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四話 ルトガーと王立学園
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ルトガーが王立学園に入学してしまい、一緒に勉強する機会がなくなると、ゾフィはエメリヒと勉強するようになった。
ルトガーの勉強の進度に、背伸びをしてついていってたゾフィだが、エメリヒのときもなぜか同じような現象が起きた。
「え? もう、ここを習っているの?」
「うん。騎士団長から、なるべく早く勉強を終わらせるように言われてるんだ。そうすれば、トレーニングの時間が長くとれるからって」
「そう……騎士団長はスパルタね」
「そこまで厳しくはないよ? 僕でもついていけるからね」
エメリヒは、騎士団での生活スケジュールをゾフィに教えてくれる。
早朝から夕方まで分単位で、勉強と訓練の予定がびっしり入っていた。
あまりの苛烈さに、ゾフィは驚く。
「エメリヒ、大丈夫なの? 本当にこんな生活を毎日送っているの? 好きだったお菓子はいつ食べているの?」
「慣れると、勝手に体がスケジュール通りに動くんだ。それにお菓子はこうして、ゾフィと勉強している間に食べているよ。今日のワッフルは、ゾフィが焼いてくれたの?」
ニコニコして過酷な騎士団生活を語るエメリヒに、もう幼いイメージはどこにもなかった。
そう言えばゾフィは、いつの間にか背も越されてしまったんだった。
いつまでも、お姉さん面はしていられないのかもしれない。
「ええ、そうよ。前にエメリヒが好きだと言っていたから。チョコ味もあるの。食べきれなかったら、持って帰ってね」
「嬉しいな。ゾフィに会えない日に、ゾフィを思って大事に食べているんだ」
だけど、甘いものが好きなところは変わっていない。
親友になった頃のエメリヒのままだ。
「ねえ、ゾフィ。ここを教えて?」
そして年下に頼られるのが嬉しい末っ子のゾフィは、エメリヒのために必死に勉強するスタイルを貫くのだった。
◇◆◇
ゾフィが16歳になり、王立学園に入学する日がやってきた。
ブレザータイプの制服に腕を通し、鏡の前でクルクル回ると、溺愛してくる家族から拍手喝采が起きた。
いってきますと玄関を出たら、なぜか馬車に乗って、ルトガーが迎えに来ていた。
「どうしてルトガーがいるの? 私は一人でも学園に行けるけど?」
「少しでも一緒にいたい俺の気持ちを慮れよ。そういうとこ、全然成長してないな」
「学園生活がそんなに寂しかったの?」
「ああ、寂しかったよ。だからこれからの一年間は、お前を離さないからな」
「え~? 私はこれから始まる学園生活を、すごく楽しみにしてたんだけど! もうルトガーの子守りはしなくてもいいでしょ? 側近候補たちはどうしたのよ?」
「子守りか、そうか、俺にここまで言わせておいて、そうか……」
ガラガラと音を立てて走る馬車の中、うなだれるルトガーと学園へ続く道が目新しくて楽しいゾフィの間に、甘い空気はまったく流れなかった。
「いいか、生徒会長の権限で、お前を生徒会長補佐にした。だからこれからは、どこに行くにも俺と一緒だ」
学園に着いた途端、ルトガーに手をひかれ、ゾフィは生徒会室に連れてこられた。
(え? 生徒会長? 誰が?)
「俺だ。お前は表情をもっと隠せ」
「ルトガー、生徒会長をしてるの?」
「そうだ、すごいだろう?」
「誰かを脅して、なったんじゃないでしょうね?」
「お前の俺認識は、何歳の頃で止まっているんだよ。お前が調教して矯正したと、威張っていただろう。もう誰かを恫喝なんてしない」
(本当かしら?)
「本当だ」
(あ、また表情を読まれた!)
ルトガーも成長しているのだ。
エメリヒも成長していたし、ゾフィも成長しなくてはいけないと背を正す。
ゾフィはぐるりと招かれた生徒会室を見渡した。
たくさんの机と椅子、端に置かれたティーセット、積みあがる書類と資料。
確かに人手を必要としてそうな環境だ。
生徒会長補佐か、これはゾフィが成長するための、いいきっかけになるかもしれない。
「補佐ね、いいよ! 生徒会長であるルトガーのお手伝いをしたらいいんでしょ? まずはなにをしようか?」
「お前がすることはただ一つ。俺の女除けとなることだ」
「はあ?」
それからはどこに行くにもルトガーの横を歩かされた。
書類の整理だとか、休憩時間のお茶の給仕だとか。
もっと素人っぽいことを想像していたゾフィだったが、要求されたのは玄人の仕事だった。
「ほら、もっと俺にくっついて。しなだれかかってきてもいいんだぞ」
「この距離! おかしいでしょ!」
「どこがおかしいんだ、お前は俺の婚約者だぞ。腰を抱いたくらいで、何を言う」
第一王子だし、生徒会長だし、王族だけの緑の瞳だし。
そりゃあ令嬢たちが、目をハートにしてルトガーを追いかけてくるのも仕方がない。
うっかり転んでルトガーに抱き着いたり、めまいを起こしてルトガーに倒れこんだり、木から落ちてルトガーに抱き留められたりする令嬢がいてもおかしくない。
だがそれを弾除けの盾のごとく、跳ね返せと言われても完全防弾は難しい。
「無理無理! 何なの、木から落ちてくる令嬢って! どういうシチュエーションなのよ!?」
「ゾフィさま、お察しします。彼女たちのあれは、木に登って下りられなくなった子猫を助けた優しい私というシチュエーションなんです」
すかさず側近候補のひとりが解説してくれた。
この側近候補は、私に嫌悪感を抱いていない貴重な側近候補で、2年生のカールくんと言う。
くりくりの茶色い天パに青い瞳、王族の血がうっすら流れている遠縁なのだそうだ。
「え? メジャーなシチュエーションなの?」
「この学園では、かなり古い手のひとつです」
「分かったか、ゾフィ。俺を護ることの大変さが!」
「分かったけど、これ私の仕事!?」
「何度も言うが、お前は俺の婚約者だ!」
公爵令嬢のゾフィという完璧な婚約者がいても、王族であれば側妃を娶ることができる。
今代の国王陛下が、学園で出会った侯爵令嬢を側妃にしているからか、令嬢たちの目は本気だ。
「あ~……なんか婚約解消したくなってきちゃったな」
「馬鹿め、俺がそんなことを許すわけがないだろう!」
「ちょっと、言い方! 昔に戻ってる!」
「俺の腕の中に飛び込んできたときから、お前はもう逃げられないんだ!」
「飛び込んでないし! 飛び込んできてるの令嬢たちだし!」
ゾフィの学園生活はけっこうドタバタだった。
そんな中でも、生徒会長の仕事をしているルトガーをしっかり観察できた。
生徒総会をまとめる姿、学園祭を仕切る手腕。
「大きくなって……」
多くの生徒に尊敬されるルトガーを見て、ゾフィは保護者視点で感動した。
しかし、ゾフィを嫌悪する側近候補たちに、はめられたこともあった。
「あなたはルトガー王子殿下に相応しくない! キツい顔立ち、上からの物言い、可愛くない振る舞い、まさしく悪役令嬢! 正妃レオノーレさまのような完璧なお方が、婚約者になるべきだ! あなたにはその座から退いてもらう!」
さんざん罵られたあと空き教室に閉じ込められたと思ったら、ゾフィは知らない男の先輩たちに取り囲まれたのだ。
ゾフィが顔を知らないということは、ここにいるのは下位貴族たちだ。
これから何が始まるのか?
分からないながら、ゾフィは恐怖に怯えた。
箱入りのゾフィの知識に無いことが始まろうとしたとき、助けに来てくれたのはルトガーだった。
ゾフィを快く思っていない側近候補たちをまとめて処罰するために、動向をカールくんに見張らせていたのだとか。
カールくん、ありがとう!
「お礼を言う相手を間違っていないか?」
ルトガーがむくれていたので、ゾフィはルトガーに抱き着いて、そのふくらんだ頬にキスをした。
あくまでも親愛の表現だ。
「ありがとう! ルトガー!」
「怖がらせてしまって悪かったな。もっと早く、助けに行ければよかった」
実はカタカタと震えていたゾフィを、ルトガーはぎゅっと抱きしめ返す。
その温もりに、ゾフィの恐怖は少しずつ和らぐ。
「もうお前を離してやれない。俺は王太子になり、国王となる。そのときの王妃はゾフィ、お前だ」
ルトガーの声を聞きながら、ゾフィは安心感からか意識が遠のくのを感じた。
その後、ルトガーは無事に学園生活を終えて卒業、そして立太子の儀が執り行われた。
ルトガーの勉強の進度に、背伸びをしてついていってたゾフィだが、エメリヒのときもなぜか同じような現象が起きた。
「え? もう、ここを習っているの?」
「うん。騎士団長から、なるべく早く勉強を終わらせるように言われてるんだ。そうすれば、トレーニングの時間が長くとれるからって」
「そう……騎士団長はスパルタね」
「そこまで厳しくはないよ? 僕でもついていけるからね」
エメリヒは、騎士団での生活スケジュールをゾフィに教えてくれる。
早朝から夕方まで分単位で、勉強と訓練の予定がびっしり入っていた。
あまりの苛烈さに、ゾフィは驚く。
「エメリヒ、大丈夫なの? 本当にこんな生活を毎日送っているの? 好きだったお菓子はいつ食べているの?」
「慣れると、勝手に体がスケジュール通りに動くんだ。それにお菓子はこうして、ゾフィと勉強している間に食べているよ。今日のワッフルは、ゾフィが焼いてくれたの?」
ニコニコして過酷な騎士団生活を語るエメリヒに、もう幼いイメージはどこにもなかった。
そう言えばゾフィは、いつの間にか背も越されてしまったんだった。
いつまでも、お姉さん面はしていられないのかもしれない。
「ええ、そうよ。前にエメリヒが好きだと言っていたから。チョコ味もあるの。食べきれなかったら、持って帰ってね」
「嬉しいな。ゾフィに会えない日に、ゾフィを思って大事に食べているんだ」
だけど、甘いものが好きなところは変わっていない。
親友になった頃のエメリヒのままだ。
「ねえ、ゾフィ。ここを教えて?」
そして年下に頼られるのが嬉しい末っ子のゾフィは、エメリヒのために必死に勉強するスタイルを貫くのだった。
◇◆◇
ゾフィが16歳になり、王立学園に入学する日がやってきた。
ブレザータイプの制服に腕を通し、鏡の前でクルクル回ると、溺愛してくる家族から拍手喝采が起きた。
いってきますと玄関を出たら、なぜか馬車に乗って、ルトガーが迎えに来ていた。
「どうしてルトガーがいるの? 私は一人でも学園に行けるけど?」
「少しでも一緒にいたい俺の気持ちを慮れよ。そういうとこ、全然成長してないな」
「学園生活がそんなに寂しかったの?」
「ああ、寂しかったよ。だからこれからの一年間は、お前を離さないからな」
「え~? 私はこれから始まる学園生活を、すごく楽しみにしてたんだけど! もうルトガーの子守りはしなくてもいいでしょ? 側近候補たちはどうしたのよ?」
「子守りか、そうか、俺にここまで言わせておいて、そうか……」
ガラガラと音を立てて走る馬車の中、うなだれるルトガーと学園へ続く道が目新しくて楽しいゾフィの間に、甘い空気はまったく流れなかった。
「いいか、生徒会長の権限で、お前を生徒会長補佐にした。だからこれからは、どこに行くにも俺と一緒だ」
学園に着いた途端、ルトガーに手をひかれ、ゾフィは生徒会室に連れてこられた。
(え? 生徒会長? 誰が?)
「俺だ。お前は表情をもっと隠せ」
「ルトガー、生徒会長をしてるの?」
「そうだ、すごいだろう?」
「誰かを脅して、なったんじゃないでしょうね?」
「お前の俺認識は、何歳の頃で止まっているんだよ。お前が調教して矯正したと、威張っていただろう。もう誰かを恫喝なんてしない」
(本当かしら?)
「本当だ」
(あ、また表情を読まれた!)
ルトガーも成長しているのだ。
エメリヒも成長していたし、ゾフィも成長しなくてはいけないと背を正す。
ゾフィはぐるりと招かれた生徒会室を見渡した。
たくさんの机と椅子、端に置かれたティーセット、積みあがる書類と資料。
確かに人手を必要としてそうな環境だ。
生徒会長補佐か、これはゾフィが成長するための、いいきっかけになるかもしれない。
「補佐ね、いいよ! 生徒会長であるルトガーのお手伝いをしたらいいんでしょ? まずはなにをしようか?」
「お前がすることはただ一つ。俺の女除けとなることだ」
「はあ?」
それからはどこに行くにもルトガーの横を歩かされた。
書類の整理だとか、休憩時間のお茶の給仕だとか。
もっと素人っぽいことを想像していたゾフィだったが、要求されたのは玄人の仕事だった。
「ほら、もっと俺にくっついて。しなだれかかってきてもいいんだぞ」
「この距離! おかしいでしょ!」
「どこがおかしいんだ、お前は俺の婚約者だぞ。腰を抱いたくらいで、何を言う」
第一王子だし、生徒会長だし、王族だけの緑の瞳だし。
そりゃあ令嬢たちが、目をハートにしてルトガーを追いかけてくるのも仕方がない。
うっかり転んでルトガーに抱き着いたり、めまいを起こしてルトガーに倒れこんだり、木から落ちてルトガーに抱き留められたりする令嬢がいてもおかしくない。
だがそれを弾除けの盾のごとく、跳ね返せと言われても完全防弾は難しい。
「無理無理! 何なの、木から落ちてくる令嬢って! どういうシチュエーションなのよ!?」
「ゾフィさま、お察しします。彼女たちのあれは、木に登って下りられなくなった子猫を助けた優しい私というシチュエーションなんです」
すかさず側近候補のひとりが解説してくれた。
この側近候補は、私に嫌悪感を抱いていない貴重な側近候補で、2年生のカールくんと言う。
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「え? メジャーなシチュエーションなの?」
「この学園では、かなり古い手のひとつです」
「分かったか、ゾフィ。俺を護ることの大変さが!」
「分かったけど、これ私の仕事!?」
「何度も言うが、お前は俺の婚約者だ!」
公爵令嬢のゾフィという完璧な婚約者がいても、王族であれば側妃を娶ることができる。
今代の国王陛下が、学園で出会った侯爵令嬢を側妃にしているからか、令嬢たちの目は本気だ。
「あ~……なんか婚約解消したくなってきちゃったな」
「馬鹿め、俺がそんなことを許すわけがないだろう!」
「ちょっと、言い方! 昔に戻ってる!」
「俺の腕の中に飛び込んできたときから、お前はもう逃げられないんだ!」
「飛び込んでないし! 飛び込んできてるの令嬢たちだし!」
ゾフィの学園生活はけっこうドタバタだった。
そんな中でも、生徒会長の仕事をしているルトガーをしっかり観察できた。
生徒総会をまとめる姿、学園祭を仕切る手腕。
「大きくなって……」
多くの生徒に尊敬されるルトガーを見て、ゾフィは保護者視点で感動した。
しかし、ゾフィを嫌悪する側近候補たちに、はめられたこともあった。
「あなたはルトガー王子殿下に相応しくない! キツい顔立ち、上からの物言い、可愛くない振る舞い、まさしく悪役令嬢! 正妃レオノーレさまのような完璧なお方が、婚約者になるべきだ! あなたにはその座から退いてもらう!」
さんざん罵られたあと空き教室に閉じ込められたと思ったら、ゾフィは知らない男の先輩たちに取り囲まれたのだ。
ゾフィが顔を知らないということは、ここにいるのは下位貴族たちだ。
これから何が始まるのか?
分からないながら、ゾフィは恐怖に怯えた。
箱入りのゾフィの知識に無いことが始まろうとしたとき、助けに来てくれたのはルトガーだった。
ゾフィを快く思っていない側近候補たちをまとめて処罰するために、動向をカールくんに見張らせていたのだとか。
カールくん、ありがとう!
「お礼を言う相手を間違っていないか?」
ルトガーがむくれていたので、ゾフィはルトガーに抱き着いて、そのふくらんだ頬にキスをした。
あくまでも親愛の表現だ。
「ありがとう! ルトガー!」
「怖がらせてしまって悪かったな。もっと早く、助けに行ければよかった」
実はカタカタと震えていたゾフィを、ルトガーはぎゅっと抱きしめ返す。
その温もりに、ゾフィの恐怖は少しずつ和らぐ。
「もうお前を離してやれない。俺は王太子になり、国王となる。そのときの王妃はゾフィ、お前だ」
ルトガーの声を聞きながら、ゾフィは安心感からか意識が遠のくのを感じた。
その後、ルトガーは無事に学園生活を終えて卒業、そして立太子の儀が執り行われた。
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