28 / 89
28 昇天の為に
しおりを挟む
アルバンがラザノに取り憑いていたのは、ラザノがアルバンを殺したからだったんだ。
「あいつ……! 許せない!」
奥歯をギリッと鳴らして唸ると、アルバンが俺の頭をポンポンと撫でた。
「ファビアン、落ち着いてよ。俺はずっとファビアンに伝えたかったんだ」
「え? 何を?」
アルバンが殺された時の無念を伝えたかったんじゃなかったのか。訳が分からずに問いかけた俺に、アルバンが真剣な面持ちで諭すように言う。
「あの男は危険すぎる。国の暗部組織を敵に回しちゃいけない。それにあの男に命令した人間も、だ」
「でもっ」
何を言い始めたのか。俺は首を横に振っていやいやをした。でも、アルバンは頷いてはくれない。
「ファビアン、暗部組織は、主人の言うことなら何でも聞くんだ。それが正しかろうが間違っていようが、あいつらにとっては上司の命令が全てなんだよ。俺は亡霊になって、その場面を何度も見てきた」
「でも、俺はただの人間じゃない! 剣聖の俺だったら、あいつを倒すことだって!」
興奮する俺を、アルバンがぎゅっと抱き竦めた。
「……前に賢者クロードの話をしてくれたよね。自分が人柱になろうと思ったら先を越されちゃったって」
「う、うん……?」
どうしてここでその話が出るんだろう。混乱する中、でもアルバンの腕の中にいることが嬉しくてアルバンの背中にまた腕を回す。
「ファビアンは、とっても情に篤い人なんだ。自分のことより、人を守ることを優先しちゃう」
「そ、そんなこと」
「あるよ。俺を助けたくて前線行きを決めたのだってそうだろ」
「……」
何も言い返せなかった。だって、だって。
「俺はね、薄情だから、今やこれから先ファビアンの周りを彷徨く奴らがどうなろうと構わない。だけど、そいつらに何かあってファビアンが傷つくのは耐えられないんだ」
「アルバン……」
全然薄情なんかじゃないじゃないか。ぐず、と鼻を鳴らすと、アルバンがコツンとおでこと鼻の頭同士をくっつける。
「だからお願いだ。約束して。ラザノには極力近付かないって。ラザノに良心はないから、心を許しちゃだめだって」
だから、とアルバンが続けた。
「約束して、ファビアン。そうしたら、きっと俺は昇天して、ラザノから離れられるから……」
犯人が分かっているのに復讐するなと殺された本人に言われてしまい、俺は何も答えられないでいた。だって、俺はずっと復讐の為に前線で必死で戦ってきたのに。
「……そして、できたら逃げる隙を窺って、あいつらに二度と見つからない場所で幸せに暮らしてほしい」
「俺が幸せになることが……アルバンの願いなのか?」
涙でぐしゃぐしゃの顔で尋ねると、アルバンはにこりと笑った。
「うん。俺の愛する剣聖様には、幸せになってほしいんだ」
こんなにも想われて、嫌だなんて言える訳ないじゃないか! 俺はぎゅうっとアルバンに抱きつくと、幾度も頷く。
「アルバン……ッ! 約束する、約束するから、もうラザノの所に行かないで!」
「へへ、やった。これで俺も昇天……あれ?」
「……どうしたの?」
同じく涙目になったアルバンが、不思議そうな顔をしていた。
「思い残してたことが伝えられたから、これで昇天すると思ってたんだけど……しない」
「……他に思い残したことってある? 俺さ、アルバンの為なら何だってするよ……!」
アルバンが昇天するのは勿論寂しくて仕方ないけど、このままいつまでも現世で彷徨い続けたら、いつ魔物の死霊になってしまうか分からない。俺はアルバンを魔物になんて絶対したくはないんだから。
と、アルバンが唇を口の中にしまい込んだ。目線を落としては、上げて俺をチラチラと見ている。ええと……?
「あの、さ、ファビアン……?」
「うん? なに? 何でも言って」
アルバンが、自分の顔を人差し指で差した。
「騎士団長さんと、その……シたりしたこと、あるの?」
「は? ないよ! そもそもセルジュは亡くなった奥さんひと筋って聞いたし!」
慌てて答えたのに、アルバンが遠い目をする。
「あー。ファビアンって結構はっきり言わないとアレだもんなあ。いや、はっきり言ってもか」
「はい?」
「俺、ファビアンに俺の気持ちを一切隠してなかったのに、前線送りが決まって泣きつくまで全く気付いてなかっただろ?」
確かに。でもそれがセルジュとどんな関係があるんだよ。
アルバンが、悔しそうな顔になった。
「あのさ」
「うん?」
同じやり取りを繰り返す。
「俺、ファビアンを抱きたい。多分、最後に抱いたら昇天できると思う」
「抱く……って言っても」
目を見開いてアルバンを見返す。アルバンは申し訳なさそうに頭を掻いた。
「騎士団長の身体を借りないとなんだけど、その……それでもいいなら」
途端、歓喜に似た興奮がゾクゾクと押し寄せてくる。
「――いい! 俺、アルバンに抱かれたい!」
横抱きにされていた身体を、真正面から跨る体勢に変えた。俺とアルバンの股間がぴたりと擦れ合うと、互いに固くなりつつある雄の存在を確認し合う。
奥さんひと筋のセルジュには申し訳ないけど、これは人助けだったって言えば、きっとセルジュは渋い顔のまま許してくれるに違いない。それに俺たちの場合、挿れられるのは俺の方だから、セルジュの尊厳はきっと守られる筈。うん、きっとそうだ。
「……ちゃんと俺に抱かれてるって思ってくれる?」
アルバンが、切なそうな顔を俺に近づけてきた。俺は涙目を緩めながら、アルバンを受け入れる為に唇を開いていく。
「当たり前だろ。アルバンの抱き方、俺大好きだったんだから」
俺とアルバンの吐息がぶつかり合い、口元が湿った。ゆっくりと、唇が重なっていく。
「ん……っ」
顔の形も舌の形も違うけど、それでも舌の絡め方はアルバンそのものだった。懐かしくて、胸の奥がギュッと苦しくなる。
ちゅぱ、と唇を離したアルバンが、猛った上目遣いで俺を見た。アルバンの顔がセルジュの顔と重なってはどんどん前に出てくる。――ああ、アルバン。俺のアルバンが、今俺の眼の前にいる。
「……へへ、俺の剣聖様はやっぱりエロいな」
「アルバン、大好き……っ」
アルバンの首にしがみついた。俺は顔を斜めにすると、ずっと欲しくて堪らなかったアルバンの口腔内の温もりを味わうべく、自ら舌を差し込んでいったのだった。
「あいつ……! 許せない!」
奥歯をギリッと鳴らして唸ると、アルバンが俺の頭をポンポンと撫でた。
「ファビアン、落ち着いてよ。俺はずっとファビアンに伝えたかったんだ」
「え? 何を?」
アルバンが殺された時の無念を伝えたかったんじゃなかったのか。訳が分からずに問いかけた俺に、アルバンが真剣な面持ちで諭すように言う。
「あの男は危険すぎる。国の暗部組織を敵に回しちゃいけない。それにあの男に命令した人間も、だ」
「でもっ」
何を言い始めたのか。俺は首を横に振っていやいやをした。でも、アルバンは頷いてはくれない。
「ファビアン、暗部組織は、主人の言うことなら何でも聞くんだ。それが正しかろうが間違っていようが、あいつらにとっては上司の命令が全てなんだよ。俺は亡霊になって、その場面を何度も見てきた」
「でも、俺はただの人間じゃない! 剣聖の俺だったら、あいつを倒すことだって!」
興奮する俺を、アルバンがぎゅっと抱き竦めた。
「……前に賢者クロードの話をしてくれたよね。自分が人柱になろうと思ったら先を越されちゃったって」
「う、うん……?」
どうしてここでその話が出るんだろう。混乱する中、でもアルバンの腕の中にいることが嬉しくてアルバンの背中にまた腕を回す。
「ファビアンは、とっても情に篤い人なんだ。自分のことより、人を守ることを優先しちゃう」
「そ、そんなこと」
「あるよ。俺を助けたくて前線行きを決めたのだってそうだろ」
「……」
何も言い返せなかった。だって、だって。
「俺はね、薄情だから、今やこれから先ファビアンの周りを彷徨く奴らがどうなろうと構わない。だけど、そいつらに何かあってファビアンが傷つくのは耐えられないんだ」
「アルバン……」
全然薄情なんかじゃないじゃないか。ぐず、と鼻を鳴らすと、アルバンがコツンとおでこと鼻の頭同士をくっつける。
「だからお願いだ。約束して。ラザノには極力近付かないって。ラザノに良心はないから、心を許しちゃだめだって」
だから、とアルバンが続けた。
「約束して、ファビアン。そうしたら、きっと俺は昇天して、ラザノから離れられるから……」
犯人が分かっているのに復讐するなと殺された本人に言われてしまい、俺は何も答えられないでいた。だって、俺はずっと復讐の為に前線で必死で戦ってきたのに。
「……そして、できたら逃げる隙を窺って、あいつらに二度と見つからない場所で幸せに暮らしてほしい」
「俺が幸せになることが……アルバンの願いなのか?」
涙でぐしゃぐしゃの顔で尋ねると、アルバンはにこりと笑った。
「うん。俺の愛する剣聖様には、幸せになってほしいんだ」
こんなにも想われて、嫌だなんて言える訳ないじゃないか! 俺はぎゅうっとアルバンに抱きつくと、幾度も頷く。
「アルバン……ッ! 約束する、約束するから、もうラザノの所に行かないで!」
「へへ、やった。これで俺も昇天……あれ?」
「……どうしたの?」
同じく涙目になったアルバンが、不思議そうな顔をしていた。
「思い残してたことが伝えられたから、これで昇天すると思ってたんだけど……しない」
「……他に思い残したことってある? 俺さ、アルバンの為なら何だってするよ……!」
アルバンが昇天するのは勿論寂しくて仕方ないけど、このままいつまでも現世で彷徨い続けたら、いつ魔物の死霊になってしまうか分からない。俺はアルバンを魔物になんて絶対したくはないんだから。
と、アルバンが唇を口の中にしまい込んだ。目線を落としては、上げて俺をチラチラと見ている。ええと……?
