような人だから、良い顔はしないかもしれない。でも、相手の家も庶民に毛が生えたようなレベルの家だ。私の収入が家に入るのを口ではどう言おうが内心喜ぶはずだった。
それに……。
私は浮かんだ考えを否定するように首を振った。
これは今じゃない。
代わりにヘラッと笑う。
「シュミット先生、気が早いですよ。まだ学院を卒業できてもいないのに」
「そうね。まだ先だったわね」
「はい。教師は無理でも教会の日曜学校の先生とかでも」
日曜学校は宗教的な事がメインだしボランティアだから私の理想とは違うけれど、シュミット先生はさっきよりも大きく頷いて喜んでくれている。
「いいわね。わかったわ。あなたが戻って来る頃に見つけられるように覚えておくわね」
「ありがとうございます!」
私はシュミット先生に丁寧にお礼をすると、ロバに乗って家路に着いたのだった。
* * *
家に帰るとエンベルがライムント先生相手に熱心に話しかけていた。
昨日と全く同じ光景だ。
ライムント先生と話すのが少し緊張していたので、エンベルがいてくれて内心安堵していた。
椅子の背もたれに手をかけて、エンベルを軽く睨む。
「エンベル、あなたのお話に先生お疲れじゃない」
エンベルはパッとライムント先生の顔を見ると眉を下げた。
「あ、すみません、気付かなくて……」
「俺も楽しいから」
優し気に表情を緩ませる先生。
私は先生と普段通りに話せたことにホッとする。
「それより姉さん、先生に天体望遠鏡の作り方を教えてもらったんだ!」
「は? 天体望遠鏡?」
って作れるの?
エンベルがキラキラした瞳で興奮している。
「屈折式望遠鏡だ。材料さえあれば作れる」
先生が何故か得意気に頷いている。
その横でエンベルも鼻息荒く何かを喋っている。
「凸レンズを二枚利用するんだ。虫眼鏡と老眼鏡があればいいんだけれど、おばあ様の眼鏡をいただけないかな?」
「えぇっ? 伯母様もお母様もお許しにならないんじゃないかしら……」
形見だし。
ちょっと引き気味な私に気付かないエンベルがさらに興奮して顔を赤くしている。
「レンズをお借りするだけだよ。『星界の報告』にある天体の様子が本当か知りたいんだ」
ライムント先生が喉を震わせて笑う。
まるで見たことのない虫を見つけた時の少年のような笑顔だ。
「あれは倍率20倍の天体望遠鏡を使ってるはずだ。手作りでどこまで作れるかだな」
「あ、そうなんですね。でも月面の起伏くらいなら見られませんか?」
「焦点距離の短い接眼レンズで……。レンズを何枚か重ねても焦点距離を短くできるらしいが、複数のレンズを組み合わせるのが難しそうだな……。それにレンズ自体を何枚も用意できるか?」
虫眼鏡は安くはないが、手に入らないという値段でもない。
それよりおばあ様の老眼鏡の方が使えないかも。
エンベルの熱意ならいつの間にかおじい様が渡してしまいそうだけれど。
ライムント先生がそれよりも、と話題を変える。
「『天文対話』は読んだことあるか?」
「読んだことありません! それも同じ作者の……?」
エンベルが先生の言葉に震えている。喜びで。
またふたりで盛り上がり始めてしまった。
私はそんな様子を横目に、キッチンへ夕飯を手伝いに行く事にした。
話には入れそうもない。
「お母様、手伝うわ」
母は庭で収穫したなすやズッキーニ、トマトを刻んでいた。
「じゃぁ、そこの野菜を切ってちょうだい。サラダにするわ」
「家の野菜美味しいのよね、先生もきっと驚くわ」
王都は野菜を近郊から買い入れているので、どうしても鮮度が落ちる。
獲れたてを食べたらもう王都で野菜は食べられないかもしれないわね。
想像して私は笑いを漏らした。
「明日帰るのよね」
「ええ」
「お昼、用意してあげるから持っていきなさいね」
「ありがとう」
お母様は鍋に刻んだ野菜を放り込み、羊のバターで炒める。
タイムやローズマリー等の乾燥ハーブも加えて少し煮るとラタトゥイユが出来上がる。
鍋をかき混ぜながら思い出すようにぽつりと言う。
「エジェがこんな田舎に偉い先生を連れてくるなんて、どうなるかと思ったけれどエンベルもあんなに懐いちゃって」
お母様がエンベルを盗み見て微笑む。
今も熱心に先生へ何かを話しかけていて、先生も楽しそうに笑いながら聞いてくれている。冷たい外見とは裏腹に改めて優しい人だと思う。
「先生にはご迷惑かけたわね。でもとっても良い先生で……」
お母様が不自然に言葉を区切る。
視線を向けると、言い辛そうに口を開いた。
「ここだけの話、ちょっと心配してたの。悪い噂でも立ったらって思って」
「悪い噂?」
眉を顰める私にお母様はごまかすように笑った。
「ほら、若い男性でしょう? あなたも若い娘だし。でも全く余計な心配だったわね。この辺りにいる男性陣とは全然違うもの。うちみたいな下級貴族とは全然違う、品がある高貴な男性だわ。そんな噂、先生のほうにご迷惑をおかけしてしまうわ」
うちとは身分が違いすぎる。
そんな当たり前の現実をぴしゃりと突き付けられたようだった。
あの学院で、殿下を始めとした上級貴族の方々とお話させてもらうようになって。勘違いしていたのかもしれない。気が合えば友人にだってなれるって。
山から引いている水をざぶざぶと流す。
ボウルに貯めた水にトマトと一緒に自分の手も突っ込む。水が私の手だけじゃなく、頭も冷やしてくれるように。
私は努めて明るい声で言った。
「そうよ。先生に失礼だわ」
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