11 / 89
11 拒絶
しおりを挟む
せめて、遺体の一部だけでも残っていないか。
俺の足を治した後、魔力切れを起こして倒れてしまったオリヴィアを、城の個室に横にならせる。その後、俺とロイクはクロードの痕跡を探していた。
「ない……クロード、全部呑まれちまったのかよ……!」
クロードが最期に立っていた場所に、がくりと膝を付く。石床に少量の血痕はあったものの、それだけだ。
「う……っ! 何でだよ、クロード……!」
思い出されるのは、いつもはムスッとしている筈のクロードの貴重な笑顔と、最後に見せてくれた涙だった。
クロードはいつだって優しくて思いやりがあって、多くは語らないけど俺の横にいてくれたのに。俺はクロードに何もしてやれなかった。
「俺が人柱になるって言ったのに……言ったのに!」
拳で床を叩き額をぶつけると、俺の背中に触れる手があった。――ロイクだ。
ぐしゃぐしゃな泣き顔で見上げると、ロイクも泣いている。
「……うわああんっ」
ロイクの胸に飛び込むと、ロイクはビクッとした後、遠慮がちに俺を抱き締めてくれた。
「ロイクッ! お前最後に何を話してたんだよ! あの魔法はなに!? なんでクロードを行かせたんだよ!」
ロイクは何かをクロードと話していた。一体あれは何だったんだ。
でも、ロイクは教えてくれなかった。
「済まないファビアン……あれはクロードとの約束なんだ。他の人間には話せないことだ」
「どうしてっ!」
勢いよく顔を上げると、青い目が俺を悲しそうに見つめている。男前な顔は煤だらけだけど、やっぱりこんな時でも格好いい。
「……クロードは、ファビアンを死なせたくなかったんだ。だからファビアン、君はクロードの分まで生きて」
「なんで……っなんでそんなこと言うんだよお……っ!」
ドン、とロイクの分厚い胸を叩いても、ロイクはビクともしない。
「うう……っ!」
悔しくて寂しくて、クロードの優しい手の温もりを二度と感じられることがないと思うと、喪失感でどうにかなってしまいそうだった。
だから。
クロードが死んだ場所で言うなんて、間違ってる。分かってはいたけど、俺の口は止まらなかった。
「ロイク……」
「うん?」
ロイクはいつもは俺の足に縋り付つのに、今日縋りついてるのは俺の方だ。だから俺は懇願する。
「抱いて……っ今すぐ抱いて……!」
「ファビアン……」
抱いてなんて、自分から言ったのは初めてだ。普段なら恥ずかしくて言えないけど、今は頭も心もぐしゃぐしゃで、だからすんなり言うことができた。
「抱いてよ! 痛くたって構わないから、今すぐ色んなこと忘れさせてよ……っ!」
「ファビアン、でも」
ロイクは困ったような顔をしている。どうして? いつもなら俺が渋っても遠慮なく突っ込んでくるじゃないか。
「暗黒龍を倒したら抱き潰すって言ったじゃないか!」
水分でぐしゃぐしゃの顔で必死に訴えたけど、ロイクは首を縦には振ってくれなかった。
「……ごめんね」
「なんで! 俺がいいって言ってんのに!」
俺は下穿きをくつろげると、下半身を丸出しにして膝を付いているロイクの上に跨る。ロイクの大きな雄が、服の下でむくりと起き上がるのが分かった。
「ほら、ヤリたいってこっちは言ってるだろ!」
ロイクの雄を掴もうとした瞬間。
「――やめてくれ!」
「わっ!」
ドン! と押されて、俺は下半身剥き出しのまま床に転がった。何が起きたか、一瞬分からなかった。
「……ロイク? どうして……?」
ロイクは俺の下穿きを拾い上げると立ち上がり、怒った顔で俺に投げつける。
「まっ」
「もういい加減、こんな爛れた関係はやめようと思ってたんだ」
「……は?」
何言ってんの。散々嫌がる俺に無理やり突っ込んだのはロイクだろ。
ポカンと見上げていると、ロイクは俺を見下ろしながら侮蔑の色を顔に浮かばせる。
