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66 一夜明けて※
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俺は気絶した後、死んだように寝ていたらしい。
ふ、と目を覚ますと、俺はクロイスの腕枕で寝ていたのだ。全く記憶にない。そして弟子に腕枕される師匠。
元師弟だけど、なんか立場が逆じゃないか。
窓から差し込む日光は、滅茶苦茶明るい。現在は真っ昼間ってことだ。身体全体が恐ろしく重かった。まだいくらでも寝られそうだ。
それもそうだろう。俺が抱かれ始めたのは、まだ深夜前。俺が絆されて諦めたのが、空が白ばみ始めた頃だ。
その間、クロイスは俺を休ませることなく鳴かせまくった。そりゃ気絶もする。どう考えたってヤリすぎだ。
連続して止まない快楽は、本当に辛かった。辛かったけど、滅茶苦茶愛されてる感はあった。……悪くはないと思っている自分が、ちょっぴり怖い。
それにしても、疲れた。
俺は再び瞼を閉じようとして、ハッとする。
窓の外に、やっぱり結界が張られているままなのが見えたのだ。話し終わるまでは、解かないつもりなんだろう。それは分かるけど、でも。
……これって拙いんじゃないか?
「クロイス……?」
俺が身じろぎすると、仰向けになっていたクロイスがすぐさま身体を横にして俺に向き直った。引き締まった上半身は相変わらず裸だ。
こいつってこんな男臭い身体をしてたんだなあ、なんてちょっと照れくさくなる。
「ビイ、身体は大丈夫?」
「ん? あ、ああ」
でも、なんだかこそばゆく感じながらもクロイスの身体をじっくりと眺めてしまった。だって、格好いいんだから仕方ない。
筋肉でぷっくりと膨れた胸、くっきりとした鎖骨。喉仏も綺麗な顔をしているのにしっかりとあって、俺はこれまで全然細かいところを見てなかったんだなあと思う。
滅茶苦茶いい身体じゃないか。俺の歴代恋人の中でも、一番整った体型かもしれない。
そこまで考えて、俺がもうクロイスのことを恋人認定してしまっていることに気付いた。
恋人……あれ、俺たちって恋人でいいの?
顔を上げて、俺を覗き込んでいるクロイスの目を捉える。
「クロイス」
「うん?」
ちゅ、と眉間に口づけをされて、擽ったくて小さな笑いが漏れてしまった。
すると、ちゅ、ちゅ、とクロイスが顔や耳や首に口づけの嵐を降らし始める。
「わ、こらっ! 待てってば!」
「寝起きのビイ、可愛い」
「おっさんに可愛い言うなよ!」
「おっさんなんてどこにいるの?」
でたよ。
軽く睨みながらも笑みを隠せないでいると、切れ長の灰色の瞳が、優しい眼差しで俺に微笑みかけた。話を聞いてくれる気になったらしい。やれやれ。
「あのさ。俺たちってどういう関係?」
「現在は恋人になりたてで、オレはビイの最後の恋人になった。つまり、いずれオレの伴侶にする。逃さないからね」
早口の即答だった。は、伴侶? 男同士の婚姻って認められてるんだっけ? それにしても最後の恋人って……くはあ! 照れる!
クロイスは指で俺の銀髪を耳に掛けると、「愛してるよ、ビイ」と囁いた。途端、俺の身体が過剰反応を示して、カアアッ! と全身が熱くなる。……うわ。
ぐっすり寝て冷静に戻った俺は、内心焦り始めていた。
よく考えなくても、クロイスはガキの頃からよく知ってる相手じゃないか。俺はそんな相手と寝てしまったんだ。
二十歳という年齢差もあれば、王子という身分差もありまくる。誰もが結婚相手に望むだろうとんでもない好条件の美形だ。相手なんて選り取り見取りなのに、こいつが選んだのがまさかのおっさんの俺。普通は驚く案件だ。
そしてとうとう、昨晩から今朝にかけて俺を存分に抱いちまったんだ。おっさんの俺を。
これが「マジでやっちまった、どうしよう」と思わない訳がない。まあ強引にヤられたのは俺の方だけど。
しかも俺の恋人だと? いずれ伴侶にするって?
この先クロイスにどんな態度を取るのが正解なのかも分からない。師匠ヅラのままでいくか? いや、でも恋人なら甘えたりだって……いやいや俺、年齢差を考えろよ! 甘えさせるのが普通だろ! なんで甘える気になってるんだ俺!
……にしても、クロイスに抱かれちまったのかあー。うわあ……。
と、俺の脳内は完全に混乱していた。だってあのクロイスだよ?
「は、伴侶? お、お、俺、おっさ……」
「ビイは誰よりも綺麗だよ」
ちゅ、と口の端に口づけされた。……おう。
「もっと寝ていても構わないよ」
クロイスに頭を撫でられながら言われると「もうひと眠りしようか」とも思ったけど、いやいや待て、とさっき拙いと思ったことを思い出す。
「クロイス、それよりあれ!」
俺が窓の外を指差すと、クロイスが「ん?」と小首を傾げた。「ん?」じゃねえ。
「お前さ、夜の間はまだよかったけど、こんな青い結界が俺んちの周りに張られてたら、どう考えたって怪しいだろ!」
「そうかもね」
事もなげに答えるクロイスにカチンときて、俺はガバッと半身を起こす。すると布団が剥がれて、お互い生まれたままの姿で向き合う羽目になった。あ、何も着てなかったのね。
俺の裸を見た途端、クロイスの雄が緩やかに勃ち上がっていく。いや、いやいやいや。おっさんの身体を見て欲情するなよ。
「ビイのそこって、毛の色が薄いからなんかいやらしいよね」
「うるせえ! 人が気にしてることを!」
クロイスの頭をペシッと叩くと、クロイスがクスクスと笑った。
俺の股間をジッと見つめたまま、クロイスが尋ねる。だから見るな、凝視するな。せめて目を見ろ。
「で? 結界がどうしたの」
布団でサッと股間を隠そうとしたら、布団を掴まれ阻まれてしまった。くっ!
「だーかーら! こんな怪しいもんが俺んちを取り囲んでたら、あいつが怪しんですっ飛んで来ちまうだろ!」
直後、クロイスの目がスッと細められた。
「あいつね。初夜が終わったばかりで幸せ一杯の寝起きの時にしたい話じゃなかったけど……ビイが気にしてるから、先に話をしちゃおうか」
初夜。俺がカアッと火照ると、クロイスはフフ、と笑う。
「それとも」
右腕を俺の股間に伸ばしてきたクロイスが、ちろりと赤い舌を出す。
「……んっ! こら!」
むぎゅ、と俺のふにゃった雄を握ったクロイスが、ズルズルと這って顔を近付けてきた。舌先を鈴口に当てると、ぐりぐりしてくる。
「んあっ! やめ……っ」
出したくないのに甘い声を出すと、クロイスは座った俺の股の間に入り込み、俺の雄をぱくりと口に含んでしまった。はうっ。予想外!
「……こっちをしてから話す?」
「咥えながら喋るな! この馬鹿っ!」
もう一度ぽかりとクロイスの頭を叩くと、クロイスがおかしそうに「ふはっ」と笑った。
ふ、と目を覚ますと、俺はクロイスの腕枕で寝ていたのだ。全く記憶にない。そして弟子に腕枕される師匠。
元師弟だけど、なんか立場が逆じゃないか。
窓から差し込む日光は、滅茶苦茶明るい。現在は真っ昼間ってことだ。身体全体が恐ろしく重かった。まだいくらでも寝られそうだ。
それもそうだろう。俺が抱かれ始めたのは、まだ深夜前。俺が絆されて諦めたのが、空が白ばみ始めた頃だ。
その間、クロイスは俺を休ませることなく鳴かせまくった。そりゃ気絶もする。どう考えたってヤリすぎだ。
連続して止まない快楽は、本当に辛かった。辛かったけど、滅茶苦茶愛されてる感はあった。……悪くはないと思っている自分が、ちょっぴり怖い。
それにしても、疲れた。
俺は再び瞼を閉じようとして、ハッとする。
窓の外に、やっぱり結界が張られているままなのが見えたのだ。話し終わるまでは、解かないつもりなんだろう。それは分かるけど、でも。
……これって拙いんじゃないか?
「クロイス……?」
俺が身じろぎすると、仰向けになっていたクロイスがすぐさま身体を横にして俺に向き直った。引き締まった上半身は相変わらず裸だ。
こいつってこんな男臭い身体をしてたんだなあ、なんてちょっと照れくさくなる。
「ビイ、身体は大丈夫?」
「ん? あ、ああ」
でも、なんだかこそばゆく感じながらもクロイスの身体をじっくりと眺めてしまった。だって、格好いいんだから仕方ない。
筋肉でぷっくりと膨れた胸、くっきりとした鎖骨。喉仏も綺麗な顔をしているのにしっかりとあって、俺はこれまで全然細かいところを見てなかったんだなあと思う。
滅茶苦茶いい身体じゃないか。俺の歴代恋人の中でも、一番整った体型かもしれない。
そこまで考えて、俺がもうクロイスのことを恋人認定してしまっていることに気付いた。
恋人……あれ、俺たちって恋人でいいの?
顔を上げて、俺を覗き込んでいるクロイスの目を捉える。
「クロイス」
「うん?」
ちゅ、と眉間に口づけをされて、擽ったくて小さな笑いが漏れてしまった。
すると、ちゅ、ちゅ、とクロイスが顔や耳や首に口づけの嵐を降らし始める。
「わ、こらっ! 待てってば!」
「寝起きのビイ、可愛い」
「おっさんに可愛い言うなよ!」
「おっさんなんてどこにいるの?」
でたよ。
軽く睨みながらも笑みを隠せないでいると、切れ長の灰色の瞳が、優しい眼差しで俺に微笑みかけた。話を聞いてくれる気になったらしい。やれやれ。
「あのさ。俺たちってどういう関係?」
「現在は恋人になりたてで、オレはビイの最後の恋人になった。つまり、いずれオレの伴侶にする。逃さないからね」
早口の即答だった。は、伴侶? 男同士の婚姻って認められてるんだっけ? それにしても最後の恋人って……くはあ! 照れる!
クロイスは指で俺の銀髪を耳に掛けると、「愛してるよ、ビイ」と囁いた。途端、俺の身体が過剰反応を示して、カアアッ! と全身が熱くなる。……うわ。
ぐっすり寝て冷静に戻った俺は、内心焦り始めていた。
よく考えなくても、クロイスはガキの頃からよく知ってる相手じゃないか。俺はそんな相手と寝てしまったんだ。
二十歳という年齢差もあれば、王子という身分差もありまくる。誰もが結婚相手に望むだろうとんでもない好条件の美形だ。相手なんて選り取り見取りなのに、こいつが選んだのがまさかのおっさんの俺。普通は驚く案件だ。
そしてとうとう、昨晩から今朝にかけて俺を存分に抱いちまったんだ。おっさんの俺を。
これが「マジでやっちまった、どうしよう」と思わない訳がない。まあ強引にヤられたのは俺の方だけど。
しかも俺の恋人だと? いずれ伴侶にするって?
この先クロイスにどんな態度を取るのが正解なのかも分からない。師匠ヅラのままでいくか? いや、でも恋人なら甘えたりだって……いやいや俺、年齢差を考えろよ! 甘えさせるのが普通だろ! なんで甘える気になってるんだ俺!
……にしても、クロイスに抱かれちまったのかあー。うわあ……。
と、俺の脳内は完全に混乱していた。だってあのクロイスだよ?
「は、伴侶? お、お、俺、おっさ……」
「ビイは誰よりも綺麗だよ」
ちゅ、と口の端に口づけされた。……おう。
「もっと寝ていても構わないよ」
クロイスに頭を撫でられながら言われると「もうひと眠りしようか」とも思ったけど、いやいや待て、とさっき拙いと思ったことを思い出す。
「クロイス、それよりあれ!」
俺が窓の外を指差すと、クロイスが「ん?」と小首を傾げた。「ん?」じゃねえ。
「お前さ、夜の間はまだよかったけど、こんな青い結界が俺んちの周りに張られてたら、どう考えたって怪しいだろ!」
「そうかもね」
事もなげに答えるクロイスにカチンときて、俺はガバッと半身を起こす。すると布団が剥がれて、お互い生まれたままの姿で向き合う羽目になった。あ、何も着てなかったのね。
俺の裸を見た途端、クロイスの雄が緩やかに勃ち上がっていく。いや、いやいやいや。おっさんの身体を見て欲情するなよ。
「ビイのそこって、毛の色が薄いからなんかいやらしいよね」
「うるせえ! 人が気にしてることを!」
クロイスの頭をペシッと叩くと、クロイスがクスクスと笑った。
俺の股間をジッと見つめたまま、クロイスが尋ねる。だから見るな、凝視するな。せめて目を見ろ。
「で? 結界がどうしたの」
布団でサッと股間を隠そうとしたら、布団を掴まれ阻まれてしまった。くっ!
「だーかーら! こんな怪しいもんが俺んちを取り囲んでたら、あいつが怪しんですっ飛んで来ちまうだろ!」
直後、クロイスの目がスッと細められた。
「あいつね。初夜が終わったばかりで幸せ一杯の寝起きの時にしたい話じゃなかったけど……ビイが気にしてるから、先に話をしちゃおうか」
初夜。俺がカアッと火照ると、クロイスはフフ、と笑う。
「それとも」
右腕を俺の股間に伸ばしてきたクロイスが、ちろりと赤い舌を出す。
「……んっ! こら!」
むぎゅ、と俺のふにゃった雄を握ったクロイスが、ズルズルと這って顔を近付けてきた。舌先を鈴口に当てると、ぐりぐりしてくる。
「んあっ! やめ……っ」
出したくないのに甘い声を出すと、クロイスは座った俺の股の間に入り込み、俺の雄をぱくりと口に含んでしまった。はうっ。予想外!
「……こっちをしてから話す?」
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