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自動車化歩兵聯隊
ロゼッタ・ワズワース
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その年の学会発表は一つの騒ぎをデカート州全体で引き起こすことになった。
ここしばらくの学志館は多くの理事が思い描いたのとは少し違う形で、デカートを揺るがせにしていたが、それ自体は学志館という組織の本分本懐であったから、文句をいうべき筋合いではない。
だが、それはこの数年とは少し意味合いが異なる。
マジンの発表は、電磁気と運動、通電と発熱と磁気と運動という話題で各種動力として使われ始めている様々に対する技術的な解説だった。
それはある意味でいつものように人々が興味深くその発表形式を楽しみにし、今年は幻燈に重ねて音が出ていることが話題になったが、ある意味でそれはテキスト入手を目的にした一種のセレモニーのようなものだったから、騒ぎとしては予想された範囲のものだった。
話題は生徒が発表した論文公演だった。
ロゼッタワーズマスという高等部女生徒の発表した法学に関した哲学論文によれば、ここ数年で彼女が体験した或いは仄聞した、とされる司法行政における法律現場の不行状についての様々と、その状況推測される動機とその後の実施体制、更にその対応について延べ示され、法律理論と実際運用の乖離についての論が示されていた。
多くの乖離の原因を作っているのは、判断の時間と判断者が増えることによる責任の希薄化と放棄、或いは責任者の無能力や無思慮などであるが、これらは全て法律が作られた時点が全てバラバラですでに状況に合っていない法の優先順位付けにあると指摘した。
そして、この後、更に様々な技術革新が起こり続ける中で急速に状況が変化し続けることで、法体制を護持するべき実務組織は、変革を速やかに自浄的に受け入れる体制を作らなければ、技術的な混乱による市井の混乱をそのまま民衆の不満不穏に変えてしまうだろう。と予測した。
結論そのものは割と穏当なところに落ち着いたが、発表が殆ど端おられた各論の部分は査読会議や講演のその後に紛糾した。
ロゼッタはこの論文を発表する気はあまりなかった。
というよりも、司法局参事に座ったアーディンメラス司法局参事が、彼女の様々に訴える局内の不行状について、一回所見を含め纏めて報告してくれたまえ、と言ったところで数名の参事とともに彼女の訴えを綴った文書を査読し、幾度か往復しつつ論文の形にまとめ上げたものだった。
なので、実のところを云えば司法局では、ローゼンヘン館の小娘執事が参事たちと組んでなにかやっている、という話題にはなっていたが、それがなにを意味していたのかはいま明かされたということだった。
それは哲学論文の皮を被った告発状或いは改善希望だった。
発表内容そのものは淡々としたもので、教授会の査読を経て学士号授与の選定に移るという、全く一般的な流れになっていた。
生徒がいきなり学士論文を発表するというのは異例ではあったが、例がなかったわけでもないし、ロゼッタは様々に付随する例えば、研究室の権利などという研究職としての席については求めていなかったから、純粋に論文の査読と審査が進んだ。
一旦論文が学会講演の形で発表されてからは、司法局でも行政局でも様々な形で現場に手が入るようになり始めた。
はっきり言えば参事になるような人々にとって、論文で示されたようなことの一つ一つはある意味で日々の埃のようなもので気が付いたら払うか、別のことをすれば落ちるようなものだった。だが埃が積もりすぎて火事になることもある。
ロゼッタは全くメラス参事にうまうまとのせられた形で、司法行政の様々から恨まれることにもなったが、同じくらい一目置かれることにもなった。
正直なところを言えば、ロゼッタもこの論文を学会講演で発表するのはまずいのではないかと思わないではなかった。だが、彼女にとっては事実上最初で最後の論文発表の機会で、このさき学士号取得のために二年だか四年だかを待つのはどう考えても不条理だったし、学士号というモノが公証の裏書に乗るというのは彼女にとってはほとんど唯一の身の証でもあった。
そういうものがなくても、ゲリエ家はロゼッタを今更蹴りだしたりはしない、だろうことは理解はしていたが、公証の有無もそこに書かれる肩書も自分の知恵で手に入れたものと思えば実に痛快ですらあった。
しかもこの論文の完成を目にしたメラス参事は、彼女のいつぞや切ってみせた啖呵について覚えていて、不審者対応の司法行政指針について纏めて論文にしてみないかね、と改めて彼女に誘いをかけていた。
警邏衛士の軽率な扱いから、単なる通りがかりの人々や目撃をしたと思える人々から反感を買う事で、その後の追跡調査がおこないにくくなったり、容疑者或いは証人や参考人を拘束中に獄中死させてしまうことがある。それは、事件そのものの解決に寄与しないばかりか捜査の継続がおこなえず悪化させることになる。
事件事故そのものは避け得ないものだとしても、それを減らし防ぐための手立てについては、現場も必要を感じていた。
それらについて纏めて書いてくれ、という誘いだった。
必要かどうかは分からないが、ロゼッタの身分に司法監査院の理事会員の資格を準備しよう、とメラス参事は述べた。
司法監査院というのは元老院の求める立法の内容が過去の立法と矛盾がないかとか法律の運用実態がどうなっているかとか、そういう司法についての様々を調査するところで、理事会員というものは、つまりはそういう判例史料に触れるための資格でもあった。
法律の条文そものものは特に資格がなくとも閲覧ができるが、実際の裁判や命令は非公開のものが多く、様々な法律を根拠にした公組織の成立についても同様であった。
メラスがロゼッタを司法監査院の理事会員の席を推薦しようというのは、法律専門の図書館の会員証を発行してあげようという程度の申し出にすぎない。
だが司法監査院はデカートの公務機関であるから、理事会員という謂わば客分であってもその身分についての保証を公機関が暫定的にせよおこなうということは、ロゼッタがただの小娘ではありえない司法に関わる研究者であることを公的に示すモノだった。
そしてメラスの希望する研究は一見軽薄なメラス本人の態度に反して重要な意味を持っていた。
実のところを云えば、訓戒的なものはメラスも幾度も発しているし命令や通達も出しているのだが、司法行政組織で律文化されないものは容易に無視される傾向にある。
理由は当然でもあったが危険でもあった。
そして恥という感情は中で自省しているよりも外から暴かれたほうがより大きな衝撃になる感情だった。
秋、彼女の卒業を待たずロゼッタに哲学学士号が授与された。
ロゼッタの哲学学士号は、学志館に法学を美学文学と同じく哲学の一分野として定める習慣があるからだったが、彼女の論文は法学を専門にしている哲学士たちにとって、世に彼らの力が必要である、という一つの狼煙としても扱われた。
春風荘にほど近い西南南西駅周辺は、すでに早くから電灯の威力が示されていた土地で学志館からは余り近いとも云えない土地だったが、先進性を自認する研究者たちが川や運河沿いに展開している新しい文物を見るために集まりつつあり、学志館内の研究寮に入れない研究者たちが集まり始めていた。
つまりはかつて春風荘のテラスの電灯に集まっていた連中が近場に住まい、街に電気の明かりが当たり前になっても越してゆかずにその辺りに住まわっているというだけなのだが、モノは言いようというやつだった。
今年発表された発電起電に関する新しい方法は、従来から知られていた摩擦による帯電起電よりも大きな電気を短時間に、しかも材料の摩耗という宿命的な問題から切り離す方法として予てから雷電管或いはライデン瓶と呼ばれる蓄電装置を研究していた研究者や職工たちに地味な注目を浴びていた。
既に先行する形で様々な機械機構に組み込まれていた発電機の説明が行われたというだけではあるが、銅線と合成樹脂が手頃な価格で街中に出回ることになったことで、電気街と呼ばれる職工と学者の集まる一種の研究地区となって形成されるようになった。
ここしばらくの学志館は多くの理事が思い描いたのとは少し違う形で、デカートを揺るがせにしていたが、それ自体は学志館という組織の本分本懐であったから、文句をいうべき筋合いではない。
だが、それはこの数年とは少し意味合いが異なる。
マジンの発表は、電磁気と運動、通電と発熱と磁気と運動という話題で各種動力として使われ始めている様々に対する技術的な解説だった。
それはある意味でいつものように人々が興味深くその発表形式を楽しみにし、今年は幻燈に重ねて音が出ていることが話題になったが、ある意味でそれはテキスト入手を目的にした一種のセレモニーのようなものだったから、騒ぎとしては予想された範囲のものだった。
話題は生徒が発表した論文公演だった。
ロゼッタワーズマスという高等部女生徒の発表した法学に関した哲学論文によれば、ここ数年で彼女が体験した或いは仄聞した、とされる司法行政における法律現場の不行状についての様々と、その状況推測される動機とその後の実施体制、更にその対応について延べ示され、法律理論と実際運用の乖離についての論が示されていた。
多くの乖離の原因を作っているのは、判断の時間と判断者が増えることによる責任の希薄化と放棄、或いは責任者の無能力や無思慮などであるが、これらは全て法律が作られた時点が全てバラバラですでに状況に合っていない法の優先順位付けにあると指摘した。
そして、この後、更に様々な技術革新が起こり続ける中で急速に状況が変化し続けることで、法体制を護持するべき実務組織は、変革を速やかに自浄的に受け入れる体制を作らなければ、技術的な混乱による市井の混乱をそのまま民衆の不満不穏に変えてしまうだろう。と予測した。
結論そのものは割と穏当なところに落ち着いたが、発表が殆ど端おられた各論の部分は査読会議や講演のその後に紛糾した。
ロゼッタはこの論文を発表する気はあまりなかった。
というよりも、司法局参事に座ったアーディンメラス司法局参事が、彼女の様々に訴える局内の不行状について、一回所見を含め纏めて報告してくれたまえ、と言ったところで数名の参事とともに彼女の訴えを綴った文書を査読し、幾度か往復しつつ論文の形にまとめ上げたものだった。
なので、実のところを云えば司法局では、ローゼンヘン館の小娘執事が参事たちと組んでなにかやっている、という話題にはなっていたが、それがなにを意味していたのかはいま明かされたということだった。
それは哲学論文の皮を被った告発状或いは改善希望だった。
発表内容そのものは淡々としたもので、教授会の査読を経て学士号授与の選定に移るという、全く一般的な流れになっていた。
生徒がいきなり学士論文を発表するというのは異例ではあったが、例がなかったわけでもないし、ロゼッタは様々に付随する例えば、研究室の権利などという研究職としての席については求めていなかったから、純粋に論文の査読と審査が進んだ。
一旦論文が学会講演の形で発表されてからは、司法局でも行政局でも様々な形で現場に手が入るようになり始めた。
はっきり言えば参事になるような人々にとって、論文で示されたようなことの一つ一つはある意味で日々の埃のようなもので気が付いたら払うか、別のことをすれば落ちるようなものだった。だが埃が積もりすぎて火事になることもある。
ロゼッタは全くメラス参事にうまうまとのせられた形で、司法行政の様々から恨まれることにもなったが、同じくらい一目置かれることにもなった。
正直なところを言えば、ロゼッタもこの論文を学会講演で発表するのはまずいのではないかと思わないではなかった。だが、彼女にとっては事実上最初で最後の論文発表の機会で、このさき学士号取得のために二年だか四年だかを待つのはどう考えても不条理だったし、学士号というモノが公証の裏書に乗るというのは彼女にとってはほとんど唯一の身の証でもあった。
そういうものがなくても、ゲリエ家はロゼッタを今更蹴りだしたりはしない、だろうことは理解はしていたが、公証の有無もそこに書かれる肩書も自分の知恵で手に入れたものと思えば実に痛快ですらあった。
しかもこの論文の完成を目にしたメラス参事は、彼女のいつぞや切ってみせた啖呵について覚えていて、不審者対応の司法行政指針について纏めて論文にしてみないかね、と改めて彼女に誘いをかけていた。
警邏衛士の軽率な扱いから、単なる通りがかりの人々や目撃をしたと思える人々から反感を買う事で、その後の追跡調査がおこないにくくなったり、容疑者或いは証人や参考人を拘束中に獄中死させてしまうことがある。それは、事件そのものの解決に寄与しないばかりか捜査の継続がおこなえず悪化させることになる。
事件事故そのものは避け得ないものだとしても、それを減らし防ぐための手立てについては、現場も必要を感じていた。
それらについて纏めて書いてくれ、という誘いだった。
必要かどうかは分からないが、ロゼッタの身分に司法監査院の理事会員の資格を準備しよう、とメラス参事は述べた。
司法監査院というのは元老院の求める立法の内容が過去の立法と矛盾がないかとか法律の運用実態がどうなっているかとか、そういう司法についての様々を調査するところで、理事会員というものは、つまりはそういう判例史料に触れるための資格でもあった。
法律の条文そものものは特に資格がなくとも閲覧ができるが、実際の裁判や命令は非公開のものが多く、様々な法律を根拠にした公組織の成立についても同様であった。
メラスがロゼッタを司法監査院の理事会員の席を推薦しようというのは、法律専門の図書館の会員証を発行してあげようという程度の申し出にすぎない。
だが司法監査院はデカートの公務機関であるから、理事会員という謂わば客分であってもその身分についての保証を公機関が暫定的にせよおこなうということは、ロゼッタがただの小娘ではありえない司法に関わる研究者であることを公的に示すモノだった。
そしてメラスの希望する研究は一見軽薄なメラス本人の態度に反して重要な意味を持っていた。
実のところを云えば、訓戒的なものはメラスも幾度も発しているし命令や通達も出しているのだが、司法行政組織で律文化されないものは容易に無視される傾向にある。
理由は当然でもあったが危険でもあった。
そして恥という感情は中で自省しているよりも外から暴かれたほうがより大きな衝撃になる感情だった。
秋、彼女の卒業を待たずロゼッタに哲学学士号が授与された。
ロゼッタの哲学学士号は、学志館に法学を美学文学と同じく哲学の一分野として定める習慣があるからだったが、彼女の論文は法学を専門にしている哲学士たちにとって、世に彼らの力が必要である、という一つの狼煙としても扱われた。
春風荘にほど近い西南南西駅周辺は、すでに早くから電灯の威力が示されていた土地で学志館からは余り近いとも云えない土地だったが、先進性を自認する研究者たちが川や運河沿いに展開している新しい文物を見るために集まりつつあり、学志館内の研究寮に入れない研究者たちが集まり始めていた。
つまりはかつて春風荘のテラスの電灯に集まっていた連中が近場に住まい、街に電気の明かりが当たり前になっても越してゆかずにその辺りに住まわっているというだけなのだが、モノは言いようというやつだった。
今年発表された発電起電に関する新しい方法は、従来から知られていた摩擦による帯電起電よりも大きな電気を短時間に、しかも材料の摩耗という宿命的な問題から切り離す方法として予てから雷電管或いはライデン瓶と呼ばれる蓄電装置を研究していた研究者や職工たちに地味な注目を浴びていた。
既に先行する形で様々な機械機構に組み込まれていた発電機の説明が行われたというだけではあるが、銅線と合成樹脂が手頃な価格で街中に出回ることになったことで、電気街と呼ばれる職工と学者の集まる一種の研究地区となって形成されるようになった。
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