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33 名前を呼ぶ※少しだけR18回
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史也が大学に出かけていった後、俺は宣言通り勉強をした。
時折休憩を挟みながらも、気が付けばもう数時間が経っている。キッチンの磨りガラスの向こうは赤焼けていて、今日はそろそろお終いにしようと片付けた。
勉強を始めた頃は、自分の馬鹿さ加減に嫌気が差した。だけど、中学校時代の内容は復習していく内に連鎖的に思い出すこともある。あ、これ見た記憶があるぞなんて瞬間があると、楽しくなった。
まだまだなのは分かってるけど、それでも着実に前へと進んでいるんじゃないか。前向きになれた自分を、ちょっとだけ偉いと思えるようになった。
無音だと寂しいので、テレビを点ける。夕方のニュース番組も、観られる時は観るようにしていた。これまでの数年間、世の中のことになんか殆ど目を向けないで生きてきた。だから、俺は色んな常識を知らない。常識を知らないという認識すら、ついこの間までなかった。
焦らなくていいよ、と史也は言う。だけど、世の中は目まぐるしく動き続けていて、そこに戻るつもりなら、さすがに何も知りませんじゃ駄目だろう。
テレビだけじゃなく、携帯でもニュースを読むようになった。知らない言葉が多すぎて、ひとつずつ調べるのも手間だ。でも、次に同じ単語や時事に触れた時、あ、コレ知ってるってなれる。
関心を持ってニュースを眺めていると、世の中には色んなことが同時に起きてるんだなあと思った。
本もろくに読んでこなかったので、テレビで文豪の話とかをしていても、俺にはさっぱり分からない。すると、史也がネットで青空文庫っていう没後七十年が経って著作権が消えた文豪の作品がただで読めるところがあるよって教えてくれた。
当然古い作品ばっかりだから、読みにくさはある。だけど、何かの合間に読めるのは良かった。史也が迎えに来るのを待っている間にも、史也がお風呂に入っている間にも、ちょこちょこと読んでは史也に感想を伝えると、史也も「もう一回読んでみよう」なんて言って読んでくれたりする。
同じ物を共有できるって楽しいんだな。俺はそんなことすら忘れていた。これまで、元セフレも涼真も、共有できるのは身体だけだと思っていたから。
ひとり分の食事を用意して、お風呂に入って布団を敷いていると、史也からメッセージが届いていた。
『ご飯食べた?』
そんな他愛もない質問なのに、心が温まるのは何でだろう。
『食べたよ。史也もちゃんと食べなよ』
史也は、お酒が進むと食べないで飲み続ける傾向が強い。酒豪っぽいけど、身体にはよくなさそうだから、俺はいつも史也に「食べてから飲んでね」と言っていた。俺だって、たまにはおかんっぽいことを言う時もあるんだ。
OK! という可愛らしい熊が親指をグッとしているスタンプが送られてきて、思わず吹き出した。
『楽しんでね』
そう返すと、暫く返事がなくなる。まだかなあ、なんて思って待っていると、ようやく返事がきた。
『うん』
なんていう短いものだった。……まさか、早く帰ってきてなんて言葉を待ってた、とかじゃないよなあ。
そんな気がしないでもないけど、そんな関係でもないから聞くなんてとてもじゃないけどできない。
迷った挙げ句、俺は頭をブンブン振ってその考えを追い出すことにした。過度に期待しちゃ駄目だ。俺は史也にとって男友達であって、恋愛対象になんて成り得ないんだから。
向こうは、俺が男に抱かれる奴だってことは知っている。だけど、一度だって俺に手を出す素振りや、男が好きなのかとかいった質問はしてこなかった。だから多分、そこについては触れたくないんだろうな、と思っている。
気を取り直すと、布団の上に胡座を掻いて、テレビのザッピングを始めた。
時間帯的にバラエティ番組の後で、どのチャンネルもドラマが始まっている。ドラマに時間を割くのは勿体ないな、というのが俺の意見だ。一度観始めると、来週もまた観たいってなるのは目に見えている。だから、観るのは全部が片付いて、本当の意味で俺が自立したらにしようかな、と思っていた。
「やめよ」
テレビを消して布団に寝転ぶと、携帯片手に読書を開始する。
暫く読み進めていたけど、気が付くと同じ箇所を何度も読んでいることに気付く。あ、こりゃ今日はもう駄目だ、と潔く諦めることにした。
すっかり温まって重くなった身体を起こして豆電球に変えると、布団を被って目を閉じる。
史也は、今頃友達と楽しんでるかな。
寂しいのが本音だけど、史也を俺ひとりに縛り付けてちゃ駄目なのも分かっている。ただでさえ厄介事ばかり持ち込んでくる俺なんだから、せめてこういった機会がある時くらい、史也には羽根を伸ばしてきてもらいたかった。
「……おやすみ、史也」
史也が寝ていない布団に向かって呟くと、すぐに眠りへと落ちていった。
◇
ガサゴソという音がして、史也が帰ってきたことを知る。でも眠くて目が開かなくて、動けなかった。
お酒が入ってるからか、息が少し荒い。服を脱いで布団を剥ぐ音がした。今日は風呂に入らないで寝るんだろう。
「……陸、ただいま」
呂律が少し覚束ない史也の言葉。おかえりって言いたいなあ、と思いながら、寝息で返す。覚醒と睡眠の間の、不思議な感覚だった。
すると、俺の髪の毛を梳く指があるじゃないか。……気持ちいい。
俺、いい子にしたよ。頑張って勉強したんだ。ちゃんと家から出ないで待ってたよ。
そう伝えたかったけどやっぱり眠くて、でも手が気持ちよくて、多分ちょっと笑ったんだと思う。撫でる手の動きが止まったから。
「……陸? 起きてる?」
手が離れると寂しかったけど、同時に睡魔が再び訪れる。深くなっていく意識の中、またゴソゴソと音が聞こえた。着替えてるのかな、なんて思いながら沈んでいっていると。
「ふ……っ」
――ん? なに?
「ん……っはあ、ん……っ」
なんとも艶かしい吐息と共に、リズムよく動く音が聞こえる。
……あ、俺が寝てると思ってオナニー始めたのか。かなり寝かけていたけど、そのことに気付くと少しずつ目が覚めていく。
でも、これは寝たフリを続けないと絶対駄目だろう。気付かれたなんて史也が知ったら、真っ赤になって泣いちゃうかもしれない。
俺は寝てます。存分にやって下さい。
心を無にしようとしても、どうしても気になってしまう。
「ん、……ふ」
酒が入ってるからか、声がそこそこ出ている。史也って、こういう声を出すのか。ドキドキしてきた。どうか俺のまで反応しませんように。
そろそろイクのか、動きが早くなる。
その時。
「あ……っ陸……!」
――え。
はあー、はあー、という息が聞こえた後、ガサゴソと拭く音が聞こえた。そのまま台所へ向かい、手を洗う史也。
え、え――俺の名前を呼んだ?
嘘、という喜びたい気持ちと、聞き間違いなんじゃないかという思いが交差する。
暫くして戻ってきた史也が、布団に横になった音がした。目を瞑って待っていると、すー、すー、と寝息が聞こえ始める。
目を開けて、寝てしまった史也の顔を見つめた。
その後暫く、俺は眠ることができなかった。
時折休憩を挟みながらも、気が付けばもう数時間が経っている。キッチンの磨りガラスの向こうは赤焼けていて、今日はそろそろお終いにしようと片付けた。
勉強を始めた頃は、自分の馬鹿さ加減に嫌気が差した。だけど、中学校時代の内容は復習していく内に連鎖的に思い出すこともある。あ、これ見た記憶があるぞなんて瞬間があると、楽しくなった。
まだまだなのは分かってるけど、それでも着実に前へと進んでいるんじゃないか。前向きになれた自分を、ちょっとだけ偉いと思えるようになった。
無音だと寂しいので、テレビを点ける。夕方のニュース番組も、観られる時は観るようにしていた。これまでの数年間、世の中のことになんか殆ど目を向けないで生きてきた。だから、俺は色んな常識を知らない。常識を知らないという認識すら、ついこの間までなかった。
焦らなくていいよ、と史也は言う。だけど、世の中は目まぐるしく動き続けていて、そこに戻るつもりなら、さすがに何も知りませんじゃ駄目だろう。
テレビだけじゃなく、携帯でもニュースを読むようになった。知らない言葉が多すぎて、ひとつずつ調べるのも手間だ。でも、次に同じ単語や時事に触れた時、あ、コレ知ってるってなれる。
関心を持ってニュースを眺めていると、世の中には色んなことが同時に起きてるんだなあと思った。
本もろくに読んでこなかったので、テレビで文豪の話とかをしていても、俺にはさっぱり分からない。すると、史也がネットで青空文庫っていう没後七十年が経って著作権が消えた文豪の作品がただで読めるところがあるよって教えてくれた。
当然古い作品ばっかりだから、読みにくさはある。だけど、何かの合間に読めるのは良かった。史也が迎えに来るのを待っている間にも、史也がお風呂に入っている間にも、ちょこちょこと読んでは史也に感想を伝えると、史也も「もう一回読んでみよう」なんて言って読んでくれたりする。
同じ物を共有できるって楽しいんだな。俺はそんなことすら忘れていた。これまで、元セフレも涼真も、共有できるのは身体だけだと思っていたから。
ひとり分の食事を用意して、お風呂に入って布団を敷いていると、史也からメッセージが届いていた。
『ご飯食べた?』
そんな他愛もない質問なのに、心が温まるのは何でだろう。
『食べたよ。史也もちゃんと食べなよ』
史也は、お酒が進むと食べないで飲み続ける傾向が強い。酒豪っぽいけど、身体にはよくなさそうだから、俺はいつも史也に「食べてから飲んでね」と言っていた。俺だって、たまにはおかんっぽいことを言う時もあるんだ。
OK! という可愛らしい熊が親指をグッとしているスタンプが送られてきて、思わず吹き出した。
『楽しんでね』
そう返すと、暫く返事がなくなる。まだかなあ、なんて思って待っていると、ようやく返事がきた。
『うん』
なんていう短いものだった。……まさか、早く帰ってきてなんて言葉を待ってた、とかじゃないよなあ。
そんな気がしないでもないけど、そんな関係でもないから聞くなんてとてもじゃないけどできない。
迷った挙げ句、俺は頭をブンブン振ってその考えを追い出すことにした。過度に期待しちゃ駄目だ。俺は史也にとって男友達であって、恋愛対象になんて成り得ないんだから。
向こうは、俺が男に抱かれる奴だってことは知っている。だけど、一度だって俺に手を出す素振りや、男が好きなのかとかいった質問はしてこなかった。だから多分、そこについては触れたくないんだろうな、と思っている。
気を取り直すと、布団の上に胡座を掻いて、テレビのザッピングを始めた。
時間帯的にバラエティ番組の後で、どのチャンネルもドラマが始まっている。ドラマに時間を割くのは勿体ないな、というのが俺の意見だ。一度観始めると、来週もまた観たいってなるのは目に見えている。だから、観るのは全部が片付いて、本当の意味で俺が自立したらにしようかな、と思っていた。
「やめよ」
テレビを消して布団に寝転ぶと、携帯片手に読書を開始する。
暫く読み進めていたけど、気が付くと同じ箇所を何度も読んでいることに気付く。あ、こりゃ今日はもう駄目だ、と潔く諦めることにした。
すっかり温まって重くなった身体を起こして豆電球に変えると、布団を被って目を閉じる。
史也は、今頃友達と楽しんでるかな。
寂しいのが本音だけど、史也を俺ひとりに縛り付けてちゃ駄目なのも分かっている。ただでさえ厄介事ばかり持ち込んでくる俺なんだから、せめてこういった機会がある時くらい、史也には羽根を伸ばしてきてもらいたかった。
「……おやすみ、史也」
史也が寝ていない布団に向かって呟くと、すぐに眠りへと落ちていった。
◇
ガサゴソという音がして、史也が帰ってきたことを知る。でも眠くて目が開かなくて、動けなかった。
お酒が入ってるからか、息が少し荒い。服を脱いで布団を剥ぐ音がした。今日は風呂に入らないで寝るんだろう。
「……陸、ただいま」
呂律が少し覚束ない史也の言葉。おかえりって言いたいなあ、と思いながら、寝息で返す。覚醒と睡眠の間の、不思議な感覚だった。
すると、俺の髪の毛を梳く指があるじゃないか。……気持ちいい。
俺、いい子にしたよ。頑張って勉強したんだ。ちゃんと家から出ないで待ってたよ。
そう伝えたかったけどやっぱり眠くて、でも手が気持ちよくて、多分ちょっと笑ったんだと思う。撫でる手の動きが止まったから。
「……陸? 起きてる?」
手が離れると寂しかったけど、同時に睡魔が再び訪れる。深くなっていく意識の中、またゴソゴソと音が聞こえた。着替えてるのかな、なんて思いながら沈んでいっていると。
「ふ……っ」
――ん? なに?
「ん……っはあ、ん……っ」
なんとも艶かしい吐息と共に、リズムよく動く音が聞こえる。
……あ、俺が寝てると思ってオナニー始めたのか。かなり寝かけていたけど、そのことに気付くと少しずつ目が覚めていく。
でも、これは寝たフリを続けないと絶対駄目だろう。気付かれたなんて史也が知ったら、真っ赤になって泣いちゃうかもしれない。
俺は寝てます。存分にやって下さい。
心を無にしようとしても、どうしても気になってしまう。
「ん、……ふ」
酒が入ってるからか、声がそこそこ出ている。史也って、こういう声を出すのか。ドキドキしてきた。どうか俺のまで反応しませんように。
そろそろイクのか、動きが早くなる。
その時。
「あ……っ陸……!」
――え。
はあー、はあー、という息が聞こえた後、ガサゴソと拭く音が聞こえた。そのまま台所へ向かい、手を洗う史也。
え、え――俺の名前を呼んだ?
嘘、という喜びたい気持ちと、聞き間違いなんじゃないかという思いが交差する。
暫くして戻ってきた史也が、布団に横になった音がした。目を瞑って待っていると、すー、すー、と寝息が聞こえ始める。
目を開けて、寝てしまった史也の顔を見つめた。
その後暫く、俺は眠ることができなかった。
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