僕を貴方の傍において

生命は脆く、割れてしまえばそれでおしまい。だって僕はティーカップ
『誰か僕を見つけて』
大声で叫んでも、誰も気づいてくれる人はいない。あるのは孤独。
誰かを愛するなんて儚い泡沫の夢。
『生意気なカップだ。だが、お前は私と違って………美しいな』
同じ孤独を抱える、火傷を負い、自分は醜いと心を閉ざした画家と、ただ画家を一心に愛する心優しいティーカップの妖精の物語。
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