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47 和解
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父さんが語る内容はあまりにも衝撃的過ぎて、どうやら俺は口を開けっ放しにしていたらしい。
喋ろうとしたら喉がカラカラで張り付いてしまったので、唾を呑み込んで潤した。
「それから……どうなったの?」
俺が全てから逃げている間、もしかしたらこの人は戦っていたんじゃないか。そんな気がしてきて、続きが気になり始める。あの頃から比べてかなり痩せた姿は、これまでの三年間にあった出来事を物語ってるんじゃないか。
父さんが、再び姿勢を正した。
「全てバレてしまったあの女は、開き直って俺に纏わりついた。脅せばいけると思ったんだろうな。実際、俺は脅しに屈しかけていたから」
確かに、自分の息子が再婚した妻を襲ったと騒いだら、たとえそれが嘘でもただじゃ済まないだろう。
それに義妹のエリカちゃんはあの時はまだ中学生で、近隣の公立中学校に通っていた。地元の人間で構成されている狭い社会だ。そこで自分の母親と義兄の不貞の噂が広まってしまったら。何をするか分からない母親を家から追い出してお終い、とは出来なかっただろう。
それに、あの女はどんなに嫌でも血の繋がった彼女の保護者だ。簡単に切り捨てるのは、エリカちゃんには難しい。
「だけど、そんな俺を一喝したのがエリカちゃんだった」
「エリカちゃんが……」
彼女ももう、限界だったのかもしれない。繰り返される母親の不貞と結婚と離婚、新しい家族との関係構築と破壊。転居だって何度もあっただろう。
もううんざりだ。彼女が一番そう思っていたんじゃないか。
でも逃げられなかった。彼女は幼すぎて、俺と違って家から飛び出す選択がなかった。――いや、考えたかもしれない。だけど、もしかしたら彼女は祈っていたんじゃないか。
次こそ。今度こそ、自分もまともな普通の家族を得られるんじゃないかって。
あの日、常夜灯の明かりの中で見てしまった、俺以外の三人の一家団欒の姿。あの中で、見た目通りの家族団欒だと思っていたのは、恐らくは父さんだけだ。あの女は、きっと心の中で馬鹿にして笑っていた。エリカちゃんはきっと、祈っていた。
これが本物になってくれますようにと。
俺も逃げないで立ち向かえば、何か変わったのかな。俺は被害者なんだと、信じてほしいと訴えたら何か変わったのかな。
結果としてただ逃げた俺に、その答えは持たない。一生分かることはない。
父さんが続ける。
「エリカちゃんは、一緒に戦ってほしいと俺に頭を下げた。あの女の言うなりになりそうだった俺に、お前の元カノに訴える構えを見せていた男の子の父親を引き合わせてくれたんだ」
「あ……弁護士の人?」
父さんが力強く頷いた。
「彼には本当に感謝の言葉しかない。何から始めていいかも分からなかった俺に、まずはあの女の素行調査をするように言ってくれた」
「素行調査?」
「そうだ。これはエリカちゃんも言ってたんだが、とにかく若い男が好きなあの女が浮気をしていない筈がないって言われてね。その……お前に相手にしてもらえなかったから、我慢できてない筈だと」
「うわあ……」
でも、あれだけ盛ってたら、それはそうかもしれない。
「すると出てくる出てくる。その時は丁度ホストに入れ込んでいたようでね。家計費で渡していたお金は使い込みされ、消費者金融からの督促状も握り潰していたことが分かった」
「ひ……っ」
どんだけ自由なんだ。聞いた瞬間背筋がゾッとして震えると、史也が俺の二の腕を撫でて温めてくれた。……好き。
父は疲れた笑顔を浮かべる。
「財産分与っていうのがあるんだけどね、同意のない遊びに使われた借金は、共有財産として認識されないと教えてもらえた。浮気と借金を理由に、離婚と親権を要求した」
「……親権?」
まさか。目を大きく開くと、父はようやく笑顔を見せてくれた。
