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4 そらの恩返し

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 大地は俺の手首を左手で掴み直すと、右手を下ろす。

 すると、俺の脇腹から服の中に手を滑り込ませてきた。く、擽ったい!

「ちょお! うひゃひゃっ、まだ擽るのかよっ」

 びくんと反応しながら笑うと、大地は首を横に振った。

「擽らないよ。ただ触りたいの」
「え? 俺の腹、そんなに気に入ったのか?」

 妹の腹みたいで可愛いって言ってたもんな。大地って思ってたのよりシスコンなのかもしれない。俺が妹ちゃんの話を振ると話題を逸らすことが多かったから、てっきりそんなに仲良くないのかと思ってたんだけど。

「うん、とってもね。――話戻していい?」
「ん? お、おお」

 大地の手が、脇腹から胸の方に移動してくる。ヒャ、擽ったいってば。

「いつもそういう雰囲気になる前に別れちゃうから、俺、童貞なんだよ」
「え、そうだったのか?」

 それは意外だ。素直に驚いている間に、大地の指が俺のちっさい胸の突起をくるくると撫で始める。うわ、何これ。変な感覚。

「ふ……っ」

 思わず変な声を漏らすと、何故か俺たちの腹の間にある大地のちんこがグン! と反応した。ちょっと大地、何でかくしてんだよ!

 大地が、切そうな眼差しになる。

「恩返ししてくれるんでしょ?」
「え? そ、そりゃ勿論……」

 大地がいなければ、俺は餓死してたかもしれない。大地は俺の命の恩人だから、大地がしてほしいなら、できることはやってやりたい。

 こくこく頷くと、大地がぱあっと明るい笑顔になった。やっぱり大地の笑った顔って最高、うん。でも何で乳首摘んでるの? 生まれてこの方、乳首を摘まれたことなんてないんだけど。

 親友の乳首摘んで楽しいのかな? あ、なんか楽しそう。目元がニヤついてるもんな。俺この顔知ってる。イタズラとか考えてる時の例の顔だ。

「じゃあ、童貞捨てる協力してよ、そら」
「協力……? そりゃ協力ならいくらでもするけどさ、俺とお前の童貞とどう関係が?」
「……通じてないか……」

 溜息混じりの囁き声が、大地の形のいい口から漏れた。溜息が様になるの、いいなあ。映画に出てくる俳優みたいだ。

 大地は俺の胸から手を離すと、俺のパンツの中に手を滑り込ませる。

「うひゃっ! え? あの、大地くーん? なにやってんの?」

 大地の指が、俺のケツの穴に触れた。ウホッ。

「協力してくるんだよな?」
「え? うん、それは勿論」

 親友にケツの穴を触られながら、それでもこいつが困ってるなら協力してやりたくて頷いた。

 大地が力強く頷く。

「よし、言質は取ったからな」
「言質ってなに? ちょっと大地、説明を」

 俺の理解度が低すぎるんだろうか。大地が言ってることがさっぱり分からなくて、尋ねると。

 大地の指が、引き締まった俺のケツの穴をトントンと叩いた。

「童貞を捨てたいから、そらのここを貸してくれって言ってんの」
「それケツの穴だよ?」
「だって穴だろ。穴には突っ込めるだろ」
「ケツの穴にちんこって突っ込んでいいものなの?」

 俺の質問に、大地は顔を赤くしながら唇をグッと噛み締めた後、大きく頷いた。

「……大丈夫、俺に任せてくれたらいいから」
「? そっか、よく分かんないけど、大地が任せてって言うなら絶対安心だしな!」

 にぱっと笑うと、何故か大地の喉の奥が「ぐうっ」と変な音を立てた。



 大地に風呂に連れて行かれると、壁に手を突いてケツを大地に向かって突き出し、穴の中をシャワーヘッドを取ったお湯で洗われた。

 最後にうんこしたのはいつか聞かれて、昨日出し切ってもうしばらくは出るものがないと言ったら「よし」と褒められた。そこ褒めポイントなの? 食う物なくて出すものがなかっただけなんだけど。

 身体の中にお湯が入ってくるのが変な感じだし、大地の指が俺のケツの穴をグニグニ触る度に変な気分になってくるしで、俺は完全にパニクっていた。

「大地、これって何してるんだよっ」
「これはシャワー浣腸といって、中を綺麗にしてるんだ」

 浣腸? 俺いま浣腸されてんの? 親友の手で?

「へ、へえ……? 詳しいなあ、大地は」

 俺のケツにちょいちょい固い棒らしきものの先端が当たるのは、余程溜まっちゃってるんだろう。俺のケツだもんな。普通に考えてあり得ない。段々可哀想になってきた。

「まあ、これまで散々調べたから知識だけは豊富だな。――さ、身体も洗ってやるから立って」

 散々調べたのか? 何で? という疑問は、シャワーのお湯を頭からかけられたことで聞けなくなった。

 大地がボディソープで俺の身体をくまなく洗っていく。大地のヌメヌメした手が、俺の胸の突起をつるりと撫でた。

「うひゃっ」
「かっわい。ここ勃ってんじゃん」
「えっ」

 ちょ、待って、なんか――ゾワゾワするんだけど。嫌な感じじゃなくて、もっと違う感覚で。

 大地の手が下に向かっていく。と、ゆるく勃ってしまった俺の可愛らしいサイズの息子を握った。

「うひゃあっ! お前、突然っ」
「こっちも勃ってる」
「そ、そりゃあこれだけ触られたら勃つしっ」
「俺もツラい」
「え?」

 大地のガチガチちんこが、するりと俺の股に差し込まれる。ぬおっ。

 ぴたりと背中に張り付いた大地が、肩越しから俺の顔を覗き込みながら囁いた。

「一回出しちゃおっか」
「え、えと……」

 出しちゃうって、出しちゃうってことだよな? 自分でシコれってことかな? 右手を自分の息子に伸ばすと、大地が耳元で制止する。

「俺がやるから、そらは足をギュッと閉じて」
「え、でも」
「お願い」
「う、うん……うひゃっ」

 耳にぬめっとした感覚が襲い、思い切り驚いた。え、大地が俺の耳を食ってる! 耳たぶをハムハムしながら、え、耳の穴に舌突っ込んでるんだけど! ヌメヌメして、触れ合う肌の熱さが急に恥ずかしくなって、身体を捩った。

「く、くすぐった……!」
「そら、かわいー」
「またそれ……っ、ん、あ、気持ち……っ」

 大地は器用にも俺の耳を食べながら左手で俺の乳首を弄り、右手で俺のちんこを扱きながら自分はぬちゅぬちゅと腰を動かして俺の股の間に大地の凶器を出し入れしている。器用すぎる。何で同時に色んなことできるんだよ。すげえ大地、さすが俺の親友。

 は、は、と荒い息が首筋に吹きかかる。やばい、大地のエロい息とちんこへの刺激のせいで、何も考えられなくなって感覚が快感だけを拾おうとしてる。

 脳みそ溶けちゃいそう――。

「そら、気持ちいいの?」
「ん、……うん、人に触られるのって……なんか変」

 気持ち良すぎて、腰が勝手に動き始める。あ、出ちゃいそう。最近してなかったから――。

「大地、イく、イっちゃうから……っ」

 下腹部に熱が集まり、もう出すことしか考えられない。

 大地の腰と手が速度を上げていく。首筋を舐められてる、とふわふわする頭で思った。そんなに舐めて、俺って何か味するのかな。

「ん、俺もイキそう……っ」

 ペチペチと俺の尻に大地の下腹部が当たるリズミカルな音が、風呂場に鳴り響く。

「――あっ、」

 ゾクゾク、という快感が走った後、俺の息子から白濁した液が吐き出された。

「俺も、俺も――っ!」

 パン! という破裂音と共に、大地の腰が俺の尻に打ち付けられる。大地のちんこがドク、ドク、と脈動し始めた。

「そら……っ」

 ギュウウ、と背後から抱き竦められて、何故か知らないけど俺は多幸感に包まれた。
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