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11話 一人より二人
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まだ所々に水たまりが残る歩道を、エーヴァはマリトの案内で歩く。
ディミトリスの家というのが、いつも表通りから見える大きな屋敷だったことが、エーヴァを驚かせた。
「表通りを歩くたびに、あの大きな屋敷には、どんな人が住んでいるんだろうと思っていました」
「この表通りには、ディミーの持ちビルがたくさんあるの。それが見える位置にあったから、あの屋敷を買ったのよ。かれこれ10年になるかしらね、ここで暮らすようになって」
「じゃあ、6年前に田舎から私が街に出てきたときには、もうマリトさんたちがあの屋敷に住んでいたんですね」
他愛もないことを話しながら、ゆっくりと坂道を下る。
ほんの数分で表通りに出てしまい、あまりの立地の良さにエーヴァは驚く。
「バス停はあそこよ。小学校方面のバスも来るわ」
指差されたのは、ロータリーもある大きなバス停だ。
何台ものバスが並び、今も客を待っていた。
便の本数も多そうで、一本逃すと遅刻確定な以前の小さなバス停とは、風格からして違った。
「すごく、利便性がいいですね」
「そうでしょう? 次は銀行に行きましょうか。百貨店の中に、支店が入っているのよ」
「実はあまり、百貨店には行ったことがないんです。なんだか気遅れして」
「今日のエーヴァさんなら大丈夫なんじゃない? どこかのお嬢さまみたいだもの」
マリトが言うように、今日のエーヴァの装いはお嬢さま風だった。
エーヴァにあてがわれた客室のクローゼットには、レースが美しいワンピースが何着も用意されていて、そこからマリトがこれと選んだ赤紫色のふんわりした膝丈のワンピースを着ている。
このワンピースを差し出されたときには、これまでエーヴァが着たことのない色だったので、腕を通すまでに勇気がいった。
外套は、まだ昼の陽気が暖かく、ラメ入りの短いケープをマリトに貸してもらった。
驚くことに靴まで各種サイズが揃えてあり、エーヴァはまだ半分しか乾いていなかった通勤用のヒールを履かずに済んだ。
そんなお嬢さま風エーヴァの隣にいるマリトは、黒色と金色を多用したゴージャスな貴婦人風タイトワンピースで、道行く人々の目を引いていた。
ディミトリスには目立つからついてくるなと言っていたマリトだったが、完全に一人で目立っている。
そのことがまた、エーヴァにはおかしくて、笑いがこぼれた。
「銀行はここよ。私は向かいの店を見ているから、終わったら合流しましょう」
「分かりました、ありがとうございます」
エーヴァのプライベートには踏み込み過ぎない、マリトの気遣いはこんなところにもあふれている。
エーヴァは銀行の窓口に向かうと身分証を提示して、預かり証の再発行手続きをした。
預かり証がないと、お金を銀行から下ろせない。
書類の必要事項にペンを走らせながら、再発行事由の中の『紛失』に丸を付けた。
本当は、アパートのベッド脇にあるテーブルの引き出しに、ラーシュの貯金と一緒に保管してある。
ラーシュは銀行へ預けるのを面倒くさがって、クッキー缶のなかにお金を貯めていた。
まるで小さな子どものようだと笑いあったのは、もうかなり昔のことだ。
手続きを終え、エーヴァはラーシュと暮らす新居のために貯めた敷金を、すべて下ろした。
もうこの使い道はないと、分かっているから。
「マリトさん、お待たせしました」
「早かったわね。見て、このブラウス、絶対にエーヴァさんに似合うわよ。通勤着を買うと言っていたでしょう? これも候補にどうかしら?」
身ひとつでアパートを飛び出したエーヴァが、一番先に用意しなくてはいけないのが通勤着だった。
あの夜に着ていた一着はあるが、出来ることならエーヴァはそれを捨ててしまいたかった。
この世のすべてが真っ黒に塗りつぶされてしまったような夜を、思い出したくないから。