「あはは。そう、あの女からエリカちゃんの親権をもぎ取ってやったよ」
「……すっげえ……!」
息子の俺のことを信じずにあの女を信じた父さんだけど、俺は今、この人のことを心底格好いいと思った。
「あの女は借金を返すアテもなかったから、必死で抵抗したけどね。そこを逆手にとって、これまでのひどい環境をエリカちゃんが証言したこともあって、ようやくあの女を追い出せた」
思わず拍手をしようと手を上げると、史也の手が一緒にくっついてくる。父さんがその手を見て目を細めて微笑んだのを見て、ホッとした。
「それでもあの女はしつこくエリカちゃんに接触してきた。だから警察に相談して巡回してもらったり、会社にも事情は説明したけど、会社に突然やってきて大騒ぎしたりってあったんだけど」
怖い。やっぱりあの女、相当ヤバかった。
「……お前がいつ帰ってきてもいいように、あの家はどうしても離れたくなかった」
「父さん……」
そうか。家を出て、会社を変えて学校も変えたら、あの女から逃げるのはもっと楽だった筈だ。だけどそれをしなかったのは、俺の為――。
嫌だな。恥ずかしい。そう思うのに、涙が滲んできてしまった。温かいよ。嬉しいよ。逃げ続けた俺を、大変な思いをしたんだろうに待ち続けてくれたんだ。
父さんが、今度は歯を見せて笑った。その目尻には、俺と同じように涙が滲んでいる。
「それに、エリカちゃんの彼氏、弁護士の彼の息子さんは空手の有段者でね。エリカちゃんを守り抜くって毎日送り迎えしてくれてるから、頼もしいよ」
「へ」
あ、なるほど。随分と親切だと思ったら、そういう関係だったのか。そりゃ自分の息子の可愛い彼女のことなら、お父さんなら頑張っちゃうかもしれない。
「……お前のことは、離婚が終わって落ち着いてから、改めて探し始めた。お前に帰ってくる気がなくても、もう大丈夫だからとひと言でいいから伝えたかった。でも、興信所も使ったけど見つからなくて」
「……この町から絶対出なかったからね」
俺の家出のすぐ後、なんで探してくれないのかなって恨んだこともあった。だけど、父さんは父さんでとんでもない状況に巻き込まれていたと思ったら、責めるようなことは口にできなかった。
探したところで、あの女が彷徨いている限りは危険だ。だから父さんは、全部が片付くまで待ったんだろう。
それでも、もしかしたら俺がひょこっと帰ってくるんじゃないかと思って、あの家を守り続けた。俺が帰ってこられる場所を、残し続けてくれた。
俺の頬を、温かい涙が伝う。
「父さん……」
「うん……っ」
父さんも、再び嗚咽を始めた。やめてよ。俺も止まらなくなっちゃうじゃないか。こういうのって伝染するんだからさ。
ヒック、ヒックと繰り返す。
「俺、女が怖くなっちゃったよ……っ」
「うん……! 俺のせいだ、ごめん……っ」
「電車乗ってどこかに行くのも、ひっく、まだ怖いよ……っ」
「陸……っうううっ」
俺の言葉に、父さんの顔が涙まみれになった。
「でも、でもさ……! 史也に助けてもらって、史也が俺の傷を癒やしてくれて、だから俺、ようやく前向きに生きようって思えるようになったんだ……!」
「うん、うん……っ」
ぐしゃぐしゃな顔で、父さんに向かって訴える。
「俺、男だけど史也が好きなんだ! 史也とこのままずっと一緒にいたいんだ! 逃げてばっかりだし怖がってばっかりだし、全然駄目な息子だけどさ……っ」
「陸……っ」
「そんな俺でも、また父さんの家族だって受け入れてもらえないかな……っ!」
父さんは跳ねたように立ち上がると、よろけながら俺の元に駆け寄った。
「馬鹿……っ! それは俺の台詞だ……っ!」
痩せてしまった父さんの身体は、こうして触れてみると本当にガリガリで心配になる。
「陸、父さんを許してくれ……!」
「父さん……う、うああああっ!」
心が離れてもう二度と会わないだろうと思っていた、俺のたったひとりの血の繋がった家族である父さん。
「お前が怒ってるんじゃないかって、お前が俺を軽蔑してるんじゃないかって思ったら、史也くんが来てくれた時に会いたいってすぐに言えなかったんだ……! ごめん、本当にごめん……っ」
ちゃんとお前を愛してる。ずっと愛してるんだ。
嗚咽を繰り返しながら、父さんは腕の中で繰り返し俺に伝えてくれた。
喋ろうとしたら喉がカラカラで張り付いてしまったので、唾を呑み込んで潤した。
「それから……どうなったの?」
俺が全てから逃げている間、もしかしたらこの人は戦っていたんじゃないか。そんな気がしてきて、続きが気になり始める。あの頃から比べてかなり痩せた姿は、これまでの三年間にあった出来事を物語ってるんじゃないか。
父さんが、再び姿勢を正した。
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確かに、自分の息子が再婚した妻を襲ったと騒いだら、たとえそれが嘘でもただじゃ済まないだろう。
それに義妹のエリカちゃんはあの時はまだ中学生で、近隣の公立中学校に通っていた。地元の人間で構成されている狭い社会だ。そこで自分の母親と義兄の不貞の噂が広まってしまったら。何をするか分からない母親を家から追い出してお終い、とは出来なかっただろう。
それに、あの女はどんなに嫌でも血の繋がった彼女の保護者だ。簡単に切り捨てるのは、エリカちゃんには難しい。
「だけど、そんな俺を一喝したのがエリカちゃんだった」
「エリカちゃんが……」
彼女ももう、限界だったのかもしれない。繰り返される母親の不貞と結婚と離婚、新しい家族との関係構築と破壊。転居だって何度もあっただろう。
もううんざりだ。彼女が一番そう思っていたんじゃないか。
でも逃げられなかった。彼女は幼すぎて、俺と違って家から飛び出す選択がなかった。――いや、考えたかもしれない。だけど、もしかしたら彼女は祈っていたんじゃないか。
次こそ。今度こそ、自分もまともな普通の家族を得られるんじゃないかって。
あの日、常夜灯の明かりの中で見てしまった、俺以外の三人の一家団欒の姿。あの中で、見た目通りの家族団欒だと思っていたのは、恐らくは父さんだけだ。あの女は、きっと心の中で馬鹿にして笑っていた。エリカちゃんはきっと、祈っていた。
これが本物になってくれますようにと。
俺も逃げないで立ち向かえば、何か変わったのかな。俺は被害者なんだと、信じてほしいと訴えたら何か変わったのかな。
結果としてただ逃げた俺に、その答えは持たない。一生分かることはない。
父さんが続ける。
「エリカちゃんは、一緒に戦ってほしいと俺に頭を下げた。あの女の言うなりになりそうだった俺に、お前の元カノに訴える構えを見せていた男の子の父親を引き合わせてくれたんだ」
「あ……弁護士の人?」
父さんが力強く頷いた。
「彼には本当に感謝の言葉しかない。何から始めていいかも分からなかった俺に、まずはあの女の素行調査をするように言ってくれた」
「素行調査?」
「そうだ。これはエリカちゃんも言ってたんだが、とにかく若い男が好きなあの女が浮気をしていない筈がないって言われてね。その……お前に相手にしてもらえなかったから、我慢できてない筈だと」
「うわあ……」
でも、あれだけ盛ってたら、それはそうかもしれない。
「すると出てくる出てくる。その時は丁度ホストに入れ込んでいたようでね。家計費で渡していたお金は使い込みされ、消費者金融からの督促状も握り潰していたことが分かった」
「ひ……っ」
どんだけ自由なんだ。聞いた瞬間背筋がゾッとして震えると、史也が俺の二の腕を撫でて温めてくれた。……好き。
父は疲れた笑顔を浮かべる。
「財産分与っていうのがあるんだけどね、同意のない遊びに使われた借金は、共有財産として認識されないと教えてもらえた。浮気と借金を理由に、離婚と親権を要求した」
「……親権?」
まさか。目を大きく開くと、父はようやく笑顔を見せてくれた。
「あはは。そう、あの女からエリカちゃんの親権をもぎ取ってやったよ」
「……すっげえ……!」
息子の俺のことを信じずにあの女を信じた父さんだけど、俺は今、この人のことを心底格好いいと思った。
「あの女は借金を返すアテもなかったから、必死で抵抗したけどね。そこを逆手にとって、これまでのひどい環境をエリカちゃんが証言したこともあって、ようやくあの女を追い出せた」
思わず拍手をしようと手を上げると、史也の手が一緒にくっついてくる。父さんがその手を見て目を細めて微笑んだのを見て、ホッとした。
「それでもあの女はしつこくエリカちゃんに接触してきた。だから警察に相談して巡回してもらったり、会社にも事情は説明したけど、会社に突然やってきて大騒ぎしたりってあったんだけど」
怖い。やっぱりあの女、相当ヤバかった。
「……お前がいつ帰ってきてもいいように、あの家はどうしても離れたくなかった」
「父さん……」
そうか。家を出て、会社を変えて学校も変えたら、あの女から逃げるのはもっと楽だった筈だ。だけどそれをしなかったのは、俺の為――。
嫌だな。恥ずかしい。そう思うのに、涙が滲んできてしまった。温かいよ。嬉しいよ。逃げ続けた俺を、大変な思いをしたんだろうに待ち続けてくれたんだ。
父さんが、今度は歯を見せて笑った。その目尻には、俺と同じように涙が滲んでいる。
「それに、エリカちゃんの彼氏、弁護士の彼の息子さんは空手の有段者でね。エリカちゃんを守り抜くって毎日送り迎えしてくれてるから、頼もしいよ」
「へ」
あ、なるほど。随分と親切だと思ったら、そういう関係だったのか。そりゃ自分の息子の可愛い彼女のことなら、お父さんなら頑張っちゃうかもしれない。
「……お前のことは、離婚が終わって落ち着いてから、改めて探し始めた。お前に帰ってくる気がなくても、もう大丈夫だからとひと言でいいから伝えたかった。でも、興信所も使ったけど見つからなくて」
「……この町から絶対出なかったからね」
俺の家出のすぐ後、なんで探してくれないのかなって恨んだこともあった。だけど、父さんは父さんでとんでもない状況に巻き込まれていたと思ったら、責めるようなことは口にできなかった。
探したところで、あの女が彷徨いている限りは危険だ。だから父さんは、全部が片付くまで待ったんだろう。
それでも、もしかしたら俺がひょこっと帰ってくるんじゃないかと思って、あの家を守り続けた。俺が帰ってこられる場所を、残し続けてくれた。
俺の頬を、温かい涙が伝う。
「父さん……」
「うん……っ」
父さんも、再び嗚咽を始めた。やめてよ。俺も止まらなくなっちゃうじゃないか。こういうのって伝染するんだからさ。
ヒック、ヒックと繰り返す。
「俺、女が怖くなっちゃったよ……っ」
「うん……! 俺のせいだ、ごめん……っ」
「電車乗ってどこかに行くのも、ひっく、まだ怖いよ……っ」
「陸……っうううっ」
俺の言葉に、父さんの顔が涙まみれになった。
「でも、でもさ……! 史也に助けてもらって、史也が俺の傷を癒やしてくれて、だから俺、ようやく前向きに生きようって思えるようになったんだ……!」
「うん、うん……っ」
ぐしゃぐしゃな顔で、父さんに向かって訴える。
「俺、男だけど史也が好きなんだ! 史也とこのままずっと一緒にいたいんだ! 逃げてばっかりだし怖がってばっかりだし、全然駄目な息子だけどさ……っ」
「陸……っ」
「そんな俺でも、また父さんの家族だって受け入れてもらえないかな……っ!」
父さんは跳ねたように立ち上がると、よろけながら俺の元に駆け寄った。
「馬鹿……っ! それは俺の台詞だ……っ!」
痩せてしまった父さんの身体は、こうして触れてみると本当にガリガリで心配になる。
「陸、父さんを許してくれ……!」
「父さん……う、うああああっ!」
心が離れてもう二度と会わないだろうと思っていた、俺のたったひとりの血の繋がった家族である父さん。
「お前が怒ってるんじゃないかって、お前が俺を軽蔑してるんじゃないかって思ったら、史也くんが来てくれた時に会いたいってすぐに言えなかったんだ……! ごめん、本当にごめん……っ」
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