6 / 6
六話 お相手は誰?(ルート分岐あり)
しおりを挟む
ゾフィが学園を卒業して2年が経った。
ゾフィは20歳、ルトガーは22歳、エメリヒは19歳になった。
ゾフィは妃教育を完遂し、ルトガーは10年後に戴冠を控え、エメリヒは正式に騎士の称号を得た。
そしてここに来てようやく、内務大臣の長兄クリストフと財務大臣の次兄ダニエルが力を合わせ、ルトガーの婚約者という立場からゾフィを解放した。
そこにはエメリヒの、国王陛下の寵愛を利用した暗躍もあったとか。
つまり、ゾフィが現在どうなっているのかというと――。
「これまでずっと婚約者として仲良くやってきたじゃないか。それなのにゾフィは俺を捨てるのか?」
「これからは僕がゾフィを護るよ。もう誰にもゾフィを奪わせない。ねえ、どうか僕を選んで?」
ルトガーとエメリヒから、求婚されている。
ゾフィも20歳だ。
二人の気持ちをはき違えたりしない。
二人は真剣にゾフィを愛し、ゾフィを求めているのだ。
そして、ゾフィの気持ちがどちらにあるのか、それは……。
◇◆◇
ここから、ルトガー・エメリヒ・二人の王子の順にルート分岐します。
お好きなルートを選んでお進みください。
◇◆◇
ゾフィはルトガーを選んだ。
「ゾフィ、俺はお前の献身に救われた。周りが見えていなくて、荒れる一方だった幼稚な俺のままでは、おそらく王太子には選ばれていなかっただろう」
「そんなことはないと思うけどね。ルトガーはちょっとだけ、ボタンを掛け違えていたんだよ」
「そうか? だったらゾフィがそれを正してくれたんだな」
ルトガーはゾフィの指を恭しく持ち上げ、口づけを落とす。
一本一本に、愛しいと言うように。
「俺はお前ほど王妃にふさわしい女はいないと思う。賢くて、心優しくて、ときに大胆で。お前は本当に、いい女だよ」
ルトガーの色気のある声に、だんだんゾフィの脳内が酔わされていく。
髪色のように赤くなる頬を、ルトガーが指の腹ですいと撫でる。
「お前を王妃にしたかった。そのためには、俺が王太子にならないと。そう思って今日まで頑張ったんだ。あの日、俺に塩分濃度の公式を教えてくれた日、俺はもうお前に惚れていた」
ルトガーは、ゾフィの大人になった体を、両腕の中に囲ってしまう。
たった2つ年上なだけなのに、ルトガーには得も言われぬ男の艶がある。
そんなルトガーに求められて、開かない花はないだろう。
「愛している。ゾフィを。ずっと、ずっとだ」
ルトガーはゾフィの美しい灰色の瞳を見つめる。
そしてゆっくり、ゾフィの唇に自分の唇を寄せた。
「これからも、俺を支えてくれ。一緒にこの国を治めていこう」
ルトガーから贈られた恋人同士の深い口づけに、ゾフィはうっとりと瞼を閉じる。
熱い、二人の世界に旅立つために。
≪ルトガールート完≫
◇◆◇
ゾフィはエメリヒを選んだ。
「良かった、本当に良かった。あのまま、ルトガーに奪われてしまうんじゃないかと……」
ゾフィは久しぶりにエメリヒを抱きしめる。
エメリヒの緑色の瞳が、いつもより潤んでいたから。
きっと泣いているのをゾフィには見られたくないだろう。
「エメリヒ、私たちの出会いは運命だったのよ。私たちは友だちになって、親友になって、これからは夫婦になるの」
「あの日、僕にはバラ園に現れたゾフィが、赤バラの精に見えたんだ。真っ赤な髪がとても美しくて、白いドレスがとても可憐で。僕は、君はだあれ? と聞いたよね。そうしたらゾフィは友だちよ! って答えてくれて。僕の幸福は、そこから始まったんだよ」
エメリヒが力強く抱きしめ返してくる。
太い腕に絡めとられ、厚い胸に押しつけられ、たくましい筋肉の感触が心地よい。
「勇敢なゾフィに護られてばかりの、情けない僕が嫌だった。絶対に僕がゾフィを護ると、剣に誓った」
「エメリヒは立派な騎士よ。いつだって、私を護ろうとしてくれた。それこそ小さなときからね」
ゾフィはエメリヒの頬を両手で挟む。
エメリヒのきらめく緑色の瞳は、グリーンアイスのバラのよう。
真っすぐに射抜かれて、ゾフィはぞくりと身震いをする。
「ゾフィ、君が好きだ。僕のすべてをゾフィに捧げるよ」
力強い視線と誓いの言葉に、ゾフィはエメリヒの雄をひしひしと感じたのだった。
≪エメリヒルート完≫
◇◆◇
ゾフィはどちらも選べなかった。
「俺たちのどちらも選べないってことは」
「僕たちのどちらも好きということだね」
ゾフィは、兄王子ルトガーと弟王子エメリヒの、共通の妻になった。
「おかしいわよね? これは重婚罪になるんじゃないの?」
「父上だって妃が二人いるではないか」
「王族だから許されているようなものだね」
焦るのはゾフィだけ。
ルトガーとエメリヒは、まるで気にしていない。
二人の夫との夜の生活はどうしているかって?
ここで少しだけ、切り抜きを紹介するわよ?
「おい、もっと優しくできないのか? なんだって騎士ってのはこう荒々しいんだ。大丈夫か、ゾフィ? 俺が口移しで水を飲ませてやろうな」
「今は僕の番だ、ゾフィに触るな。そこで黙って見ていろ」
こんな感じで、私は二人の夫に愛されているのだけど。
「もし子どもが出来たらどうなるの?」
「問題ないだろう? 俺たち二人の子どもなら、必ず緑色の瞳で産まれてくる」
「緑色の瞳で産まれた子どもには、王位継承権があるんだ。僕たちのどちらの子どもを産んだとしても、子どもの将来は安泰だよ」
ゾフィたちの奇妙な関係に、国王陛下と正妃レオノーレさまは複雑な顔をして、側妃ザビーネさまはコロコロ笑っていたとか。
「孫の顔を見れば、たいていの祖父母はなんでも許すようになる」
長兄クリストフと次兄ダニエルからの余計なアドバイスは無視した。
これ以上、夜の生活の回数が増えられてはゾフィの体が困るのだ。
「私が産む子どもの髪の色で、二人はケンカしない? 金髪か黒髪か、気にならない?」
「なんとなくだけど、僕は最初に産まれる子どもの髪は赤い気がするんだ」
「俺もそう思っている。ゾフィと同じ美しい赤い髪を持って産まれてくるはずだ」
(えええ? ここに来てカレンベルク公爵家の血の強さが出ちゃうの?)
「ゾフィ、赤い髪の子どもの次は、黒い髪の子どもがいいよね」
「何を言っている、金髪だ! 赤の次は金!」
やっぱりケンカするんじゃない、この兄弟。
もうずっと赤い髪の子どもが産まれればいいのかもしれない。
ゾフィがなんとなく思いついた解決策だったが、これが見事に的中する。
ゾフィはその後、三人の息子に恵まれるが、全てカレンベルク公爵家の赤い髪を持って産まれてきた。
瞳の色は王族の緑だったが、顔つきは冷酷なゾフィにそっくりだ。
二人の夫はこれをたいそう喜んだ。
「ゾフィが増えた!」
「息子がみんな可愛い……」
怖い顔でさんざん苦労をしたゾフィからは、考えられない感想だった。
王城におけるカレンベルク公爵家の顔が占める割合が増えるな、と内務大臣の長兄と財務大臣の次兄は笑っていた。
それはどんな勢力図だ。
三人目の息子を産んだ年に、ルトガーが戴冠し国王となる。
それに合わせてゾフィは王妃となり、エメリヒは騎士団長に就任した。
担う責任はそれぞれ増えたが、ゾフィは二人の夫と三人の息子に囲まれ、末永く幸せに暮らしたのだった。
≪二人の王子ルート完≫
ゾフィは20歳、ルトガーは22歳、エメリヒは19歳になった。
ゾフィは妃教育を完遂し、ルトガーは10年後に戴冠を控え、エメリヒは正式に騎士の称号を得た。
そしてここに来てようやく、内務大臣の長兄クリストフと財務大臣の次兄ダニエルが力を合わせ、ルトガーの婚約者という立場からゾフィを解放した。
そこにはエメリヒの、国王陛下の寵愛を利用した暗躍もあったとか。
つまり、ゾフィが現在どうなっているのかというと――。
「これまでずっと婚約者として仲良くやってきたじゃないか。それなのにゾフィは俺を捨てるのか?」
「これからは僕がゾフィを護るよ。もう誰にもゾフィを奪わせない。ねえ、どうか僕を選んで?」
ルトガーとエメリヒから、求婚されている。
ゾフィも20歳だ。
二人の気持ちをはき違えたりしない。
二人は真剣にゾフィを愛し、ゾフィを求めているのだ。
そして、ゾフィの気持ちがどちらにあるのか、それは……。
◇◆◇
ここから、ルトガー・エメリヒ・二人の王子の順にルート分岐します。
お好きなルートを選んでお進みください。
◇◆◇
ゾフィはルトガーを選んだ。
「ゾフィ、俺はお前の献身に救われた。周りが見えていなくて、荒れる一方だった幼稚な俺のままでは、おそらく王太子には選ばれていなかっただろう」
「そんなことはないと思うけどね。ルトガーはちょっとだけ、ボタンを掛け違えていたんだよ」
「そうか? だったらゾフィがそれを正してくれたんだな」
ルトガーはゾフィの指を恭しく持ち上げ、口づけを落とす。
一本一本に、愛しいと言うように。
「俺はお前ほど王妃にふさわしい女はいないと思う。賢くて、心優しくて、ときに大胆で。お前は本当に、いい女だよ」
ルトガーの色気のある声に、だんだんゾフィの脳内が酔わされていく。
髪色のように赤くなる頬を、ルトガーが指の腹ですいと撫でる。
「お前を王妃にしたかった。そのためには、俺が王太子にならないと。そう思って今日まで頑張ったんだ。あの日、俺に塩分濃度の公式を教えてくれた日、俺はもうお前に惚れていた」
ルトガーは、ゾフィの大人になった体を、両腕の中に囲ってしまう。
たった2つ年上なだけなのに、ルトガーには得も言われぬ男の艶がある。
そんなルトガーに求められて、開かない花はないだろう。
「愛している。ゾフィを。ずっと、ずっとだ」
ルトガーはゾフィの美しい灰色の瞳を見つめる。
そしてゆっくり、ゾフィの唇に自分の唇を寄せた。
「これからも、俺を支えてくれ。一緒にこの国を治めていこう」
ルトガーから贈られた恋人同士の深い口づけに、ゾフィはうっとりと瞼を閉じる。
熱い、二人の世界に旅立つために。
≪ルトガールート完≫
◇◆◇
ゾフィはエメリヒを選んだ。
「良かった、本当に良かった。あのまま、ルトガーに奪われてしまうんじゃないかと……」
ゾフィは久しぶりにエメリヒを抱きしめる。
エメリヒの緑色の瞳が、いつもより潤んでいたから。
きっと泣いているのをゾフィには見られたくないだろう。
「エメリヒ、私たちの出会いは運命だったのよ。私たちは友だちになって、親友になって、これからは夫婦になるの」
「あの日、僕にはバラ園に現れたゾフィが、赤バラの精に見えたんだ。真っ赤な髪がとても美しくて、白いドレスがとても可憐で。僕は、君はだあれ? と聞いたよね。そうしたらゾフィは友だちよ! って答えてくれて。僕の幸福は、そこから始まったんだよ」
エメリヒが力強く抱きしめ返してくる。
太い腕に絡めとられ、厚い胸に押しつけられ、たくましい筋肉の感触が心地よい。
「勇敢なゾフィに護られてばかりの、情けない僕が嫌だった。絶対に僕がゾフィを護ると、剣に誓った」
「エメリヒは立派な騎士よ。いつだって、私を護ろうとしてくれた。それこそ小さなときからね」
ゾフィはエメリヒの頬を両手で挟む。
エメリヒのきらめく緑色の瞳は、グリーンアイスのバラのよう。
真っすぐに射抜かれて、ゾフィはぞくりと身震いをする。
「ゾフィ、君が好きだ。僕のすべてをゾフィに捧げるよ」
力強い視線と誓いの言葉に、ゾフィはエメリヒの雄をひしひしと感じたのだった。
≪エメリヒルート完≫
◇◆◇
ゾフィはどちらも選べなかった。
「俺たちのどちらも選べないってことは」
「僕たちのどちらも好きということだね」
ゾフィは、兄王子ルトガーと弟王子エメリヒの、共通の妻になった。
「おかしいわよね? これは重婚罪になるんじゃないの?」
「父上だって妃が二人いるではないか」
「王族だから許されているようなものだね」
焦るのはゾフィだけ。
ルトガーとエメリヒは、まるで気にしていない。
二人の夫との夜の生活はどうしているかって?
ここで少しだけ、切り抜きを紹介するわよ?
「おい、もっと優しくできないのか? なんだって騎士ってのはこう荒々しいんだ。大丈夫か、ゾフィ? 俺が口移しで水を飲ませてやろうな」
「今は僕の番だ、ゾフィに触るな。そこで黙って見ていろ」
こんな感じで、私は二人の夫に愛されているのだけど。
「もし子どもが出来たらどうなるの?」
「問題ないだろう? 俺たち二人の子どもなら、必ず緑色の瞳で産まれてくる」
「緑色の瞳で産まれた子どもには、王位継承権があるんだ。僕たちのどちらの子どもを産んだとしても、子どもの将来は安泰だよ」
ゾフィたちの奇妙な関係に、国王陛下と正妃レオノーレさまは複雑な顔をして、側妃ザビーネさまはコロコロ笑っていたとか。
「孫の顔を見れば、たいていの祖父母はなんでも許すようになる」
長兄クリストフと次兄ダニエルからの余計なアドバイスは無視した。
これ以上、夜の生活の回数が増えられてはゾフィの体が困るのだ。
「私が産む子どもの髪の色で、二人はケンカしない? 金髪か黒髪か、気にならない?」
「なんとなくだけど、僕は最初に産まれる子どもの髪は赤い気がするんだ」
「俺もそう思っている。ゾフィと同じ美しい赤い髪を持って産まれてくるはずだ」
(えええ? ここに来てカレンベルク公爵家の血の強さが出ちゃうの?)
「ゾフィ、赤い髪の子どもの次は、黒い髪の子どもがいいよね」
「何を言っている、金髪だ! 赤の次は金!」
やっぱりケンカするんじゃない、この兄弟。
もうずっと赤い髪の子どもが産まれればいいのかもしれない。
ゾフィがなんとなく思いついた解決策だったが、これが見事に的中する。
ゾフィはその後、三人の息子に恵まれるが、全てカレンベルク公爵家の赤い髪を持って産まれてきた。
瞳の色は王族の緑だったが、顔つきは冷酷なゾフィにそっくりだ。
二人の夫はこれをたいそう喜んだ。
「ゾフィが増えた!」
「息子がみんな可愛い……」
怖い顔でさんざん苦労をしたゾフィからは、考えられない感想だった。
王城におけるカレンベルク公爵家の顔が占める割合が増えるな、と内務大臣の長兄と財務大臣の次兄は笑っていた。
それはどんな勢力図だ。
三人目の息子を産んだ年に、ルトガーが戴冠し国王となる。
それに合わせてゾフィは王妃となり、エメリヒは騎士団長に就任した。
担う責任はそれぞれ増えたが、ゾフィは二人の夫と三人の息子に囲まれ、末永く幸せに暮らしたのだった。
≪二人の王子ルート完≫
3
お気に入りに追加
103
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説


働かなくていいなんて最高!貴族夫人の自由気ままな生活
ゆる
恋愛
前世では、仕事に追われる日々を送り、恋愛とは無縁のまま亡くなった私。
「今度こそ、のんびり優雅に暮らしたい!」
そう願って転生した先は、なんと貴族令嬢!
そして迎えた結婚式――そこで前世の記憶が蘇る。
「ちょっと待って、前世で恋人もできなかった私が結婚!?!??」
しかも相手は名門貴族の旦那様。
「君は何もしなくていい。すべて自由に過ごせばいい」と言われ、夢の“働かなくていい貴族夫人ライフ”を満喫するつもりだったのに――。
◆メイドの待遇改善を提案したら、旦那様が即採用!
◆夫の仕事を手伝ったら、持ち前の簿記と珠算スキルで屋敷の経理が超効率化!
◆商人たちに簿記を教えていたら、商業界で話題になりギルドの顧問に!?
「あれ? なんで私、働いてるの!?!??」
そんな中、旦那様から突然の告白――
「実は、君を妻にしたのは政略結婚のためではない。ずっと、君を想い続けていた」
えっ、旦那様、まさかの溺愛系でした!?
「自由を与えることでそばにいてもらう」つもりだった旦那様と、
「働かない貴族夫人」になりたかったはずの私。
お互いの本当の気持ちに気づいたとき、
気づけば 最強夫婦 になっていました――!
のんびり暮らすつもりが、商業界のキーパーソンになってしまった貴族夫人の、成長と溺愛の物語!

【完結】婚約破棄寸前の悪役令嬢は7年前の姿をしている
五色ひわ
恋愛
ドラード王国の第二王女、クラウディア・ドラードは正体不明の相手に襲撃されて子供の姿に変えられてしまった。何とか逃げのびたクラウディアは、年齢を偽って孤児院に隠れて暮らしている。
初めて経験する貧しい暮らしに疲れ果てた頃、目の前に現れたのは婚約破棄寸前の婚約者アルフレートだった。
子育てが落ち着いた20年目の結婚記念日……「離縁よ!離縁!」私は屋敷を飛び出しました。
さくしゃ
恋愛
アーリントン王国の片隅にあるバーンズ男爵領では、6人の子育てが落ち着いた領主夫人のエミリアと領主のヴァーンズは20回目の結婚記念日を迎えていた。
忙しい子育てと政務にすれ違いの生活を送っていた二人は、久しぶりに二人だけで食事をすることに。
「はぁ……盛り上がりすぎて7人目なんて言われたらどうしよう……いいえ!いっそのことあと5人くらい!」
気合いを入れるエミリアは侍女の案内でヴァーンズが待つ食堂へ。しかし、
「信じられない!離縁よ!離縁!」
深夜2時、エミリアは怒りを露わに屋敷を飛び出していった。自室に「実家へ帰らせていただきます!」という書き置きを残して。
結婚20年目にして離婚の危機……果たしてその結末は!?

俺の心を掴んだ姫は笑わない~見ていいのは俺だけだから!~
あとさん♪
恋愛
侯爵令息のオリヴァーは代わり映えのしない毎日に飽きていた。
飽和した毎日の中、鮮烈な印象を残したのはブリュンヒルデ・フォン・クルーガー伯爵令嬢。
妹の親友だと紹介された伯爵令嬢の生態を観察するうちに、自分の心がどこを向いているのかに気が付く。
彼女はいつの間にか、自分の心を掴んでいた。
彼女が欲しい! けれど今の自分では彼女に釣り合わない。
どうしよう、どうしたらいい? 今自分が為すべきことはなんだ? オリヴァーは生まれて初めて全力を尽くす決心をした。
これは、ひとりの少女に愛を乞うために、本気を出して自分の人生に向き合い始めた少年がちょっとだけマシな人間になるまでのお話。
※シャティエル王国シリーズ、5作目。
※シリーズ4『お姉さまは酷いずるいと言い続け、王子様に引き取られた自称・妹なんて知らない』でちょい役だったオリヴァー視点のお話です。
※このお話は小説家になろうにも掲載しております。

義妹のせいで、婚約した相手に会う前にすっかり嫌われて婚約が白紙になったのになぜか私のことを探し回っていたようです
珠宮さくら
恋愛
サヴァスティンカ・メテリアは、ルーニア国の伯爵家に生まれた。母を亡くし、父は何を思ったのか再婚した。その再婚相手の連れ子は、義母と一緒で酷かった。いや、義母よりうんと酷かったかも知れない。
そんな義母と義妹によって、せっかく伯爵家に婿入りしてくれることになった子息に会う前にサヴァスティンカは嫌われることになり、婚約も白紙になってしまうのだが、義妹はその子息の兄と婚約することになったようで、義母と一緒になって大喜びしていた
。

家出したとある辺境夫人の話
あゆみノワ@書籍『完全別居の契約婚〜』
恋愛
『突然ではございますが、私はあなたと離縁し、このお屋敷を去ることにいたしました』
これは、一通の置き手紙からはじまった一組の心通わぬ夫婦のお語。
※ちゃんとハッピーエンドです。ただし、主人公にとっては。
※他サイトでも掲載します。

魅了の魔法を使っているのは義妹のほうでした・完
瀬名 翠
恋愛
”魅了の魔法”を使っている悪女として国外追放されるアンネリーゼ。実際は義妹・ビアンカのしわざであり、アンネリーゼは潔白であった。断罪後、親しくしていた、隣国・魔法王国出身の後輩に、声をかけられ、連れ去られ。
夢も叶えて恋も叶える、絶世の美女の話。
*五話でさくっと読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる