石炭と水晶

小稲荷一照

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開戦

大本営中央大食堂

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 連れてこられた食堂は一般士官用の食堂でさっきの審問会の会場の贅沢なガラス窓に比べるとふつうの造りだった。
 足元も実用一辺で松の木を張ったもので廊下に比べても掃除に気を使っているという以上の雰囲気ではない。
 ひき肉と人参とパセリで色付けされたマッシュポテトと羊と鶏の骨付き肉に豆のスープと茹卵それと二種類のビスケットとジャム。
 並べば何度でも食べられるというが残してあるのを見つけられると、始末書式を人事考査課に送りつけられるという。それで昇進が遅れるという話は聞かないが、人事考査課の書類は幕僚であれば日課というほどではなくとも毎週目を通す種類のもので、兵站に負担をかける行状の兵士官を望んで部下に置きたいとはあまり考えない。
 それでも、野営の食事よりは手堅く安心できるということで、若い士官はここで食いだめをしたりビスケットやジャムをポケットに詰めて戻ったりするという。見ているとマイヤール少尉がポケットから小さな空の瓶を取り出して、配膳係に差し出していた。
 聞くと部隊にここで使っているジャムを好きな部下がいるらしい。
 味付けも多少焦げと塩がうるさくはっきりしていて、上品ではないがまずくはない。
 泣き出すほど美味くはないが、塩味も甘みも肉も野菜も揃っているから文句を云う隙はない。
 食いだめする食事としては上等すぎるだろう。
「それでお二人は何のようですか」
 そろそろとマジンは切り出した。
「うん。イズール将軍に待っていてもらうように言われてね。コイツはさっきの廊下の様子でわかるように、調子に乗るとすぐ騒ぎ出すので佐官用の食堂には連れて行きづらいんだ。まぁそういうわけでこういうところで申し訳ないが、食事に誘ったというわけだ」
 エイディス少佐はにこやかに言った。
「皆さんが普段どういうものを食べているかわかって安心しました」
 マジンがおあいそ混じりにそう言うとマイヤールが肉を歯でちぎるようにしながら鼻で笑った。
「けっ。普段、俺らは皮だか泥だかわからんようなジャガイモくってんよ。ノネズミのほうがマシなもの食ってるから捕まえてスープの出汁と具にしてら」
 マイヤール少尉が肉を頬張りながら悪態をついた。
「こういうことを言うので、佐官用のサロンには連れて行けんのですよ」
 エイディス少佐は鼻で笑うように言った。
「マイヤール少尉も同じ要件ですか」
「ん。ああ。ん。そうですよ。うちはワージン将軍がね。直に話を聞きたいってさ。ご無礼があってアンタが怒って帰るようなことがあったら皮剥がれちまうんだってさ。おっかないね」
 そういう言葉とは裏腹にひどく気楽そうにマイヤール少尉は言った。
「で、マイヤール少尉はなにを聞きたいんですか」
「うん。あ。おれ?なんで。なんか聞いてほしいの」
「いえ。とくに尋ねになりたいことがないのならばよいのですが、ウチの娘が話したいことがあるときに似ていますので」
 マジンがそう言うと途端にマイヤール少尉は弾けたように席を立ち上がって尻尾を抑え、深呼吸をした。
「――ああ、いえ、尻尾がどうとかというよりも言葉の端々から何か用があるのだろうと思っておりましたが、違いますか」
 マジンがそう尋ねるとマイヤールは少し安心したように席について深呼吸をした。
「あの銃、俺に一丁売れ売ってくれ。ください」
 マイヤール少尉は表情を引き締めるように言った。
「今のところ個人にお売りすることは考えていません。戦争をおこなっている脇で他所に売るほどの余裕もありませんし、何より問題になると思います」
 マジンがそう言うとマイヤール少尉はフォークを皿の上に預けた。
「一丁でいいんだよ。幾らかとかさ、値段も大事なんだけど、一丁俺に売ってくれよ。いくらなんだよ」
「さっき百丁で六十万タレルとか、おっしゃってましたね」
 ひどく真剣そうなマイヤール少尉の態度に、エイディス少佐が面白がるように言った。
「まぁ、お安く出来ないのが残念なところですが、十年中には安くなるようにしようと思っています」
 マジンがうなずき応える。
「バっカ、十年とか知らないけど、一丁六千タレルで買えるって言うなら、売ってくれよ。オレは買うぜ」
「マイヤール。お前、カネはあるのか。暇があるとここに来てるって話は有名だぞ」
「オリゃ、ここの料理が好きなんだよ。文句あんのか」
 頭に血が上ったようにマイヤールが言う。
「マイヤール生徒。お前は忘れているようだが、わたしは少佐殿だ。憲兵呼んで反抗問責を準備してもらってもいいぞ。公務でお越しの将軍の客の前での無礼は十分に問責に値する。問責の長さと結果はわからないが、将軍は困るだろうな。自薦を信用して案内を任せた実戦派の士官が、面会を楽しみにしているお客様の前で狼藉を働いて他所の幕下の部隊長と衝突したとか。最悪だぞ、お前。皮を剥がれるって話を本気に捉えてないようだが、もし仮にゲリエ氏が呆れてお帰りになられたら、まぁ間違いなくそんな程度じゃすまないほどにお怒りになられると思うね」
 エイディス少佐の言葉にマイヤール少尉は弾けるように立ち上がって最敬礼した。
「エイディス少佐殿、言葉が過ぎました。お許しあれば撤回させていただきたく思います。ゲリエ様、どうかご無礼お許しいただければ、この後もワージン将軍への面会の案内続けさせていただきたく存じます。よろしいでありましょうか」
 目を向けたエイディス少佐にマジンが頷いた。
「マイヤール少尉。私の銃を気に入っていただけたのは大変に嬉しいのですが、やはり個人にお売りすることは考えておりません」
 マジンの言葉にマイヤール少尉は顔だけマジンに向けた。
「――あの銃を気に入っていただけた少尉なら、あの銃が個人の手にあることの疑問と危険をご理解いただけると思います。あの銃は戦いには向いていますが、間違いなく殺し過ぎます。少なくとも雉や山鳩を狩るような銃ではありません」
 マイヤール少尉は腰を折った無言のままマジンの言葉の続きを待った。
「マイヤール少尉。席につけ。……よろしいですね。ゲリエさん」
「どうぞ」
 マイヤール少尉はエイディス少佐に命じられ席について、しばらく無言で冷え始めた料理を突くように口に運んでいた。
「ゲリエさん。でもさ、あ、いや、しかし、あの銃はオレには必要です。もうちっと銃身の長い奴と銃身の短い奴とが欲しい」
 少し考えるように食事を口に運びながらマイヤール少尉は言った。
「今より銃身の短いモノですか」
「ってか、なんつうか、でかい拳銃みたいなので、ああいう感じにダーッとやれるといいと思っているんだ。アンタのあの小銃、銃床が握りと別になってて折りたためたろ。俺らの立場からすると、アレすごくいいんけどさ。そうすると今度折りたたんだ銃床のあの穴握って振り回したくなるんさ。そうすると今度二本足が邪魔んなんのよ。ってか、二本足の分銃身をもちっと縮めて欲しい。二本足がアレはアレで便利ってのはわかった。靴とか背中よりよっぽど安定するしな。けど、出会い頭に振り回すには長い。藪漕ぎとか林ん中で肩幅より長いもの持ってっと色々邪魔なんだ」
 マイヤール少尉の言葉遣いは一瞬で元に戻っていた。
「ですが短銃身の方は多分その希望通りの長さじゃないかとおもうのですが」
「うちの連中、アレの価値がわかってないんだ。ってかさ。オレが射的の名人だからって遠当てばっかり期待するんだが、んなの、あの銃があれば、オレくらいに当てられるようになるのなんかチョロいってさ。そのことがわかんねえんだよな」
 マイヤールは冷えてしまった料理を慌てて掻きこむように食べながら言った。
「――つうかさ、あの銃がほかと違うところはそういう射程がどうこう命中がどうこうっていうんじゃなくて、咄嗟にダーッとありったけバラまけるってとこなわけでしょ。狙って撃つなんてのは、あの銃にとってはオマケみたいなもんだ。それをわかっていない連中が多くてさ」
「どういう意味だ。もっとわかりやすく言え」
 エイディス少佐が命じた。
「え、わかりやすくったって。……すみません少佐殿。わかりやすくと言っても、試射をご覧になってもわからないうちの連中もいるので、ご理解いただけるように説明するのは難しいのですが……。
――ん、ああ。ゲリエ氏の持ち込まれた小銃はウチのモワルーズ大尉殿……普段小銃に触ることがないような連絡参謀殿でも的に当てるのは簡単な銃です。操作そのものがひどく簡単で二本足がついているので極論ある程度向きだけあってれば、あとは撃ちながら高さだけ直してもらえば的が弾を吸い込む勢いで当たります。なんか、十万発だか無点検で撃ったって話も聞いてますけど、そんな感じで撃っても多分そこそこ当たるんでしょう。
――キオール中佐殿から昨日も突っ返されたばっかなんで、エイディス少佐殿が俺らの書いた報告書のどこをどれだけ読んだかしらないんすが、基本的に掛け声で装填準備をしてやったことを確認しながら撃つような銃じゃなくて、号令は撃てと待てしかないような銃で、その間に何発も下手したら百も一丁で弾を吐き出すんですよ。そういう銃で弾込め構えとか狙えとかそんなところをちんたらやるってのは、今日話を聞いていた連中がバカにしてた兵站本部連中とおんなじです。ウチラの仕事は千でも万でも部隊が寄越した弾抱えて、時が来たら短時間に一気にできるだけ広くたくさん敵にバラ撒くことになる。指揮官や参謀の立場じゃ当然別の意見もありましょうが、ともかく散兵の立場からすればそういうことです。
――ゲリエさんが試射してみせたときにいきなりダーッと標的を横に薙いで的を切り倒してみせたが、そういう風に使うのが本当で、俺らみたいに前衛も前衛、最前衛で切り込んでれば辺り構わず箒やハタキみたいに振り回すのが本当になるだろうってことですよ。
――ん。あ。そうだ。忘れてた。大事な注文があるんだった。銃は売ってくれないってのは、理由はわかる。ってか、まぁいろいろお行儀の良いご尤もな道理さ。だけどさ、あの弾倉ってやつはもっと売って欲しい。一丁百二十じゃ全然足りない。三百六十って言いたいところだけど、どうしても二百は欲しい。あ、でも、どっかで壊れたりなくすこと考えりゃ、やっぱ三百六十ほしい。弾倉の二十発入りと四十発入りは悩むけど、半々それぞれ使い所があるってのは間違いない。あと千発入りの弾倉とかもあるならほしいな」
 マイヤール少尉は一気にそう言うと残っている料理を牛乳で流しこむようにした。
 エイディス少佐はマイヤール少尉の語った言葉の意味を拾い繋ぎ合わせるような顔で考えていた。
「お前はこの後の携行備弾は三百六十発、欲しいと言っているということか。今お前らは百二十発だろう」
「そんだけあっても足んないですよ。本気で大会戦やるつもりなら二千くらいあっという間だ。輜重長や厩務長も立場からすりゃ仕事が膨らむって苦労も言ってたが、兵隊各自が持てるだけ持つっていう前提で二千という数は必要妥協線だろうと言っていた。だから百丁二十万発ってのは俺らからすりゃ運ぶな邪魔だが納得の数だし、そうするために弾を軽くする必要があって、口径が細いってのも納得いった。口径は小さいが騎兵の鎧くらいは簡単に抜ける威力があるのもわかった。散射ってのも口径の小ささや咄嗟射撃や騎兵対処を考えればよく出来てた考えで、兵站が順調な補給が確実な時なら銃列の基本射法になるだろうと思う。構え狙って三発撃って狙って三発ッて感じだろう。したら単純に携行備弾は今の三倍になる。けど、三発撃った弾のうちいくらかでもまともに当たれば次発次々発は要らなくなるかもしれないし、そもそも当たりやすいから、三倍も必要ないかもしれない。ってんで実は携行弾数については今のところ正味わからないってのが大方です」
 マイヤール少尉はかなり真剣に試験した小銃の性質について自らの所見を語った。
「――うちの幕僚連中がわかってないのは、そうやって落ち着いて銃列が使うには、俺らみたいな前衛散兵が敵を誘導したり追い回したりしてやる必要があって、あの銃を土間の箒みたいにして振り回して使う必要があって、そういう中じゃ長い銃身はうろついたり取っ組み合ったり邪魔になりかねない。そこんとこだ。もともと当てやすいんだから、銃床があってかっちり肘を固めりゃ、遠当てなんてどうとでもなるし、騎兵突撃しようってんじゃないんだから銃剣なんて銃口が守れる程度に尖ってりゃいいんだよ。まぁ、騎兵の突貫とか塹壕の制圧みたいに端からやる気の連中と向き合うには銃剣がほしいつうて、あの折れ曲がる銃床も嫌がる連中がいるのもわかるけど、尖兵として前線の穴を探すのを預かる散兵としちゃ、そんなやる気のあるところとばかり当たってちゃ、商売にならないよ」
 マイヤール少尉はフォークで料理の残骸を集めながらそう言った。
「長い銃身がほしいってのはどうなった」
 エイディス少佐が尋ねる。
「ん。ああ。そうは云ってもですね。よく当たるんですよ。あの銃。どかどか撃つために地が頑丈にできているんだと思うんだけど。で、いろいろ試しているんですけど、二千キュビットが当たったり当たんなかったりなんでアレなんですけど、もうちょっと当てやすくなるかなぁって。……。うん。なんか変なこと言ったかな。オレ。あ、ご無礼でしたか、すみません」
 エイディス少佐はマイヤール少尉の語ったその数字に驚いていた。
 マイヤール少尉が慌てて向き直るのに、ふとマジンは思いついたことがあった。
「あ、いや。あの銃は有効射程を千キュビットと云うつもりで設計していたので、そこまで使い込んでいただけたことに感謝と歓心をしていたところです。ところでマイヤール少尉。例えばですよ。例えば、わたしが七万五千タレルの銃をお売りする準備があります。と言ったら買われますか」
 マイヤール少尉は骨でも飲んだかのような顔になった。
「う。アンタが作った銃だろう」
「もちろん」
 そう言ったマジンの顔にマイヤール少尉は様々な表情で躊躇いをみせた。
「カネがあれば、間違いなく買う。買いたい。でもなぁ。そんなカネあったらどうするだろう。ん。……あ、どんなもの。あの小銃みたいにババババって感じのもっとすごいの?千発とか一気に弾が出たりそういう感じのかな」
「ん、ああ。そういうのもありますが、ボクが思っていたのは半リーグ先の兜が狙え撃ち抜けるような銃です」
「半リーグってどういうことだ。五千キュビットってことだよな。何だそれ。大砲みたいな銃ってことか」
「まぁ、そのとおりです」
「おもしれぇ。どうだろ。なにに使うんだ。半リーグ先が狙い撃てるっていっても、そんな距離じゃ狩りとかには使えないよな。博物館の竜とか狩りに行くんならそんくらいは欲しいかもだけど。ん。……あぁ~はあぁん。欲しいかも。現物はあるの?見られるの?試射とかできる?」
 突然マイヤール少尉はなにかを思いついた顔になった。
「お買い上げいただけますか」
「ん。ぅん。むぅ。ワージン将軍のツケじゃダメか」
「じゃぁ、それはワージン将軍に後ほど尋ねてみましょう」
 セントーラはマジンの語っている思いつきの内容を理解している様子だったが、敢えて口は挟まなかった。
 その後しばらく、マイヤール少尉の自慢話めいた小銃の試射や試験の状況などを聞いているうちにリザが現れた。
「お待たせ。もう、なにがなんだか。もうとっくに戦争しているってのに」
 そう言いながらリザが席に近づいてきた。
 あのあと、デカートの軍連絡室の体制の不備について話が流れ、そもそも書式が流れてきたことの責任の所在にゆきかけたところを、デカートの体勢の今後の拡充について傍聴の人々から意見が溢れ、と本題の部外者がいなくなった気楽さから雑談めいた綱引きが展開されたという。
 元来各地に点在している実戦部隊の長が集まりつつ、日頃顔を合わせる機会のない兵站本部の幹部を背中から毟れるということで、本題が終わったあとも嬲るようにつついていたらしい。
 兵站本部の体制に不満があるのはリザも同様だったが、そんなことは別の日に改めてやってほしいことでもあった。
 食器を片付ける一同を追うようにしてリザはそんなことをひとしきり文句を言ったところで落ち着いたらしく黙った。
 食堂での雑談でマイヤール少尉もひとしきりの興味は満足したらしく、機嫌良さげにしかし黙ったまま廊下を先導していた。
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