誕生日前日に恋人に浮気されて家なしになった俺を拾ったのは、ヒョロい細めのモブでした

緑虫

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51 史也の声はやっぱりでかい※R18回

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 俺のアソコは、まあ正直言って我ながらしょぼいとは思う。長さは普通だと思うけど、細めだし。

 ただまあ、二度と女のアソコに突っ込むことはないだろう代物だから、まあいいっちゃいい。だけど、いくらなんでもこれは差があり過ぎやしないか。

 史也の立派な棒を手掴みすると、史也が「ふっ」と声を発した。……うん、太さはそこまで太すぎるって感じじゃないな、と心の中で安堵する。太けりゃいいってもんじゃないし。

 長さはどうかな? と天井に向けて傾けてみると、結構、いや大分長い。……これ、全部入るんだろうか。不安になってきた。

 我慢汁をテカらせている亀頭を確認してみる。掴んだ手をカリの部分まで移動すると、割れ目からじわりと透明の液体が更に滲んできた。

「そ、そんなに見ないで……っ」

 物凄く恥ずかしそうに史也が指の間から見てくるもんだから、俺の意地悪心がふつふつと沸いてくる。ニヤリと笑うと、舌を少し出して透明の液体を舐めてやった。

「く……っ!」

 気持ちよさそうに首を仰け反る史也を見ていたら、もっと虐めたくなってくる。

 かぱりと口を開けて亀頭を口に含むと、口の中で飴玉を転がすように舐め始めた。……結構これで口が一杯なんだけど。

「り、陸……っま、待って……っ」

 史也の手が伸びてきたので、恋人繋ぎにする。

「ちが……っいや、嬉しいけどそうじゃなくてっ」
「んむぅ?」

 咥えたまま史也を上目遣いで見ると、史也がわめいた。

「そ、その顔駄目! 狡い! 挿れる前に出ちゃうから!」

 史也はなんとしてでもとにかく挿れたいらしい。仕方ないなあ、とチュポンと抜くと、史也が「はああ……っ」とエロい声を出した。

 急いで起き上がると、俺の前に正座する。中心が剥き出しで勃ってるから、そこの圧は凄いけど史也の顔に迫力はない。

「あのね、陸」
「うん」

 お説教でも始まるのかな。史也の行動が謎すぎて、楽しくなってきた。

 史也が、言った。

「今日は俺がやるから……っ!」
「へ?」

 突然何を言い出したんだろう。俺があまりにもぽかんとしていたからか、史也はご丁寧にも説明を始めてくれた。

 俺の左手をそっと握ると、親指の第一関節に巻かれた絆創膏を指で撫で始める。……まさか。

「陸が自分を傷付けないで済むように、俺がほぐしてあげるから!」

 声がでかい。隣近所に聞こえるんじゃないか、これ。

「陸に、俺とシて最高だったって言ってもらいたいんだ!」
「ちょ、史也……っ」

 慌てて手で口を押さえようとしたけど、抱き締められて無理だった。

「陸を甘やかして、愛されてるって嫌ってくらい理解してもらいたいんだ!」
「声でかいから!」
「だから陸を液体にするのは俺だ!」
「わーっ! 分かった、分かったから!」

 液体ってなんだ、液体って。

 だけど史也は言ってて興奮しちゃったのか、また何かを言おうと息を大きく吸う。ヤバいこれ、絶対なんか聞こえちゃ拙いやつを言うやつだ。

「愛し――っブフッ!」

 強引に唇を重ねて、史也の声を塞いだ。史也は俺を見て目を白黒させていたけど、俺が目を逸らさないでいると笑顔に変わっていく。

「……分かったから。周りに聞こえちゃうだろ」
「ごめん」
「俺のこと、どうやって液体にするんだよ」

 唇を重ねながら聞くと、史也はゆっくりと俺をまた押し倒し始めた。

「力脱いて、目を閉じて、俺を感じてて」
「……うん」

 史也が、俺の身体を愛おしそうに撫でていく。腕に、指に、優しいキスを次々に落とした。

「ん……っ」

 史也の熱い手が俺のジーンズに触れると、ゆっくりと下ろされていく。なすがままにされていると、あっという間に生まれたままの姿になってしまった。

 ちゅ、ちゅ、と鼠径部にキスをして、俺の太腿から段々と秘部へと手が伸びていく。

「……っ!」

 すると、史也の口が俺の陰茎をいきなり口に含んだじゃないか。ぬるりとした熱い感覚に、下腹部にゾクゾクとした快感が集中する。

「へ……変な感じ……っ」

 フェラってこんな感じだったのか。知らなかった。

「え?」

 頬を赤らめた史也が、俺の陰茎を口に咥えてゆるゆると手で扱きながら目線を上げる。

「じ、実は初めてで……っ」
「……えええっ!? 本当!?」
「そこで喋らないでよ! ゾクッとするんだけど!」
「あ、ごめん」
「……ふあ……っ」

 俺は女とも男とも寝たことはあったけど、女は大体奉仕してやるばっかりで、男、というか涼真は自分のは人の口に遠慮なく突っ込んでも、自分の口には絶対に入れようとしなかった。だから、これが正真正銘俺の初フェラだ。

「俺が……初めて……っ」
「し、仕方ないだろ!」
「えへ、へへへへ」
「な、なんだよ」

 不気味な笑みを浮かべると、史也は唐突に激しく俺の雄を口で扱き始めた。

「あああっ! ちょ、待って、や、あああっ!」

 何やってんの、と慌てて史也の頭を押そうとしたけど、史也はびくともしなかった。腿をがっちりと掴まれて、逃げようにも逃げられない。

 そうこうしている内に、気持ちよすぎて熱が下腹部に集中し始める。あ、もう駄目――!

「――ッ!」

 ビクンと跳ねて、俺は耐えきれず史也の口の中に放ってしまった。……何で嬉しそうに笑ってんの。

 史也はゆっくりと口を離すと、手のひらにぺ、と俺の欲を吐き出す。すると何を思ったか、その手を俺のケツの穴に塗りつけたじゃないか。

「陸、前からと後ろから、最初はどっちがいい?」

 そこも聞くのかよ。

「じゃ、じゃあ、最初は後ろ……」
「任せて!」

 声がでかい。

「じゃ、じゃあ俺後ろ向くから……」
「陸……っ」

 史也の興奮気味の声と共に、腰に手が回されてぐりんと回転させられた。

「うわっ」
「俺がやるって言ったでしょ」

 まさか身体の向きを変えるのも、全部史也任せ?

 さすがにそれはどうなんだと思っている間に、四つん這いにさせられる。……明るいから恥ずかしい。だってこれ、多分穴も思い切りじっくり見られてるんだろうし。

「な、なあ、やっぱり電気を……ひゃっ」

 背筋がぬるりとしたので何かと思ったら、史也が舐めているじゃないか。電気消そうよ。その言葉は、俺を見つめる獣みたいな熱っぽい視線の前に、途切れた。

 代わりに、弱々しい甘い声が出る。

「ふ……っくすぐったいってば……」
「うん」

 また聞いてるんだか聞いてないんだか分からない返事があったかと思うと、史也の指が俺の後孔にふにゃりと触れた。俺が出した欲で濡れた指で、くるくると円を描くようにしていく。

「陸、力抜いて」
「う……そうは言っても……っ」

 やっぱりこうも見られると恥ずかしい。そういや目を瞑ってと言われていたことを思い出し、枕にバフッと顔を埋めてみた。史也に言われた通り、史也だけを感じようと熱に集中する。

「ん……」
「……お尻も可愛い……食べたい……」

 何か聞こえたぞ。聞こえた後に、本当に人のケツを可愛いと思ったらしい史也が、ぱくんと俺の尻のぷるぷるしたところを口に含んで食み始めた。荒い鼻息がフンフン吹き掛かってるんだけど。

「幸せ……っ! なにこの柔らかさ……! しかも上向きにツンてしてるところが、陸のちょっとツンとしちゃう時によく似ていてこれまた……っ」
「んん……っ」

 幸せそうで何よりだ。俺は自分のケツを実況中継されていて恥ずかしいよ。というか、俺ってそんなツンてしてるかな? しかも史也はそれもいいの? どれだけ俺のことが好きなんだろう。……ふふ。

 くにくにと、穴の周りが解されていく。一緒に会陰や玉までなでなでされるものだから、イッたばかりの俺の先からはまた汁が漏れ始めていた。それにしても、尻ってそんなに美味いの?

「痛かったら言ってね……」
「う、うん……」

 史也が俺に優しく言った後、ようやくのタイミングで、つぷりと蕾に指が差し込まれていった。
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