マリトからは、クローゼットにある服は自由に着ていいと言われていたが、どれもエーヴァには華やかに思えて、通勤着にはもう少し落ち着いた服がいいと考えていた。
それなのにマリトが提案してくるブラウスに、たっぷりのリボンがついているから、エーヴァは噴き出さずにはいられなかった。
「マリトさん、それじゃクローゼットにある服と、変わらないじゃないですか」
「そう? 小学校の先生はリボンも駄目なの? 難しいわねえ」
マリトが眉を寄せて、真剣に悩んでいるのが分かって、エーヴァは心が温かくなった。
つらいとき、誰かが一緒にいてくれるだけで、こんなにも気持ちが落ち着く。
泣いて泣いて泣いて、暗がりに足を向けたあの夜のエーヴァからは、考えられない今だった。
こっちはどう? と聞いてくるマリトと一緒に、エーヴァは数着の通勤着とバッグとコートと靴と傘を新調した。
横からあれこれ口を出してくるマリトのおかげで、いつもよりも色ものと柄ものが多くなったそれらを、エーヴァは大事に抱えて歩く。
「配達してもらえばよかったのに、重たいでしょ? これなら、運転手のディミーがいてもよかったわねえ?」
そう言って、マリトがエーヴァの荷物を半分持ってくれる。
表通りをぶらぶらと歩きながら、あっちが商店街、こっちが市場と、マリトの案内は続く。
「今日はとても楽しいわ。またエーヴァさんと一緒に、買い物をしたいわ」
「私もです。花柄の傘なんて、初めて買いました。ずっとこういうのは、似合わないと思っていたから」
「花柄も色々よ。エーヴァさんには小花柄より、パッと目を引く大胆な花柄のほうがいいわよ。髪の色と眼の色が優しいから、持ち物の色や柄でメリハリをつけるのよ」
そう言えばマリトの髪の色はオークルで大人しめだが、そう感じさせないのは黒く潤んだ瞳を囲む銀色のシャドーや、こってりと艶のある緋色のルージュのおかげだろう。
「ニコラはファッションに関心がないし、ロマナはディミーとしか買い物に行かないし、こんなにおしゃべりしながら買い物するのが楽しいって、初めて知ったわ」
マリトはご機嫌だ。
エーヴァは初めて聞いた名前だが、ニコラとロマナというのが、ディミトリスの妻たちなのだろう。
ディミトリスに多数の妻がいると知っても、エーヴァは特に驚きはしなかった。
貧しい女性の多い田舎町では、裕福な男性が複数の妻を囲っているのをよく見かけるからだ。
むしろ街で生まれ育った人のほうが、多妻であることに忌避感があるだろう。
「ねえ、エーヴァさん。こう考えてみない? あの家は、私とルームシェアしているのよ。家賃と光熱費と食費を折半して、二人暮らしをしているの。好きなときにお互いの部屋を行き来して、週末の夜には談話室でワインを開けるのもいいわね。一緒にこうして買い物へ行くのも、時々ディミーっていう大家が訪ねて来るのも、賑やかで悪くないと思わない? そうそう、今ならロマナとニコラっていう、隣人もついてくるわ」
いい考えだと言わんばかりに、マリトがエーヴァを勧誘する。
エーヴァだって、こんなに仲良くなれたマリトと離れるのは、寂しい。
先ほど、一人でいるよりも二人でいることの効果を、身をもって学んだばかりだ。
ただの居候ではなく費用を払うルームシェアなら、肩身が狭い今より、気兼ねしなくていい。
どうしようかな――そう思っていると、道路を走る車から、プップッと軽快なクラクションを鳴らされた。
何事だろうと二人で振り返ると、そこには陽光をはじくシルバーの車体と、運転席から手を振るディミトリスの姿があった。
「やっと見つけた。そろそろ帰ってくる頃だと思って、迎えに来たんだ。お嬢さんたち、後部座席へどうぞ」
ディミトリスはエーヴァの荷物をトランクに積み込み、後部座席のドアを開けて二人を誘う。
二人が座ったことを確認したら静かにドアを閉め、ディミトリスは運転席に戻った。
「いい買い物は出来たかい? 足りないものがあれば、いつでも言って欲しい」
丸い耳をピクピクさせて、ディミトリスが言う。
そんな様子に警戒心を解かれ、エーヴァはマリトから提案された、ルームシェアの話を持ち出すのだった。
ディミトリスの家というのが、いつも表通りから見える大きな屋敷だったことが、エーヴァを驚かせた。
「表通りを歩くたびに、あの大きな屋敷には、どんな人が住んでいるんだろうと思っていました」
「この表通りには、ディミーの持ちビルがたくさんあるの。それが見える位置にあったから、あの屋敷を買ったのよ。かれこれ10年になるかしらね、ここで暮らすようになって」
「じゃあ、6年前に田舎から私が街に出てきたときには、もうマリトさんたちがあの屋敷に住んでいたんですね」
他愛もないことを話しながら、ゆっくりと坂道を下る。
ほんの数分で表通りに出てしまい、あまりの立地の良さにエーヴァは驚く。
「バス停はあそこよ。小学校方面のバスも来るわ」
指差されたのは、ロータリーもある大きなバス停だ。
何台ものバスが並び、今も客を待っていた。
便の本数も多そうで、一本逃すと遅刻確定な以前の小さなバス停とは、風格からして違った。
「すごく、利便性がいいですね」
「そうでしょう? 次は銀行に行きましょうか。百貨店の中に、支店が入っているのよ」
「実はあまり、百貨店には行ったことがないんです。なんだか気遅れして」
「今日のエーヴァさんなら大丈夫なんじゃない? どこかのお嬢さまみたいだもの」
マリトが言うように、今日のエーヴァの装いはお嬢さま風だった。
エーヴァにあてがわれた客室のクローゼットには、レースが美しいワンピースが何着も用意されていて、そこからマリトがこれと選んだ赤紫色のふんわりした膝丈のワンピースを着ている。
このワンピースを差し出されたときには、これまでエーヴァが着たことのない色だったので、腕を通すまでに勇気がいった。
外套は、まだ昼の陽気が暖かく、ラメ入りの短いケープをマリトに貸してもらった。
驚くことに靴まで各種サイズが揃えてあり、エーヴァはまだ半分しか乾いていなかった通勤用のヒールを履かずに済んだ。
そんなお嬢さま風エーヴァの隣にいるマリトは、黒色と金色を多用したゴージャスな貴婦人風タイトワンピースで、道行く人々の目を引いていた。
ディミトリスには目立つからついてくるなと言っていたマリトだったが、完全に一人で目立っている。
そのことがまた、エーヴァにはおかしくて、笑いがこぼれた。
「銀行はここよ。私は向かいの店を見ているから、終わったら合流しましょう」
「分かりました、ありがとうございます」
エーヴァのプライベートには踏み込み過ぎない、マリトの気遣いはこんなところにもあふれている。
エーヴァは銀行の窓口に向かうと身分証を提示して、預かり証の再発行手続きをした。
預かり証がないと、お金を銀行から下ろせない。
書類の必要事項にペンを走らせながら、再発行事由の中の『紛失』に丸を付けた。
本当は、アパートのベッド脇にあるテーブルの引き出しに、ラーシュの貯金と一緒に保管してある。
ラーシュは銀行へ預けるのを面倒くさがって、クッキー缶のなかにお金を貯めていた。
まるで小さな子どものようだと笑いあったのは、もうかなり昔のことだ。
手続きを終え、エーヴァはラーシュと暮らす新居のために貯めた敷金を、すべて下ろした。
もうこの使い道はないと、分かっているから。
「マリトさん、お待たせしました」
「早かったわね。見て、このブラウス、絶対にエーヴァさんに似合うわよ。通勤着を買うと言っていたでしょう? これも候補にどうかしら?」
身ひとつでアパートを飛び出したエーヴァが、一番先に用意しなくてはいけないのが通勤着だった。
あの夜に着ていた一着はあるが、出来ることならエーヴァはそれを捨ててしまいたかった。
この世のすべてが真っ黒に塗りつぶされてしまったような夜を、思い出したくないから。
マリトからは、クローゼットにある服は自由に着ていいと言われていたが、どれもエーヴァには華やかに思えて、通勤着にはもう少し落ち着いた服がいいと考えていた。
それなのにマリトが提案してくるブラウスに、たっぷりのリボンがついているから、エーヴァは噴き出さずにはいられなかった。
「マリトさん、それじゃクローゼットにある服と、変わらないじゃないですか」
「そう? 小学校の先生はリボンも駄目なの? 難しいわねえ」
マリトが眉を寄せて、真剣に悩んでいるのが分かって、エーヴァは心が温かくなった。
つらいとき、誰かが一緒にいてくれるだけで、こんなにも気持ちが落ち着く。
泣いて泣いて泣いて、暗がりに足を向けたあの夜のエーヴァからは、考えられない今だった。
こっちはどう? と聞いてくるマリトと一緒に、エーヴァは数着の通勤着とバッグとコートと靴と傘を新調した。
横からあれこれ口を出してくるマリトのおかげで、いつもよりも色ものと柄ものが多くなったそれらを、エーヴァは大事に抱えて歩く。
「配達してもらえばよかったのに、重たいでしょ? これなら、運転手のディミーがいてもよかったわねえ?」
そう言って、マリトがエーヴァの荷物を半分持ってくれる。
表通りをぶらぶらと歩きながら、あっちが商店街、こっちが市場と、マリトの案内は続く。
「今日はとても楽しいわ。またエーヴァさんと一緒に、買い物をしたいわ」
「私もです。花柄の傘なんて、初めて買いました。ずっとこういうのは、似合わないと思っていたから」
「花柄も色々よ。エーヴァさんには小花柄より、パッと目を引く大胆な花柄のほうがいいわよ。髪の色と眼の色が優しいから、持ち物の色や柄でメリハリをつけるのよ」
そう言えばマリトの髪の色はオークルで大人しめだが、そう感じさせないのは黒く潤んだ瞳を囲む銀色のシャドーや、こってりと艶のある緋色のルージュのおかげだろう。
「ニコラはファッションに関心がないし、ロマナはディミーとしか買い物に行かないし、こんなにおしゃべりしながら買い物するのが楽しいって、初めて知ったわ」
マリトはご機嫌だ。
エーヴァは初めて聞いた名前だが、ニコラとロマナというのが、ディミトリスの妻たちなのだろう。
ディミトリスに多数の妻がいると知っても、エーヴァは特に驚きはしなかった。
貧しい女性の多い田舎町では、裕福な男性が複数の妻を囲っているのをよく見かけるからだ。
むしろ街で生まれ育った人のほうが、多妻であることに忌避感があるだろう。
「ねえ、エーヴァさん。こう考えてみない? あの家は、私とルームシェアしているのよ。家賃と光熱費と食費を折半して、二人暮らしをしているの。好きなときにお互いの部屋を行き来して、週末の夜には談話室でワインを開けるのもいいわね。一緒にこうして買い物へ行くのも、時々ディミーっていう大家が訪ねて来るのも、賑やかで悪くないと思わない? そうそう、今ならロマナとニコラっていう、隣人もついてくるわ」
いい考えだと言わんばかりに、マリトがエーヴァを勧誘する。
エーヴァだって、こんなに仲良くなれたマリトと離れるのは、寂しい。
先ほど、一人でいるよりも二人でいることの効果を、身をもって学んだばかりだ。
ただの居候ではなく費用を払うルームシェアなら、肩身が狭い今より、気兼ねしなくていい。
どうしようかな――そう思っていると、道路を走る車から、プップッと軽快なクラクションを鳴らされた。
何事だろうと二人で振り返ると、そこには陽光をはじくシルバーの車体と、運転席から手を振るディミトリスの姿があった。
「やっと見つけた。そろそろ帰ってくる頃だと思って、迎えに来たんだ。お嬢さんたち、後部座席へどうぞ」
ディミトリスはエーヴァの荷物をトランクに積み込み、後部座席のドアを開けて二人を誘う。
二人が座ったことを確認したら静かにドアを閉め、ディミトリスは運転席に戻った。
「いい買い物は出来たかい? 足りないものがあれば、いつでも言って欲しい」
丸い耳をピクピクさせて、ディミトリスが言う。
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