1 / 46
1 神話と神様
しおりを挟む 昔々、獣たちが争いを繰り返す世界にひとりの神子が降臨した。
神子は体内に神から授けられた宝珠を持つ、唯一の人間だった。
神に救世を託された神子は、縄張り意識が強い獣たちに種族を超えて共存していく素晴らしさを伝え続ける。
最初は反発していた獣たちも、次第に神子の熱意に絆されていった。
だが今度は、神子に陶酔した獣たちが神子の寵愛を独り占めにせんと争いを始める。血で血を洗う激しい死闘の末、勝者――獣王は決定したが、神子の腹の中には別の獣の子が宿っていることが判明した。
怒り狂った獣王は、神子も神子の恋人も殺してしまう。
我に返った獣王の前に残っていたのは、神子の腹から生まれ出た神子と恋敵の獣の子。
すると、惨劇に嘆き悲しんだ神が降りてきて子供を連れて行こうとした。
神子を愛していた獣王は、涙ながらに神に願った。この子を慈しみ大切に育てるから、どうか連れて行かないでほしいと。
神子が消えた世界は灯りを失ったかのように昏く、このままではやがて世界は緩く朽ちていくと案じた神は――。
神子の子を獣王とし、百年という短くはない時を無事に治めたら和を尊ぶ次の宝珠の神子を寄与し、世界に祝福を与え続けることを約束した。
神子を寄越したのも、元は神の愛する世界を滅ぼしたくないが故のこと。
ただし、と神は条件をひとつ付けた。それを破れば、世界は再び滅びへと向かうと。
獣たちは、必ずや守ることを誓った。
獣たちは神の慈悲に感謝し、百年毎に降臨してくる神子を慈しむことに全力を注ぐことになった――。
これが、獣たちの世界に伝わる神話だ。
長い間、獣の世界は平和だった。
しかし、ある日を境に世界のバランスが少しずつ崩れていく。
実り豊かだった大地は徐々に荒れ、穏やかだった気候は狂っていった。
先代の神子は、短命だった。獣王の資格を持つ子を生んだ後、弱り儚くなった。
明らかに世界の活力が失われていっている原因は、神子を早々に失ったことではないかと考えた獣人たちは――次代神子が降りてくるその日を、祈りながら待ち侘びることになったのだ――。
◇
白くて眩しい空間に、男だか女だか分からない人の声が響く。
「なかなか条件に合う人をタイムリーに見つけるのって大変なんだよねえ」
条件? なんの話だろう。と考えて、あれ、今俺ってどこにいるの? という疑問が湧いてきた。
さっきまで深夜のコンビニバイトをしていたのは確かだ。ようやく終わった帰って寝よう、と横断歩道を半分瞼を閉じながら渡っていた記憶があるけど、その後の記憶がぶっつり途切れている。
「若くて健康で相手を疑わない単細胞で平和主義者で」
おい。それってもしや俺のこと言ってんのか。確かに困ってる仲間に金を貸してやったら返ってこないこととか時折あるけどさ。
「突然消えても大して話題にならないまま忘れ去られる程度の存在感で」
おいおい。確かに俺はバイト三昧で友達もろくにいない天涯孤独の身ですけど、酷くね?
「許容範囲がゆるゆるで、動物大好きで更に動物の皮脂アレルギーも持ってなくて」
おいおいおい、確かに俺はアレルギーは一切ないし、好き嫌いもほぼない。だけどゆるゆるはないだろ。俺にだって好みってもんはあるんだ! ええと……ミントチョコ! 歯磨き粉を食べてるみたいで苦手! ほら、ちゃんとあるじゃん、許容できないもの!
「かつ元の場所に未練があんまりない人って意外といなくてねえ」
……さっきから随分と好き勝手言われているけど、そもそもこいつ誰だ? なんで俺のことをよく知ってるような口調で喋ってるんだろう。
声が近付いてきた。
「ヨウタ、君は事故に遭い死ぬ運命だったところを、条件に合った為、死の直前に私に連れて来られたのだ」
事故? え、そういや最後の記憶って、車のブレーキ音だったかもしれない。え、じゃあなに? これって今流行りの異世界転移ってやつなの?
無料で読める投稿サイトでいくつも読んだことがあるな。そうしたら、俺ってもしかしてこの声の主からチート能力とかもらえて苦労しなくて済むスローライフが待ってたりするの? え、ちょっと万歳かも。
バイト三昧の日々で生活はいつもかつかつでさ、この先俺ってどうなるんだろうって考えると暗い未来しか思い浮かばなくて、寝て忘れようとする毎日だったから。
この際、スローライフじゃなくてもいい。勇者とかになって剣を持って戦って世界に平和をもたらす役でもいいな。仲間と絆を深めながら、その内可愛い魔術師ちゃんと恋に落ちちゃったりして、へへ。
「うーむ、顔立ちは思った以上に平凡そのものだが……。少しツンとした鼻は特徴的で悪くないと思うぞ。それに垂れ目は敵意を感じさせにくい。そもそも人間はヨウタひとりだから、多少顔がパッとしなくても問題ないだろう! 君のお気楽さなら何とでもなるだろうしな」
平凡な顔で悪かったな。ていうか待て待て、人間が俺だけってどういうことだよ。ちょっと、ちゃんと説明を――。
温かい気配が、俺の身体を包み込む。……眠くなってきた。いや、待ってよ。まだ俺、チート能力が何かを聞いてないぞ――……。
「私はあまり干渉できない身なのでな。頑張って長生きしてくれとしか言えぬが。餞別として体内に宝珠を授けるので、これで頑張ってほしい」
ほ、宝珠? 体内に授けるって、どういうこと? 俺、神様にインプランティングされるの? 異世界転移が一気にSFになってるんだけど。
「宝珠とは、簡単に言うとエネルギー増強装置のようなものだが、ちょっとやそっとの病気や怪我はすぐに治るようになる。詳細については現地の者から詳しく聞いてくれ」
まさかの素で放り出す系? ていうか丸投げじゃないか! うっそ、ちょっと待――。
「では達者でな、ヨウタ。君に幸あれ」
次の瞬間、唐突に俺を支えていた全てが消え失せ。
「……うっそおおおおっ!」
俺は真下に向かって落ちていった。
神子は体内に神から授けられた宝珠を持つ、唯一の人間だった。
神に救世を託された神子は、縄張り意識が強い獣たちに種族を超えて共存していく素晴らしさを伝え続ける。
最初は反発していた獣たちも、次第に神子の熱意に絆されていった。
だが今度は、神子に陶酔した獣たちが神子の寵愛を独り占めにせんと争いを始める。血で血を洗う激しい死闘の末、勝者――獣王は決定したが、神子の腹の中には別の獣の子が宿っていることが判明した。
怒り狂った獣王は、神子も神子の恋人も殺してしまう。
我に返った獣王の前に残っていたのは、神子の腹から生まれ出た神子と恋敵の獣の子。
すると、惨劇に嘆き悲しんだ神が降りてきて子供を連れて行こうとした。
神子を愛していた獣王は、涙ながらに神に願った。この子を慈しみ大切に育てるから、どうか連れて行かないでほしいと。
神子が消えた世界は灯りを失ったかのように昏く、このままではやがて世界は緩く朽ちていくと案じた神は――。
神子の子を獣王とし、百年という短くはない時を無事に治めたら和を尊ぶ次の宝珠の神子を寄与し、世界に祝福を与え続けることを約束した。
神子を寄越したのも、元は神の愛する世界を滅ぼしたくないが故のこと。
ただし、と神は条件をひとつ付けた。それを破れば、世界は再び滅びへと向かうと。
獣たちは、必ずや守ることを誓った。
獣たちは神の慈悲に感謝し、百年毎に降臨してくる神子を慈しむことに全力を注ぐことになった――。
これが、獣たちの世界に伝わる神話だ。
長い間、獣の世界は平和だった。
しかし、ある日を境に世界のバランスが少しずつ崩れていく。
実り豊かだった大地は徐々に荒れ、穏やかだった気候は狂っていった。
先代の神子は、短命だった。獣王の資格を持つ子を生んだ後、弱り儚くなった。
明らかに世界の活力が失われていっている原因は、神子を早々に失ったことではないかと考えた獣人たちは――次代神子が降りてくるその日を、祈りながら待ち侘びることになったのだ――。
◇
白くて眩しい空間に、男だか女だか分からない人の声が響く。
「なかなか条件に合う人をタイムリーに見つけるのって大変なんだよねえ」
条件? なんの話だろう。と考えて、あれ、今俺ってどこにいるの? という疑問が湧いてきた。
さっきまで深夜のコンビニバイトをしていたのは確かだ。ようやく終わった帰って寝よう、と横断歩道を半分瞼を閉じながら渡っていた記憶があるけど、その後の記憶がぶっつり途切れている。
「若くて健康で相手を疑わない単細胞で平和主義者で」
おい。それってもしや俺のこと言ってんのか。確かに困ってる仲間に金を貸してやったら返ってこないこととか時折あるけどさ。
「突然消えても大して話題にならないまま忘れ去られる程度の存在感で」
おいおい。確かに俺はバイト三昧で友達もろくにいない天涯孤独の身ですけど、酷くね?
「許容範囲がゆるゆるで、動物大好きで更に動物の皮脂アレルギーも持ってなくて」
おいおいおい、確かに俺はアレルギーは一切ないし、好き嫌いもほぼない。だけどゆるゆるはないだろ。俺にだって好みってもんはあるんだ! ええと……ミントチョコ! 歯磨き粉を食べてるみたいで苦手! ほら、ちゃんとあるじゃん、許容できないもの!
「かつ元の場所に未練があんまりない人って意外といなくてねえ」
……さっきから随分と好き勝手言われているけど、そもそもこいつ誰だ? なんで俺のことをよく知ってるような口調で喋ってるんだろう。
声が近付いてきた。
「ヨウタ、君は事故に遭い死ぬ運命だったところを、条件に合った為、死の直前に私に連れて来られたのだ」
事故? え、そういや最後の記憶って、車のブレーキ音だったかもしれない。え、じゃあなに? これって今流行りの異世界転移ってやつなの?
無料で読める投稿サイトでいくつも読んだことがあるな。そうしたら、俺ってもしかしてこの声の主からチート能力とかもらえて苦労しなくて済むスローライフが待ってたりするの? え、ちょっと万歳かも。
バイト三昧の日々で生活はいつもかつかつでさ、この先俺ってどうなるんだろうって考えると暗い未来しか思い浮かばなくて、寝て忘れようとする毎日だったから。
この際、スローライフじゃなくてもいい。勇者とかになって剣を持って戦って世界に平和をもたらす役でもいいな。仲間と絆を深めながら、その内可愛い魔術師ちゃんと恋に落ちちゃったりして、へへ。
「うーむ、顔立ちは思った以上に平凡そのものだが……。少しツンとした鼻は特徴的で悪くないと思うぞ。それに垂れ目は敵意を感じさせにくい。そもそも人間はヨウタひとりだから、多少顔がパッとしなくても問題ないだろう! 君のお気楽さなら何とでもなるだろうしな」
平凡な顔で悪かったな。ていうか待て待て、人間が俺だけってどういうことだよ。ちょっと、ちゃんと説明を――。
温かい気配が、俺の身体を包み込む。……眠くなってきた。いや、待ってよ。まだ俺、チート能力が何かを聞いてないぞ――……。
「私はあまり干渉できない身なのでな。頑張って長生きしてくれとしか言えぬが。餞別として体内に宝珠を授けるので、これで頑張ってほしい」
ほ、宝珠? 体内に授けるって、どういうこと? 俺、神様にインプランティングされるの? 異世界転移が一気にSFになってるんだけど。
「宝珠とは、簡単に言うとエネルギー増強装置のようなものだが、ちょっとやそっとの病気や怪我はすぐに治るようになる。詳細については現地の者から詳しく聞いてくれ」
まさかの素で放り出す系? ていうか丸投げじゃないか! うっそ、ちょっと待――。
「では達者でな、ヨウタ。君に幸あれ」
次の瞬間、唐突に俺を支えていた全てが消え失せ。
「……うっそおおおおっ!」
俺は真下に向かって落ちていった。
184
お気に入りに追加
238
あなたにおすすめの小説
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
異世界に来たようですが何も分かりません ~【買い物履歴】スキルでぼちぼち生活しています~
ぱつきんすきー
ファンタジー
突然「神」により異世界転移させられたワタシ
以前の記憶と知識をなくし、右も左も分からないワタシ
唯一の武器【買い物履歴】スキルを利用して異世界でぼちぼち生活
かつてオッサンだった少女による、異世界生活のおはなし
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件
白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。
最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。
いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。
針の止まった子供時間 ~いつか別れの言葉を言いに来る。その時は、恨んでくれて構わない~
2wei
BL
錆びついたまま動かない時計の針。
柄沢結翔の過去と真実。花束の相手──。
∞----------------------∞
作品は前後編となります。(こちらが後編です)
前編はこちら↓↓↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/76237087/650675350
∞----------------------∞
開始:2023/1/1
完結:2023/1/21
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる