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一話 初めて出来た親友
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ゾフィには友だちがいない。
それもこれも、父親のカレンベルク公爵に顔がそっくりだからだ。
燃えるような赤い髪に、薄もやのような灰色の瞳。
目尻はキュッと上を向き、一般的にはキツイ見た目と言われる。
内務大臣として辣腕をふるう公爵には威圧的な風貌は好都合だろうが、まだ8歳の少女にとっては友だちを作るときの垣根になる。
しかも公爵家の末っ子とあって、両親には盲目的に愛され、年の離れたシスコンの兄たちからは甘やかされている。
どうしても物言いが上から目線になってしまうのだ。
「わ、私がお友だちになってあげても、よくってよ!」
ゾフィが勇気を出して声をかけても、多くの令嬢は恐れをなしてそそくさと立ち去る。
声かけ作戦は惨敗だった。
今日のお茶会でも友だちを作れず、ぐすぐすと洟をすすって帰ってきたゾフィ。
そんなゾフィに、チャンスがやってきた。
◇◆◇
ゾフィと一緒に晩餐をとりたいカレンベルク公爵は、いつも定時に仕事を終えて帰ってくる。
その日は帰ってくるなり、「ザビーネさまから招待状を預かってきたよ」と母親のペトロネラに封筒を渡していた。
ゾフィの母親は、国王陛下が寵愛する側妃ザビーネの親友だ。
元々、ふたりは侯爵令嬢同士とあって仲がよかったが、年の近い子を持ったことで、ますます交流する機会が増えた。
「そろそろゾフィも王城に行ってみましょうか? すてきなバラ園があるわよ」
ザビーネさまからのお茶会への招待状を読み終わった母親が、ゾフィに付き添いを許可してくれた。
王城には王族が住んでいる。
きちんとしたマナーを習得していないと、王城への付き添いは許してもらえない。
やっとレディとして認められたのだと、ゾフィは喜んだ。
「はい、お母さま! 私、いい子にできます!」
さっきまで泣いていた顔をパッと輝かせ、うっすら頬を赤くするゾフィ。
母親だけでなく父親も、顔をゆるませた。
ゾフィが可愛くて仕方がないのだ。
「ゾフィ、王城でなにか困ったことがあったらお父さまを頼りなさい。なんでも解決してあげるよ!」
そうやって今日もゾフィは甘やかされる。
◇◆◇
お茶会の当日、母親と一緒の馬車に乗り、ゾフィは緊張していた。
なにしろ初めての王城だ。
マナー講師には王城に行くことを告げて、徹底的におさらいをしてもらった。
それでも失敗するかもしれない。
どうしよう……。
だんだん顔が下を向いていくゾフィに、母親から助け舟が出る。
「ザビーネさまにご挨拶が済んだら、ゾフィはお庭を探索していいわよ。ずっと大人ばかりのお茶会では、気詰まりでしょうからね」
「ほ、本当に?」
「ええ、珍しいバラも咲いていると聞くわ。きっと楽しいわよ」
にこやかに微笑む母親の顔にホッとして、緊張で握りしめ汗ばんでいた手を開く。
ドレスにしわは出来ていない。
(良かった、一番好きなドレスだもの)
真っ赤なゾフィの髪を際立たせる、白を基調としたガーリーなドレス。
父親から贈られた、今年の誕生日プレゼントだった。
キツい見た目に反して、可愛いものが大好きなゾフィの好みが凝縮されている。
ゾフィを愛する父親がオーダーした通りの仕立てだった。
そんなドレスに勇気をもらうゾフィ。
(きっと大丈夫!)
ゾフィは見えてきた王城に、顔を上げた。
◇◆◇
案内された王城で、ゾフィはザビーネさまへ挨拶をした。
「あらまあ、本当にカレンベルク公爵にそっくりね! ペトロネラ、あなたも娘を相当溺愛しているようだけど、公爵はその比ではないそうね?」
「そうよ、大変な溺愛ぶりよ。二人の息子のときとは完全に対応が違うわ。きっと目に入れても痛くないのでしょうね」
コロコロとおかしそうに笑うザビーネさまは、黒髪黒目のオリエンタルな美女だ。
王族と貴族が16歳から通う王立学園で国王陛下と出会い、相思相愛で結ばれたのだとか。
ただし、婚姻の直前に友好国から王女が嫁いでくることが決まり、王女を側妃にするわけにもいかず、ザビーネさまは自ら正妃を退かれたと聞いた。
国王陛下の寵愛がずっとザビーネさまにあるのは、そんな経緯があるのだ。
「バラ園には、ゾフィの髪色のような真っ赤なバラが咲いているわ、探してみてね。私の息子も、どこかで遊んでいるはずよ。見つけたら仲良くしてやって欲しいの。あの子は人見知りだから……」
一瞬だが、ザビーネさまの顔が妃の顔から親の顔になる。
ザビーネさまの息子ということは、第二王子のエメリヒさまだ。
「はい、お友だちになります!」
それは友だちのいないゾフィにとっても、願ったりな話だ。
ゾフィは元気に返事をして挨拶を終えると、さっそくバラ園の探索に向かうのだった。
◇◆◇
「き、君はだあれ?」
ちょっと舌っ足らずな少年を先に見つけたのはゾフィだった。
珍しい緑色の花びらを持つバラの垣根の前に、黒髪の少年がしゃがんでいた。
もしかしてと思って近づくと、その気配に振り返った少年の瞳は、国王陛下と同じ緑色だった。
「私はゾフィよ。あなたのお友だちよ!」
ゾフィは断られる前に、先回りして友だち宣言をしてしまう。
もうザビーネさまから了承はもらっている。
堂々と友だちと名乗っていいはずだ。
「と、友だち? 僕の?」
「そうよ! 仲良くしましょう!」
「う、うん。僕は……エメリヒっていうんだ」
エメリヒは、ゾフィの反応を伺うように名乗る。
その名前を聞いて、ゾフィが態度を変えるのではないかと恐れているようだった。
「知っているわ! だって私のお母さまとあなたのお母さまは親友なのよ。だから私たちも親友になりましょう!」
「し、親友!?」
エメリヒの驚きを見て、ぼっちのゾフィは確信した。
エメリヒにも親友がいないと。
(これはチャンスよ!)
親友がいない同士、私たちはきっと仲良くなれる。
「エメリヒって呼んでもいい?」
「もちろんだよ。その、僕も、ゾ、ゾフィって……」
「ええ! そう呼んでちょうだい!」
幼い二人はかたく握手を交わした。
このとき、ゾフィが8歳、エメリヒは7歳だった。
初めてできた友だちが、次の瞬間には親友にまで昇格して、ゾフィは舞い上がった。
たくさん話をして、お茶会が終わるときには、エメリヒと次に合う約束を取り付けた。
家に帰ったら二人のお兄さまに、親友ができた自慢話を聞かせた。
夕餐の席では、もちろんお父さまにもだ。
お母さまは何度目になるのか分からない自慢話を、それは嬉しそうに聞いてくれた。
「ザビーネさまも喜んでいたわ。エメリヒさまがあんなに嬉しそうに笑うのは、久しぶりだと」
「エメリヒに、バラの名前を教えてもらったんです! エメリヒは緑色の花びらのバラが好きで、名前はグリーンアイス、花言葉は『穏やか』。すごいでしょ? 花言葉まで知っているなんて!」
ゾフィは自分の親友のすごいところを少しでも知ってもらおうと、一生懸命に家族へエメリヒのことを話す。
「次のザビーネさまのお茶会に、私も招待されたんです! そのときに、エメリヒとまた会えるの!」
浮かれるゾフィは知らなかったが、この日、エメリヒもまた同じように、母親にゾフィの自慢話をしていた。
「ゾフィは僕が第二王子だと分かっても、と、友だちって言ってくれて……」
はにかむエメリヒのふわふわした黒髪を撫でて、ザビーネはいい出会いに感謝をした。
息子エメリヒの置かれた状況は複雑だ。
貴族はおおむね、正妃の産んだ第一王子におもねる。
先のない第二王子と仲良くしようなど、思う者は少ない。
本来なら、将来の側近候補を選ぶときなのだが、なかなか信頼の置ける者が見つからなかった。
だからせめて友だちでも、と思ってペトロネラに声をかけた。
ペトロネラの子はエメリヒのひとつ年上で、女の子だ。
人見知りの激しいエメリヒでも、女の子であれば懐くのではないかと思った。
まさかあんなに公爵そっくりの、冷徹そうな顔をしているとは思わなかったが、心根は優しい子だった。
こうして親公認の親友となったゾフィとエメリヒは、グリーンアイスの花言葉の通り、穏やかな関係を続けることになるのだった。
そこに第一王子の邪魔が入るまでは。
それもこれも、父親のカレンベルク公爵に顔がそっくりだからだ。
燃えるような赤い髪に、薄もやのような灰色の瞳。
目尻はキュッと上を向き、一般的にはキツイ見た目と言われる。
内務大臣として辣腕をふるう公爵には威圧的な風貌は好都合だろうが、まだ8歳の少女にとっては友だちを作るときの垣根になる。
しかも公爵家の末っ子とあって、両親には盲目的に愛され、年の離れたシスコンの兄たちからは甘やかされている。
どうしても物言いが上から目線になってしまうのだ。
「わ、私がお友だちになってあげても、よくってよ!」
ゾフィが勇気を出して声をかけても、多くの令嬢は恐れをなしてそそくさと立ち去る。
声かけ作戦は惨敗だった。
今日のお茶会でも友だちを作れず、ぐすぐすと洟をすすって帰ってきたゾフィ。
そんなゾフィに、チャンスがやってきた。
◇◆◇
ゾフィと一緒に晩餐をとりたいカレンベルク公爵は、いつも定時に仕事を終えて帰ってくる。
その日は帰ってくるなり、「ザビーネさまから招待状を預かってきたよ」と母親のペトロネラに封筒を渡していた。
ゾフィの母親は、国王陛下が寵愛する側妃ザビーネの親友だ。
元々、ふたりは侯爵令嬢同士とあって仲がよかったが、年の近い子を持ったことで、ますます交流する機会が増えた。
「そろそろゾフィも王城に行ってみましょうか? すてきなバラ園があるわよ」
ザビーネさまからのお茶会への招待状を読み終わった母親が、ゾフィに付き添いを許可してくれた。
王城には王族が住んでいる。
きちんとしたマナーを習得していないと、王城への付き添いは許してもらえない。
やっとレディとして認められたのだと、ゾフィは喜んだ。
「はい、お母さま! 私、いい子にできます!」
さっきまで泣いていた顔をパッと輝かせ、うっすら頬を赤くするゾフィ。
母親だけでなく父親も、顔をゆるませた。
ゾフィが可愛くて仕方がないのだ。
「ゾフィ、王城でなにか困ったことがあったらお父さまを頼りなさい。なんでも解決してあげるよ!」
そうやって今日もゾフィは甘やかされる。
◇◆◇
お茶会の当日、母親と一緒の馬車に乗り、ゾフィは緊張していた。
なにしろ初めての王城だ。
マナー講師には王城に行くことを告げて、徹底的におさらいをしてもらった。
それでも失敗するかもしれない。
どうしよう……。
だんだん顔が下を向いていくゾフィに、母親から助け舟が出る。
「ザビーネさまにご挨拶が済んだら、ゾフィはお庭を探索していいわよ。ずっと大人ばかりのお茶会では、気詰まりでしょうからね」
「ほ、本当に?」
「ええ、珍しいバラも咲いていると聞くわ。きっと楽しいわよ」
にこやかに微笑む母親の顔にホッとして、緊張で握りしめ汗ばんでいた手を開く。
ドレスにしわは出来ていない。
(良かった、一番好きなドレスだもの)
真っ赤なゾフィの髪を際立たせる、白を基調としたガーリーなドレス。
父親から贈られた、今年の誕生日プレゼントだった。
キツい見た目に反して、可愛いものが大好きなゾフィの好みが凝縮されている。
ゾフィを愛する父親がオーダーした通りの仕立てだった。
そんなドレスに勇気をもらうゾフィ。
(きっと大丈夫!)
ゾフィは見えてきた王城に、顔を上げた。
◇◆◇
案内された王城で、ゾフィはザビーネさまへ挨拶をした。
「あらまあ、本当にカレンベルク公爵にそっくりね! ペトロネラ、あなたも娘を相当溺愛しているようだけど、公爵はその比ではないそうね?」
「そうよ、大変な溺愛ぶりよ。二人の息子のときとは完全に対応が違うわ。きっと目に入れても痛くないのでしょうね」
コロコロとおかしそうに笑うザビーネさまは、黒髪黒目のオリエンタルな美女だ。
王族と貴族が16歳から通う王立学園で国王陛下と出会い、相思相愛で結ばれたのだとか。
ただし、婚姻の直前に友好国から王女が嫁いでくることが決まり、王女を側妃にするわけにもいかず、ザビーネさまは自ら正妃を退かれたと聞いた。
国王陛下の寵愛がずっとザビーネさまにあるのは、そんな経緯があるのだ。
「バラ園には、ゾフィの髪色のような真っ赤なバラが咲いているわ、探してみてね。私の息子も、どこかで遊んでいるはずよ。見つけたら仲良くしてやって欲しいの。あの子は人見知りだから……」
一瞬だが、ザビーネさまの顔が妃の顔から親の顔になる。
ザビーネさまの息子ということは、第二王子のエメリヒさまだ。
「はい、お友だちになります!」
それは友だちのいないゾフィにとっても、願ったりな話だ。
ゾフィは元気に返事をして挨拶を終えると、さっそくバラ園の探索に向かうのだった。
◇◆◇
「き、君はだあれ?」
ちょっと舌っ足らずな少年を先に見つけたのはゾフィだった。
珍しい緑色の花びらを持つバラの垣根の前に、黒髪の少年がしゃがんでいた。
もしかしてと思って近づくと、その気配に振り返った少年の瞳は、国王陛下と同じ緑色だった。
「私はゾフィよ。あなたのお友だちよ!」
ゾフィは断られる前に、先回りして友だち宣言をしてしまう。
もうザビーネさまから了承はもらっている。
堂々と友だちと名乗っていいはずだ。
「と、友だち? 僕の?」
「そうよ! 仲良くしましょう!」
「う、うん。僕は……エメリヒっていうんだ」
エメリヒは、ゾフィの反応を伺うように名乗る。
その名前を聞いて、ゾフィが態度を変えるのではないかと恐れているようだった。
「知っているわ! だって私のお母さまとあなたのお母さまは親友なのよ。だから私たちも親友になりましょう!」
「し、親友!?」
エメリヒの驚きを見て、ぼっちのゾフィは確信した。
エメリヒにも親友がいないと。
(これはチャンスよ!)
親友がいない同士、私たちはきっと仲良くなれる。
「エメリヒって呼んでもいい?」
「もちろんだよ。その、僕も、ゾ、ゾフィって……」
「ええ! そう呼んでちょうだい!」
幼い二人はかたく握手を交わした。
このとき、ゾフィが8歳、エメリヒは7歳だった。
初めてできた友だちが、次の瞬間には親友にまで昇格して、ゾフィは舞い上がった。
たくさん話をして、お茶会が終わるときには、エメリヒと次に合う約束を取り付けた。
家に帰ったら二人のお兄さまに、親友ができた自慢話を聞かせた。
夕餐の席では、もちろんお父さまにもだ。
お母さまは何度目になるのか分からない自慢話を、それは嬉しそうに聞いてくれた。
「ザビーネさまも喜んでいたわ。エメリヒさまがあんなに嬉しそうに笑うのは、久しぶりだと」
「エメリヒに、バラの名前を教えてもらったんです! エメリヒは緑色の花びらのバラが好きで、名前はグリーンアイス、花言葉は『穏やか』。すごいでしょ? 花言葉まで知っているなんて!」
ゾフィは自分の親友のすごいところを少しでも知ってもらおうと、一生懸命に家族へエメリヒのことを話す。
「次のザビーネさまのお茶会に、私も招待されたんです! そのときに、エメリヒとまた会えるの!」
浮かれるゾフィは知らなかったが、この日、エメリヒもまた同じように、母親にゾフィの自慢話をしていた。
「ゾフィは僕が第二王子だと分かっても、と、友だちって言ってくれて……」
はにかむエメリヒのふわふわした黒髪を撫でて、ザビーネはいい出会いに感謝をした。
息子エメリヒの置かれた状況は複雑だ。
貴族はおおむね、正妃の産んだ第一王子におもねる。
先のない第二王子と仲良くしようなど、思う者は少ない。
本来なら、将来の側近候補を選ぶときなのだが、なかなか信頼の置ける者が見つからなかった。
だからせめて友だちでも、と思ってペトロネラに声をかけた。
ペトロネラの子はエメリヒのひとつ年上で、女の子だ。
人見知りの激しいエメリヒでも、女の子であれば懐くのではないかと思った。
まさかあんなに公爵そっくりの、冷徹そうな顔をしているとは思わなかったが、心根は優しい子だった。
こうして親公認の親友となったゾフィとエメリヒは、グリーンアイスの花言葉の通り、穏やかな関係を続けることになるのだった。
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