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54 史也の過去
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史也の初恋は、小学校低学年の時の担任の先生だった。若い男の先生で、校庭で一緒に遊んでくれる格好いいお兄ちゃん。そんなイメージだったそうだ。
まだ幼かった史也は、家で当たり前のように家族に言った。「大きくなったら先生と結婚したいなあ」と。
そこで突然、家族会議が始まったんだという。史也は自分の発言の何が問題なのかが理解出来ず、ただ家族の皆が自分の趣味嗜好について語るのを横で聞いていただけだった。
やはり母親が、史也の嗜好について一番理解していた。取り立てて女の子向けアニメが好きな訳ではないこと、ヒーロー戦隊ものではリーダー格のカッコ可愛いイケメンにいつも憧れていたことを家族に伝えると、史也の心は男だけど、好きになる相手が同性なパターンなのかな、という結論に落ち着いたんだという。
このことが判明した時、すでにお祖父さんは病気で亡くなっていた。男は男らしくあるべきだという頑固なお祖父さんだったらしいので、お祖母さんが「分かったのが死んだ後でよかったよ」なんて苦笑いしたそうな。
それでもやっぱり何が問題なのか、史也には分からなかった。
幸い、お父さんもお母さんもお祖母さんも、そこで気持ち悪いなどと史也を矯正させようとはしなかった。何故か。
お父さんの弟、史也にとっては叔父さんが、史也と同じように男性を好きになる男の人だったのだ。
だけど、叔父さんがいくら訴えても、亡くなったお祖父さんは「病気だ、治療してこい」と言って認めなかった。
そしてある日のこと。叔父さんは、パスポートを持ってアメリカへと突然飛び立った。米軍基地に勤めていた軍人さんと恋仲になり、帰国のタイミングでプロポーズされて。
「もう二度と帰って来ないと思う」
叔父さんは、自分の母親と兄にだけは挨拶を残し、渡米した。
史也のお父さんとお母さんが結婚して、史也が生まれるちょっと前の話だった。
今なら自分がいなくなっても、親父はきっともう気にしないだろう。そう寂しそうに笑っていたんだという。
史也の誕生は、ぎくしゃくしていた家の雰囲気を明るくしてくれた。だから確かに、叔父さんの判断は正しかったんだと思う、と史也は言った。
叔父さんはずっと生き辛そうだった。窮屈そうだった。だから、自分たちの可愛い子供にはそんな思いを味わせたくはない。
お父さんはそう言うと、ありのままの史也を受け入れることを家族に頼んだという。
お祖母さんだって経験者だ。お母さんだって、叔父さんが苦しそうに生きていたのを実際に見てきた。
だから、史也の家族は誓ったんだ。そのままの史也を守ろうと。
その点では、史也は恵まれていたのかもしれない。自分の恋愛の対象が同性であることを蔑まれることなく伸び伸びと過ごせたのは、今の史也の朗らかな性格を作り上げる上では、重要な役割を果たしていたんだと思う。
だけど、世間は違った。
元々、畑の多い田舎町だ。世間は狭く、人の入れ替わりも少ない。
中学校に上がり思春期を迎えた史也は、子供の頃の淡い初恋とは違う本気の恋をした。ひとつ年上の男の先輩に。
史也は、家族以外には性癖を漏らしていなかった。家族からそう勧められたからだ。隠していなかった叔父さんは、この田舎町でかなり嫌な思いをさせられた。そのことを見てきた家族からの、せめてものアドバイスだった。
そんな時、オカマだホモだと言われている先輩がいることを噂で聞いた。この先どうやっていこうと悩み始めていた史也は、ひとまず話を聞こうと先輩に近付いたのが、最初のきっかけだった。
相手は、史也と同様男性が好きな男の子だった。ただ史也と違うのは、自分の性が女性寄りだと認識していたことだ。これまで周りに隠していた史也にとって、堂々と自分の性的指向を宣言している先輩は格好よかった。尊敬出来た。
史也は、初めて自分の性癖を家族以外に語った。徐々に先輩に惹かれていった史也は先輩に告白し、二人が付き合い始めたのは史也が中二、先輩が中三の時。
史也は先輩に夢中になった。可愛いのに男らしい先輩が大好き過ぎて、周りの目を気にするのを怠った。
先輩と手を繋いで帰り、先輩の家の前まで送って帰り、先輩にキスをした。
それらは全て、隠れていた同級生に見られていて――。
そこから、史也に対する虐めが始まった。何も悪いことなんてしていない。人が人を好きになって、何がいけないのか。そう言って、史也は堂々と過ごした。友達がいなくなっても、先生に冷たい目で見られても、それでも気にしなかった。
だけど、先輩は別れを切り出した。お前が嫌いになったと言われて、史也は追い縋った。何がいけなかったのか、悪かったところは直すから別れないでと泣いて頼んだ。
そうしたら、観念したのか、先輩が言ったのだ。「史也が虐められるのは僕のせいだ。僕は史也を不幸になんてしたくない」と。
他の人間なんて関係ない。史也は何度も伝えた。だけど先輩は、高校進学で地方の高校を選び。
史也の前から消えた。
残されたのは、無残に引き裂かれた恋心と、同性を好きになる気持ち悪い奴、という周りの評価だけ。
史也は不登校になった。自分にとって不要な人間関係しか存在しない中学校に、通う意味を見い出せなかった。
高校進学の時期になって、家から離れた場所にある寮制の高校に進むことになった。親からの勧めがあったんだという。
知り合いのいない高校生活では、自分と同じような性癖の男も何人かいた。その内のひとりと、高校時代にこっそり付き合った。史也の初体験は、その人とだ。だけど、好きだからというよりも同志という感覚が強くて、長続きしなかった。
大学に入り、都会に出てきて、そういった男性専用の場所があることを知った。そこでようやく、自由に恋愛する環境を得た。でも、その場所で出会った人と付き合ったと思ったけど、セフレだと言われてショックを受けて以来、二度と行っていない。
やっぱり自分の性癖で自由恋愛は難しいのか、そう思い悩んで半分諦めかけていた頃。
俺がコンビニにバイトで入ってきた。
「――ひとめ惚れだよ。でも、陸は最初の頃は今よりガード硬かったし、殆ど笑わなかったし、無理かなあと思ってた」
史也が、俺の額に頬を当てながら囁く。
「でも、段々笑うようになってきて、やっぱり可愛くて、他に目を向けることなんて出来なくて」
「史也……」
「俺、やっぱり好きな人のことは好きだって堂々と言いたいよ。俺が陸を好きなのが何でいけないのか、俺には理解できない」
俺が涼真といる時に感じていた寂しさ。史也も、同じような感情をずっと抱えて生きてきたんだ。きゅん、と胸が苦しくなった。史也を可愛いがりたい。そんな気持ちが沸き起こる。
「陸と両想いになれても、またどこかで失敗しちゃうんじゃないか。知らない間に陸を傷付けて、別れを告げられちゃうんじゃないかって思ったら、怖くて」
そんなことを考えていたら、先程抱き合ったことも実は違ったって言われたらどうしようと考え出して、寝られなくなったらしい。――全く。
「史也」
「うん……」
史也の首に手を触れ、俺の額に史也の額を合わせた。ごちんと音がしたけど、いい。
「り、陸?」
戸惑いを見せる史也の細目。可愛い。好き。
「あのな、確かに俺は頼りないけど」
「へ? い、いや、そんな話はしてな……」
焦る史也の顔も、好き。食べちゃいたい。
「だけどさ、史也を好きな俺の気持ちは疑うなよな」
「……っ!」
ちゅ、と唇を重ねる。
「気に食わないことは話し合って、喧嘩も沢山しようよ、史也」
「……陸」
すぐ涙ぐむ史也も、好き。
「でもさ、今まだそんなに不安なら」
「……なら?」
俺は挑むような目で史也を見つめて、囁いた。
「……今からまた抱いてよ」
「――ッ!」
優しくて、俺のことばかりのオカンな史也。
史也の股間に、手を伸ばして掴む。固くなってるし。
「りっ」
「俺、史也の細い目さ。優しくて大好きなんだ」
「……陸っ!」
声がでかいってば。これだけは何とかしたいな。
史也が、俺にぎゅうう、と抱きついた。可愛いんだから。
「史也、だーいす……んむぅっ」
最後まで言う前に、史也が俺にキスの嵐を降らせ始める。
荒々しい深いキスはやっぱりどこか優しさがあって。
それが如何にも史也らしいな、とゾクゾクとせり上がってくる快感を覚えつつ、可笑しくなって笑った。
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そこで突然、家族会議が始まったんだという。史也は自分の発言の何が問題なのかが理解出来ず、ただ家族の皆が自分の趣味嗜好について語るのを横で聞いていただけだった。
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それでもやっぱり何が問題なのか、史也には分からなかった。
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だけど、叔父さんがいくら訴えても、亡くなったお祖父さんは「病気だ、治療してこい」と言って認めなかった。
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叔父さんは、自分の母親と兄にだけは挨拶を残し、渡米した。
史也のお父さんとお母さんが結婚して、史也が生まれるちょっと前の話だった。
今なら自分がいなくなっても、親父はきっともう気にしないだろう。そう寂しそうに笑っていたんだという。
史也の誕生は、ぎくしゃくしていた家の雰囲気を明るくしてくれた。だから確かに、叔父さんの判断は正しかったんだと思う、と史也は言った。
叔父さんはずっと生き辛そうだった。窮屈そうだった。だから、自分たちの可愛い子供にはそんな思いを味わせたくはない。
お父さんはそう言うと、ありのままの史也を受け入れることを家族に頼んだという。
お祖母さんだって経験者だ。お母さんだって、叔父さんが苦しそうに生きていたのを実際に見てきた。
だから、史也の家族は誓ったんだ。そのままの史也を守ろうと。
その点では、史也は恵まれていたのかもしれない。自分の恋愛の対象が同性であることを蔑まれることなく伸び伸びと過ごせたのは、今の史也の朗らかな性格を作り上げる上では、重要な役割を果たしていたんだと思う。
だけど、世間は違った。
元々、畑の多い田舎町だ。世間は狭く、人の入れ替わりも少ない。
中学校に上がり思春期を迎えた史也は、子供の頃の淡い初恋とは違う本気の恋をした。ひとつ年上の男の先輩に。
史也は、家族以外には性癖を漏らしていなかった。家族からそう勧められたからだ。隠していなかった叔父さんは、この田舎町でかなり嫌な思いをさせられた。そのことを見てきた家族からの、せめてものアドバイスだった。
そんな時、オカマだホモだと言われている先輩がいることを噂で聞いた。この先どうやっていこうと悩み始めていた史也は、ひとまず話を聞こうと先輩に近付いたのが、最初のきっかけだった。
相手は、史也と同様男性が好きな男の子だった。ただ史也と違うのは、自分の性が女性寄りだと認識していたことだ。これまで周りに隠していた史也にとって、堂々と自分の性的指向を宣言している先輩は格好よかった。尊敬出来た。
史也は、初めて自分の性癖を家族以外に語った。徐々に先輩に惹かれていった史也は先輩に告白し、二人が付き合い始めたのは史也が中二、先輩が中三の時。
史也は先輩に夢中になった。可愛いのに男らしい先輩が大好き過ぎて、周りの目を気にするのを怠った。
先輩と手を繋いで帰り、先輩の家の前まで送って帰り、先輩にキスをした。
それらは全て、隠れていた同級生に見られていて――。
そこから、史也に対する虐めが始まった。何も悪いことなんてしていない。人が人を好きになって、何がいけないのか。そう言って、史也は堂々と過ごした。友達がいなくなっても、先生に冷たい目で見られても、それでも気にしなかった。
だけど、先輩は別れを切り出した。お前が嫌いになったと言われて、史也は追い縋った。何がいけなかったのか、悪かったところは直すから別れないでと泣いて頼んだ。
そうしたら、観念したのか、先輩が言ったのだ。「史也が虐められるのは僕のせいだ。僕は史也を不幸になんてしたくない」と。
他の人間なんて関係ない。史也は何度も伝えた。だけど先輩は、高校進学で地方の高校を選び。
史也の前から消えた。
残されたのは、無残に引き裂かれた恋心と、同性を好きになる気持ち悪い奴、という周りの評価だけ。
史也は不登校になった。自分にとって不要な人間関係しか存在しない中学校に、通う意味を見い出せなかった。
高校進学の時期になって、家から離れた場所にある寮制の高校に進むことになった。親からの勧めがあったんだという。
知り合いのいない高校生活では、自分と同じような性癖の男も何人かいた。その内のひとりと、高校時代にこっそり付き合った。史也の初体験は、その人とだ。だけど、好きだからというよりも同志という感覚が強くて、長続きしなかった。
大学に入り、都会に出てきて、そういった男性専用の場所があることを知った。そこでようやく、自由に恋愛する環境を得た。でも、その場所で出会った人と付き合ったと思ったけど、セフレだと言われてショックを受けて以来、二度と行っていない。
やっぱり自分の性癖で自由恋愛は難しいのか、そう思い悩んで半分諦めかけていた頃。
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史也が、俺の額に頬を当てながら囁く。
「でも、段々笑うようになってきて、やっぱり可愛くて、他に目を向けることなんて出来なくて」
「史也……」
「俺、やっぱり好きな人のことは好きだって堂々と言いたいよ。俺が陸を好きなのが何でいけないのか、俺には理解できない」
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「うん……」
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「り、陸?」
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「……陸」
すぐ涙ぐむ史也も、好き。
「でもさ、今まだそんなに不安なら」
「……なら?」
俺は挑むような目で史也を見つめて、囁いた。
「……今からまた抱いてよ」
「――ッ!」
優しくて、俺のことばかりのオカンな史也。
史也の股間に、手を伸ばして掴む。固くなってるし。
「りっ」
「俺、史也の細い目さ。優しくて大好きなんだ」
「……陸っ!」
声がでかいってば。これだけは何とかしたいな。
史也が、俺にぎゅうう、と抱きついた。可愛いんだから。
「史也、だーいす……んむぅっ」
最後まで言う前に、史也が俺にキスの嵐を降らせ始める。
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