28 / 31
28話 それからの古都子と晴臣
しおりを挟む
その音を聞いてようやく、国王たちが会場の状況に気づいた。
「おお! よくぞ助けてくれた!」
オラヴィとエッラによって、ミカエルとソフィアとユリウスは、安全な場所まで移動していた。
ただし奪われた魔力はそのままなので、まだぐったりとしている。
ただの氷の塊に成り果てたゴーレムを見て、アンテロが舌打ちをした。
「誰だ? 僕の邪魔をしたのは?」
アンテロがまた銀の杖を振ろうとしたので、古都子は咄嗟に叫ぶ。
「杖を取り上げてください! 呪文を詠唱させてはいけません!」
あの杖と呪文の詠唱が、ゴーレムを呼び出す鍵になっているに違いない。
古都子の必死の訴えを、聞き漏らすホランティ伯爵ではなかった。
さっと左手を伸ばして、アンテロの右手から杖を抜き取ると、大きく腕を振りかぶって、アンテロの頬を思い切り引っ叩いた。
「ひぎゃ!」
情けなく、アンテロは真横に吹っ飛ぶ。
馬を駆って領地を走り回っているホランティ伯爵と、研究室にこもってばかりのアンテロでは、筋力にも体力にも差がありすぎたのだ。
「やれやれ、兄さんにも困ったものだ。騎士たちよ、捕縛してくれ。このまま身柄を王城へ連れ帰ろう。ホランティ伯爵、申し訳ないのだが、一緒に来てくれるか。……兄さんについて、相談したい」
がくりと肩を落とした国王は、列席していた保護者や、卒業予定の生徒たちに、騒動を詫びてから退場した。
国王からの呼び出しを受けたホランティ伯爵も、古都子にすまないと告げて立ち去る。
本来ならばダンスの後、首席だったソフィアが、三年生代表として卒業証書を受け取るはずだったが、魔力切れで倒れたままである。
学園長はもう、卒業式の続行は無理だと判断し、ここで閉会の言葉を述べた。
「これで終わり?」
「ん」
「なんか……めちゃくちゃだったね」
「ん」
古都子と晴臣が魔法学園に通った三年間、なんの事件もなかった年はなかった。
日本で普通の高校に通っていたら、きっと経験しないことばかりだった。
今日もびっくりさせられたが、これが異世界での風景なのだろう。
古都子も晴臣も、慣れるしかないと思った。
◇◆◇
古都子と晴臣は、卒業式が終わってから結婚した。
王都にある役所へ出向き、異世界人同士であることを伝え、婚姻の届け出をだした。
帰り道、晴臣が指輪を買った宝飾店へ行き、今度は普段から身につけられるような、シンプルな指輪を探す。
古都子も晴臣も、お揃いで買った指輪を鎖に通して、首から下げることにした。
ふたりとも仕事柄、指につけると傷がつきそうだったからだ。
「お揃いって、それだけで何だか嬉しいね」
「ん」
「ここがね、むずむずして、くすぐったいの」
そう言って胸を押さえて微笑むから、晴臣は人前にもかかわらず、古都子を思い切り抱き締めてしまう。
「古都子、可愛い」
「っ!?」
結婚してから、晴臣の古都子への愛情表現が、大っぴらになる。
これまでの晴臣とのギャップに、古都子はうろたえてしまうのだが、やがてそれにも慣れていった。
慣れさせられるほど、晴臣から愛を注がれたからだ。
入籍した次の日には、借りた部屋を見に行った。
そして寮から自分たちの荷物を運び、足りないものを買い、古都子と晴臣はふたりの新生活を始める。
古都子は四月から、あのアンテロの元で働くのかと思うと悩ましいものがあったが、自分で決めた道だ。
なるようになれ、と腹をくくった。
しかし、いざ仕事が始まり研究室へ向かうと、研究室長は別人だった。
拍子抜けした古都子は、こっそりと先輩に尋ねてみる。
「あの、研究室長ってアンテロ殿下じゃないんですか?」
「今年度から変わったんだ。君は運がいいよ。アンテロ室長はすごい人だったけど、とにかく気分屋で――」
アンテロは王城の研究室からいなくなっていた。
卒業式での事件が原因で、移動させられたのだろうか。
おそらくだが、古代遺跡のゴーレムを研究して氷のゴーレムを生みだしたり、杖や呪文でそれらを従わせたのも、アンテロの才能の賜物だろう。
隠居させるには、惜しい人材だったのではないか。
そんなことを思った古都子だったが、何の心配もいらなかった。
◇◆◇
半年ほど経って、古都子と晴臣が仕事に慣れてきた頃、それぞれお世話になった人たちへ会いに行き、結婚の報告をすることにした。
まずは王都の近くにある兵団宿舎へ赴き、兵団長ウーノを訪ねると、なぜかそこには結月がいた。
「結月先生? どうしてここに?」
「押しかけ女房ってやつよ」
目を丸くする古都子に、結月はいい笑顔を返した。
「結婚はしてないんだけどね。さあ、入ってちょうだい。もうすぐウーノも戻ってくるわ」
その言葉通り、中に招かれお茶をいただいていると、仕事を終えたウーノが帰ってきた。
「よお、坊主。兵士から近衛騎士になるなんて、大出世だ。驚かせてくれるぜ」
晴臣は、ウーノに古都子を紹介した。
そして魔法学園を卒業後に、結婚したと報告する。
ウーノは手放しで祝福してくれた。
「坊主がずっと探していた相手なんだろ? 見つかって良かったな」
「兵団長は結婚しないんですか?」
晴臣は、ウーノの隣に座っている結月について、ズバリ訊ねた。
すると思いがけず、ウーノは真剣に答え出す。
「俺は兵団長だろう? いつ死ぬか、分からん職だ。嫁をもらっておきながら、寡婦にするわけには……」
「いいって、私は結婚しなくても。こうして側にいられるだけで、幸せなんだから!」
「だが、どうせなら安全な仕事に就いている男と……」
ウーノと結月が、もめ始めた。
常日頃から、こんな感じなのだろう。
それは何度も繰り返されたやり取りのように見えた。
すると珍しく、晴臣が口を挟む。
「兵団長は俺に言いましたよね? 俺が強くなって、古都子を護ってやれって。俺も同じことを言います。兵団長が死なないくらいに強くなって、結月先生を悲しませなければいいんです」
真っすぐな晴臣の言葉に、ウーノだけでなく古都子も結月も心を突かれた。
「なんだよ……いつの間に、そんなにいい男になったんだ? 坊主、いや、ハルオミ……お前の言う通りだなあ」
ウーノは赤い髪をがしがしと搔きむしった。
そして結月に向き合う。
「悪かった。俺が弱かったんだ。将来を怖がって、お前を遠ざけようとした。今更だが……結婚してくれるか?」
感極まった結月は、声が出ないようで、必死に首を縦に振る。
そしてウーノへ抱き着いた。
そんな結月をウーノも抱き返す。
目の前でまとまったカップルに、古都子の胸も熱くなる。
ウーノを焚きつけた晴臣も、ホッとした顔つきをしていた。
「わあ、おめでとうございます、結月先生!」
自分たちの結婚を報告しに来たのに、立場が逆転してしまった。
その後、結月から、実は理科実験室での爆発は、自分の光魔法が暴発したせいだったと謝られたが、古都子と晴臣にとっては過去のこと、すでに気持ちの整理がついている件だった。
巻き添えにしてしまったと頭を下げる結月に対し、ふたりとも怒りが沸くことはなかった。
その夜は四人で、お互いを祝福し合い、美味しい食事と共に楽しい時間を過ごした。
◇◆◇
どこまでも続く田畑の風景は、古都子に郷愁を感じさせる。
「次がフィーロネン村だね」
三年前と違い、今やフィーロネン村まで、鉄道が伸びている。
車窓から景色を確認していた古都子は、次の駅で降りるよ、と晴臣に声をかけた。
イルッカおじいさんやヘルミおばあさんは、元気にしているだろうか。
魔法学園時代は、月に一度は手紙を書いていた。
「この領地を治めているのが、ホランティ伯爵なんだよ」
晴臣の中でホランティ伯爵は、アンテロに平手打ちを喰らわせた人という印象だ。
古都子は晴臣に道中で、ホランティ伯爵に大人の女性として憧れを抱いているのだという話をした。
「ずっとホランティ伯爵が独身だったのは、もしかしてアンテロ殿下が更生するのを、待ってたのかな?」
「いや、それはさすがに……」
無いだろ、と晴臣が言うタイミングで、列車は駅に着いた。
ホームに降り立つ古都子と晴臣を迎えに来ていたのは、シスコだった。
「おかえり! コトコちゃんも、旦那さんも! 荷物は荷台に載せてね」
シスコは荷馬車の御者席に座っていた。
懐かしい荷馬車に揺られ、古都子と晴臣は、村民総出で準備された歓迎会の場へと連れて行かれる。
「おお! よくぞ助けてくれた!」
オラヴィとエッラによって、ミカエルとソフィアとユリウスは、安全な場所まで移動していた。
ただし奪われた魔力はそのままなので、まだぐったりとしている。
ただの氷の塊に成り果てたゴーレムを見て、アンテロが舌打ちをした。
「誰だ? 僕の邪魔をしたのは?」
アンテロがまた銀の杖を振ろうとしたので、古都子は咄嗟に叫ぶ。
「杖を取り上げてください! 呪文を詠唱させてはいけません!」
あの杖と呪文の詠唱が、ゴーレムを呼び出す鍵になっているに違いない。
古都子の必死の訴えを、聞き漏らすホランティ伯爵ではなかった。
さっと左手を伸ばして、アンテロの右手から杖を抜き取ると、大きく腕を振りかぶって、アンテロの頬を思い切り引っ叩いた。
「ひぎゃ!」
情けなく、アンテロは真横に吹っ飛ぶ。
馬を駆って領地を走り回っているホランティ伯爵と、研究室にこもってばかりのアンテロでは、筋力にも体力にも差がありすぎたのだ。
「やれやれ、兄さんにも困ったものだ。騎士たちよ、捕縛してくれ。このまま身柄を王城へ連れ帰ろう。ホランティ伯爵、申し訳ないのだが、一緒に来てくれるか。……兄さんについて、相談したい」
がくりと肩を落とした国王は、列席していた保護者や、卒業予定の生徒たちに、騒動を詫びてから退場した。
国王からの呼び出しを受けたホランティ伯爵も、古都子にすまないと告げて立ち去る。
本来ならばダンスの後、首席だったソフィアが、三年生代表として卒業証書を受け取るはずだったが、魔力切れで倒れたままである。
学園長はもう、卒業式の続行は無理だと判断し、ここで閉会の言葉を述べた。
「これで終わり?」
「ん」
「なんか……めちゃくちゃだったね」
「ん」
古都子と晴臣が魔法学園に通った三年間、なんの事件もなかった年はなかった。
日本で普通の高校に通っていたら、きっと経験しないことばかりだった。
今日もびっくりさせられたが、これが異世界での風景なのだろう。
古都子も晴臣も、慣れるしかないと思った。
◇◆◇
古都子と晴臣は、卒業式が終わってから結婚した。
王都にある役所へ出向き、異世界人同士であることを伝え、婚姻の届け出をだした。
帰り道、晴臣が指輪を買った宝飾店へ行き、今度は普段から身につけられるような、シンプルな指輪を探す。
古都子も晴臣も、お揃いで買った指輪を鎖に通して、首から下げることにした。
ふたりとも仕事柄、指につけると傷がつきそうだったからだ。
「お揃いって、それだけで何だか嬉しいね」
「ん」
「ここがね、むずむずして、くすぐったいの」
そう言って胸を押さえて微笑むから、晴臣は人前にもかかわらず、古都子を思い切り抱き締めてしまう。
「古都子、可愛い」
「っ!?」
結婚してから、晴臣の古都子への愛情表現が、大っぴらになる。
これまでの晴臣とのギャップに、古都子はうろたえてしまうのだが、やがてそれにも慣れていった。
慣れさせられるほど、晴臣から愛を注がれたからだ。
入籍した次の日には、借りた部屋を見に行った。
そして寮から自分たちの荷物を運び、足りないものを買い、古都子と晴臣はふたりの新生活を始める。
古都子は四月から、あのアンテロの元で働くのかと思うと悩ましいものがあったが、自分で決めた道だ。
なるようになれ、と腹をくくった。
しかし、いざ仕事が始まり研究室へ向かうと、研究室長は別人だった。
拍子抜けした古都子は、こっそりと先輩に尋ねてみる。
「あの、研究室長ってアンテロ殿下じゃないんですか?」
「今年度から変わったんだ。君は運がいいよ。アンテロ室長はすごい人だったけど、とにかく気分屋で――」
アンテロは王城の研究室からいなくなっていた。
卒業式での事件が原因で、移動させられたのだろうか。
おそらくだが、古代遺跡のゴーレムを研究して氷のゴーレムを生みだしたり、杖や呪文でそれらを従わせたのも、アンテロの才能の賜物だろう。
隠居させるには、惜しい人材だったのではないか。
そんなことを思った古都子だったが、何の心配もいらなかった。
◇◆◇
半年ほど経って、古都子と晴臣が仕事に慣れてきた頃、それぞれお世話になった人たちへ会いに行き、結婚の報告をすることにした。
まずは王都の近くにある兵団宿舎へ赴き、兵団長ウーノを訪ねると、なぜかそこには結月がいた。
「結月先生? どうしてここに?」
「押しかけ女房ってやつよ」
目を丸くする古都子に、結月はいい笑顔を返した。
「結婚はしてないんだけどね。さあ、入ってちょうだい。もうすぐウーノも戻ってくるわ」
その言葉通り、中に招かれお茶をいただいていると、仕事を終えたウーノが帰ってきた。
「よお、坊主。兵士から近衛騎士になるなんて、大出世だ。驚かせてくれるぜ」
晴臣は、ウーノに古都子を紹介した。
そして魔法学園を卒業後に、結婚したと報告する。
ウーノは手放しで祝福してくれた。
「坊主がずっと探していた相手なんだろ? 見つかって良かったな」
「兵団長は結婚しないんですか?」
晴臣は、ウーノの隣に座っている結月について、ズバリ訊ねた。
すると思いがけず、ウーノは真剣に答え出す。
「俺は兵団長だろう? いつ死ぬか、分からん職だ。嫁をもらっておきながら、寡婦にするわけには……」
「いいって、私は結婚しなくても。こうして側にいられるだけで、幸せなんだから!」
「だが、どうせなら安全な仕事に就いている男と……」
ウーノと結月が、もめ始めた。
常日頃から、こんな感じなのだろう。
それは何度も繰り返されたやり取りのように見えた。
すると珍しく、晴臣が口を挟む。
「兵団長は俺に言いましたよね? 俺が強くなって、古都子を護ってやれって。俺も同じことを言います。兵団長が死なないくらいに強くなって、結月先生を悲しませなければいいんです」
真っすぐな晴臣の言葉に、ウーノだけでなく古都子も結月も心を突かれた。
「なんだよ……いつの間に、そんなにいい男になったんだ? 坊主、いや、ハルオミ……お前の言う通りだなあ」
ウーノは赤い髪をがしがしと搔きむしった。
そして結月に向き合う。
「悪かった。俺が弱かったんだ。将来を怖がって、お前を遠ざけようとした。今更だが……結婚してくれるか?」
感極まった結月は、声が出ないようで、必死に首を縦に振る。
そしてウーノへ抱き着いた。
そんな結月をウーノも抱き返す。
目の前でまとまったカップルに、古都子の胸も熱くなる。
ウーノを焚きつけた晴臣も、ホッとした顔つきをしていた。
「わあ、おめでとうございます、結月先生!」
自分たちの結婚を報告しに来たのに、立場が逆転してしまった。
その後、結月から、実は理科実験室での爆発は、自分の光魔法が暴発したせいだったと謝られたが、古都子と晴臣にとっては過去のこと、すでに気持ちの整理がついている件だった。
巻き添えにしてしまったと頭を下げる結月に対し、ふたりとも怒りが沸くことはなかった。
その夜は四人で、お互いを祝福し合い、美味しい食事と共に楽しい時間を過ごした。
◇◆◇
どこまでも続く田畑の風景は、古都子に郷愁を感じさせる。
「次がフィーロネン村だね」
三年前と違い、今やフィーロネン村まで、鉄道が伸びている。
車窓から景色を確認していた古都子は、次の駅で降りるよ、と晴臣に声をかけた。
イルッカおじいさんやヘルミおばあさんは、元気にしているだろうか。
魔法学園時代は、月に一度は手紙を書いていた。
「この領地を治めているのが、ホランティ伯爵なんだよ」
晴臣の中でホランティ伯爵は、アンテロに平手打ちを喰らわせた人という印象だ。
古都子は晴臣に道中で、ホランティ伯爵に大人の女性として憧れを抱いているのだという話をした。
「ずっとホランティ伯爵が独身だったのは、もしかしてアンテロ殿下が更生するのを、待ってたのかな?」
「いや、それはさすがに……」
無いだろ、と晴臣が言うタイミングで、列車は駅に着いた。
ホームに降り立つ古都子と晴臣を迎えに来ていたのは、シスコだった。
「おかえり! コトコちゃんも、旦那さんも! 荷物は荷台に載せてね」
シスコは荷馬車の御者席に座っていた。
懐かしい荷馬車に揺られ、古都子と晴臣は、村民総出で準備された歓迎会の場へと連れて行かれる。
12
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説

異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
老女召喚〜聖女はまさかの80歳?!〜城を追い出されちゃったけど、何か若返ってるし、元気に異世界で生き抜きます!〜
二階堂吉乃
ファンタジー
瘴気に脅かされる王国があった。それを祓うことが出来るのは異世界人の乙女だけ。王国の幹部は伝説の『聖女召喚』の儀を行う。だが現れたのは1人の老婆だった。「召喚は失敗だ!」聖女を娶るつもりだった王子は激怒した。そこら辺の平民だと思われた老女は金貨1枚を与えられると、城から追い出されてしまう。実はこの老婆こそが召喚された女性だった。
白石きよ子・80歳。寝ていた布団の中から異世界に連れてこられてしまった。始めは「ドッキリじゃないかしら」と疑っていた。頼れる知り合いも家族もいない。持病の関節痛と高血圧の薬もない。しかし生来の逞しさで異世界で生き抜いていく。
後日、召喚が成功していたと分かる。王や重臣たちは慌てて老女の行方を探し始めるが、一向に見つからない。それもそのはず、きよ子はどんどん若返っていた。行方不明の老聖女を探す副団長は、黒髪黒目の不思議な美女と出会うが…。
人の名前が何故か映画スターの名になっちゃう天然系若返り聖女の冒険。全14話+間話8話。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
【連載版】異世界に転生した少女は異世界を満喫する
naturalsoft
恋愛
読書様からの要望により、短編からの連載版になります。
短編では描き切れ無かった細かい所を記載していきたいと思います。
短編と少し設定が変わっている所がありますがご了承下さい
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ふと目が覚めると赤ちゃんになっていた。Why?私を覗き込む金髪美人のお母さんを見て、あ、異世界転生だ!と気付いた私でした。前世ではラノベを読みまくった知識を生かして、魔力?を限界まで使えば総量が増えるはず!
よし、魔力チートを目指してエンジョイするぞ♪
これは神様にあった記憶もない楽天家な少女が前世の知識で異世界を満喫する話です。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる