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ミンス
ローゼンヘン工業 共和国協定千四百四十三年小雪
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冬になって鉄道がワイルに到達した。
まだ単線ではあったが優先的に物資が集積され鉄道基地の体をなし、物資が運ばれていた。衝立山脈の東端のトンネルの出口にあたるラギの集落に基地ができ、街道の一部が鉄道に寄り添うように整備された。そこからは驚くべき勢いだった。
ワイルの荒野を好きに使ってよろしいというペロドナー商会の差配で一時ペロドナー商会に出向する形になった鉄道部は日に八千グレノルの物資を物資を流し込み、ワイルの城市から見える位置に鉄道基地と鉄工所をつくり、駅舎を立てた。
ペロドナー商会の細長い敷地の更に南の丘陵に駅舎と基地が建てられた。
それは全くオアシスを無視した位置であった。
だが既にそんなことは別段問題ではない。
水は運んでくればよかった。
鉄道にはそれだけの威力があり、駅前には噴水が設けられた。
オアシスからは鉄道は城壁のように見えた。
実際それは城塞だった。
これがこの辺の挨拶、とばかりに鉄道駅や線路に攻撃をしかけた賊徒は車輌の有無にかかわらず即座に撃破された。
捕縛されたものは送致され、本社の社内法に照らして処分が課せられた。殆どは鉱山での強制労働であった。
ヴィンゼからアペルディラを経由してアッシュまでの区間は単線の施工が完了していた。
マリンカーまでの線路も区間の複線化と同時に推められていた。
アッシュからの線は二つの川の間を伸びチョロスを目指していた。
南街道の拠点として細かな手続きが終わっていないもののジョートへの鉄道線が三本一気に推められていた。貨物線が先立ってその後相次いでジョートに繋がる予定だった。
ジョートまで伸びたあとはスカローを経由してオウラをとメヒョリルを経由してドーソンを一気に目指す南街道に沿って工事が始まる。更にジョートからは海街道のムビルへの線路も計画されていた。鉄道がどういう風に発展するにせよ、ジョートはこれまで以上の巨大な結節点となることは間違いなかった。
セウジエムル州の首長として州の発展に尽力しているマサヒロカルナン州長が新たに大議会に送り込んでいるデンセンマンスズメエサン大議員は、更に大きな戦争協力を約束するとともに、明快かつ採算のある戦争計画を提示するように、大議会で共和国軍軍政委員に今次戦争の展望を求めた。
戦争協力とは具体的には捕虜受け入れの十二万規模への拡大と、師団編制見直しを含む戦時動員計画の要求であった。
戦争終結へ向けた勝利への計画が示されることがデンセンマン大議員の希望であって、そのための衆知を集めるための場が大議会であると強く訴えた。
また、戦争協力への民間努力を妨害している州がある、という風聞について幾つかの例をあげていた。
デンジュウル大議員の質問は既に捕虜受け入れの拡大を行っているにもかかわらず、約束の後備聯隊拡充がなされないことに対する不満が述べられた。もちろんデカート周辺域ではローゼンヘン工業の膨張によって余剰の人員が吸い上げられていて、取り合いが進んでいた。ともかくも問題が未然に防がれたとはいえ、収容所の規模が大きくなったことで管理のための支援人員は必要だったし、それをデカートの行政が地域で独自に賄うのも次第に難しくなり始めていた。
既に収容所の管理人員はデカート市の登録人口を上回っていた。
捕虜の管理は電話番号方式で写真付きの書類の管理と電気計算機による記録が行われていて、他所より確実といえる水準を確保していたが、そうそう容易いと云えるものでもなかった。
ジェーヴィー教授の研究で電気計算機が電気的な表示装置によって文字を表示できるようになったことは大きな進歩で、表示文字数は少ないものの瞬間的に遠隔地に文字情報を送ったり或いは、計算結果をわかりやすく表示したりと様々に使えるようになった。結局表示方式は機構は複雑になるが反応が早い、トリニート方式になった。一部の亜人研究者からは走査線がちらつくブラウン方式は不評だった。両者ともに周期的に動く電子ビームを使っているのだが、トリニート方式は蛍光板側にも誘導的な電場を掛けることでより周波の高い連続的な蛍光をおこなっている。
ともかく、印刷機ではなく表示装置が、記号や数字だけではなく文字や図形を表示するようになったことは、様々に大きな意味を与えた。
表示装置にとっては文字は絵と変わらない点の集合であるということも様々に意味があった。
表示装置は計算結果を図として表示できる機能を持っていた。
また複数の色を同時に表示することができることで、かなりの複雑な図形を素早く見ることができる高速電気計算機は、これまでのものとは全く違う用途を開拓していった。
一方で表示装置としては敗北したかに見えたブラウン方式だったが、光画の電子化という意味では全く逆の結果になった。中間的な信号を脱落させずに回収できる走査線方式は画像の鮮明化に有効だった。いずれ画素が細密化されることになれば、情報の格納の利便から逆転されることもありえたが、当面は走査線方式の撮影方式が使われることになる。
年も暮れる頃になって編成が満了した自動車化歩兵聯隊が鉄道で輸送された。
輸送計画は、鉄道計画では工事中の区間で人員や装備を下ろすことになっている。単線であるにもかかわらず二日で転送することにしたのは、さっさと通り抜けてくれないと様々に工事が進まなくなるからでもあった。
たった四個の大隊だというのに四百両あまりの雑多な車輌を備えた自動車化歩兵聯隊は特別編成列車の長大な車列に身を預け、これまでではありえない速度でミョルナの山岳部を突破してトーン北側の丘陵地にたどり着いた。自動車の自走ではありえない速度だった。専用に整えられた線路をただひたすらに驀進する長大な列車は機関車一両では足りず後ろに二両目の発電機関車をひきつれそれでも足りずに三両目を最後尾に備えて、轟々と山間に雷鳴の如き遠鳴りを響かせながら突進した。
これまでは単なる装飾的な外見の流線型だったが、トンネルの多いミョルナに於いては一瞬車体がのけぞるという報告も運転手からあり、長距離列車の機関車形状はよりなめらかに尖ったものに変わる計画だった。
北街道という意味ではこれまでなかったルートも鉄道は着工し一部完成していた。フラムからコゥルベァルを経由してマニグスへ至る単線経路だった。距離的にも優秀で今回、自動車化歩兵聯隊を載せた軍用列車はこの経路で進発した。いずれ複線化も進行中で複々線化も計画されている。
鉄道輸送は軍といえども計画に口を出せないもどかしさがあったが、馬匹を五日扱う人員を考えれば事前に五日の調整をして輜重ひとつきの移動をおこなう位のことは造作もなかったし、民間用の定期便があれば連絡用の人員をそこにねじ込むくらいは造作もなかった。
これまでひとつきと丸められることも多く、半月以上はどうしてもかかっていたミョルナの山を一日で抜ける鉄道が完成したことで軍の輜重は南街道から一旦北上しても日数的にむしろ短縮できることになった。
セウジエムルの旅客便と貨物便を切り分けるという大胆な複々線計画によって、これまで南街道を延々と進んでいた軍輜重の流れはセウジエムルを一つの心臓として目指すようになった。
トーンの北センチョまで線路が伸びてくると、軍都の兵站本部の印象は全く変わったものになってきた。
南街道の河川往来の不安定さと北街道の山岳部の往来を秤にかけて様々に悩ましかった行李や馬匹の調達が一気に整理され始めた。川を使って幾つかの拠点まで集め行李で動く輜重の流れがとりあえず鉄道駅を目指せばなんとかなる、という構図になった。
トーンから軍都或いはキンカイザまではほぼ同じ馬車で八日という道程だったから、まだ鉄道が計画されていない西部域を除けば、全土の三分の一が軍都までひとつき以内で結ばれるようになった。
中部の河川域の穀倉地帯が安定的な接続を期待できるようになったことは、兵站本部にとって全く重要な事だったから、彼らが鉄道に実用性を意識し始めるのも当然だった。
まだ単線ではあったが優先的に物資が集積され鉄道基地の体をなし、物資が運ばれていた。衝立山脈の東端のトンネルの出口にあたるラギの集落に基地ができ、街道の一部が鉄道に寄り添うように整備された。そこからは驚くべき勢いだった。
ワイルの荒野を好きに使ってよろしいというペロドナー商会の差配で一時ペロドナー商会に出向する形になった鉄道部は日に八千グレノルの物資を物資を流し込み、ワイルの城市から見える位置に鉄道基地と鉄工所をつくり、駅舎を立てた。
ペロドナー商会の細長い敷地の更に南の丘陵に駅舎と基地が建てられた。
それは全くオアシスを無視した位置であった。
だが既にそんなことは別段問題ではない。
水は運んでくればよかった。
鉄道にはそれだけの威力があり、駅前には噴水が設けられた。
オアシスからは鉄道は城壁のように見えた。
実際それは城塞だった。
これがこの辺の挨拶、とばかりに鉄道駅や線路に攻撃をしかけた賊徒は車輌の有無にかかわらず即座に撃破された。
捕縛されたものは送致され、本社の社内法に照らして処分が課せられた。殆どは鉱山での強制労働であった。
ヴィンゼからアペルディラを経由してアッシュまでの区間は単線の施工が完了していた。
マリンカーまでの線路も区間の複線化と同時に推められていた。
アッシュからの線は二つの川の間を伸びチョロスを目指していた。
南街道の拠点として細かな手続きが終わっていないもののジョートへの鉄道線が三本一気に推められていた。貨物線が先立ってその後相次いでジョートに繋がる予定だった。
ジョートまで伸びたあとはスカローを経由してオウラをとメヒョリルを経由してドーソンを一気に目指す南街道に沿って工事が始まる。更にジョートからは海街道のムビルへの線路も計画されていた。鉄道がどういう風に発展するにせよ、ジョートはこれまで以上の巨大な結節点となることは間違いなかった。
セウジエムル州の首長として州の発展に尽力しているマサヒロカルナン州長が新たに大議会に送り込んでいるデンセンマンスズメエサン大議員は、更に大きな戦争協力を約束するとともに、明快かつ採算のある戦争計画を提示するように、大議会で共和国軍軍政委員に今次戦争の展望を求めた。
戦争協力とは具体的には捕虜受け入れの十二万規模への拡大と、師団編制見直しを含む戦時動員計画の要求であった。
戦争終結へ向けた勝利への計画が示されることがデンセンマン大議員の希望であって、そのための衆知を集めるための場が大議会であると強く訴えた。
また、戦争協力への民間努力を妨害している州がある、という風聞について幾つかの例をあげていた。
デンジュウル大議員の質問は既に捕虜受け入れの拡大を行っているにもかかわらず、約束の後備聯隊拡充がなされないことに対する不満が述べられた。もちろんデカート周辺域ではローゼンヘン工業の膨張によって余剰の人員が吸い上げられていて、取り合いが進んでいた。ともかくも問題が未然に防がれたとはいえ、収容所の規模が大きくなったことで管理のための支援人員は必要だったし、それをデカートの行政が地域で独自に賄うのも次第に難しくなり始めていた。
既に収容所の管理人員はデカート市の登録人口を上回っていた。
捕虜の管理は電話番号方式で写真付きの書類の管理と電気計算機による記録が行われていて、他所より確実といえる水準を確保していたが、そうそう容易いと云えるものでもなかった。
ジェーヴィー教授の研究で電気計算機が電気的な表示装置によって文字を表示できるようになったことは大きな進歩で、表示文字数は少ないものの瞬間的に遠隔地に文字情報を送ったり或いは、計算結果をわかりやすく表示したりと様々に使えるようになった。結局表示方式は機構は複雑になるが反応が早い、トリニート方式になった。一部の亜人研究者からは走査線がちらつくブラウン方式は不評だった。両者ともに周期的に動く電子ビームを使っているのだが、トリニート方式は蛍光板側にも誘導的な電場を掛けることでより周波の高い連続的な蛍光をおこなっている。
ともかく、印刷機ではなく表示装置が、記号や数字だけではなく文字や図形を表示するようになったことは、様々に大きな意味を与えた。
表示装置にとっては文字は絵と変わらない点の集合であるということも様々に意味があった。
表示装置は計算結果を図として表示できる機能を持っていた。
また複数の色を同時に表示することができることで、かなりの複雑な図形を素早く見ることができる高速電気計算機は、これまでのものとは全く違う用途を開拓していった。
一方で表示装置としては敗北したかに見えたブラウン方式だったが、光画の電子化という意味では全く逆の結果になった。中間的な信号を脱落させずに回収できる走査線方式は画像の鮮明化に有効だった。いずれ画素が細密化されることになれば、情報の格納の利便から逆転されることもありえたが、当面は走査線方式の撮影方式が使われることになる。
年も暮れる頃になって編成が満了した自動車化歩兵聯隊が鉄道で輸送された。
輸送計画は、鉄道計画では工事中の区間で人員や装備を下ろすことになっている。単線であるにもかかわらず二日で転送することにしたのは、さっさと通り抜けてくれないと様々に工事が進まなくなるからでもあった。
たった四個の大隊だというのに四百両あまりの雑多な車輌を備えた自動車化歩兵聯隊は特別編成列車の長大な車列に身を預け、これまでではありえない速度でミョルナの山岳部を突破してトーン北側の丘陵地にたどり着いた。自動車の自走ではありえない速度だった。専用に整えられた線路をただひたすらに驀進する長大な列車は機関車一両では足りず後ろに二両目の発電機関車をひきつれそれでも足りずに三両目を最後尾に備えて、轟々と山間に雷鳴の如き遠鳴りを響かせながら突進した。
これまでは単なる装飾的な外見の流線型だったが、トンネルの多いミョルナに於いては一瞬車体がのけぞるという報告も運転手からあり、長距離列車の機関車形状はよりなめらかに尖ったものに変わる計画だった。
北街道という意味ではこれまでなかったルートも鉄道は着工し一部完成していた。フラムからコゥルベァルを経由してマニグスへ至る単線経路だった。距離的にも優秀で今回、自動車化歩兵聯隊を載せた軍用列車はこの経路で進発した。いずれ複線化も進行中で複々線化も計画されている。
鉄道輸送は軍といえども計画に口を出せないもどかしさがあったが、馬匹を五日扱う人員を考えれば事前に五日の調整をして輜重ひとつきの移動をおこなう位のことは造作もなかったし、民間用の定期便があれば連絡用の人員をそこにねじ込むくらいは造作もなかった。
これまでひとつきと丸められることも多く、半月以上はどうしてもかかっていたミョルナの山を一日で抜ける鉄道が完成したことで軍の輜重は南街道から一旦北上しても日数的にむしろ短縮できることになった。
セウジエムルの旅客便と貨物便を切り分けるという大胆な複々線計画によって、これまで南街道を延々と進んでいた軍輜重の流れはセウジエムルを一つの心臓として目指すようになった。
トーンの北センチョまで線路が伸びてくると、軍都の兵站本部の印象は全く変わったものになってきた。
南街道の河川往来の不安定さと北街道の山岳部の往来を秤にかけて様々に悩ましかった行李や馬匹の調達が一気に整理され始めた。川を使って幾つかの拠点まで集め行李で動く輜重の流れがとりあえず鉄道駅を目指せばなんとかなる、という構図になった。
トーンから軍都或いはキンカイザまではほぼ同じ馬車で八日という道程だったから、まだ鉄道が計画されていない西部域を除けば、全土の三分の一が軍都までひとつき以内で結ばれるようになった。
中部の河川域の穀倉地帯が安定的な接続を期待できるようになったことは、兵站本部にとって全く重要な事だったから、彼らが鉄道に実用性を意識し始めるのも当然だった。
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