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18 ワドナンさん
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僕の質問に対して、おじさん守り人は「わっ、我々の生活に干渉するような質問に答える義務はない! 私が答えるのは、あくまで世界樹の調査に関する部分のみだ!」と言って教えてくれなかった。ケチくさい。
当たり障りのないところから徐々に質問を始めて、いずれは『贄』文化についても聞けたらと思ったけど、甘かったらしい。
さてこの後どう切り出していこうかと考えていると、ドルグが冷たい目をおじさん守り人に向ける。
「アーウィンはあえてそういった質問をすることで心の距離を縮めようと努力しているというのに、冷たいものですね」
ドルグの言葉に、ヨルトが頷いた。
「アーウィン、あまり落ち込むな。アーウィンの気遣い、我々は理解しているぞ」
ドルグとヨルトは僕の両脇を固めると、勝手に好意的に受け止めた上で更に文句を言い始めた。
「そもそも守り人の方から私たちに調査を依頼してきたというのに、何故こうも邪険にされなければならないのか分かりませんよね」
とドルグが言えば、ヨルトが大袈裟な溜息を吐きながら肯定する。
「世界樹が枯れる原因を究明し、再び生気を取り戻さんという同じ目標に向かっている筈なのだがなあ。それほどに我々は守り人にとって下位生物と見られているのか?」
悲しそうにおじさん守り人を見るあたり、ヨルトもなかなかの役者だ。
おじさん守り人が、苛立たしげに二人を睨んだ。
「そ、そもそも、お前ら地上の者たちが問題を起こしマナの流れを狂わせるのが悪いのだろうがっ!」
「世界樹の声を聞いて我々に是正を求めるのが守り人の役割だろう。はっきりと声が聞こえていないのは我々の責任か?」
ズバッと言われたおじさん守り人が、悔しそうに唇を噛む。ヨルトとドルグの前では、おじさん守り人も虚勢を張り切れないみたいだ。
ヨルトとドルグが僕に目配せをしてきた。あ、そういうことか、と二人に目配せで返した。二人は悪者になるので、僕におじさんの懐に入れ。そういうことだと理解する。
「おじさん……ええと、お名前を聞いてもいいですか?」
「……ワドナンだ」
おお、ようやく名前を教えてくれた。おじさん守り人――ワドナンさんは相変わらず苦虫を噛み潰したような顔のままだけど、頑なに名前を名乗ってくれなかった当初から比べたら大いなる進歩だ。
「ワドナンさん、先程は失礼なことを言って申し訳ありません」
ぺこりと頭を下げる。
「お願いです。ワドナンさんの協力なしに、この先の調査は困難を極めるんです……!」
すると、ヨルトとドルグが援護を始めた。
「ワドナン殿。突然やってきた外部の者が我が物顔で何を偉そうに、と思われるのはよく分かる」
「ですがワドナンさん、このアーウィンは心から世界樹の活性化を望んでいる純然たる研究者なのです」
ワドナンさんが、ぶすっとしたまま二人を交互に見る。
「どうかアーウィンに協力していただけませんか?」
ドルグの言葉に、ワドナンさんは。
「……他の守り人には絶対に漏らすな」
そう言ってから、「おはようのキスは伴侶としかしない」と教えてくれた。
伴侶……。
くらりとした。え? あれってそういう意味だったの? いやでも、ユグはもしかしたらそういう意味だって知らないかもしれないし……!
――明日本人に確認してみよう。心に決めた。
「そ、そうなんですね、あは、あはは」
変な笑い方をしてしまった僕を、ワドナンさんが「大丈夫かこいつ」みたいな顔で見下ろす。拙い、あまり変人な印象を与えると協力が得づらくなるかもしれない。
僕は必死に無難な話題を探した。探せ探せ。折角ワドナンさんが軟化してきたんだから、この機会を逃しちゃ駄目だ。
「そ、そういえば! ワ、ワドナンさんの伴侶ってどんな方なんですか?」
ワドナンさんのこめかみが、ぴくりと動く。低い、乾いたような声が返ってくる。
「十八年前、最後の子を生み、死んだ」
「あ……、す、すみません」
咄嗟に謝ると、ワドナンさんは目線を前に戻し、ぼそりと呟くように続けた。
「……関わりのないお前が謝罪を口にする必要はない。謝罪をすべき者は別にいるがな」
「え……っ?」
疑問を含んだ視線をワドナンさんに向ける。だけどワドナンさんはもう振り返らず、その後はずっと無言のままだった。
◇
結局話が弾むような話題を思いつかないまま、食事を取る虚に到着する。
食事中は他の守り人が給仕をしてくれる。ワドナンさんは監視するように虚の入り口に立っていた。これは毎度のことだ。話しかけようと思えば話しかけられるけど、他の守り人の目がある。
ということで、僕らは互いの調査報告をすることにした。
「ではまずは俺の方からだが」
大きな葉野菜で肉を巻いたものをむしゃむしゃと頬張りながら、ヨルトが始める。
「調べたのはこの周辺に留まるが、今のところ土壌に大きな問題は見られないな。だが新芽が出ていなかったりと、世界樹の元気がないのは一目瞭然だ」
ヨルトは根の張る周辺の土壌を調べていた。今のところこれといった怪しい箇所はなくて、植物特有の病気も見つかっていないそうだ。
「だが、土壌から感じられるマナの値はあまり多くはない。生命の源である世界樹の根元の量には心許ないといったところだな」
「それは私も感じましたね」
と、ドルグ。緑色の髪がさらりと肩から流れ落ちる。
「これまで蓄積されたマナの貯金で今は何とかなっているのでは、そんな気がしています」
「そうだな。俺もその意見には同意だ。今はまだいいが、このまま放っておけばいつかマナは枯渇するだろう」
「はい!」と手を上げた。二人は僕を見て小さく頷く。
「つまり、世界樹が枯れていっている原因は、新たなマナの発生量が落ちているから。そういうことでしょうか?」
「俺はそうだと考えている」
ヨルトの後を、ドルグが引き継いだ。
「私は周辺のマナの流れを見てみたのですが、活発とは言い難いものですね。ですがまだ淀んでいる場所などは見つかっていません。なのでまだ確約は出ませんが、直接的な原因はマナの発生量の減少で間違いはないのかと」
「つまり次は、マナが減っている直接的な原因が何かを調べないと、ですかね」
僕の言葉に、ヨルトが太い眉を眉間に寄せながら頷く。
「これは我々巨人族で噂されている憶測に過ぎないものだが、世界樹は地上のありとあらゆる生命から集められるマナを養分として吸い込み、それを活力として放出して循環させているのでは、と言われている」
「人間族でもそう言われてますよ」
僕が相槌を打つと、ドルグが続けた。
「小人族にも同じ説がありますよ。マナの動きからも、平和な時代は生命が増えマナが増え、世界樹からの恩恵が降り注がれると言われています」
「どの種族でも同じようなことが言われてるんですねえ」
うんうんと頷いていると、ヨルトが難しそうな顔のまま唸るように続けた。
「だとすると、守り人が言う通りか。守り人が世界樹の声を聞けず、地上の生き物に的確な是正指示を出せていないのがマナが減少している間接的な原因、と考えられるな」
ドルグが賛同する。
「私もその説に賛成です。つまり、守り人が声を聞けなくなってきている原因を探ることが根本的な解決になると思います」
「結局、そこに戻るってことですね」
うーんと唸ると、ヨルトが苦笑して僕の頭を大きな手でぽんと撫でた。
「勿論我々も引き続き調査は続けるが、残された古代語から守り人と世界樹の関係を明確にしていかねばならんだろうな」
「アーウィンには苦労をかけてしまいますが、頼みます」
「いえ、望むところですよ!」
ぐっと拳を握り締める。二人とも、僕を半人前な目で見るのをようやくやめてくれたみたいでなんだか嬉しい。ワドナンさんの協力を得られたのが大きかったもな、と思った。
「頑張りましょうね!」
「ああ!」
「勿論です!」
三人で拳を突き合わせると、笑顔で深く頷き合ったのだった。
当たり障りのないところから徐々に質問を始めて、いずれは『贄』文化についても聞けたらと思ったけど、甘かったらしい。
さてこの後どう切り出していこうかと考えていると、ドルグが冷たい目をおじさん守り人に向ける。
「アーウィンはあえてそういった質問をすることで心の距離を縮めようと努力しているというのに、冷たいものですね」
ドルグの言葉に、ヨルトが頷いた。
「アーウィン、あまり落ち込むな。アーウィンの気遣い、我々は理解しているぞ」
ドルグとヨルトは僕の両脇を固めると、勝手に好意的に受け止めた上で更に文句を言い始めた。
「そもそも守り人の方から私たちに調査を依頼してきたというのに、何故こうも邪険にされなければならないのか分かりませんよね」
とドルグが言えば、ヨルトが大袈裟な溜息を吐きながら肯定する。
「世界樹が枯れる原因を究明し、再び生気を取り戻さんという同じ目標に向かっている筈なのだがなあ。それほどに我々は守り人にとって下位生物と見られているのか?」
悲しそうにおじさん守り人を見るあたり、ヨルトもなかなかの役者だ。
おじさん守り人が、苛立たしげに二人を睨んだ。
「そ、そもそも、お前ら地上の者たちが問題を起こしマナの流れを狂わせるのが悪いのだろうがっ!」
「世界樹の声を聞いて我々に是正を求めるのが守り人の役割だろう。はっきりと声が聞こえていないのは我々の責任か?」
ズバッと言われたおじさん守り人が、悔しそうに唇を噛む。ヨルトとドルグの前では、おじさん守り人も虚勢を張り切れないみたいだ。
ヨルトとドルグが僕に目配せをしてきた。あ、そういうことか、と二人に目配せで返した。二人は悪者になるので、僕におじさんの懐に入れ。そういうことだと理解する。
「おじさん……ええと、お名前を聞いてもいいですか?」
「……ワドナンだ」
おお、ようやく名前を教えてくれた。おじさん守り人――ワドナンさんは相変わらず苦虫を噛み潰したような顔のままだけど、頑なに名前を名乗ってくれなかった当初から比べたら大いなる進歩だ。
「ワドナンさん、先程は失礼なことを言って申し訳ありません」
ぺこりと頭を下げる。
「お願いです。ワドナンさんの協力なしに、この先の調査は困難を極めるんです……!」
すると、ヨルトとドルグが援護を始めた。
「ワドナン殿。突然やってきた外部の者が我が物顔で何を偉そうに、と思われるのはよく分かる」
「ですがワドナンさん、このアーウィンは心から世界樹の活性化を望んでいる純然たる研究者なのです」
ワドナンさんが、ぶすっとしたまま二人を交互に見る。
「どうかアーウィンに協力していただけませんか?」
ドルグの言葉に、ワドナンさんは。
「……他の守り人には絶対に漏らすな」
そう言ってから、「おはようのキスは伴侶としかしない」と教えてくれた。
伴侶……。
くらりとした。え? あれってそういう意味だったの? いやでも、ユグはもしかしたらそういう意味だって知らないかもしれないし……!
――明日本人に確認してみよう。心に決めた。
「そ、そうなんですね、あは、あはは」
変な笑い方をしてしまった僕を、ワドナンさんが「大丈夫かこいつ」みたいな顔で見下ろす。拙い、あまり変人な印象を与えると協力が得づらくなるかもしれない。
僕は必死に無難な話題を探した。探せ探せ。折角ワドナンさんが軟化してきたんだから、この機会を逃しちゃ駄目だ。
「そ、そういえば! ワ、ワドナンさんの伴侶ってどんな方なんですか?」
ワドナンさんのこめかみが、ぴくりと動く。低い、乾いたような声が返ってくる。
「十八年前、最後の子を生み、死んだ」
「あ……、す、すみません」
咄嗟に謝ると、ワドナンさんは目線を前に戻し、ぼそりと呟くように続けた。
「……関わりのないお前が謝罪を口にする必要はない。謝罪をすべき者は別にいるがな」
「え……っ?」
疑問を含んだ視線をワドナンさんに向ける。だけどワドナンさんはもう振り返らず、その後はずっと無言のままだった。
◇
結局話が弾むような話題を思いつかないまま、食事を取る虚に到着する。
食事中は他の守り人が給仕をしてくれる。ワドナンさんは監視するように虚の入り口に立っていた。これは毎度のことだ。話しかけようと思えば話しかけられるけど、他の守り人の目がある。
ということで、僕らは互いの調査報告をすることにした。
「ではまずは俺の方からだが」
大きな葉野菜で肉を巻いたものをむしゃむしゃと頬張りながら、ヨルトが始める。
「調べたのはこの周辺に留まるが、今のところ土壌に大きな問題は見られないな。だが新芽が出ていなかったりと、世界樹の元気がないのは一目瞭然だ」
ヨルトは根の張る周辺の土壌を調べていた。今のところこれといった怪しい箇所はなくて、植物特有の病気も見つかっていないそうだ。
「だが、土壌から感じられるマナの値はあまり多くはない。生命の源である世界樹の根元の量には心許ないといったところだな」
「それは私も感じましたね」
と、ドルグ。緑色の髪がさらりと肩から流れ落ちる。
「これまで蓄積されたマナの貯金で今は何とかなっているのでは、そんな気がしています」
「そうだな。俺もその意見には同意だ。今はまだいいが、このまま放っておけばいつかマナは枯渇するだろう」
「はい!」と手を上げた。二人は僕を見て小さく頷く。
「つまり、世界樹が枯れていっている原因は、新たなマナの発生量が落ちているから。そういうことでしょうか?」
「俺はそうだと考えている」
ヨルトの後を、ドルグが引き継いだ。
「私は周辺のマナの流れを見てみたのですが、活発とは言い難いものですね。ですがまだ淀んでいる場所などは見つかっていません。なのでまだ確約は出ませんが、直接的な原因はマナの発生量の減少で間違いはないのかと」
「つまり次は、マナが減っている直接的な原因が何かを調べないと、ですかね」
僕の言葉に、ヨルトが太い眉を眉間に寄せながら頷く。
「これは我々巨人族で噂されている憶測に過ぎないものだが、世界樹は地上のありとあらゆる生命から集められるマナを養分として吸い込み、それを活力として放出して循環させているのでは、と言われている」
「人間族でもそう言われてますよ」
僕が相槌を打つと、ドルグが続けた。
「小人族にも同じ説がありますよ。マナの動きからも、平和な時代は生命が増えマナが増え、世界樹からの恩恵が降り注がれると言われています」
「どの種族でも同じようなことが言われてるんですねえ」
うんうんと頷いていると、ヨルトが難しそうな顔のまま唸るように続けた。
「だとすると、守り人が言う通りか。守り人が世界樹の声を聞けず、地上の生き物に的確な是正指示を出せていないのがマナが減少している間接的な原因、と考えられるな」
ドルグが賛同する。
「私もその説に賛成です。つまり、守り人が声を聞けなくなってきている原因を探ることが根本的な解決になると思います」
「結局、そこに戻るってことですね」
うーんと唸ると、ヨルトが苦笑して僕の頭を大きな手でぽんと撫でた。
「勿論我々も引き続き調査は続けるが、残された古代語から守り人と世界樹の関係を明確にしていかねばならんだろうな」
「アーウィンには苦労をかけてしまいますが、頼みます」
「いえ、望むところですよ!」
ぐっと拳を握り締める。二人とも、僕を半人前な目で見るのをようやくやめてくれたみたいでなんだか嬉しい。ワドナンさんの協力を得られたのが大きかったもな、と思った。
「頑張りましょうね!」
「ああ!」
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