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第四イベント発生後
未知は怖い
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『カプリチオ 荒寥』は黒い風魔法、荒々しく吹き荒れる風がまるで音楽に聞こえ、吹き終えるとその光景は悲惨で静かで寂しい、と公式に書かれていた
「うへぇ、普通の風魔法は見えないのにこれは黒い風が見える…可視化された風魔法は怖いね~」
『ですね…それとドラゴンの血って鱗と一緒にゃんですね、奔流歌雌滝はピンクの血、激流触雄滝は青い血をしています』
「龍の鱗はね…透明なの」
(ゴウちゃんと戦って気付いた、ゴウちゃんから落ちた鱗は無色透明、体内に含まれた血が透けて見える)
『え、え?』
マヌルちゃんはちゃんと理解し私の顔とドラゴンを交互に見る
『グ、グロォ私あんまりグロ系好きじゃにゃんです、え、グロぉ……』
と薄目でチラチラ見るマヌルちゃん
「この荒ら荒らしい状況が終わったら少し寂しくなるから待ってて下さい」
『にゃらにゃいですよ……』
——数十分後
——それまた数十分後
「長くないっ!?あれからもう何時間よ!?」
と言うと魔王は魔法を止める
「『う、うわぁ……』」
(みんなを学園内に入れて正解、殺人事件だよこんな光景、いや実際に魔王の手で殺してるんだけど)
この光景は見るに堪えないほど内蔵や血や鱗が散乱していた
「元々業火龍の代わりにスカウトしたんですが…ハズレだったみたいですね、エゴー様良かったら私の所に就きますか?」
魔王のその笑顔は目も笑い、口も頬まで裂けるように上げる、不気味な笑みを浮かべていた
「笑顔でサラッと言う所が魔王ですね、人の心が無い」
「無いわけでは無いですよ?こういった殺戮に対する感情が薄いだけ、実際私も心は存在します、特にエゴー様を見ると新たな心が芽生えました」
そう言うとマヌルちゃんは耳をピクリと動かした
『へー、ほー、ふーん、まぁ頑張って』
何かを察したかのようにニヤニヤと言うと魔王は顔を赤面させる
「何が?」
私がそう言うと同時に察してしまった
(ッ!おいおい冗談キツいって、マヌルちゃんがこう言うってまさか……てか否定しろよ魔王!!赤面させて私を見つめるな!!)
魔王は私の前に跪く
「エゴー様……私は——」
魔王はその何かを言おうとするが私が魔王の顎に一発蹴りを入れる、そしてマッハ5のスピードで学園内に入った
(ガチで冗談キツいって!!私ただ推しを見たいだけなのにっ!!てかあの殺人現場で告白イベント発生するな!!)
「エゴー様……大丈夫ですか?」
フォスちゃんが心配の眼差しで私を見る
「だ、大丈夫」
そう言っているが実際顔はげっそりとし、まるでお化けのように青白くなっていた
そんな姿を見たクラスメイト達は紅茶やお菓子、蒸しタオルで労る
「す、すみません……」
私がそう言うと周りはペコペコと周りが頭を下げた
「謝罪は私達がするべき事です、貴女の強い力に恐れ、我々は貴女を無視し、省いたりしてしまいました、ですが今までの事を思い返し反省しています、お疲れの状態ですみませんが、本当に申し訳ないと思います」
クラスメイト一同、私に向かって結構深く頭を下げる
「女神様…エイっ!!」
急にリオス様が私に抱きつく
「うわっ!」
「今までずっと女神様が独り占めされて僕は寂しかったんです、とっても寂しかった…とてもとても、なので明日から僕が独り占めします」
何故か(僕が)の強調をするリオス様
「おいリオス、俺も居るぞ?」
とアストレイヤ様
「フフフ、みなさん何を言ってるのですか?エゴー様は明日から私が独り占めするんですよ?」
「あらフォスさん、私がなのですね、あれだけ共に過ごしたのにここぞとばかりに裏切るなんて……それなら私も言わせて頂きますわ、エゴー様と一緒に居るのは私ですわ!!」
「それだったら私も天使様と居たい、です!私も独り占めしたい、です!」
周りがエゴーで争っているなか、エゴーはセラピアに連れられ何処かへ向かう、その点他の皆は気づかなかったのだった
「……魔性の女って怖いですね、会長」
とペーメが言う
「そうですね、エゴー様が恐ろしいです」
二人は、遠い目をして窓越しの空を見ていた
「あ、あのっ!皆さん、エゴー様を取り合うのは良いのですが……当の本人が不在ですよ?」
ペーメがそう言うまで皆はエゴーとセラピア居ない事に気付かなかった、そしてセラピアの行動に皆は怒り震えだす
「「あんにゃろうセラピア……アイツゥゥゥッ!!」」
皆の額にうっすらと血管が浮き上がった。
「エゴー様、こちらの紅茶はいかがでしょうか?窓にいらっしゃるマヌル様も宜しければどうぞ、食堂から魚を貰ってきました!」
窓を開けマヌルちゃんを入れると直ぐにカーテンを閉める
(セラピア様……何故スーパーアドバンストマジックロックを掛けたの?てかここって推しの部屋!?私推しの部屋にお呼ばれしちゃった~)
と浮かれているエゴーとこの状況に警戒しているマヌルちゃんだった。
「うへぇ、普通の風魔法は見えないのにこれは黒い風が見える…可視化された風魔法は怖いね~」
『ですね…それとドラゴンの血って鱗と一緒にゃんですね、奔流歌雌滝はピンクの血、激流触雄滝は青い血をしています』
「龍の鱗はね…透明なの」
(ゴウちゃんと戦って気付いた、ゴウちゃんから落ちた鱗は無色透明、体内に含まれた血が透けて見える)
『え、え?』
マヌルちゃんはちゃんと理解し私の顔とドラゴンを交互に見る
『グ、グロォ私あんまりグロ系好きじゃにゃんです、え、グロぉ……』
と薄目でチラチラ見るマヌルちゃん
「この荒ら荒らしい状況が終わったら少し寂しくなるから待ってて下さい」
『にゃらにゃいですよ……』
——数十分後
——それまた数十分後
「長くないっ!?あれからもう何時間よ!?」
と言うと魔王は魔法を止める
「『う、うわぁ……』」
(みんなを学園内に入れて正解、殺人事件だよこんな光景、いや実際に魔王の手で殺してるんだけど)
この光景は見るに堪えないほど内蔵や血や鱗が散乱していた
「元々業火龍の代わりにスカウトしたんですが…ハズレだったみたいですね、エゴー様良かったら私の所に就きますか?」
魔王のその笑顔は目も笑い、口も頬まで裂けるように上げる、不気味な笑みを浮かべていた
「笑顔でサラッと言う所が魔王ですね、人の心が無い」
「無いわけでは無いですよ?こういった殺戮に対する感情が薄いだけ、実際私も心は存在します、特にエゴー様を見ると新たな心が芽生えました」
そう言うとマヌルちゃんは耳をピクリと動かした
『へー、ほー、ふーん、まぁ頑張って』
何かを察したかのようにニヤニヤと言うと魔王は顔を赤面させる
「何が?」
私がそう言うと同時に察してしまった
(ッ!おいおい冗談キツいって、マヌルちゃんがこう言うってまさか……てか否定しろよ魔王!!赤面させて私を見つめるな!!)
魔王は私の前に跪く
「エゴー様……私は——」
魔王はその何かを言おうとするが私が魔王の顎に一発蹴りを入れる、そしてマッハ5のスピードで学園内に入った
(ガチで冗談キツいって!!私ただ推しを見たいだけなのにっ!!てかあの殺人現場で告白イベント発生するな!!)
「エゴー様……大丈夫ですか?」
フォスちゃんが心配の眼差しで私を見る
「だ、大丈夫」
そう言っているが実際顔はげっそりとし、まるでお化けのように青白くなっていた
そんな姿を見たクラスメイト達は紅茶やお菓子、蒸しタオルで労る
「す、すみません……」
私がそう言うと周りはペコペコと周りが頭を下げた
「謝罪は私達がするべき事です、貴女の強い力に恐れ、我々は貴女を無視し、省いたりしてしまいました、ですが今までの事を思い返し反省しています、お疲れの状態ですみませんが、本当に申し訳ないと思います」
クラスメイト一同、私に向かって結構深く頭を下げる
「女神様…エイっ!!」
急にリオス様が私に抱きつく
「うわっ!」
「今までずっと女神様が独り占めされて僕は寂しかったんです、とっても寂しかった…とてもとても、なので明日から僕が独り占めします」
何故か(僕が)の強調をするリオス様
「おいリオス、俺も居るぞ?」
とアストレイヤ様
「フフフ、みなさん何を言ってるのですか?エゴー様は明日から私が独り占めするんですよ?」
「あらフォスさん、私がなのですね、あれだけ共に過ごしたのにここぞとばかりに裏切るなんて……それなら私も言わせて頂きますわ、エゴー様と一緒に居るのは私ですわ!!」
「それだったら私も天使様と居たい、です!私も独り占めしたい、です!」
周りがエゴーで争っているなか、エゴーはセラピアに連れられ何処かへ向かう、その点他の皆は気づかなかったのだった
「……魔性の女って怖いですね、会長」
とペーメが言う
「そうですね、エゴー様が恐ろしいです」
二人は、遠い目をして窓越しの空を見ていた
「あ、あのっ!皆さん、エゴー様を取り合うのは良いのですが……当の本人が不在ですよ?」
ペーメがそう言うまで皆はエゴーとセラピア居ない事に気付かなかった、そしてセラピアの行動に皆は怒り震えだす
「「あんにゃろうセラピア……アイツゥゥゥッ!!」」
皆の額にうっすらと血管が浮き上がった。
「エゴー様、こちらの紅茶はいかがでしょうか?窓にいらっしゃるマヌル様も宜しければどうぞ、食堂から魚を貰ってきました!」
窓を開けマヌルちゃんを入れると直ぐにカーテンを閉める
(セラピア様……何故スーパーアドバンストマジックロックを掛けたの?てかここって推しの部屋!?私推しの部屋にお呼ばれしちゃった~)
と浮かれているエゴーとこの状況に警戒しているマヌルちゃんだった。
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