「あの、さ、ファビアン……?」
「うん? なに? 何でも言って」
アルバンが、自分の顔を人差し指で差した。
「騎士団長さんと、その……シたりしたこと、あるの?」
「は? ないよ! そもそもセルジュは亡くなった奥さんひと筋って聞いたし!」
慌てて答えたのに、アルバンが遠い目をする。
「あー。ファビアンって結構はっきり言わないとアレだもんなあ。いや、はっきり言ってもか」
「はい?」
「俺、ファビアンに俺の気持ちを一切隠してなかったのに、前線送りが決まって泣きつくまで全く気付いてなかっただろ?」
確かに。でもそれがセルジュとどんな関係があるんだよ。
アルバンが、悔しそうな顔になった。
「あのさ」
「うん?」
同じやり取りを繰り返す。
「俺、ファビアンを抱きたい。多分、最後に抱いたら昇天できると思う」
「抱く……って言っても」
目を見開いてアルバンを見返す。アルバンは申し訳なさそうに頭を掻いた。
「騎士団長の身体を借りないとなんだけど、その……それでもいいなら」
途端、歓喜に似た興奮がゾクゾクと押し寄せてくる。
「――いい! 俺、アルバンに抱かれたい!」
横抱きにされていた身体を、真正面から跨る体勢に変えた。俺とアルバンの股間がぴたりと擦れ合うと、互いに固くなりつつある雄の存在を確認し合う。
奥さんひと筋のセルジュには申し訳ないけど、これは人助けだったって言えば、きっとセルジュは渋い顔のまま許してくれるに違いない。それに俺たちの場合、挿れられるのは俺の方だから、セルジュの尊厳はきっと守られる筈。うん、きっとそうだ。
「……ちゃんと俺に抱かれてるって思ってくれる?」
アルバンが、切なそうな顔を俺に近づけてきた。俺は涙目を緩めながら、アルバンを受け入れる為に唇を開いていく。
「当たり前だろ。アルバンの抱き方、俺大好きだったんだから」
俺とアルバンの吐息がぶつかり合い、口元が湿った。ゆっくりと、唇が重なっていく。
「ん……っ」
顔の形も舌の形も違うけど、それでも舌の絡め方はアルバンそのものだった。懐かしくて、胸の奥がギュッと苦しくなる。
ちゅぱ、と唇を離したアルバンが、猛った上目遣いで俺を見た。アルバンの顔がセルジュの顔と重なってはどんどん前に出てくる。――ああ、アルバン。俺のアルバンが、今俺の眼の前にいる。
「……へへ、俺の剣聖様はやっぱりエロいな」
「アルバン、大好き……っ」
アルバンの首にしがみついた。俺は顔を斜めにすると、ずっと欲しくて堪らなかったアルバンの口腔内の温もりを味わうべく、自ら舌を差し込んでいったのだった。
15
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
悪役令息の七日間
リラックス@ピロー
BL
唐突に前世を思い出した俺、ユリシーズ=アディンソンは自分がスマホ配信アプリ"王宮の花〜神子は7色のバラに抱かれる〜"に登場する悪役だと気付く。しかし思い出すのが遅過ぎて、断罪イベントまで7日間しか残っていない。
気づいた時にはもう遅い、それでも足掻く悪役令息の話。【お知らせ:2024年1月18日書籍発売!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる