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三十二話 お別れのとき
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数日かけて文官たちが整えてくれた暫定的な国交条約の書面にバーナビーが署名し、後日、女帝と国王間で正式に調印を交わすことを約束する。
エステラの女帝就任や、カルロスとの婚姻式など、これから慶事で大忙しになると宰相は嬉しそうだった。
混乱を避けるために、あえて国民にはデリオとブランカの罪は明かさないことにしたようだ。
ただ、ブランカからの申し出により女帝を退き、カルロスと離縁したと公示された。
チャロの瞳の色を知る者からしてみれば、何を今更という話かもしれない。
それでもこれで一区切りがつき、カルロスとエステラを頂く皇国は、新たな幕開けを迎える。
◇◆◇
バーナビーとアドリアナが、古の皇国を出立する日がやってきた。
港まで、カルロスとエステラが翼竜に乗って見送りにくる。
「オニキス、元気で」
「いつでも、遊びに来て欲しい。落ち着いたら、私からも訪ねる」
エステラとアドリアナは、親しくなった。
カルロスとの仲を取り持ってくれたアドリアナに、必然的にエステラが懐いたのだ。
義母と義娘だが、年齢が近いせいで壁もない。
それに、自分よりも圧倒的に強かったアドリアナのことを、エステラはカルロス同様に尊敬している。
チャロが自慢げに話して聞かせたアドリアナの漆黒バージョンを、「自分も見たかった」とエステラはたいそう悔しがっていた。
あれから何度か試してみたが、アドリアナが黒くなることは無かった。
体色が変化する種族が爬虫類の中にはいるそうだが、もしかしたらアドリアナにはその血も流れているのかもしれないとカルロスは言う。
バーナビーが傷つけられたことを発端に、怒りで我を忘れたアドリアナが狂暴化した姿だったが、バーナビーにとっては禍々しくも美しい生死を司る戦乙女のように映った。
バーナビーは顔を抉られた自分には価値がないと思ったが、そうではなかった。
抉られたときも、抉られてからも、アドリアナからたくさんの愛をもらった。
アドリアナの唾液をしみこませた傷は、ふくふくと皮膚が再生していき、頭皮からは髪も生えてきた。
バーナビーにとっては、アドリアナをかばって出来た傷は勲章のようなものだったが、この傷を見るたびにアドリアナが悲しそうな顔をするので、少し髪型を変えて見えにくくしている。
完全に回復するまでは、このままでいるつもりだ。
エステラに抱き着かれて、別れを惜しまれていたアドリアナが、船近くにいたバーナビーのところに戻ってくる。
ちなみにチャロも同じ船に乗る。
チャロの目的地の獣人国は、この後の旅程のルートに組み込まれている。
だからそこまでは一緒に行こうと、アドリアナが誘った。
アドリアナにとっては、数少ない血の繋がった家族だ。
これまで長く離れ離れになっていた分、せめて一緒にいられる間はいたほうがいいと、バーナビーも賛成した。
二人きりの新婚旅行も楽しいけれど、アドリアナの笑顔が見られることが一番大事だ。
アドリアナは今、家族に囲まれている瞬間が幸せそうだ。
だったらバーナビーがそれを叶える。
「お義父さん、いつでもエイヴリング王国に来てください。イリの乾燥葉は輸出品の柱になると思います。とくにオーガ国と戦いを続けている獣人国や、その周辺国には興味を持ってもらえるでしょう。今すぐではないかもしれませんが、医療方面でも道が開けるかもしれません。どうか研究を続けてください」
実はカルロスは、イリの葉の研究に取り組んでいた。
古のダイナソーの血がいつまでも子孫に顕現するわけではない。
それを見越して、普通の戦士たちが恐れることなく巨人を倒せるよう、イリの葉からより効果的に成分を抽出できないか探っていた。
力こそが正義の古の皇国において、最強の戦士であるカルロスが行うには、ちくはぐに感じられる研究かもしれない。
だが、国民を護ることを常に念頭に置いて行動してきたカルロスのすることに、ブレはない。
カルロスは、最愛の娘の夫であるバーナビーを見る。
「お前は、いい夫だ」
言葉少ないカルロスからの、バーナビーへの最大限の誉め言葉だった。
思いがけずバーナビーが顔を赤くすると、見送りに来ていた国民たちから黄色い声が飛ぶ。
照れた顔をそのままに、バーナビーは握手を交わしてカルロスと別れる。
チャロとアドリアナも船のタラップを上がってきて、出航の準備が整った。
たくさんの翼竜が、手を振るアドリアナに空から鳴き声を上げて応える。
闘技場でアドリアナとバーナビーのファンになった国民たちは、たくさんの花を撒いて無事の航海を祈ってくれた。
船が大きく波に乗り、ざぶんざぶんと船体を進め――やがて密林と尖塔は、遥か遠くへ見えなくなっていった。
◇◆◇
「しばらくは寂しいかもしれませんが、またすぐに会えますよ」
船尾から、いつまでも古の皇国があった方角を眺めていたアドリアナに、バーナビーがそっと言葉をかけた。
なにしろそのために、いろいろな思惑を脇にどけて真っ先に国交を結んだバーナビーだ。
「ありがとう、バーニー。郷愁とは、こういうものかと考えていたんだ。私にとって獣人国こそ故郷だと思っていたが、古の皇国も、もう一つの故郷になりそうだ」
思っていたよりも元気なアドリアナに、バーナビーはホッと安堵の息を漏らす。
「さっきまでは海を楽し気に見ていたのですが、どうもチャロは船酔いしやすい体質のようです。船室に案内しようと思うのですが、アナも一緒にどうですか?」
「チャロはいいが、私は行かない。今度こそ、私はずっと海を見ている」
船の手すりをぎゅっと握りしめ、不動の構えを見せるアドリアナに、バーナビーが軽快な笑い声を上げた。
「すっかり警戒されてしまいましたね。いいですよ、ここでするのも素敵です。朝でも昼でも夜でも、大海原と大空に抱かれながら、天国へ行きましょうね」
アドリアナを背後から抱きしめ、大きくなった股間を尻尾の付け根にこすりつけるバーナビー。
「あ、バーニー、なんで……大きく?」
「アナのそばにいて、欲情するなという方が無理ですよ」
するりと胸のあわせから手を滑り込ませ、アドリアナの乳首をころころ転がす。
「んっ……ん、ぁあ、はっ……う、く」
「最初はふにゃふにゃしているのに、すぐに芯がしっかりして、大きくなるいい子ですね。尖って扱きやすくて、とっても可愛いです」
アドリアナの耳たぶにチロチロと舌を這わせながら、片方の手を尻肉の狭間に潜り込ませようとしていたバーナビーだったが、そこへチャロの甲高い声が割り込んだ。
「お姉さま! こっちに来てください! 海獣の大群です! すごく可愛いですよ!」
船酔いしていたはずのチャロだが、どうやら海獣の物珍しさにつられて回復したようだ。
しばらく悩んだが、苦渋の思いでバーナビーは手を引いた。
アドリアナが少しでも長く家族と一緒にいる機会を設けると、決めたのはバーナビーだ。
「行きましょう、アナ。チャロが呼んでいます」
「バーニー、いいのか? ……大きいままだが」
アドリアナの視線が、元気なバーナビーのバーナビーを見る。
恥ずかしそうに前を隠すバーナビーだったが、アドリアナが見ていると思うと、余計に元気になってしまうのは分かり切っていた。
「アナは先に行ってください。私はこれが治まってから向かいます」
「ふふ。夜になったら、満天の星の下で、いっぱいしような、バーニー」
バーナビーの首に両腕を回し、耳元でヒソヒソと閨のお誘いをするアドリアナ。
続けて唇に音を立ててキスを落とすと、尻尾を揺らめかせ船頭へ歩き去った。
その妖艶さにすっかりあてられて呆けたバーナビーは、ガチガチの暴れん坊になった息子をなだめるのに、かなりの長い時間を要することになるのだった。
エステラの女帝就任や、カルロスとの婚姻式など、これから慶事で大忙しになると宰相は嬉しそうだった。
混乱を避けるために、あえて国民にはデリオとブランカの罪は明かさないことにしたようだ。
ただ、ブランカからの申し出により女帝を退き、カルロスと離縁したと公示された。
チャロの瞳の色を知る者からしてみれば、何を今更という話かもしれない。
それでもこれで一区切りがつき、カルロスとエステラを頂く皇国は、新たな幕開けを迎える。
◇◆◇
バーナビーとアドリアナが、古の皇国を出立する日がやってきた。
港まで、カルロスとエステラが翼竜に乗って見送りにくる。
「オニキス、元気で」
「いつでも、遊びに来て欲しい。落ち着いたら、私からも訪ねる」
エステラとアドリアナは、親しくなった。
カルロスとの仲を取り持ってくれたアドリアナに、必然的にエステラが懐いたのだ。
義母と義娘だが、年齢が近いせいで壁もない。
それに、自分よりも圧倒的に強かったアドリアナのことを、エステラはカルロス同様に尊敬している。
チャロが自慢げに話して聞かせたアドリアナの漆黒バージョンを、「自分も見たかった」とエステラはたいそう悔しがっていた。
あれから何度か試してみたが、アドリアナが黒くなることは無かった。
体色が変化する種族が爬虫類の中にはいるそうだが、もしかしたらアドリアナにはその血も流れているのかもしれないとカルロスは言う。
バーナビーが傷つけられたことを発端に、怒りで我を忘れたアドリアナが狂暴化した姿だったが、バーナビーにとっては禍々しくも美しい生死を司る戦乙女のように映った。
バーナビーは顔を抉られた自分には価値がないと思ったが、そうではなかった。
抉られたときも、抉られてからも、アドリアナからたくさんの愛をもらった。
アドリアナの唾液をしみこませた傷は、ふくふくと皮膚が再生していき、頭皮からは髪も生えてきた。
バーナビーにとっては、アドリアナをかばって出来た傷は勲章のようなものだったが、この傷を見るたびにアドリアナが悲しそうな顔をするので、少し髪型を変えて見えにくくしている。
完全に回復するまでは、このままでいるつもりだ。
エステラに抱き着かれて、別れを惜しまれていたアドリアナが、船近くにいたバーナビーのところに戻ってくる。
ちなみにチャロも同じ船に乗る。
チャロの目的地の獣人国は、この後の旅程のルートに組み込まれている。
だからそこまでは一緒に行こうと、アドリアナが誘った。
アドリアナにとっては、数少ない血の繋がった家族だ。
これまで長く離れ離れになっていた分、せめて一緒にいられる間はいたほうがいいと、バーナビーも賛成した。
二人きりの新婚旅行も楽しいけれど、アドリアナの笑顔が見られることが一番大事だ。
アドリアナは今、家族に囲まれている瞬間が幸せそうだ。
だったらバーナビーがそれを叶える。
「お義父さん、いつでもエイヴリング王国に来てください。イリの乾燥葉は輸出品の柱になると思います。とくにオーガ国と戦いを続けている獣人国や、その周辺国には興味を持ってもらえるでしょう。今すぐではないかもしれませんが、医療方面でも道が開けるかもしれません。どうか研究を続けてください」
実はカルロスは、イリの葉の研究に取り組んでいた。
古のダイナソーの血がいつまでも子孫に顕現するわけではない。
それを見越して、普通の戦士たちが恐れることなく巨人を倒せるよう、イリの葉からより効果的に成分を抽出できないか探っていた。
力こそが正義の古の皇国において、最強の戦士であるカルロスが行うには、ちくはぐに感じられる研究かもしれない。
だが、国民を護ることを常に念頭に置いて行動してきたカルロスのすることに、ブレはない。
カルロスは、最愛の娘の夫であるバーナビーを見る。
「お前は、いい夫だ」
言葉少ないカルロスからの、バーナビーへの最大限の誉め言葉だった。
思いがけずバーナビーが顔を赤くすると、見送りに来ていた国民たちから黄色い声が飛ぶ。
照れた顔をそのままに、バーナビーは握手を交わしてカルロスと別れる。
チャロとアドリアナも船のタラップを上がってきて、出航の準備が整った。
たくさんの翼竜が、手を振るアドリアナに空から鳴き声を上げて応える。
闘技場でアドリアナとバーナビーのファンになった国民たちは、たくさんの花を撒いて無事の航海を祈ってくれた。
船が大きく波に乗り、ざぶんざぶんと船体を進め――やがて密林と尖塔は、遥か遠くへ見えなくなっていった。
◇◆◇
「しばらくは寂しいかもしれませんが、またすぐに会えますよ」
船尾から、いつまでも古の皇国があった方角を眺めていたアドリアナに、バーナビーがそっと言葉をかけた。
なにしろそのために、いろいろな思惑を脇にどけて真っ先に国交を結んだバーナビーだ。
「ありがとう、バーニー。郷愁とは、こういうものかと考えていたんだ。私にとって獣人国こそ故郷だと思っていたが、古の皇国も、もう一つの故郷になりそうだ」
思っていたよりも元気なアドリアナに、バーナビーはホッと安堵の息を漏らす。
「さっきまでは海を楽し気に見ていたのですが、どうもチャロは船酔いしやすい体質のようです。船室に案内しようと思うのですが、アナも一緒にどうですか?」
「チャロはいいが、私は行かない。今度こそ、私はずっと海を見ている」
船の手すりをぎゅっと握りしめ、不動の構えを見せるアドリアナに、バーナビーが軽快な笑い声を上げた。
「すっかり警戒されてしまいましたね。いいですよ、ここでするのも素敵です。朝でも昼でも夜でも、大海原と大空に抱かれながら、天国へ行きましょうね」
アドリアナを背後から抱きしめ、大きくなった股間を尻尾の付け根にこすりつけるバーナビー。
「あ、バーニー、なんで……大きく?」
「アナのそばにいて、欲情するなという方が無理ですよ」
するりと胸のあわせから手を滑り込ませ、アドリアナの乳首をころころ転がす。
「んっ……ん、ぁあ、はっ……う、く」
「最初はふにゃふにゃしているのに、すぐに芯がしっかりして、大きくなるいい子ですね。尖って扱きやすくて、とっても可愛いです」
アドリアナの耳たぶにチロチロと舌を這わせながら、片方の手を尻肉の狭間に潜り込ませようとしていたバーナビーだったが、そこへチャロの甲高い声が割り込んだ。
「お姉さま! こっちに来てください! 海獣の大群です! すごく可愛いですよ!」
船酔いしていたはずのチャロだが、どうやら海獣の物珍しさにつられて回復したようだ。
しばらく悩んだが、苦渋の思いでバーナビーは手を引いた。
アドリアナが少しでも長く家族と一緒にいる機会を設けると、決めたのはバーナビーだ。
「行きましょう、アナ。チャロが呼んでいます」
「バーニー、いいのか? ……大きいままだが」
アドリアナの視線が、元気なバーナビーのバーナビーを見る。
恥ずかしそうに前を隠すバーナビーだったが、アドリアナが見ていると思うと、余計に元気になってしまうのは分かり切っていた。
「アナは先に行ってください。私はこれが治まってから向かいます」
「ふふ。夜になったら、満天の星の下で、いっぱいしような、バーニー」
バーナビーの首に両腕を回し、耳元でヒソヒソと閨のお誘いをするアドリアナ。
続けて唇に音を立ててキスを落とすと、尻尾を揺らめかせ船頭へ歩き去った。
その妖艶さにすっかりあてられて呆けたバーナビーは、ガチガチの暴れん坊になった息子をなだめるのに、かなりの長い時間を要することになるのだった。
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