「……あれは死霊の呪いのせいだった。私は暗黒竜に対する恐怖もあったからファビアンを抱いたが、暗黒竜は最早いない」
そうだけど。そうなんだけど、じゃあ城の前で俺に言ったのって何だったんだよ。
「――二度と私を誘惑しないでくれ」
「ロイク……?」
ロイクは言い捨てると、くるりと背中を向けてオリヴィアがいる方へ歩いていくじゃないか。
そりゃ確かに、今回は俺が誘った。だけど、これまでは全部ロイクからだったのに。
――俺が誘惑したから抱いたって言ってんのか? 俺がいつそんなことをした。
頭が痺れて、何も考えられない。
こんな時、クロードならただ頭を撫でてくれて、俺が「ありがと」って言うと、照れたような顔をして「別に」って答えるんだろう。
でも、そのクロードはもういない。何もない俺を生かす為に、俺の代わりに人柱になっちゃったから。
ぽっかりと空いた心の穴を、ロイクならぐちゃぐちゃに抱いて埋めてくれると思っていたのに。
最後に抱かれたら、ロイクがいない人生を歩もうと考えていたのに。その前に、ロイクから断ち切られてしまった。
「……何も、なくなっちゃった……」
冷たい床に投げ出されたケツが冷たい。俺はのろのろと下穿きを履く。
回復したオリヴィアが泣き腫らした目をしてロイクと手を繋いで戻ってくるまで、俺は何も考えられずにずっと座っていた。
その場で、オリヴィアはずっとロイクのことが好きで、暗黒竜を倒したらロイクに想いを告げるつもりだったと聞かされる。
「こんな時だし、ダメ元だったんだけど……へへ」
繋がれた手が、ロイクの答えを告げていた。
「そ、そうだったんだ……」
何も考えられない。
オリヴィアは、美しく微笑む。ああ、恋してるんだな。そうと分かる幸せな顔だった。
こんなものを見せられたら、俺とロイクの関係なんて言える訳がないじゃないか。だって、ロイクの言う通り、本当に爛れた関係だったんだから。
「クロードには相談してたの。だからクロードの為にもって思い切ったけど……よかった」
「へ、へえ……おめでと」
他になんて答えたらよかったんだろう。
引き攣り笑いを浮かべた俺を、オリヴィアは「ファビアンは死んじゃダメよ……!」と抱き締めてくれた。
オリヴィアの肩越しに見えるロイクは、俺とは目を合わさない。
以後、俺は二度とロイクに抱かれることはなかった。
俺の足を治した後、魔力切れを起こして倒れてしまったオリヴィアを、城の個室に横にならせる。その後、俺とロイクはクロードの痕跡を探していた。
「ない……クロード、全部呑まれちまったのかよ……!」
クロードが最期に立っていた場所に、がくりと膝を付く。石床に少量の血痕はあったものの、それだけだ。
「う……っ! 何でだよ、クロード……!」
思い出されるのは、いつもはムスッとしている筈のクロードの貴重な笑顔と、最後に見せてくれた涙だった。
クロードはいつだって優しくて思いやりがあって、多くは語らないけど俺の横にいてくれたのに。俺はクロードに何もしてやれなかった。
「俺が人柱になるって言ったのに……言ったのに!」
拳で床を叩き額をぶつけると、俺の背中に触れる手があった。――ロイクだ。
ぐしゃぐしゃな泣き顔で見上げると、ロイクも泣いている。
「……うわああんっ」
ロイクの胸に飛び込むと、ロイクはビクッとした後、遠慮がちに俺を抱き締めてくれた。
「ロイクッ! お前最後に何を話してたんだよ! あの魔法はなに!? なんでクロードを行かせたんだよ!」
ロイクは何かをクロードと話していた。一体あれは何だったんだ。
でも、ロイクは教えてくれなかった。
「済まないファビアン……あれはクロードとの約束なんだ。他の人間には話せないことだ」
「どうしてっ!」
勢いよく顔を上げると、青い目が俺を悲しそうに見つめている。男前な顔は煤だらけだけど、やっぱりこんな時でも格好いい。
「……クロードは、ファビアンを死なせたくなかったんだ。だからファビアン、君はクロードの分まで生きて」
「なんで……っなんでそんなこと言うんだよお……っ!」
ドン、とロイクの分厚い胸を叩いても、ロイクはビクともしない。
「うう……っ!」
悔しくて寂しくて、クロードの優しい手の温もりを二度と感じられることがないと思うと、喪失感でどうにかなってしまいそうだった。
だから。
クロードが死んだ場所で言うなんて、間違ってる。分かってはいたけど、俺の口は止まらなかった。
「ロイク……」
「うん?」
ロイクはいつもは俺の足に縋り付つのに、今日縋りついてるのは俺の方だ。だから俺は懇願する。
「抱いて……っ今すぐ抱いて……!」
「ファビアン……」
抱いてなんて、自分から言ったのは初めてだ。普段なら恥ずかしくて言えないけど、今は頭も心もぐしゃぐしゃで、だからすんなり言うことができた。
「抱いてよ! 痛くたって構わないから、今すぐ色んなこと忘れさせてよ……っ!」
「ファビアン、でも」
ロイクは困ったような顔をしている。どうして? いつもなら俺が渋っても遠慮なく突っ込んでくるじゃないか。
「暗黒龍を倒したら抱き潰すって言ったじゃないか!」
水分でぐしゃぐしゃの顔で必死に訴えたけど、ロイクは首を縦には振ってくれなかった。
「……ごめんね」
「なんで! 俺がいいって言ってんのに!」
俺は下穿きをくつろげると、下半身を丸出しにして膝を付いているロイクの上に跨る。ロイクの大きな雄が、服の下でむくりと起き上がるのが分かった。
「ほら、ヤリたいってこっちは言ってるだろ!」
ロイクの雄を掴もうとした瞬間。
「――やめてくれ!」
「わっ!」
ドン! と押されて、俺は下半身剥き出しのまま床に転がった。何が起きたか、一瞬分からなかった。
「……ロイク? どうして……?」
ロイクは俺の下穿きを拾い上げると立ち上がり、怒った顔で俺に投げつける。
「まっ」
「もういい加減、こんな爛れた関係はやめようと思ってたんだ」
「……は?」
何言ってんの。散々嫌がる俺に無理やり突っ込んだのはロイクだろ。
ポカンと見上げていると、ロイクは俺を見下ろしながら侮蔑の色を顔に浮かばせる。
「……あれは死霊の呪いのせいだった。私は暗黒竜に対する恐怖もあったからファビアンを抱いたが、暗黒竜は最早いない」
そうだけど。そうなんだけど、じゃあ城の前で俺に言ったのって何だったんだよ。
「――二度と私を誘惑しないでくれ」
「ロイク……?」
ロイクは言い捨てると、くるりと背中を向けてオリヴィアがいる方へ歩いていくじゃないか。
そりゃ確かに、今回は俺が誘った。だけど、これまでは全部ロイクからだったのに。
――俺が誘惑したから抱いたって言ってんのか? 俺がいつそんなことをした。
頭が痺れて、何も考えられない。
こんな時、クロードならただ頭を撫でてくれて、俺が「ありがと」って言うと、照れたような顔をして「別に」って答えるんだろう。
でも、そのクロードはもういない。何もない俺を生かす為に、俺の代わりに人柱になっちゃったから。
ぽっかりと空いた心の穴を、ロイクならぐちゃぐちゃに抱いて埋めてくれると思っていたのに。
最後に抱かれたら、ロイクがいない人生を歩もうと考えていたのに。その前に、ロイクから断ち切られてしまった。
「……何も、なくなっちゃった……」
冷たい床に投げ出されたケツが冷たい。俺はのろのろと下穿きを履く。
回復したオリヴィアが泣き腫らした目をしてロイクと手を繋いで戻ってくるまで、俺は何も考えられずにずっと座っていた。
その場で、オリヴィアはずっとロイクのことが好きで、暗黒竜を倒したらロイクに想いを告げるつもりだったと聞かされる。
「こんな時だし、ダメ元だったんだけど……へへ」
繋がれた手が、ロイクの答えを告げていた。
「そ、そうだったんだ……」
何も考えられない。
オリヴィアは、美しく微笑む。ああ、恋してるんだな。そうと分かる幸せな顔だった。
こんなものを見せられたら、俺とロイクの関係なんて言える訳がないじゃないか。だって、ロイクの言う通り、本当に爛れた関係だったんだから。
「クロードには相談してたの。だからクロードの為にもって思い切ったけど……よかった」
「へ、へえ……おめでと」
他になんて答えたらよかったんだろう。
引き攣り笑いを浮かべた俺を、オリヴィアは「ファビアンは死んじゃダメよ……!」と抱き締めてくれた。
オリヴィアの肩越しに見えるロイクは、俺とは目を合わさない。
以後、俺は二度とロイクに抱かれることはなかった。
19
お気に入りに追加
181
あなたにおすすめの小説
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

義兄の愛が重すぎて、悪役令息できないのですが…!
ずー子
BL
戦争に負けた貴族の子息であるレイナードは、人質として異国のアドラー家に送り込まれる。彼の使命は内情を探り、敗戦国として奪われたものを取り返すこと。アドラー家が更なる力を付けないように監視を託されたレイナード。まずは好かれようと努力した結果は実を結び、新しい家族から絶大な信頼を得て、特に気難しいと言われている長男ヴィルヘルムからは「右腕」と言われるように。だけど、内心罪悪感が募る日々。正直「もう楽になりたい」と思っているのに。
「安心しろ。結婚なんかしない。僕が一番大切なのはお前だよ」
なんだか義兄の様子がおかしいのですが…?
このままじゃ、スパイも悪役令息も出来そうにないよ!
ファンタジーラブコメBLです。
平日毎日更新を目標に頑張ってます。応援や感想頂けると励みになります♡
【登場人物】
攻→ヴィルヘルム
完璧超人。真面目で自信家。良き跡継ぎ、良き兄、良き息子であろうとし続ける、実直な男だが、興味関心がない相手にはどこまでも無関心で辛辣。当初は異国の使者だと思っていたレイナードを警戒していたが…
受→レイナード
和平交渉の一環で異国のアドラー家に人質として出された。主人公。立ち位置をよく理解しており、計算せずとも人から好かれる。常に兄を立てて陰で支える立場にいる。課せられた使命と現状に悩みつつある上に、義兄の様子もおかしくて、いろんな意味で気苦労の絶えない。

ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
男装の麗人と呼ばれる俺は正真正銘の男なのだが~双子の姉のせいでややこしい事態になっている~
さいはて旅行社
BL
双子の姉が失踪した。
そのせいで、弟である俺が騎士学校を休学して、姉の通っている貴族学校に姉として通うことになってしまった。
姉は男子の制服を着ていたため、服装に違和感はない。
だが、姉は男装の麗人として女子生徒に恐ろしいほど大人気だった。
その女子生徒たちは今、何も知らずに俺を囲んでいる。
女性に囲まれて嬉しい、わけもなく、彼女たちの理想の王子様像を演技しなければならない上に、男性が女子寮の部屋に一歩入っただけでも騒ぎになる貴族学校。
もしこの事実がバレたら退学ぐらいで済むわけがない。。。
周辺国家の情勢がキナ臭くなっていくなかで、俺は双子の姉が戻って来るまで、協力してくれる仲間たちに笑われながらでも、無事にバレずに女子生徒たちの理想の王子様像を演じ切れるのか?
侯爵家の命令でそんなことまでやらないといけない自分を救ってくれるヒロインでもヒーローでも現れるのか?
完結・オメガバース・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン王から溺愛されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる