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77 鳥
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その日の夜は、クロイスお手製の豪華な晩飯をご馳走になった。
一国の王子がどこで覚えたんだと一瞬不思議に思ったけど、クロイスの中にはクロードの記憶があるんだった。「師匠が料理できない人だったからね」と言われて、「あれ? 俺一応それなりに料理は……」と一瞬自分のことかと思い、すぐに違うと気付いた俺は――。
「……俺だって師匠だし」
うまい具合に焼けている肉を咀嚼しながらボソリと言うと、クロイスが手に持っていた匙を床に落とした。だけど拾おうともせず、手に持っていた体勢のまま俺を見ている。
「クロイス?」
なんで目をそんな大きくしているんだろう。するとクロイスは、小刻みに震え出す。どうしたどうした。
「具合でも悪いのか?」
ならお前は先に部屋に、と続けようとした時、クロイスが低い声でボソリと呟いた。
「……かっわいい……嫉妬してる……っ」
「は?」
嫉妬? 嫉妬ってなんだ? と俺は顔を顰める。
と、クロイスが白い頬を赤く染めながら、俺に笑いかけた。うん、文句なしに可愛い。
「ビイ、気付いてないの?」
「気付いてないって、何に」
よく分かんないな、と再び肉を口に放り込みながら返す。クロイスは立ち上がって匙を拾い食卓の上に置くと、俺の背後に立った。
首を仰け反らせて「何だよ」と尋ねると、クロイスは屈んで上から俺に柔らかい口づけを落とす。うおっ。当然のように俺の口の中に舌を突っ込んだと思ったら、口の中の肉を奪っていきやがった。俺の肉!
クロイスは、咀嚼しながら口をゆっくりと離す。肉の油でテラテラと光った唇は妖艶すぎて、思わず後ろの方がずくんと疼いた。こら疼くな。明日は決闘だから今夜はヤらないぞ宣言をさっき自分からしたばっかじゃないか。
「ビイ、もしかして今まで嫉妬したことないの?」
「嫉妬って……どんなんだ?」
「嘘、まさかそこから?」
クロイスが仰け反ったままの俺の髪の毛を、おでこから後ろに撫でる。慈しむような手付きは記憶の中にあるクロードのものと酷似していて、やっぱりこいつはクロードなんだな、と不思議に思った。
「ビイ。オレが言っている嫉妬っていうのはね、相手が自分以外のことを考えていると悔しくなることだよ」
「なるほど?」
これまでの半生を振り返ってみる。俺はひとり息子だったから、両親に溺愛されて育った。兄弟がいる家なんかは「親はあいつの方が可愛いんだ、俺なんて」って言ってる友達もいたけど、俺はそういうのは一切なかった。
竜の力を持て余していた俺に冒険者になることを勧めてくれたのも、両親だ。同じ村出身の年上連中のところに見習いとして仲間に加わった。一緒に魔物退治やらするようになって、そこでも俺は年下だったからか可愛がられた記憶しかない。
ヒライム王国への単独行動は、売れっ子になってきていた俺たちに次から次へと依頼が舞い込んでいて、たまたま空いていた俺が行くことになったからだった。ファビアンなら大丈夫だろと言われて嬉しくて、笑顔でいってきますを言ったら仲間は笑顔で手を振ってくれた。
それが今生の別れとなることも知らずに。
四英傑として厄災討伐に向かっていた時期も、俺は皆に可愛がってもらっていた。アルバンには真っ直ぐな愛情を向けられて幸せだったし、戦争で疲弊していく心をセルジュが優しく守り続けてくれた。
こっちに戻ってきて死にたくて仕方なかった時も、誰かを羨むことはなかったかもしれない。それにクリストフとクロイスが俺の前に現れてくれたから、俺は幸せ一杯だったんだ。ロイクから感じる恐怖はずっと根底にはあったもののの。
嫉妬。確かにしたことがなかったかもしれない。
「……俺って恵まれてたんだな」
「うん?」
「だって皆、俺のことが大好きって態度をちゃんと見せてくれてたもんな」
俺の大切な人は皆、俺から離れていくのは死ぬ時だった。例外なく。俺が嫌いになって離れていったことはなかった。
クロイスが微笑む。
「それはビイが全力で愛情をこちらに向けてくれるからでしょ」
「全力じゃない愛情なんてあるのか?」
よく分からなくて答えると、クロイスが突然口元をパッと押さえて悶えだした。
「クロイス? さっきから大丈夫か?」
「ビイが可愛くて死にそう……っ」
「は? おっさんに向かってなにを」
「おっさんなんてどこにいるの?」
出たよ、お約束。
クロイスが、俺の横に膝をつく。俺を上目遣いに見上げると、切なそうな声を出した。
「ビイ」
「どうしたんだよ、さっきから」
「……明日に備えて、今夜は大人しく寝ようって言ってたでしょ」
「うん?」
なに? 何の話?
「でも、ビイの初嫉妬をもらったら、疼きが収まらなくなったんだ」
「疼きって」
先程の自分の疼きは棚に上げて、クロイスを軽く睨む。
ついでとばかりにちらりとクロイスの下半身を見ると、うお、確かに中心が三角に盛り上がってる。なんで? どこの部分でそうなった!? ていうか初嫉妬って可愛いこと言ってるな。俺のこと滅茶苦茶好きじゃないか。
「ビイはさ、一旦懐に入れるととことん甘くなるよね」
「……? そうか?」
「だけどビイの懐って広いから、他の奴が入ってくるんじゃないかと思うと気が狂いそうになるんだ」
「気が狂うって、大袈裟な」
クロイスが、ぎゅ、と腕ごと俺を抱き締めた。
「ビイはさ、すごく綺麗で自由な鳥なんだ」
「鳥? 双剣だからか?」
クロイスは、さっきから一体何の話をしてるんだろう。さっぱり分からない。
「そうだね。それはあるかも。クロードはいつもビイが戦う姿を見て、鳥が美しい羽根を羽ばたかせながら舞っているように思っていたよ」
自分じゃよく分からないが、そうなのか。まあ双剣だしな。羽根っぽくはある、かもしれない。
「ロイクはビイの羽根をむしって籠の中に押し込める。オレはビイと一緒に自由に羽ばたきたい」
「クロイス……」
クロイスの頭に手を置き、撫でてやる。クロイスは気持ちよさそうに目を閉じると、懇願してきた。
「ビイ、無理はさせない。約束する」
「ん?」
「やっぱり今夜も、貴方を抱いていいですか……?」
瞬間、俺の心臓がキュンッと異様な反応を示す。……かっわいいこの生き物はなんだ。え、これ俺の恋人? 嘘、信じられないくらい堪らなく好きなんだけど。
――でも。
「クロイス、俺さ」
「……うん」
「アルバンが前線に行く前日も、聖国マイズの聖都制圧の前日もさ、抱いてってお願いしたんだよ。アルバンとセルジュに」
クロイスが、顔を上げた。俺は微笑みながら、クロイスの前髪を梳いてやる。子供の頃に散々やってやったように。
「……だから、怖いんだ」
「……オレも死んじゃうんじゃないかって?」
こくんと頷いた。明日の決闘に備えてよりも、こちらの方が俺の中では大きかった。縁起を担ぐみたいで変かもしれないけど、でも怖かったから。
クロイスが、切なそうな目で俺を見上げる。
「――ビイ、オレは大丈夫だ。絶対に死なない。オレがビイの悲しい記憶を塗り替えてみせるから」
そんな目で見ないでくれよ。
「だからお願い。ビイを愛させてほしい。ビイのお守り代わりになりたいんだ」
なんだよお守りって。可愛いことばっかり。
……だから俺は懇願に弱いんだってば。
じわりと涙が滲んできた。
「……約束だぞ」
「約束する」
直後、どちらからともなく顔を近付けると、俺たちは噛みつくように唇を重ねた。
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「クロイス?」
なんで目をそんな大きくしているんだろう。するとクロイスは、小刻みに震え出す。どうしたどうした。
「具合でも悪いのか?」
ならお前は先に部屋に、と続けようとした時、クロイスが低い声でボソリと呟いた。
「……かっわいい……嫉妬してる……っ」
「は?」
嫉妬? 嫉妬ってなんだ? と俺は顔を顰める。
と、クロイスが白い頬を赤く染めながら、俺に笑いかけた。うん、文句なしに可愛い。
「ビイ、気付いてないの?」
「気付いてないって、何に」
よく分かんないな、と再び肉を口に放り込みながら返す。クロイスは立ち上がって匙を拾い食卓の上に置くと、俺の背後に立った。
首を仰け反らせて「何だよ」と尋ねると、クロイスは屈んで上から俺に柔らかい口づけを落とす。うおっ。当然のように俺の口の中に舌を突っ込んだと思ったら、口の中の肉を奪っていきやがった。俺の肉!
クロイスは、咀嚼しながら口をゆっくりと離す。肉の油でテラテラと光った唇は妖艶すぎて、思わず後ろの方がずくんと疼いた。こら疼くな。明日は決闘だから今夜はヤらないぞ宣言をさっき自分からしたばっかじゃないか。
「ビイ、もしかして今まで嫉妬したことないの?」
「嫉妬って……どんなんだ?」
「嘘、まさかそこから?」
クロイスが仰け反ったままの俺の髪の毛を、おでこから後ろに撫でる。慈しむような手付きは記憶の中にあるクロードのものと酷似していて、やっぱりこいつはクロードなんだな、と不思議に思った。
「ビイ。オレが言っている嫉妬っていうのはね、相手が自分以外のことを考えていると悔しくなることだよ」
「なるほど?」
これまでの半生を振り返ってみる。俺はひとり息子だったから、両親に溺愛されて育った。兄弟がいる家なんかは「親はあいつの方が可愛いんだ、俺なんて」って言ってる友達もいたけど、俺はそういうのは一切なかった。
竜の力を持て余していた俺に冒険者になることを勧めてくれたのも、両親だ。同じ村出身の年上連中のところに見習いとして仲間に加わった。一緒に魔物退治やらするようになって、そこでも俺は年下だったからか可愛がられた記憶しかない。
ヒライム王国への単独行動は、売れっ子になってきていた俺たちに次から次へと依頼が舞い込んでいて、たまたま空いていた俺が行くことになったからだった。ファビアンなら大丈夫だろと言われて嬉しくて、笑顔でいってきますを言ったら仲間は笑顔で手を振ってくれた。
それが今生の別れとなることも知らずに。
四英傑として厄災討伐に向かっていた時期も、俺は皆に可愛がってもらっていた。アルバンには真っ直ぐな愛情を向けられて幸せだったし、戦争で疲弊していく心をセルジュが優しく守り続けてくれた。
こっちに戻ってきて死にたくて仕方なかった時も、誰かを羨むことはなかったかもしれない。それにクリストフとクロイスが俺の前に現れてくれたから、俺は幸せ一杯だったんだ。ロイクから感じる恐怖はずっと根底にはあったもののの。
嫉妬。確かにしたことがなかったかもしれない。
「……俺って恵まれてたんだな」
「うん?」
「だって皆、俺のことが大好きって態度をちゃんと見せてくれてたもんな」
俺の大切な人は皆、俺から離れていくのは死ぬ時だった。例外なく。俺が嫌いになって離れていったことはなかった。
クロイスが微笑む。
「それはビイが全力で愛情をこちらに向けてくれるからでしょ」
「全力じゃない愛情なんてあるのか?」
よく分からなくて答えると、クロイスが突然口元をパッと押さえて悶えだした。
「クロイス? さっきから大丈夫か?」
「ビイが可愛くて死にそう……っ」
「は? おっさんに向かってなにを」
「おっさんなんてどこにいるの?」
出たよ、お約束。
クロイスが、俺の横に膝をつく。俺を上目遣いに見上げると、切なそうな声を出した。
「ビイ」
「どうしたんだよ、さっきから」
「……明日に備えて、今夜は大人しく寝ようって言ってたでしょ」
「うん?」
なに? 何の話?
「でも、ビイの初嫉妬をもらったら、疼きが収まらなくなったんだ」
「疼きって」
先程の自分の疼きは棚に上げて、クロイスを軽く睨む。
ついでとばかりにちらりとクロイスの下半身を見ると、うお、確かに中心が三角に盛り上がってる。なんで? どこの部分でそうなった!? ていうか初嫉妬って可愛いこと言ってるな。俺のこと滅茶苦茶好きじゃないか。
「ビイはさ、一旦懐に入れるととことん甘くなるよね」
「……? そうか?」
「だけどビイの懐って広いから、他の奴が入ってくるんじゃないかと思うと気が狂いそうになるんだ」
「気が狂うって、大袈裟な」
クロイスが、ぎゅ、と腕ごと俺を抱き締めた。
「ビイはさ、すごく綺麗で自由な鳥なんだ」
「鳥? 双剣だからか?」
クロイスは、さっきから一体何の話をしてるんだろう。さっぱり分からない。
「そうだね。それはあるかも。クロードはいつもビイが戦う姿を見て、鳥が美しい羽根を羽ばたかせながら舞っているように思っていたよ」
自分じゃよく分からないが、そうなのか。まあ双剣だしな。羽根っぽくはある、かもしれない。
「ロイクはビイの羽根をむしって籠の中に押し込める。オレはビイと一緒に自由に羽ばたきたい」
「クロイス……」
クロイスの頭に手を置き、撫でてやる。クロイスは気持ちよさそうに目を閉じると、懇願してきた。
「ビイ、無理はさせない。約束する」
「ん?」
「やっぱり今夜も、貴方を抱いていいですか……?」
瞬間、俺の心臓がキュンッと異様な反応を示す。……かっわいいこの生き物はなんだ。え、これ俺の恋人? 嘘、信じられないくらい堪らなく好きなんだけど。
――でも。
「クロイス、俺さ」
「……うん」
「アルバンが前線に行く前日も、聖国マイズの聖都制圧の前日もさ、抱いてってお願いしたんだよ。アルバンとセルジュに」
クロイスが、顔を上げた。俺は微笑みながら、クロイスの前髪を梳いてやる。子供の頃に散々やってやったように。
「……だから、怖いんだ」
「……オレも死んじゃうんじゃないかって?」
こくんと頷いた。明日の決闘に備えてよりも、こちらの方が俺の中では大きかった。縁起を担ぐみたいで変かもしれないけど、でも怖かったから。
クロイスが、切なそうな目で俺を見上げる。
「――ビイ、オレは大丈夫だ。絶対に死なない。オレがビイの悲しい記憶を塗り替えてみせるから」
そんな目で見ないでくれよ。
「だからお願い。ビイを愛させてほしい。ビイのお守り代わりになりたいんだ」
なんだよお守りって。可愛いことばっかり。
……だから俺は懇願に弱いんだってば。
じわりと涙が滲んできた。
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