14 / 32
14話 自虐オジサン
しおりを挟む
「以前も、そんなことを聞いていたね。あの雨の日だったか。……その答えは、おそらく僕の側にあると思う」
ディミトリスも、ワイングラスを手に取った。
細長いステムを持ったまま、まだ飲もうとしないディミトリスは、エーヴァの茶色の瞳を見つめ、ゆっくりと話し出す。
「僕は、運命の番しか愛さないという、父の教えを守っていた。そのせいで、女性に対して、とても消極的に育ってしまったんだ。言い方が曖昧かな? つまり……欲情しないんだ。常日頃から、女性は護るべき存在だと思っているから、たまに発情期が訪れても、これまでに抱きたいと思ったことがない」
そこで喉を潤すように、くいっとグラスを傾け、ワインを口に含んだディミトリス。
反らされたことで露わになった喉仏に、知らずエーヴァはドキリとした。
「エーヴァは今、発情期ではないよね? 運命の番が狂ってしまうのは、おそらくどちらも発情期だった場合ではないかと、僕は考えている。エーヴァの恋人のオオカミ獣人の発情期は、いつも今くらいじゃなかった?」
そうだ、ラーシュの発情期はいつも晩冬で、晩夏が発情期のエーヴァとは季節が違った。
ハッとしたようなエーヴァの顔を見て、ディミトリスは頷く。
「運命の番がウサギ獣人だったなら、間違いなくオオカミ獣人の彼は、フェロモンに引きずられて発情期に入ってしまったはずだ。相手は年中発情期のようなものだから、狂う期間も長いだろう」
エーヴァの脳裏に、激しく求め合っていた二人の姿が浮かぶ。
子種を欲しがっていたウサギ獣人と、その彼女を穿っていたラーシュ。
運命の番からは、強い子が生まれる。
それは獣の本能として、どうしても引きずられてしまう魅力的なファクターなのだ。
曇っていくエーヴァの表情に、ディミトリスは慌てて付け加える。
「ちなみに僕は、数年前に発情期が来て以降、すっかり大人しいんだ。寄る年波のせいかもしれない。だから、エーヴァは安全だよ」
エーヴァはきょとんとディミトリスを見て、噴き出した。
「ディミーさん、そんなに老けてないじゃないですか。おいくつなんですか?」
「実は、今年で40歳なんだ。エーヴァに愛を囁きたいけど、ちょっとオジサンだよね?」
ディミトリスは困ったように眉根を寄せて、顎の髭を触る。
たしかにエーヴァとは13歳も離れている。
「まさかこの年で、運命の番に出会うとは、思ってもみなかったよ。しかも、こんなに心惹かれてしまうなんて。だけど、むしろオジサンで良かったのかもしれないね。がっついたところを見せて、エーヴァに嫌われたくないから」
本心からそう思っているのだろう、ディミトリスは片手で顔を隠して恥ずかしそうにした。
「私が発情期になったら、どうなるんですか?」
そんなディミトリスに、エーヴァが爆弾を落とす。
「え? それは……」
途端にしどろもどろになるディミトリス。
ディミトリス的には、それでも大丈夫だよと安心させたいのかもしれないが、そうとも限らないのではないかという葛藤がある。
なにしろ発情期を迎えた運命の番と一緒にいる場面なんて、初めての経験だ。
いくら四十路とはいえ、発情期のエーヴァのフェロモンに参ってしまわないとは言えない。
オロオロしているディミトリスを見て、エーヴァは自分がとんでもない質問をしたことに気づいた。
「いえ、その、忘れてください。私ったら、なんてことを……」
「エーヴァ、君が嫌でなければ、僕とのことを真剣に考えてくれないかな。僕はエーヴァを愛しく思っているよ。運命の番だってこともあるけれど、君の強くてしなやかな精神に、とても魅了されているんだ。僕にとって女性とは護るべき存在だったけれど、エーヴァは僕にただで護られてくれない。そういうところ、大好きだよ」
ディミトリスが手を伸ばし、エーヴァの右手に触れた。
優しく持ち上げると、そこにハンドキスを落とす。
指先に顎髭が当たって、それが意外と柔らかいなとエーヴァは思った。
「エーヴァの笑った顔を、もっと見たい」
緑色をしたディミトリスの流し目をまともに喰らってしまい、エーヴァは赤面した。
年下のラーシュしか男を知らないエーヴァにとって、ディミトリスのまとう熟れた色気は毒だった。
「エーヴァの心が回復して、僕を視野に入れてくれるだけで、幸せだから。エーヴァに発情期が来て、そのときに僕を受け入れる気がないのなら、発情期が終わるまで雲隠れしているよ。僕は不動産屋だからね、別荘をあちこちに持っているんだ」
エーヴァを怖がらせないように、ディミトリスは手を放して笑ってみせた。
「だからエーヴァはここにいて。僕はそれだけで満足だよ」
ディミトリスも、マリトも、住処を失ったエーヴァに居場所をくれた。
そして、独りぼっちになったエーヴァの存在を、求めてくれた。
この世から弾き出されたと感じたあの夜の痛みは、この一か月の間にかなり和らいでいた。
「皆さん、優しすぎます」
エーヴァは嬉しくて、一粒だけ涙をこぼした。
◇◆◇
それからしばらくして、ロマナが依存症治療のために入院することが決まった。
入院先は、熱を出したエーヴァを診察してくれた、フラミンゴ獣人の医者のいる病院だ。
闘病期間がどれだけの長さになるか分からないが、ロマナはやる気に満ちていた。
玄関先まで見送りに来たニコラが、「お見舞いにいくから、いい子にしているのよ」と声をかけている。
ロータリーに用意された白い車のトランクに、ディミトリスがロマナの荷物を積んでやる。
マリトが運転席に乗り込み、ロマナは助手席に座った。
「完治したら、一緒に買い物に行きましょうよ。私がロマナに似合う服を選んであげるわ」
エーヴァとの買い物で、すっかり味を占めたマリトが、ロマナを誘っていた。
「マリトさんの選ぶ服って、すごそうですね」
そう言って笑うロマナは、何かを吹っ切ったように明るかった。
ブオンとエンジン音をさせて、マリトが車を出発させる。
エーヴァは二人に向かって手を振った。
治療が終われば帰ってくると分かっているが、別れはいつもさみしいものだ。
エーヴァは、遠ざかる車が角を曲がるまで、ロータリーから見送った。
車が見えなくなってしまうと、ディミトリスはニコラに声をかける。
「ニコラは、ロマナが依存症だって、よく分かったね。ベンジャミンが感心していたよ」
ベンジャミンと言うのが、かかりつけ医のフラミンゴ獣人の名前だ。
ディミトリスは、エーヴァのために説明を加える。
「まだ依存症という病気を、知らない人が多いんだって。もちろん僕もそうだった」
「私も初めて聞いた病名でした。ニコラさん、依存症とは何かに依存してしまう病気なんですか?」
「私のいた娼館は、薬物依存症の娼婦ばかりだったので、たまたま知っていたんです。現実のつらさから逃げたくて、薬に手を出して――体を壊す娼婦をたくさん見ました。彼女たちは、止めたいと思っていても止められなくて、苦しんでいました。それが、お酒を呷るロマナさんの姿と、重なったんです」
ニコラはそこで溜め息をついた。
娼館にいた頃を、思い出したのかもしれない。
「依存症にかかってしまうと、自分の力だけではその地獄から抜け出せません。あまりの絶望に、自殺を選ぶ娼婦もいました。ロマナさんがそうなる前に、治療する意志を持ってくれて、本当に良かったです」
「ロマナをそこまで導いたのはニコラだ。僕は何も知らず、ロマナが望むとおりにしてあげればいいと、漠然としか考えていなかった。反省しているよ」
「ええ、ディミトリスさまは、しっかり反省してください。エーヴァさんを見て分かったと思いますが、女性というのは弱いばかりではないのです。女性の強さを信じて支援することが、ディミトリスさまには大切だと思います。これからは、甘やかすのは恋人だけにしたほうがいいですよ」
ニコラは最後にちくりと大きな針を刺すと、一足先に玄関へと向かった。
誰彼構わず妻にするな、望まれるままに抱くな、と言いたかったのだろう。
ディミトリスは気まずくて、隣にいるエーヴァがどんな顔をしているのか、見ることが出来なかった。
ディミトリスも、ワイングラスを手に取った。
細長いステムを持ったまま、まだ飲もうとしないディミトリスは、エーヴァの茶色の瞳を見つめ、ゆっくりと話し出す。
「僕は、運命の番しか愛さないという、父の教えを守っていた。そのせいで、女性に対して、とても消極的に育ってしまったんだ。言い方が曖昧かな? つまり……欲情しないんだ。常日頃から、女性は護るべき存在だと思っているから、たまに発情期が訪れても、これまでに抱きたいと思ったことがない」
そこで喉を潤すように、くいっとグラスを傾け、ワインを口に含んだディミトリス。
反らされたことで露わになった喉仏に、知らずエーヴァはドキリとした。
「エーヴァは今、発情期ではないよね? 運命の番が狂ってしまうのは、おそらくどちらも発情期だった場合ではないかと、僕は考えている。エーヴァの恋人のオオカミ獣人の発情期は、いつも今くらいじゃなかった?」
そうだ、ラーシュの発情期はいつも晩冬で、晩夏が発情期のエーヴァとは季節が違った。
ハッとしたようなエーヴァの顔を見て、ディミトリスは頷く。
「運命の番がウサギ獣人だったなら、間違いなくオオカミ獣人の彼は、フェロモンに引きずられて発情期に入ってしまったはずだ。相手は年中発情期のようなものだから、狂う期間も長いだろう」
エーヴァの脳裏に、激しく求め合っていた二人の姿が浮かぶ。
子種を欲しがっていたウサギ獣人と、その彼女を穿っていたラーシュ。
運命の番からは、強い子が生まれる。
それは獣の本能として、どうしても引きずられてしまう魅力的なファクターなのだ。
曇っていくエーヴァの表情に、ディミトリスは慌てて付け加える。
「ちなみに僕は、数年前に発情期が来て以降、すっかり大人しいんだ。寄る年波のせいかもしれない。だから、エーヴァは安全だよ」
エーヴァはきょとんとディミトリスを見て、噴き出した。
「ディミーさん、そんなに老けてないじゃないですか。おいくつなんですか?」
「実は、今年で40歳なんだ。エーヴァに愛を囁きたいけど、ちょっとオジサンだよね?」
ディミトリスは困ったように眉根を寄せて、顎の髭を触る。
たしかにエーヴァとは13歳も離れている。
「まさかこの年で、運命の番に出会うとは、思ってもみなかったよ。しかも、こんなに心惹かれてしまうなんて。だけど、むしろオジサンで良かったのかもしれないね。がっついたところを見せて、エーヴァに嫌われたくないから」
本心からそう思っているのだろう、ディミトリスは片手で顔を隠して恥ずかしそうにした。
「私が発情期になったら、どうなるんですか?」
そんなディミトリスに、エーヴァが爆弾を落とす。
「え? それは……」
途端にしどろもどろになるディミトリス。
ディミトリス的には、それでも大丈夫だよと安心させたいのかもしれないが、そうとも限らないのではないかという葛藤がある。
なにしろ発情期を迎えた運命の番と一緒にいる場面なんて、初めての経験だ。
いくら四十路とはいえ、発情期のエーヴァのフェロモンに参ってしまわないとは言えない。
オロオロしているディミトリスを見て、エーヴァは自分がとんでもない質問をしたことに気づいた。
「いえ、その、忘れてください。私ったら、なんてことを……」
「エーヴァ、君が嫌でなければ、僕とのことを真剣に考えてくれないかな。僕はエーヴァを愛しく思っているよ。運命の番だってこともあるけれど、君の強くてしなやかな精神に、とても魅了されているんだ。僕にとって女性とは護るべき存在だったけれど、エーヴァは僕にただで護られてくれない。そういうところ、大好きだよ」
ディミトリスが手を伸ばし、エーヴァの右手に触れた。
優しく持ち上げると、そこにハンドキスを落とす。
指先に顎髭が当たって、それが意外と柔らかいなとエーヴァは思った。
「エーヴァの笑った顔を、もっと見たい」
緑色をしたディミトリスの流し目をまともに喰らってしまい、エーヴァは赤面した。
年下のラーシュしか男を知らないエーヴァにとって、ディミトリスのまとう熟れた色気は毒だった。
「エーヴァの心が回復して、僕を視野に入れてくれるだけで、幸せだから。エーヴァに発情期が来て、そのときに僕を受け入れる気がないのなら、発情期が終わるまで雲隠れしているよ。僕は不動産屋だからね、別荘をあちこちに持っているんだ」
エーヴァを怖がらせないように、ディミトリスは手を放して笑ってみせた。
「だからエーヴァはここにいて。僕はそれだけで満足だよ」
ディミトリスも、マリトも、住処を失ったエーヴァに居場所をくれた。
そして、独りぼっちになったエーヴァの存在を、求めてくれた。
この世から弾き出されたと感じたあの夜の痛みは、この一か月の間にかなり和らいでいた。
「皆さん、優しすぎます」
エーヴァは嬉しくて、一粒だけ涙をこぼした。
◇◆◇
それからしばらくして、ロマナが依存症治療のために入院することが決まった。
入院先は、熱を出したエーヴァを診察してくれた、フラミンゴ獣人の医者のいる病院だ。
闘病期間がどれだけの長さになるか分からないが、ロマナはやる気に満ちていた。
玄関先まで見送りに来たニコラが、「お見舞いにいくから、いい子にしているのよ」と声をかけている。
ロータリーに用意された白い車のトランクに、ディミトリスがロマナの荷物を積んでやる。
マリトが運転席に乗り込み、ロマナは助手席に座った。
「完治したら、一緒に買い物に行きましょうよ。私がロマナに似合う服を選んであげるわ」
エーヴァとの買い物で、すっかり味を占めたマリトが、ロマナを誘っていた。
「マリトさんの選ぶ服って、すごそうですね」
そう言って笑うロマナは、何かを吹っ切ったように明るかった。
ブオンとエンジン音をさせて、マリトが車を出発させる。
エーヴァは二人に向かって手を振った。
治療が終われば帰ってくると分かっているが、別れはいつもさみしいものだ。
エーヴァは、遠ざかる車が角を曲がるまで、ロータリーから見送った。
車が見えなくなってしまうと、ディミトリスはニコラに声をかける。
「ニコラは、ロマナが依存症だって、よく分かったね。ベンジャミンが感心していたよ」
ベンジャミンと言うのが、かかりつけ医のフラミンゴ獣人の名前だ。
ディミトリスは、エーヴァのために説明を加える。
「まだ依存症という病気を、知らない人が多いんだって。もちろん僕もそうだった」
「私も初めて聞いた病名でした。ニコラさん、依存症とは何かに依存してしまう病気なんですか?」
「私のいた娼館は、薬物依存症の娼婦ばかりだったので、たまたま知っていたんです。現実のつらさから逃げたくて、薬に手を出して――体を壊す娼婦をたくさん見ました。彼女たちは、止めたいと思っていても止められなくて、苦しんでいました。それが、お酒を呷るロマナさんの姿と、重なったんです」
ニコラはそこで溜め息をついた。
娼館にいた頃を、思い出したのかもしれない。
「依存症にかかってしまうと、自分の力だけではその地獄から抜け出せません。あまりの絶望に、自殺を選ぶ娼婦もいました。ロマナさんがそうなる前に、治療する意志を持ってくれて、本当に良かったです」
「ロマナをそこまで導いたのはニコラだ。僕は何も知らず、ロマナが望むとおりにしてあげればいいと、漠然としか考えていなかった。反省しているよ」
「ええ、ディミトリスさまは、しっかり反省してください。エーヴァさんを見て分かったと思いますが、女性というのは弱いばかりではないのです。女性の強さを信じて支援することが、ディミトリスさまには大切だと思います。これからは、甘やかすのは恋人だけにしたほうがいいですよ」
ニコラは最後にちくりと大きな針を刺すと、一足先に玄関へと向かった。
誰彼構わず妻にするな、望まれるままに抱くな、と言いたかったのだろう。
ディミトリスは気まずくて、隣にいるエーヴァがどんな顔をしているのか、見ることが出来なかった。
15
お気に入りに追加
1,465
あなたにおすすめの小説
オオカミの旦那様、もう一度抱いていただけませんか
梅乃なごみ
恋愛
犬族(オオカミ)の第二王子・グレッグと結婚し3年。
猫族のメアリーは可愛い息子を出産した際に獣人から《ヒト》となった。
耳と尻尾以外がなくなって以来、夫はメアリーに触れず、結婚前と同様キス止まりに。
募った想いを胸にひとりでシていたメアリーの元に現れたのは、遠征中で帰ってくるはずのない夫で……!?
《婚前レスの王子に真実の姿をさらけ出す薬を飲ませたら――オオカミだったんですか?》の番外編です。
この話単体でも読めます。
ひたすららぶらぶいちゃいちゃえっちする話。9割えっちしてます。
全8話の完結投稿です。
仲間を庇って半年間ダンジョン深層を彷徨った俺。仲間に裏切られて婚約破棄&パーティー追放&市民権剥奪されたけど婚約者の妹だけは優しかった。
蒼井星空
恋愛
俺はこの街のトップ冒険者パーティーのリーダーだ。
ダンジョン探索は文字通り生死をかけた戦いだ。今日も俺たちは準備万端で挑む。しかし仲間のシーフがやらかしやがった。罠解除はお前の役割だろ?なんで踏み抜くんだよ。当然俺はリーダーとしてそのシーフを庇った結果、深層へと落ちてしまった。
そこからは地獄の日々だった。襲い来る超強力なモンスター。飢餓と毒との戦い。どこに進めばいいのかも分からない中で死に物狂いで戦い続け、ようやく帰っていた。
そこで待っていたのは、恋人とシーフの裏切りだった。ふざけんなよ?なんで俺が罠にかかって仲間を危険に晒したことになってんだ!?
街から出て行けだと?言われなくてもこっちから願い下げだよ!
と思ったんだが、元恋人の妹だけは慰めてくれた。
あのあと、元仲間たちはダンジョンを放置したせいでスタンピードが起こって街もパーティも大変らしい。ざまぁ!!!!
と思ってたら、妹ちゃんがピンチ……。
当然助けるぜ?
深層を生き抜いた俺の力を見せてやるぜ!
王太子さま、側室さまがご懐妊です
家紋武範
恋愛
王太子の第二夫人が子どもを宿した。
愛する彼女を妃としたい王太子。
本妻である第一夫人は政略結婚の醜女。
そして国を奪い女王として君臨するとの噂もある。
あやしき第一夫人をどうにかして廃したいのであった。
戦争から帰ってきたら、俺の婚約者が別の奴と結婚するってよ。
隣のカキ
ファンタジー
国家存亡の危機を救った英雄レイベルト。彼は幼馴染のエイミーと婚約していた。
婚約者を想い、幾つもの死線をくぐり抜けた英雄は戦後、結婚の約束を果たす為に生まれ故郷の街へと戻る。
しかし、戦争で負った傷も癒え切らぬままに故郷へと戻った彼は、信じられない光景を目の当たりにするのだった……
ずっと君のこと ──妻の不倫
家紋武範
大衆娯楽
鷹也は妻の彩を愛していた。彼女と一人娘を守るために休日すら出勤して働いた。
余りにも働き過ぎたために会社より長期休暇をもらえることになり、久しぶりの家族団らんを味わおうとするが、そこは非常に味気ないものとなっていた。
しかし、奮起して彩や娘の鈴の歓心を買い、ようやくもとの居場所を確保したと思った束の間。
医師からの検査の結果が「性感染症」。
鷹也には全く身に覚えがなかった。
※1話は約1000文字と少なめです。
※111話、約10万文字で完結します。
【R18】寝取られ願望がある旦那様のご要望で、年下の美しい国王陛下に抱かれることになった夜。
yori
恋愛
「お願いだよ、ミア。私のために、他の男に抱かれてきておくれ」
侯爵夫人であるミア・ウィルソンが、旦那様にお願いされて、年下の美しい国王陛下と閨を過ごすことに。
そうしたら、国王陛下に指示されて、色んな事に目覚めてしまうそんなお話。
※完結済み作品「転生先のハレンチな世界で閨授業を受けて性感帯を増やしていかなければいけなくなった件」の数年後、ルーク王国が舞台。ですが、登場人物とか出てこないので、読まなくても全然大丈夫です。
※終始えっちしています。何でも許せる方のみ読んでください……!
【R18】殿下!そこは舐めてイイところじゃありません! 〜悪役令嬢に転生したけど元潔癖症の王子に溺愛されてます〜
茅野ガク
恋愛
予想外に起きたイベントでなんとか王太子を救おうとしたら、彼に執着されることになった悪役令嬢の話。
☆他サイトにも投稿しています
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる