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16 年頭の挨拶
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二十歳とちょっとになったばかりの俺は、これまで涼真の晩酌に付き合う程度で、一日に一杯以上のお酒なんて飲んだことがなかった。
考えてみれば未成年が飲酒してたんだから駄目なんだけど、涼真が勧めるから笑顔で渋々飲んでいたのが本当のところだ。
バレたら涼真ごととっ捕まる。バーのスタッフをやってたんだからそんなことは百も承知だっただろうにと思ったけど、そういえば外で勧められることはなかった。だから十分わかっていてやってたんだろう。
休みの日、家で酒を飲んだ涼真は、飲酒後によく俺を抱いた。準備させてよとお願いしてもいいだろと返され、簡単に解しただけで突っ込まれ、痛さを我慢するだけのセックスだった。
酔ってない時は俺に準備する時間をくれたけど、酒が入ると抑えが利かなくなるんだろうと諦めて、指を噛んで我慢するしかなかった。涼真はそれを見て、「女みたいな声出せよ、ほら」と笑いながら俺を揺さぶり続けた。
違うよ、気持ちいいんじゃない。苦しいんだよ、痛いんだよ。そんなこと言える筈もなかった。そういえば、最初の頃は俺を丁寧に解してくれたのも、いつの間にかなくなっていたっけ。
冷静に思い返してみれば、涼真はそういうところが確かにあった。絶対的支配者であるように、自由気ままに振る舞う。あの空間の中では、確かにそれは彼に許されていたから。
そんな、少し、いや大分嫌な思い出に繋がる飲酒は、俺にとって決して喜ばしいものじゃなかった。これまでは。
だけど、今夜は違った。
俺はもう堂々と酒を飲めるし、嫌いなビールは飲まなくてもいいし、甘くて美味しい白ワインと優しい笑顔というツマミがある。
このツマミは、実に最高だった。
「史也あ、見てあの衣装! あれもう衣装じゃないよ、舞台装置だよな! おかしー! あははっ」
紅白のトリを飾る歌手のド派手な舞台演出に、俺は史也の肩に頭で寄りかかりながら、指を差して笑っていた。話しかける度に細い目を探して見上げると、史也は俺を見下ろしてにこにこしてくれる。うん、最高。酒が進む。
何故、史也に寄りかかっているのか。
答えは簡単だ。初めて飲むワインのペース配分を間違えた俺は、現在ベロベロに酔っ払っていたのだ。酔っている認識はある。俺は今酔っ払っている!
ちゃぶ台に突っ伏しそうになったら、史也が「待って! あとちょっとで年越しだから寝ないで!」と揺り起こす。でも真っ直ぐに座っていられない。
そこで史也に寄りかかったところ、テレビは見られるし辛うじて起きていることができるし、とそのまま寄りかかることにしたのだ。史也の肩は、やけに安心できるなあ。
史也も同じペースで飲んでいたのにおかしくないかと尋ねたら、家族揃って酒に強いんだそうだ。だから多分、同じペースで飲んでいた俺は強くない。あは。
やがて紅白の優勝チームが決まって、大円団で番組は終了。あー終わった、こんな楽しい大晦日は初めてだったかもしれない。起き上がろうとして、くらりと視界が回転する。
当然のように、史也は俺を支えた。……俺、もうすぐ死ぬのかも。だって幸せ過ぎるから。
「史也、水……」
もうすぐ死ぬにしても、あと少しだから起きていたい。日付が変わった瞬間に明けましておめでとうなんて、何年振りだろう。もう二度とそんな機会はないと思ってた。
「ん、ちょっと待ってね」
ちゃぶ台に突っ伏して待つ俺に、史也は甲斐甲斐しく水入りのグラスを持ってきてくれた。起こしてもらって、史也の肩にもたれながら飲む水は、うーん甘露。使い方合ってるかな、甘露。
テレビでは、ゆく年くる年が始まり、日本各地の寺社の映像が流れていた。
史也は俺を見ると、「明けましておめでとうを言ったらすぐに寝られるよう布団敷くから、寝ないでね!」と俺を壁までずるずると引っ張っていった。
そのままちゃぶ台を端に寄せると、押し入れから布団二人分を敷き始める。部屋がそこまで広くないから、布団はぴったり隣り合わせだ。この布団も、元々史也が持っていた来客用の布団。この先は俺専用でいいって言ってくれた。
壁に体重を預けたまま、テレビを見つめる。視界が二重どころか三重にぼやけてよく読めないけど、時刻は多分だけどあと三分で新年だ。
「史也ーもうすぐだよー」
せっせと布団を敷いている史也に教えてやると、史也は焦り出した。ドタバタと枕を取り出して、掛け布団の上に毛布を掛けて、テレビを振り返る。
「あと一分だ! ほら陸、おいで!」
「ふえ……?」
俺の所まで駆け寄ってきた史也は、俺の両手を掴んで引っ張り上げると、俺を立たせた。俺がフラフラしているからか、背中を大きな手で支えてくれている。
二人して、テレビに注目した。5、4、3、2、1。
「明けましておめでとう、陸!」
嬉しそうに笑った史也が、俺に新年の挨拶をしてくれた。――ああ、そんなことがこんなにも嬉しいなんて。
「明けましておめれと、史也」
舌足らずになった気もしたけど、まあ酔っ払いだしいいか。
「へへ、今年もよろしくね」
「こちらこそ」
正面を向きながら支えられているので、史也との距離はこれまでにないくらい近い。そして俺は酔っ払っている。
その所為だろう。シラフだったら絶対に言わなかっただろう言葉が、理性というストッパーが外れて勝手に飛び出してきた。
「俺、こんな幸せな大晦日と新年、初めてかもしれない」
「え? へへ、そう思ってもらえて嬉しいな」
そのまま、暫く見つめ合う俺たち。
先に沈黙を破ったのは、史也だった。
「あ、あのさ……! そろそろ」
なんでそんなことを言おうと思ったのか、今となっては分からない。酔っ払いの言うことなんて、大体がそんなもんなんじゃないか。
俺は声を張った。焦った時の史也みたいだな、なんて内心笑いながら。
「史也!」
「へ! は、はい!」
史也が焦った笑みを見せる。あー可愛い。俺、この顔大好き。
多分、心の声がそのまま出たんだと思う。
「史也! だーーーーい好き!」
「え!? ……ええっ!?」
「史也あーっえへへっ」
俺はそのまま勢いよく史也の胸に抱きついた。
「わっ! 危な……っ!」
バランスを崩した史也は、俺を腕の中に庇いながら、背中から布団に倒れ込む。
ドオオン! と物凄い音が木造アパート中に響き渡った。衝撃はあったけど、史也が庇ってくれたから俺は平気。ぎゅってされちゃって、あは。
「いてて……っ陸、大丈夫!?」
史也の腕の中は暖かい。
「史也……あけおめ……ぐー」
「え? 陸、ちょ……」
ここって天国だよな。そうだよな、とフワフワな気分になりながら、俺はその直後、気を失うかのように夢の世界へとひとり先に旅立ったのだった。
考えてみれば未成年が飲酒してたんだから駄目なんだけど、涼真が勧めるから笑顔で渋々飲んでいたのが本当のところだ。
バレたら涼真ごととっ捕まる。バーのスタッフをやってたんだからそんなことは百も承知だっただろうにと思ったけど、そういえば外で勧められることはなかった。だから十分わかっていてやってたんだろう。
休みの日、家で酒を飲んだ涼真は、飲酒後によく俺を抱いた。準備させてよとお願いしてもいいだろと返され、簡単に解しただけで突っ込まれ、痛さを我慢するだけのセックスだった。
酔ってない時は俺に準備する時間をくれたけど、酒が入ると抑えが利かなくなるんだろうと諦めて、指を噛んで我慢するしかなかった。涼真はそれを見て、「女みたいな声出せよ、ほら」と笑いながら俺を揺さぶり続けた。
違うよ、気持ちいいんじゃない。苦しいんだよ、痛いんだよ。そんなこと言える筈もなかった。そういえば、最初の頃は俺を丁寧に解してくれたのも、いつの間にかなくなっていたっけ。
冷静に思い返してみれば、涼真はそういうところが確かにあった。絶対的支配者であるように、自由気ままに振る舞う。あの空間の中では、確かにそれは彼に許されていたから。
そんな、少し、いや大分嫌な思い出に繋がる飲酒は、俺にとって決して喜ばしいものじゃなかった。これまでは。
だけど、今夜は違った。
俺はもう堂々と酒を飲めるし、嫌いなビールは飲まなくてもいいし、甘くて美味しい白ワインと優しい笑顔というツマミがある。
このツマミは、実に最高だった。
「史也あ、見てあの衣装! あれもう衣装じゃないよ、舞台装置だよな! おかしー! あははっ」
紅白のトリを飾る歌手のド派手な舞台演出に、俺は史也の肩に頭で寄りかかりながら、指を差して笑っていた。話しかける度に細い目を探して見上げると、史也は俺を見下ろしてにこにこしてくれる。うん、最高。酒が進む。
何故、史也に寄りかかっているのか。
答えは簡単だ。初めて飲むワインのペース配分を間違えた俺は、現在ベロベロに酔っ払っていたのだ。酔っている認識はある。俺は今酔っ払っている!
ちゃぶ台に突っ伏しそうになったら、史也が「待って! あとちょっとで年越しだから寝ないで!」と揺り起こす。でも真っ直ぐに座っていられない。
そこで史也に寄りかかったところ、テレビは見られるし辛うじて起きていることができるし、とそのまま寄りかかることにしたのだ。史也の肩は、やけに安心できるなあ。
史也も同じペースで飲んでいたのにおかしくないかと尋ねたら、家族揃って酒に強いんだそうだ。だから多分、同じペースで飲んでいた俺は強くない。あは。
やがて紅白の優勝チームが決まって、大円団で番組は終了。あー終わった、こんな楽しい大晦日は初めてだったかもしれない。起き上がろうとして、くらりと視界が回転する。
当然のように、史也は俺を支えた。……俺、もうすぐ死ぬのかも。だって幸せ過ぎるから。
「史也、水……」
もうすぐ死ぬにしても、あと少しだから起きていたい。日付が変わった瞬間に明けましておめでとうなんて、何年振りだろう。もう二度とそんな機会はないと思ってた。
「ん、ちょっと待ってね」
ちゃぶ台に突っ伏して待つ俺に、史也は甲斐甲斐しく水入りのグラスを持ってきてくれた。起こしてもらって、史也の肩にもたれながら飲む水は、うーん甘露。使い方合ってるかな、甘露。
テレビでは、ゆく年くる年が始まり、日本各地の寺社の映像が流れていた。
史也は俺を見ると、「明けましておめでとうを言ったらすぐに寝られるよう布団敷くから、寝ないでね!」と俺を壁までずるずると引っ張っていった。
そのままちゃぶ台を端に寄せると、押し入れから布団二人分を敷き始める。部屋がそこまで広くないから、布団はぴったり隣り合わせだ。この布団も、元々史也が持っていた来客用の布団。この先は俺専用でいいって言ってくれた。
壁に体重を預けたまま、テレビを見つめる。視界が二重どころか三重にぼやけてよく読めないけど、時刻は多分だけどあと三分で新年だ。
「史也ーもうすぐだよー」
せっせと布団を敷いている史也に教えてやると、史也は焦り出した。ドタバタと枕を取り出して、掛け布団の上に毛布を掛けて、テレビを振り返る。
「あと一分だ! ほら陸、おいで!」
「ふえ……?」
俺の所まで駆け寄ってきた史也は、俺の両手を掴んで引っ張り上げると、俺を立たせた。俺がフラフラしているからか、背中を大きな手で支えてくれている。
二人して、テレビに注目した。5、4、3、2、1。
「明けましておめでとう、陸!」
嬉しそうに笑った史也が、俺に新年の挨拶をしてくれた。――ああ、そんなことがこんなにも嬉しいなんて。
「明けましておめれと、史也」
舌足らずになった気もしたけど、まあ酔っ払いだしいいか。
「へへ、今年もよろしくね」
「こちらこそ」
正面を向きながら支えられているので、史也との距離はこれまでにないくらい近い。そして俺は酔っ払っている。
その所為だろう。シラフだったら絶対に言わなかっただろう言葉が、理性というストッパーが外れて勝手に飛び出してきた。
「俺、こんな幸せな大晦日と新年、初めてかもしれない」
「え? へへ、そう思ってもらえて嬉しいな」
そのまま、暫く見つめ合う俺たち。
先に沈黙を破ったのは、史也だった。
「あ、あのさ……! そろそろ」
なんでそんなことを言おうと思ったのか、今となっては分からない。酔っ払いの言うことなんて、大体がそんなもんなんじゃないか。
俺は声を張った。焦った時の史也みたいだな、なんて内心笑いながら。
「史也!」
「へ! は、はい!」
史也が焦った笑みを見せる。あー可愛い。俺、この顔大好き。
多分、心の声がそのまま出たんだと思う。
「史也! だーーーーい好き!」
「え!? ……ええっ!?」
「史也あーっえへへっ」
俺はそのまま勢いよく史也の胸に抱きついた。
「わっ! 危な……っ!」
バランスを崩した史也は、俺を腕の中に庇いながら、背中から布団に倒れ込む。
ドオオン! と物凄い音が木造アパート中に響き渡った。衝撃はあったけど、史也が庇ってくれたから俺は平気。ぎゅってされちゃって、あは。
「いてて……っ陸、大丈夫!?」
史也の腕の中は暖かい。
「史也……あけおめ……ぐー」
「え? 陸、ちょ……」
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