16 / 31
16話 指摘された属性
しおりを挟む
日にちを置いて、古都子と晴臣はユリウスの教務室を訪れる。
相談に来た生徒たちを、ユリウスは温かく出迎えた。
晴臣は自分の見た古都子の影が、魔法なのではないかと質問する。
ユリウスはしばらく顎に手をあて考えた。
「話を聞かせてもらった限りで判断すると、魔法である可能性が高い」
古都子も晴臣も、笑顔で顔を見合わせる。
良かったね、と手を取るふたりに、続くユリウスの声は明るくはなかった。
「ハルオミ、ここで発現させられるか? 見てみないことには、なんとも確信が持てないのだが……」
渋い顔をしたユリウスに、晴臣は頷く。
「やってみます。でも……古都子はここにいるから、なんて願えばいいのか」
「そうだね、影に会いたいと願ってみて欲しい。誰でもなく、ただ『影』と呼びかけてみてくれ」
それを聞いて、晴臣は目を閉じた。
集中するためだろう。
隣で古都子も邪魔にならないよう、呼吸を止めた。
これから何が起きるのか。
じっと待つだけの時間が過ぎる。
すると――。
「っ!」
古都子たちの正面に座っていたユリウスが、息を飲む音がした。
しかし、まだ何も起こっていない。
ユリウスは一体、どうしたのだろうか。
「ユリウス先生?」
古都子の問いかけに、ユリウスはゆっくりと指をさす。
それは晴臣の背後へと向かっていて、その指を辿るように古都子も視線を後ろへ動かす。
「っ!!」
そして古都子も驚愕した。
大声で叫ばなかったのを褒めてもらいたいくらいだ。
ゆらりと、黒い影が、晴臣の足元から立ち上がっている。
幽霊の正体は、晴臣自身の影だった。
そしてその影を操る力こそ、晴臣の魔法だったのだ。
「これは驚いた。まさか本当に闇属性だったとは……」
「闇属性?」
目を開けた晴臣が、ユリウスの指さす先を振り返る。
そしてそこに立っている自分の影に瞠目した。
「影? これが俺の魔法?」
「ハルオミ……おそらく、君の将来は王家預かりとなるだろう」
「どういうことですか? 俺の魔法、良くない魔法なんですか?」
古都子は、晴臣の手を握る。
ユリウスが何を告げようとしているのかは不明だが、どんなときでも晴臣の側にいる。
そう思って、冷たくなっている晴臣の手に熱を分け与えた。
「闇魔法は、強すぎるんだ。今はまだ、操れるのは己の影だけだろう。だが、これからハルオミが成長すれば、どんな影も操れるようになる」
この意味が分かるか? とユリウスが問いかける。
古都子と晴臣は、首をかしげた。
「例えば、国王陛下の影を操り、国王陛下を暗殺することも可能だ」
「そんなこと、俺は――」
「望んではいないだろう。それは分かっている。だが出来てしまうという点が、問題視される」
この教務室を訪れたときとは、空気の色が変わったようだった。
「自分を護るためにも、魔法について学びなさい。闇使いは他国からも狙われる。王家預かりになるのは、その身を保護する目的もあるのだ」
「王家預かりって、具体的にはどうなるんですか?」
ようやく事態が飲み込めてきた古都子が、ユリウスへ疑問をぶつける。
「王家へ忠誠を誓う職へ、就くことになるだろう。ハルオミは剣が使えたね? それならば年齢的にも、ミカエルの近衛騎士あたりが有力だろうか」
「近衛騎士……」
古都子にも晴臣にも、騎士の種類など分からない。
ただ闇使いの晴臣に、人生の選択肢がないのは理解できた。
閉塞的な状況に、首を絞められているように感じて、晴臣は喉をさする。
「悪く考えないで。近衛騎士は、すべての騎士が憧れる、出世コースだ」
「でも俺は、実力でそこに行くわけではないですよね?」
晴臣の言葉に、ユリウスは目を見張る。
誰しもが望む職だと言うのに、晴臣にとっては用意された席でしかなく、魅力的ではないのだ。
ユリウスは感心した。
晴臣の高潔な矜持に。
「ならば実力をつけなさい。闇使いだからなったのではなく、実力で勝ち取ったのだと、誰にも文句を言わせないように。近衛騎士はエリートだけあって、高給取りだと聞く。家族を養いたいのなら、なって損はない職だ」
いまだ握られたままのふたりの手を見て、ユリウスが付け加えた。
突然、こちらの世界へ飛んでくる異世界人たちは、バックボーンを持たない。
魔法がつかえる優位性はあるが、それ以外は何もないのだ。
魔法にしろ何にしろ、自ら力をつけて、のし上がっていくしかない。
それが異世界人の厳しい現実だった。
ユリウスの言葉に、晴臣はぎゅっと手に力をこめる。
手を握り返された古都子は、それが晴臣の返事のような気がした。
「分かりました。やれるだけ、やってみます」
晴臣の魔法の属性は分かったものの、沈んだ気持ちでふたりは寮へ帰る。
何かを一生懸命考えているらしい晴臣の邪魔をしないように、古都子は黙って隣を歩いた。
「古都子、俺、学園が休みの日は兵団に戻るよ」
別れ際、晴臣がそう切り出した。
「少しでもいいから剣の訓練をしたい。そして魔物の討伐にも参加したい。強くなるには、それが近道だと思う」
「晴くん……」
覚悟を決めた晴臣を、止められはしない。
「気を付けてね。怪我しないでね」
古都子に言えるのは、それだけだった。
それから休みのたびに王都近くの兵団へ行く晴臣へ、古都子はせめてと思って自作の丸い焼き菓子を渡す。
いびつな形のそれを、晴臣はことのほか喜んだ。
「懐かしいな、これ。幼稚園でもよく、おやつに出てきた」
「牛乳と一緒にね。私もこの世界に同じものがあるって知って、嬉しかったんだ」
食堂でオーブンを借りて作らせてもらった焼き菓子は、まだ温かい。
それを晴臣は大事に胸元へ忍ばせると、行ってくると手を振って出かけた。
古都子はその背を見送りながら、自分に何ができるのかを考える。
(晴くんが近衛騎士になるのなら、私は? ずっと一緒にいたいのなら、どうしたらいい?)
卒業まで二年と数か月。
長いようで意外と短い。
古都子は、ホランティ伯爵へ手紙を出そうと決めた。
こういうとき、親身になって相談にのってくれる存在がいるのは、古都子の強みだ。
「晴くん、私も頑張るね」
そっと髪飾りに手をやり、古都子は誓うのだった。
◇◆◇
気温が上がり、日差しが強くなると、制服も夏仕様へと変わった。
そろそろ、毎年恒例の学校行事として、山で野外活動をするそうだ。
班ごとに決められたコースを進み、そこで提示される問題を協力して解決する。
そのための班づくりで、一年生の教室は盛り上がっていた。
「俺は絶対、コトコと組みたい!」
駄々をこねるミカエルと、宥めるソフィアの図は、最近のお馴染みだ。
そして古都子といつも一緒にいるため、なぜか晴臣もミカエルに絡まれていた。
「六人組なら、ちょうどいいだろう? なあ、コトコ、ハルオミ、うんと言ってくれ!」
ミカエルの言う六人とは、ミカエルとソフィア、それぞれの護衛、そして古都子と晴臣だ。
ミカエルには、青い前髪で黒い瞳を隠したオラヴィという護衛がついていて、ソフィアには、ポニーテールにした赤い髪と切れ長の赤い瞳をしたエッラという護衛がついている。
ふたりは王子や王女と同じく16歳でありながら、護衛という任務上、常に帯剣していた。
古都子は護衛という存在を知らず、ふたりをただのクラスメイトだと思っていたのだが、学園へ通う王族に同学年の護衛がつくのは、こちらの世界では常識のようだ。
「晴くん、どうしよう? ミカエルさまやソフィアさまと同じ班でも、大丈夫?」
「ん」
晴臣が頷いたのをみて、ミカエルが飛び上がって喜ぶ。
「やったあああ! これで、コトコの土魔法が見られるぞ!」
これまで、実技の授業でも古都子は土魔法をつかっていたのだが、ミカエルいわく、そうではないらしい。
「もっと大規模なのがあるだろう? でっかい山をバーンと動かしたり、ひっろい田んぼをボーンと耕したり! そういうのが見たいんだよ」
涙目で乞われたが、学園にある実技場では、多くの生徒が魔法をつかっている。
そんな中、土のトンネルを掘ったり、フカフカの畝を作るのは、なんだか違う。
(なにより、みんなの邪魔になってしまうしね)
ホランティ伯爵から聞いていた通り、入学したての一年生がつかう魔法は初歩の初歩だった。
小さな変化を見逃さないよう、みんな魔法に集中している。
そのそばで、土木工事なみの魔法が発動しては迷惑だろう。
「コトコ、山の中なら、気兼ねせずにやってくれるよな?」
キラキラした期待の目を向けられて、古都子は頷くしかなかった。
相談に来た生徒たちを、ユリウスは温かく出迎えた。
晴臣は自分の見た古都子の影が、魔法なのではないかと質問する。
ユリウスはしばらく顎に手をあて考えた。
「話を聞かせてもらった限りで判断すると、魔法である可能性が高い」
古都子も晴臣も、笑顔で顔を見合わせる。
良かったね、と手を取るふたりに、続くユリウスの声は明るくはなかった。
「ハルオミ、ここで発現させられるか? 見てみないことには、なんとも確信が持てないのだが……」
渋い顔をしたユリウスに、晴臣は頷く。
「やってみます。でも……古都子はここにいるから、なんて願えばいいのか」
「そうだね、影に会いたいと願ってみて欲しい。誰でもなく、ただ『影』と呼びかけてみてくれ」
それを聞いて、晴臣は目を閉じた。
集中するためだろう。
隣で古都子も邪魔にならないよう、呼吸を止めた。
これから何が起きるのか。
じっと待つだけの時間が過ぎる。
すると――。
「っ!」
古都子たちの正面に座っていたユリウスが、息を飲む音がした。
しかし、まだ何も起こっていない。
ユリウスは一体、どうしたのだろうか。
「ユリウス先生?」
古都子の問いかけに、ユリウスはゆっくりと指をさす。
それは晴臣の背後へと向かっていて、その指を辿るように古都子も視線を後ろへ動かす。
「っ!!」
そして古都子も驚愕した。
大声で叫ばなかったのを褒めてもらいたいくらいだ。
ゆらりと、黒い影が、晴臣の足元から立ち上がっている。
幽霊の正体は、晴臣自身の影だった。
そしてその影を操る力こそ、晴臣の魔法だったのだ。
「これは驚いた。まさか本当に闇属性だったとは……」
「闇属性?」
目を開けた晴臣が、ユリウスの指さす先を振り返る。
そしてそこに立っている自分の影に瞠目した。
「影? これが俺の魔法?」
「ハルオミ……おそらく、君の将来は王家預かりとなるだろう」
「どういうことですか? 俺の魔法、良くない魔法なんですか?」
古都子は、晴臣の手を握る。
ユリウスが何を告げようとしているのかは不明だが、どんなときでも晴臣の側にいる。
そう思って、冷たくなっている晴臣の手に熱を分け与えた。
「闇魔法は、強すぎるんだ。今はまだ、操れるのは己の影だけだろう。だが、これからハルオミが成長すれば、どんな影も操れるようになる」
この意味が分かるか? とユリウスが問いかける。
古都子と晴臣は、首をかしげた。
「例えば、国王陛下の影を操り、国王陛下を暗殺することも可能だ」
「そんなこと、俺は――」
「望んではいないだろう。それは分かっている。だが出来てしまうという点が、問題視される」
この教務室を訪れたときとは、空気の色が変わったようだった。
「自分を護るためにも、魔法について学びなさい。闇使いは他国からも狙われる。王家預かりになるのは、その身を保護する目的もあるのだ」
「王家預かりって、具体的にはどうなるんですか?」
ようやく事態が飲み込めてきた古都子が、ユリウスへ疑問をぶつける。
「王家へ忠誠を誓う職へ、就くことになるだろう。ハルオミは剣が使えたね? それならば年齢的にも、ミカエルの近衛騎士あたりが有力だろうか」
「近衛騎士……」
古都子にも晴臣にも、騎士の種類など分からない。
ただ闇使いの晴臣に、人生の選択肢がないのは理解できた。
閉塞的な状況に、首を絞められているように感じて、晴臣は喉をさする。
「悪く考えないで。近衛騎士は、すべての騎士が憧れる、出世コースだ」
「でも俺は、実力でそこに行くわけではないですよね?」
晴臣の言葉に、ユリウスは目を見張る。
誰しもが望む職だと言うのに、晴臣にとっては用意された席でしかなく、魅力的ではないのだ。
ユリウスは感心した。
晴臣の高潔な矜持に。
「ならば実力をつけなさい。闇使いだからなったのではなく、実力で勝ち取ったのだと、誰にも文句を言わせないように。近衛騎士はエリートだけあって、高給取りだと聞く。家族を養いたいのなら、なって損はない職だ」
いまだ握られたままのふたりの手を見て、ユリウスが付け加えた。
突然、こちらの世界へ飛んでくる異世界人たちは、バックボーンを持たない。
魔法がつかえる優位性はあるが、それ以外は何もないのだ。
魔法にしろ何にしろ、自ら力をつけて、のし上がっていくしかない。
それが異世界人の厳しい現実だった。
ユリウスの言葉に、晴臣はぎゅっと手に力をこめる。
手を握り返された古都子は、それが晴臣の返事のような気がした。
「分かりました。やれるだけ、やってみます」
晴臣の魔法の属性は分かったものの、沈んだ気持ちでふたりは寮へ帰る。
何かを一生懸命考えているらしい晴臣の邪魔をしないように、古都子は黙って隣を歩いた。
「古都子、俺、学園が休みの日は兵団に戻るよ」
別れ際、晴臣がそう切り出した。
「少しでもいいから剣の訓練をしたい。そして魔物の討伐にも参加したい。強くなるには、それが近道だと思う」
「晴くん……」
覚悟を決めた晴臣を、止められはしない。
「気を付けてね。怪我しないでね」
古都子に言えるのは、それだけだった。
それから休みのたびに王都近くの兵団へ行く晴臣へ、古都子はせめてと思って自作の丸い焼き菓子を渡す。
いびつな形のそれを、晴臣はことのほか喜んだ。
「懐かしいな、これ。幼稚園でもよく、おやつに出てきた」
「牛乳と一緒にね。私もこの世界に同じものがあるって知って、嬉しかったんだ」
食堂でオーブンを借りて作らせてもらった焼き菓子は、まだ温かい。
それを晴臣は大事に胸元へ忍ばせると、行ってくると手を振って出かけた。
古都子はその背を見送りながら、自分に何ができるのかを考える。
(晴くんが近衛騎士になるのなら、私は? ずっと一緒にいたいのなら、どうしたらいい?)
卒業まで二年と数か月。
長いようで意外と短い。
古都子は、ホランティ伯爵へ手紙を出そうと決めた。
こういうとき、親身になって相談にのってくれる存在がいるのは、古都子の強みだ。
「晴くん、私も頑張るね」
そっと髪飾りに手をやり、古都子は誓うのだった。
◇◆◇
気温が上がり、日差しが強くなると、制服も夏仕様へと変わった。
そろそろ、毎年恒例の学校行事として、山で野外活動をするそうだ。
班ごとに決められたコースを進み、そこで提示される問題を協力して解決する。
そのための班づくりで、一年生の教室は盛り上がっていた。
「俺は絶対、コトコと組みたい!」
駄々をこねるミカエルと、宥めるソフィアの図は、最近のお馴染みだ。
そして古都子といつも一緒にいるため、なぜか晴臣もミカエルに絡まれていた。
「六人組なら、ちょうどいいだろう? なあ、コトコ、ハルオミ、うんと言ってくれ!」
ミカエルの言う六人とは、ミカエルとソフィア、それぞれの護衛、そして古都子と晴臣だ。
ミカエルには、青い前髪で黒い瞳を隠したオラヴィという護衛がついていて、ソフィアには、ポニーテールにした赤い髪と切れ長の赤い瞳をしたエッラという護衛がついている。
ふたりは王子や王女と同じく16歳でありながら、護衛という任務上、常に帯剣していた。
古都子は護衛という存在を知らず、ふたりをただのクラスメイトだと思っていたのだが、学園へ通う王族に同学年の護衛がつくのは、こちらの世界では常識のようだ。
「晴くん、どうしよう? ミカエルさまやソフィアさまと同じ班でも、大丈夫?」
「ん」
晴臣が頷いたのをみて、ミカエルが飛び上がって喜ぶ。
「やったあああ! これで、コトコの土魔法が見られるぞ!」
これまで、実技の授業でも古都子は土魔法をつかっていたのだが、ミカエルいわく、そうではないらしい。
「もっと大規模なのがあるだろう? でっかい山をバーンと動かしたり、ひっろい田んぼをボーンと耕したり! そういうのが見たいんだよ」
涙目で乞われたが、学園にある実技場では、多くの生徒が魔法をつかっている。
そんな中、土のトンネルを掘ったり、フカフカの畝を作るのは、なんだか違う。
(なにより、みんなの邪魔になってしまうしね)
ホランティ伯爵から聞いていた通り、入学したての一年生がつかう魔法は初歩の初歩だった。
小さな変化を見逃さないよう、みんな魔法に集中している。
そのそばで、土木工事なみの魔法が発動しては迷惑だろう。
「コトコ、山の中なら、気兼ねせずにやってくれるよな?」
キラキラした期待の目を向けられて、古都子は頷くしかなかった。
10
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

異世界で王城生活~陛下の隣で~
遥
恋愛
女子大生の友梨香はキャンピングカーで一人旅の途中にトラックと衝突して、谷底へ転落し死亡した。けれど、気が付けば異世界に車ごと飛ばされ王城に落ちていた。神様の計らいでキャンピングカーの内部は電気も食料も永久に賄えるられる事になった。
グランティア王国の人達は異世界人の友梨香を客人として迎え入れてくれて。なぜか保護者となった国陛下シリウスはやたらと構ってくる。一度死んだ命だもん、これからは楽しく生きさせて頂きます!
※キャンピングカー、魔石効果などなどご都合主義です。
※のんびり更新。他サイトにも投稿しております。
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる