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八話 寅は再起する
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「そんなの嘘だ! 運命の番になって、幸せになれないはずないよ!」
「……俺にはもう番がいて、結婚していて、娘もいるんだ」
「え……」
大雅は、初めて俺をひとりの人間として認識したようだ。
オメガの大雅に人生があるように、アルファの俺にも人生があるのだと。
そしてその人生が、交わっていないのだと。
「どうして? じゃあ、僕はどうしたらいいの? どうやって幸せになればいいの?」
かさついた唇を震わせて、大雅が泣きじゃくる。
俺は髪を撫で、涙を拭ってやる。
「まずは元気にならないか? 大雅の世界はまだ狭い。外に出て、たくさんの人に出会って、それから幸せを探さないか? 大雅が幸せを見つけるまで、俺が支える。それが君を、幸せに出来なかった俺の償いだ」
「僕を愛してくれる人が見つかる?」
その答えに、俺は少し口をつぐんだ。
大雅のうなじは俺が噛んでしまった。
もうオメガとして、他のアルファに惹かれることはないかもしれない。
悩む俺の後ろに控えていた爺やが、ボソリと耳元でささやいた。
「坊ちゃん、実は大雅さまがお目覚めになってからしばらくして、うなじの噛み跡が消えたのです。医師によると、想像妊娠の逆パターンだと。まだ番になっていないという記憶のせいで、噛まれた事実が無かったことになったのではないかと言っておりました」
「そんなことがあるのか!?」
「実際に目の前にあるじゃないですか」
やれやれと爺やが首を振っている。
俺は大雅のうなじを見る。
うなじの大半は髪で隠れているものの、俺がつけた噛み跡はそれで隠れるようなものではなかった。
獣のように大口を開けて噛み付いたせいで、細い大雅のうなじの大半に醜い傷跡を残していたのだ。
その噛み跡が、どこにも無い。
希望と可能性が見えた。
つまり大雅は、真っ新な状態からやり直せるということか。
「大雅、俺と番は運命の番ではないが、それでもとても幸せに暮らしている。だから運命の番ではなくても、幸せになれると胸を張って言える。どうだ、自分で愛する人を見つけに行かないか?」
「自分で?」
「幸せって、誰かにしてもらうものではないと思うんだ」
「どういうこと?」
「俺の場合、知らない内に勝手に幸せになっていたよ」
晃兎のことを思い出す。
出会ったときの衝撃、体を繋げた悦び、そして今も続く家族としての幸せ。
「大雅のことを誰よりも愛してくれる人は必ずいる。だから、その人に出会うためにも、大雅はこれからリハビリをしないとな。ずっと寝たきりじゃ、大雅の世界は狭いままだ」
身体機能が衰え、歩くどころか起き上がることも困難な大雅。
回復するにも長い期間のリハビリが必要だろう。
苦痛が伴うリハビリを、少しでも前向きに捉えてくれたらいい。
リハビリと聞いて嫌そうな顔をしていた大雅だったが、俺はしっかり必要性を説いて約束を取り付けた。
「坊ちゃんは、こういう交渉事は上手ですよね。晃兎さまに結婚を申し込んだときといい、今といい」
爺やが感心している。
そうだ、伊達に副社長をしているわけではないのだ。
俺は最大限の言葉を駆使して大雅を励まし、なんとかやる気にさせ、そしてまた見舞いに来るからと病室を後にした。
晃兎が待っているだろう。
家に帰らなくては。
大雅のことをずっとずっと気にしていた。
きっと大雅の目覚めを一番に待っていたのは晃兎だ。
うなじの噛み跡が消えた奇跡の話をしなくては。
そして一緒に大雅の幸せを見守ろう。
◇◆◇
大雅が目覚めてから2年が経った。
あれから順調にリハビリを続けた大雅は、そろそろ経過観察の通院も終わる。
リハビリを始めて数か月した頃、俺は大雅からこんな話を聞いた。
「僕、最近気になる人がいるんだ。アルファじゃなくてベータなんだけどね」
なんと恋の相談だった。
相手は理学療法士で、大雅のリハビリをずっと担当している人だという。
それから何度か、俺は大雅の相談に乗った。
俺と会っているときに、大雅はふと俺との記憶を思い出すことがある。
うなじの傷が復活するかと心配したが、その気配はなかった。
「僕ね、ずっと寂しかったみたい。だって運命の番なのに、ずっと家で独りぼっちでさ。だから寂しさを埋めるために、お金をつかったんだ。それが僕に与えられたものだったから」
やっぱり当時の俺は接し方を間違っていた。
晃兎に対しても大雅に対しても、罪悪感があった。
体の欲に従って大雅を抱き、知らず知らず心は晃兎を求めていた。
そんな歪な俺のせいで、ふたりは犠牲者になった。
「だけどね、今は違うんだ。ねだるんじゃなくて、願うんだ。その人の一日が幸せでありますようにって。それが愛なんでしょ?」
大雅が嬉しそうに報告してくれる。
俺は目頭が熱くなりながら、そうだと答える。
「それは愛だ。間違いない」
大雅と理学療法士は、それからお付き合いをするようになって、順調に愛を育んでいった。
そして今、大雅は俺から巣立とうとしている。
「あの人と一緒に暮らすことにする。これまで僕をずっと支えてくれて、ありがとう。病院の近くのマンションとか、送迎の車とか、リハビリと介護の費用とか、たくさんお金を使わせちゃったよね?」
「俺にはそれくらいしか出来ないから。大雅が幸せなら、それでいいんだ」
「うん、幸せだよ! とっても!」
精神的に幼く、快楽に従順だった大雅には本能しかなくて、そこには人としての気持ちが希薄だった。
求めて貪り、消費するような愛がないわけではないけれど、それでは大雅は幸せになれなかった。
そこから一歩踏み出して、人との関係性を築き直した大雅は、温かい心をもった理学療法士に導かれ、恋をして成長した。
「門出を祝わせてくれ。ふたりの新居が決まったら、連絡してほしい」
「分かったよ! 晃兎さんにもよろしくね!」
そうして、俺は大雅を見送った。
これから大雅を支えるのは、俺ではない。
◇◆◇
「やっと竹本さんと同棲するんだね」
俺は晃兎に大雅の門出の話をした。
竹本さんというのが、大雅の恋した理学療法士の名前だ。
晃兎は、大雅と理学療法士の恋バナを、それは嬉しそうに聞いていた。
実は晃兎自身も、何度か大雅の見舞いに行っている。
大雅と晃兎は、殺そうとした側と殺されそうになった側だ。
俺は心配したが、それは全くの杞憂だった。
「大雅くんは真っすぐないい子だよ。むしろ純粋すぎて……そこが心配だ」
大雅に初めて会った晃兎は、そう言っていた。
純粋な分、本能に引きずられたのかもしれないと。
俺はずっと考えていたことを晃兎に打ち明ける。
「晃兎や大雅のことを通じて、俺はオメガの境遇について考えるようになった。運命の番を見つけたアルファに捨てられるオメガが多くいることも、知識としては知っていたが、自分がその当事者になってみて、改めてその残酷さが身に染みた。俺は、その仕組みを何とかできないかと思っている」
「……俺にはもう番がいて、結婚していて、娘もいるんだ」
「え……」
大雅は、初めて俺をひとりの人間として認識したようだ。
オメガの大雅に人生があるように、アルファの俺にも人生があるのだと。
そしてその人生が、交わっていないのだと。
「どうして? じゃあ、僕はどうしたらいいの? どうやって幸せになればいいの?」
かさついた唇を震わせて、大雅が泣きじゃくる。
俺は髪を撫で、涙を拭ってやる。
「まずは元気にならないか? 大雅の世界はまだ狭い。外に出て、たくさんの人に出会って、それから幸せを探さないか? 大雅が幸せを見つけるまで、俺が支える。それが君を、幸せに出来なかった俺の償いだ」
「僕を愛してくれる人が見つかる?」
その答えに、俺は少し口をつぐんだ。
大雅のうなじは俺が噛んでしまった。
もうオメガとして、他のアルファに惹かれることはないかもしれない。
悩む俺の後ろに控えていた爺やが、ボソリと耳元でささやいた。
「坊ちゃん、実は大雅さまがお目覚めになってからしばらくして、うなじの噛み跡が消えたのです。医師によると、想像妊娠の逆パターンだと。まだ番になっていないという記憶のせいで、噛まれた事実が無かったことになったのではないかと言っておりました」
「そんなことがあるのか!?」
「実際に目の前にあるじゃないですか」
やれやれと爺やが首を振っている。
俺は大雅のうなじを見る。
うなじの大半は髪で隠れているものの、俺がつけた噛み跡はそれで隠れるようなものではなかった。
獣のように大口を開けて噛み付いたせいで、細い大雅のうなじの大半に醜い傷跡を残していたのだ。
その噛み跡が、どこにも無い。
希望と可能性が見えた。
つまり大雅は、真っ新な状態からやり直せるということか。
「大雅、俺と番は運命の番ではないが、それでもとても幸せに暮らしている。だから運命の番ではなくても、幸せになれると胸を張って言える。どうだ、自分で愛する人を見つけに行かないか?」
「自分で?」
「幸せって、誰かにしてもらうものではないと思うんだ」
「どういうこと?」
「俺の場合、知らない内に勝手に幸せになっていたよ」
晃兎のことを思い出す。
出会ったときの衝撃、体を繋げた悦び、そして今も続く家族としての幸せ。
「大雅のことを誰よりも愛してくれる人は必ずいる。だから、その人に出会うためにも、大雅はこれからリハビリをしないとな。ずっと寝たきりじゃ、大雅の世界は狭いままだ」
身体機能が衰え、歩くどころか起き上がることも困難な大雅。
回復するにも長い期間のリハビリが必要だろう。
苦痛が伴うリハビリを、少しでも前向きに捉えてくれたらいい。
リハビリと聞いて嫌そうな顔をしていた大雅だったが、俺はしっかり必要性を説いて約束を取り付けた。
「坊ちゃんは、こういう交渉事は上手ですよね。晃兎さまに結婚を申し込んだときといい、今といい」
爺やが感心している。
そうだ、伊達に副社長をしているわけではないのだ。
俺は最大限の言葉を駆使して大雅を励まし、なんとかやる気にさせ、そしてまた見舞いに来るからと病室を後にした。
晃兎が待っているだろう。
家に帰らなくては。
大雅のことをずっとずっと気にしていた。
きっと大雅の目覚めを一番に待っていたのは晃兎だ。
うなじの噛み跡が消えた奇跡の話をしなくては。
そして一緒に大雅の幸せを見守ろう。
◇◆◇
大雅が目覚めてから2年が経った。
あれから順調にリハビリを続けた大雅は、そろそろ経過観察の通院も終わる。
リハビリを始めて数か月した頃、俺は大雅からこんな話を聞いた。
「僕、最近気になる人がいるんだ。アルファじゃなくてベータなんだけどね」
なんと恋の相談だった。
相手は理学療法士で、大雅のリハビリをずっと担当している人だという。
それから何度か、俺は大雅の相談に乗った。
俺と会っているときに、大雅はふと俺との記憶を思い出すことがある。
うなじの傷が復活するかと心配したが、その気配はなかった。
「僕ね、ずっと寂しかったみたい。だって運命の番なのに、ずっと家で独りぼっちでさ。だから寂しさを埋めるために、お金をつかったんだ。それが僕に与えられたものだったから」
やっぱり当時の俺は接し方を間違っていた。
晃兎に対しても大雅に対しても、罪悪感があった。
体の欲に従って大雅を抱き、知らず知らず心は晃兎を求めていた。
そんな歪な俺のせいで、ふたりは犠牲者になった。
「だけどね、今は違うんだ。ねだるんじゃなくて、願うんだ。その人の一日が幸せでありますようにって。それが愛なんでしょ?」
大雅が嬉しそうに報告してくれる。
俺は目頭が熱くなりながら、そうだと答える。
「それは愛だ。間違いない」
大雅と理学療法士は、それからお付き合いをするようになって、順調に愛を育んでいった。
そして今、大雅は俺から巣立とうとしている。
「あの人と一緒に暮らすことにする。これまで僕をずっと支えてくれて、ありがとう。病院の近くのマンションとか、送迎の車とか、リハビリと介護の費用とか、たくさんお金を使わせちゃったよね?」
「俺にはそれくらいしか出来ないから。大雅が幸せなら、それでいいんだ」
「うん、幸せだよ! とっても!」
精神的に幼く、快楽に従順だった大雅には本能しかなくて、そこには人としての気持ちが希薄だった。
求めて貪り、消費するような愛がないわけではないけれど、それでは大雅は幸せになれなかった。
そこから一歩踏み出して、人との関係性を築き直した大雅は、温かい心をもった理学療法士に導かれ、恋をして成長した。
「門出を祝わせてくれ。ふたりの新居が決まったら、連絡してほしい」
「分かったよ! 晃兎さんにもよろしくね!」
そうして、俺は大雅を見送った。
これから大雅を支えるのは、俺ではない。
◇◆◇
「やっと竹本さんと同棲するんだね」
俺は晃兎に大雅の門出の話をした。
竹本さんというのが、大雅の恋した理学療法士の名前だ。
晃兎は、大雅と理学療法士の恋バナを、それは嬉しそうに聞いていた。
実は晃兎自身も、何度か大雅の見舞いに行っている。
大雅と晃兎は、殺そうとした側と殺されそうになった側だ。
俺は心配したが、それは全くの杞憂だった。
「大雅くんは真っすぐないい子だよ。むしろ純粋すぎて……そこが心配だ」
大雅に初めて会った晃兎は、そう言っていた。
純粋な分、本能に引きずられたのかもしれないと。
俺はずっと考えていたことを晃兎に打ち明ける。
「晃兎や大雅のことを通じて、俺はオメガの境遇について考えるようになった。運命の番を見つけたアルファに捨てられるオメガが多くいることも、知識としては知っていたが、自分がその当事者になってみて、改めてその残酷さが身に染みた。俺は、その仕組みを何とかできないかと思っている」
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