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五話 エメリヒと王立学園
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エメリヒが16歳になり、王立学園へ新入生として入学してきた。
入学式の会場に並ぶ1年生の列から、頭一つ飛びぬけて背が高いので、エメリヒはとても目立っている。
ゾフィが最後に見たときは、ひょろりと背が高いだけの印象だったが、あれから筋肉をつけたのか体に厚みがあってより存在感が増していた。
制服のブレザーがぴっちりと胸に張りつき、ちょっと苦しそうだ。
採寸したときよりも筋肉が育ってしまったのだろう。
ゾフィが並ぶ2年生の列からだけでなく、3年生の列からもエメリヒを称える黄色い声が聞こえる。
かっこいいだの、凛々しいだの、触りたいだの。
(触りたい!? どこを!?)
エメリヒをどういう目で見ているのよ!
なぜかモヤモヤするゾフィだった。
◇◆◇
生徒会長補佐として、ずっと一緒にいたルトガーと違い、学年が異なるエメリヒとゾフィが会う機会は少なかった。
ルトガーは妬んでいたが、実際に学園生活が始まってみると、エメリヒと廊下ですれ違うことすら稀だ。
それを鑑みると、ゾフィを生徒会長補佐にするルトガーの作戦は、有効だったのだと分かる。
さすが3年生なだけはあった。
学年が違うというハンデを、ルトガーはよく分かっていたのだ。
ルトガーとはほぼ一緒にいたせいか、ゾフィはエメリヒとの距離を寂しく感じた。
遠くから1年生のエメリヒを見たときは、友だちに囲まれている様子だった。
穏やかに笑うエメリヒと、そのそばにいるクラスメイトの令息や令嬢たち。
そう、令息だけではないのだ。
積極的な令嬢たちは、同じ学年であることを利用して、よくエメリヒに近づいている。
ルトガーに攻勢をかけていた令嬢たちを彷彿とさせる、体をつかったアプローチも見受けられた。
「なんなのよ、あのアプローチは伝統芸なわけ? 母から娘へ、姉から妹へ、引き継がれているとでもいうの!?」
しかし、ここに解説者のカールくんはいない。
ゾフィは胸がチクチクしながらも、エメリヒを遠くから観察するのを止められないでいた。
あの令嬢は昨日も一昨日も、エメリヒの腕をなにげなく触った。
転んだように見せかけて後ろから抱き着いた令嬢が、エメリヒの背中に胸を押しつけたのを見た。
どんな令嬢にも同じような対応しかしないエメリヒに、安心はするものの。
話せないだけで、こんなに苦しいのか。
(私たちは、私たちしか友だちがいない状況から関係が始まった)
でも今は違う。
ゾフィにもエメリヒにも、学園で友だちができた。
いいことなんだと思う。
そうゾフィは自分に言い聞かせ、離れてしまった二人の距離を無理やり自分に納得させるのだった。
◇◆◇
しっかりエメリヒと話す機会に恵まれたのは、年に一度の剣術大会の日だった。
剣術に覚えがある者同士、トーナメント方式で戦っていく学園行事のひとつだ。
エメリヒが出場するかもしれないと思って、ゾフィは2年生の観覧席を確保しておいた。
案の定、トーナメント表にはエメリヒの名前があった。
出場する者は、ハンカチをお守り代わりに剣の柄に巻いてもらう習わしがある。
そのハンカチの持ち主に勝者は愛を捧げるという、いかにも令嬢が歓びそうなロマンティックなオチがついている。
ゾフィは念のため、エメリヒの剣に巻くためのハンカチを用意していた。
あれだけ大勢の令嬢からの人気が高いエメリヒだ。
ハンカチを巻いてもらう相手には困らないだろうけど。
「念のため、念のためなんだから!」
さらに念には念を入れて、ゾフィは勝利を祈願してハンカチに刺繍まで入れた。
エメリヒの大好きな緑色のバラを5輪。
5輪のバラは、あなたに会えて心から嬉しいという意味。
緑色のバラの花言葉は『穏やか』、剣術大会には不向きかとも思ったが。
(私たちの関係が始まった、大切なきっかけだから)
バラ園でのエメリヒとの出会いを懐かしんでいたら、ゾフィの座る観覧席に影がさした。
誰かがゾフィの前に立っているのだ。
ゾフィは、ふっと唇を緩めた。
見えた足元だけで、それがエメリヒだと分かったから。
「エメリヒ、広い観客席の中から、よく私の場所が分かったわね?」
ゾフィは逆光になっているエメリヒを見上げる。
長身のエメリヒの顔の位置まで、かなり視線を持ち上げなくてはならなかった。
「分かるよ、ゾフィなら。どこにいたって、探し出せるよ」
穏やかなエメリヒの笑顔は、昔と変わらない。
どんなに体がたくましくなろうと、どんなに背が高くなろうと。
お互いに友だちが増えようとも、私たちは親友のままだ。
ゾフィは嬉しくてほほ笑む。
「ゾフィ、そのハンカチ、僕の剣に巻いてくれる?」
「もちろんよ! エメリヒのために用意したんだから!」
ゾフィはちゃんと緑のバラの刺繍をエメリヒに見せたあと、剣の柄にしっかりハンカチを巻きつける。
エメリヒは嬉しそうにはにかむと、剣をそっと持ち上げ、ハンカチに刺繍された緑色のバラにキスを落とした。
ゾフィの周りの観客席から、キャーという甲高い悲鳴と、失神した令嬢たちがばたばたと倒れる音がした。
エメリヒの王子さま仕草にやられてしまったのね。
ご愁傷様です、令嬢のみなさん。
「勝利はゾフィに捧げるからね。どうか僕の気持ちを、受け取って」
「応援してるわ、だからケガだけはしないでね!」
にこりとほほ笑んで、エメリヒは観客席から颯爽と試合会場へ降りていった。
そんな姿までにおいたつのか、通路脇には真っ赤になる令嬢が列をなした。
大会が始まると、エメリヒの強さは圧倒的だった。
10歳から騎士団に見習いとして入団し、16歳になる今も騎士の訓練を受けているエメリヒ。
いわば剣術はエメリヒの本職だ。
ちょっと剣にたしなみがある程度の令息では、かなうはずがなかった。
エメリヒは試合予定時間を大幅に残して、息も乱さず優勝してみせた。
模擬剣からハンカチをほどき、観客席のゾフィに向かって振って見せるエメリヒ。
「エメリヒ~! かっこよかった~! おめでとう~!」
ゾフィも両腕を振ってエメリヒに感動を伝える。
なんだか学園に通い出してから遠ざかっていたエメリヒとの距離が、急に近づいた気がしてゾフィは嬉しかった。
◇◆◇
ゾフィが3年生になると、なぜか生徒会長に選ばれてしまった。
ルトガーが生徒会長だったときにずっとそばで見ていたのだから、だいたいの仕事は分かっているだろうし出来るでしょう? と言われた。
(そんな理由で?)
うまい断りの言葉も浮かばず、ゾフィは引き受けることになった。
生徒会長になったからには、その権限で補佐を選べるんだよね?
顧問の先生に聞いてみたが、そんな規則はないそうだ。
(え? ルトガー? どういうこと?)
こっそりエメリヒを選ぼうと思っていたゾフィの野望は潰えた。
しかし、やってみると生徒会長という仕事はやりがいがあり、かなり楽しかった。
ルトガー王子殿下の婚約者ということもあって、ゾフィの認知度はなかなか高く、生徒会役員としてついてきてくれる人材にも恵まれた。
自分なりに頑張れていると思っていたが、時々、人気のない場所でエメリヒに捕まってこう言われる。
「ねえ、これ以上、誰かを惹きつけるのは止めてよ」
あまりに表情が苦しそうなので、ゾフィもなんとかしてあげたいのだが、エメリヒが何に対してそう思っているのかが分からない。
この前はもう少し、具体的なことを言われた。
「もう僕はゾフィを護ってあげられる。いつまでもルトガーの婚約者でいなくても、いいんだよ?」
そうだった。
ゾフィが卒業したら、2年間の妃教育が始まることになっている。
できればそれまでに、婚約の解消をしたいのだが、どうもうまくいっていないらしい。
それというのも、婚約を決めた当時のカレンベルク公爵だった父親が隠居し、今は長兄のクリストフがカレンベルク公爵を名乗っているからだ。
若いときから内務大臣として辣腕をふるった父親と違い、最近ようやく任務を引き継いだクリストフは、まだまだ重鎮たちへの影響力が弱いのだろう。
あちこちに根回しをしているが、すべてルトガーにひっくり返されているとか。
(なにしてくれてんのよ、ルトガー!)
「ルトガーに、このままゾフィを渡すわけにはいかない。僕だって、使えるものは何だって使ってみせるよ」
最後に残した不穏なエメリヒの言葉が、ゾフィの背筋をぞくりとさせた。
入学式の会場に並ぶ1年生の列から、頭一つ飛びぬけて背が高いので、エメリヒはとても目立っている。
ゾフィが最後に見たときは、ひょろりと背が高いだけの印象だったが、あれから筋肉をつけたのか体に厚みがあってより存在感が増していた。
制服のブレザーがぴっちりと胸に張りつき、ちょっと苦しそうだ。
採寸したときよりも筋肉が育ってしまったのだろう。
ゾフィが並ぶ2年生の列からだけでなく、3年生の列からもエメリヒを称える黄色い声が聞こえる。
かっこいいだの、凛々しいだの、触りたいだの。
(触りたい!? どこを!?)
エメリヒをどういう目で見ているのよ!
なぜかモヤモヤするゾフィだった。
◇◆◇
生徒会長補佐として、ずっと一緒にいたルトガーと違い、学年が異なるエメリヒとゾフィが会う機会は少なかった。
ルトガーは妬んでいたが、実際に学園生活が始まってみると、エメリヒと廊下ですれ違うことすら稀だ。
それを鑑みると、ゾフィを生徒会長補佐にするルトガーの作戦は、有効だったのだと分かる。
さすが3年生なだけはあった。
学年が違うというハンデを、ルトガーはよく分かっていたのだ。
ルトガーとはほぼ一緒にいたせいか、ゾフィはエメリヒとの距離を寂しく感じた。
遠くから1年生のエメリヒを見たときは、友だちに囲まれている様子だった。
穏やかに笑うエメリヒと、そのそばにいるクラスメイトの令息や令嬢たち。
そう、令息だけではないのだ。
積極的な令嬢たちは、同じ学年であることを利用して、よくエメリヒに近づいている。
ルトガーに攻勢をかけていた令嬢たちを彷彿とさせる、体をつかったアプローチも見受けられた。
「なんなのよ、あのアプローチは伝統芸なわけ? 母から娘へ、姉から妹へ、引き継がれているとでもいうの!?」
しかし、ここに解説者のカールくんはいない。
ゾフィは胸がチクチクしながらも、エメリヒを遠くから観察するのを止められないでいた。
あの令嬢は昨日も一昨日も、エメリヒの腕をなにげなく触った。
転んだように見せかけて後ろから抱き着いた令嬢が、エメリヒの背中に胸を押しつけたのを見た。
どんな令嬢にも同じような対応しかしないエメリヒに、安心はするものの。
話せないだけで、こんなに苦しいのか。
(私たちは、私たちしか友だちがいない状況から関係が始まった)
でも今は違う。
ゾフィにもエメリヒにも、学園で友だちができた。
いいことなんだと思う。
そうゾフィは自分に言い聞かせ、離れてしまった二人の距離を無理やり自分に納得させるのだった。
◇◆◇
しっかりエメリヒと話す機会に恵まれたのは、年に一度の剣術大会の日だった。
剣術に覚えがある者同士、トーナメント方式で戦っていく学園行事のひとつだ。
エメリヒが出場するかもしれないと思って、ゾフィは2年生の観覧席を確保しておいた。
案の定、トーナメント表にはエメリヒの名前があった。
出場する者は、ハンカチをお守り代わりに剣の柄に巻いてもらう習わしがある。
そのハンカチの持ち主に勝者は愛を捧げるという、いかにも令嬢が歓びそうなロマンティックなオチがついている。
ゾフィは念のため、エメリヒの剣に巻くためのハンカチを用意していた。
あれだけ大勢の令嬢からの人気が高いエメリヒだ。
ハンカチを巻いてもらう相手には困らないだろうけど。
「念のため、念のためなんだから!」
さらに念には念を入れて、ゾフィは勝利を祈願してハンカチに刺繍まで入れた。
エメリヒの大好きな緑色のバラを5輪。
5輪のバラは、あなたに会えて心から嬉しいという意味。
緑色のバラの花言葉は『穏やか』、剣術大会には不向きかとも思ったが。
(私たちの関係が始まった、大切なきっかけだから)
バラ園でのエメリヒとの出会いを懐かしんでいたら、ゾフィの座る観覧席に影がさした。
誰かがゾフィの前に立っているのだ。
ゾフィは、ふっと唇を緩めた。
見えた足元だけで、それがエメリヒだと分かったから。
「エメリヒ、広い観客席の中から、よく私の場所が分かったわね?」
ゾフィは逆光になっているエメリヒを見上げる。
長身のエメリヒの顔の位置まで、かなり視線を持ち上げなくてはならなかった。
「分かるよ、ゾフィなら。どこにいたって、探し出せるよ」
穏やかなエメリヒの笑顔は、昔と変わらない。
どんなに体がたくましくなろうと、どんなに背が高くなろうと。
お互いに友だちが増えようとも、私たちは親友のままだ。
ゾフィは嬉しくてほほ笑む。
「ゾフィ、そのハンカチ、僕の剣に巻いてくれる?」
「もちろんよ! エメリヒのために用意したんだから!」
ゾフィはちゃんと緑のバラの刺繍をエメリヒに見せたあと、剣の柄にしっかりハンカチを巻きつける。
エメリヒは嬉しそうにはにかむと、剣をそっと持ち上げ、ハンカチに刺繍された緑色のバラにキスを落とした。
ゾフィの周りの観客席から、キャーという甲高い悲鳴と、失神した令嬢たちがばたばたと倒れる音がした。
エメリヒの王子さま仕草にやられてしまったのね。
ご愁傷様です、令嬢のみなさん。
「勝利はゾフィに捧げるからね。どうか僕の気持ちを、受け取って」
「応援してるわ、だからケガだけはしないでね!」
にこりとほほ笑んで、エメリヒは観客席から颯爽と試合会場へ降りていった。
そんな姿までにおいたつのか、通路脇には真っ赤になる令嬢が列をなした。
大会が始まると、エメリヒの強さは圧倒的だった。
10歳から騎士団に見習いとして入団し、16歳になる今も騎士の訓練を受けているエメリヒ。
いわば剣術はエメリヒの本職だ。
ちょっと剣にたしなみがある程度の令息では、かなうはずがなかった。
エメリヒは試合予定時間を大幅に残して、息も乱さず優勝してみせた。
模擬剣からハンカチをほどき、観客席のゾフィに向かって振って見せるエメリヒ。
「エメリヒ~! かっこよかった~! おめでとう~!」
ゾフィも両腕を振ってエメリヒに感動を伝える。
なんだか学園に通い出してから遠ざかっていたエメリヒとの距離が、急に近づいた気がしてゾフィは嬉しかった。
◇◆◇
ゾフィが3年生になると、なぜか生徒会長に選ばれてしまった。
ルトガーが生徒会長だったときにずっとそばで見ていたのだから、だいたいの仕事は分かっているだろうし出来るでしょう? と言われた。
(そんな理由で?)
うまい断りの言葉も浮かばず、ゾフィは引き受けることになった。
生徒会長になったからには、その権限で補佐を選べるんだよね?
顧問の先生に聞いてみたが、そんな規則はないそうだ。
(え? ルトガー? どういうこと?)
こっそりエメリヒを選ぼうと思っていたゾフィの野望は潰えた。
しかし、やってみると生徒会長という仕事はやりがいがあり、かなり楽しかった。
ルトガー王子殿下の婚約者ということもあって、ゾフィの認知度はなかなか高く、生徒会役員としてついてきてくれる人材にも恵まれた。
自分なりに頑張れていると思っていたが、時々、人気のない場所でエメリヒに捕まってこう言われる。
「ねえ、これ以上、誰かを惹きつけるのは止めてよ」
あまりに表情が苦しそうなので、ゾフィもなんとかしてあげたいのだが、エメリヒが何に対してそう思っているのかが分からない。
この前はもう少し、具体的なことを言われた。
「もう僕はゾフィを護ってあげられる。いつまでもルトガーの婚約者でいなくても、いいんだよ?」
そうだった。
ゾフィが卒業したら、2年間の妃教育が始まることになっている。
できればそれまでに、婚約の解消をしたいのだが、どうもうまくいっていないらしい。
それというのも、婚約を決めた当時のカレンベルク公爵だった父親が隠居し、今は長兄のクリストフがカレンベルク公爵を名乗っているからだ。
若いときから内務大臣として辣腕をふるった父親と違い、最近ようやく任務を引き継いだクリストフは、まだまだ重鎮たちへの影響力が弱いのだろう。
あちこちに根回しをしているが、すべてルトガーにひっくり返されているとか。
(なにしてくれてんのよ、ルトガー!)
「ルトガーに、このままゾフィを渡すわけにはいかない。僕だって、使えるものは何だって使ってみせるよ」
最後に残した不穏なエメリヒの言葉が、ゾフィの背筋をぞくりとさせた。
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