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星影は空の想い〖第50話〗──①
しおりを挟む少し朝の名残の雪を、二人でブーツで踏みしめる。雑談が終わる前に神泉についた。
平らな石の上に脱いだ着物をたたんで脱ぎ、風で着物が飛ばないよう石をのせて神泉に浸かる。もうは手早く着物を脱ぎ着出来るが『まだ苦手』だと、眉を下げる。
「気持ちいいね、そうにいちゃん」
「ああ。たまには露天も良いな」
「疲れがとれる感じがするよ。今日は長い一日だったね。お湯の温度が気持ちいいね」
「そうだな。あと三日で珠合わせ。これで本当に空はそうにいちゃんの花婿だ。空……好きだよ。ずっと空だけだ」
「僕もそうにいちゃんだけ……」
言葉を遮る長い口づけをした。薄く香る甘い匂い。空の匂い。空は口づけが上手になった。舌を絡め、上顎を舌でなぞる。色っぽい声で喘ぐような息継ぎをし、蒼の首に腕を絡める。
「どうした?空。どこか痛いのか?」
「ううん、なんでも………ない」
湯だけでは赤くならない、柔らかい耳たぶ。
そっと噛んで、食むような口づけを繰り返す。
「良かったか?」
蒼が少し意地悪そうにそう言うと、真っ赤な顔をした空がザブンと湯に浸かる。蒼から顔を背ける空の肩を優しく掴み蒼は自分の方を向かせる。暫く下を向いていた空は、
「そうにいちゃん………すごくやらしい。あんな………ずるいよ」
じっとりとした眼で空は見つめた。
「そうか………俺はやらしいのか………空は、嫌だったのか………」
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