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四話 祝宴の前に
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辣腕を揮う侍女たちによって、アドリアナは変身させられていく。
「たっぷりとした黒髪は、こちらでは珍しいですから。結って上げてしまわずに、下ろしてバーナビーさまに見ていただきましょう」
「お肌の色が白すぎず、イエローダイヤモンドがよく映えますわ。バーナビーさまのお見立てはさすがですわね」
「鱗に少しラメを乗せてもよろしいですか? バーナビーさまと夜を過ごされるときは、きっと蓄光して艶めかしいですわ」
その様子にアドリアナの部下たちは感心していた。
「へえ、ああやって髪を艶々にするんだ」
「隊長の髪は、防具になるだけが仕事じゃないんだね」
「あれダイヤなの!? ダイヤってあんなに大きくなるの!?」
「ラメって何? なんか隊長が輝いてるんだけど?」
「夜を過ごすの? あのキラキラした王子と?」
女性騎士だけあって、体はゴツいのだが、心は乙女だ。
アドリアナが騎士隊長の鎧姿から、淑女としてのドレス姿になるのを、黙って見ていられなかった。
きゃわきゃわと騒ぐ部下たちに、侍女のひとりが声をかける。
「みなさんもお化粧されてはいかがですか? 簡単でよければお手伝いしますよ?」
部下たちは一斉にアドリアナのほうを伺う。
許可がでるのを待っているのだ。
アドリアナは噴き出しそうになるのを必死にこらえた。
レオノールと違って、本当によく躾が行き届いている。
可愛い部下たちが装うくらい、アドリアナが許さないはずはない。
「よかったな、お前たち。日頃はなかなか出来ない化粧だ。キレイにしてもらいなさい」
「ありがとうございます! 隊長、大好きです!」
熊獣人、サイ獣人、山猫獣人、バッファロー獣人、狼獣人と並んで、侍女に化粧をされるのを待っている。
いつも自分たちで行うあやしげな化粧と違い、侍女の正統派なメイクテクニックにひたすら驚いているのが微笑ましい。
アドリアナは部下にも優しくしてくれた侍女に、感謝の意を述べた。
◇◆◇
その頃、ロドリゴも祝宴のために正装へ着替えていた。
女性陣ほど時間はかからないが、ロドリゴは獅子という種族柄どうしても毛深いので、人族に失礼にならない程度に毛を整えなくてはならない。
もふもふのたてがみの様な茶色い髪は、整髪剤できっちりオールバックにする。
顎髭をどうしようかと悩んで、形よく残して剃ることにした。
付き人が手早く剃刀の刃を研いでくれる。
研いだ剃刀を渡しながら、付き人がロドリゴに話しかけてきた。
「先ほど、久々に隊長のお仕置きの音を聞きましたけど、レオノールさまはまた何かやったんですか?」
「そうだ、あれは全く学ばない。痛い目に合うのは、一度で十分だろうに」
「ふふふ、そう言えば見習い兵士時代にありましたね、一度。前代未聞のお仕置きが」
そうだった、この付き人はそれを知っている。
ロドリゴの消せない黒歴史だ。
それは25歳のロドリゴが、まだ生意気だった18歳のときのこと。
将来の国王陛下であっても、獣人国の徴兵制度からは逃れられない。
むしろ王族として示しをつけるため、積極的に入隊することが望まれていた。
そのことに反発心のあったロドリゴは、やってられるかと舐めた態度で過ごしていた。
まわりの獣人たちがきつそうにしている訓練も、獅子獣人である自分には楽勝だ。
新人教官だった20歳のアドリアナに、へらへらしているのをたしなめられても鼻で笑っていた。
だが、ある日とうとう、懲罰を受けることになった。
「懲罰? 何をすりゃいいんだ? スクワット一万回? グラウンド走500周? 俺には屁でもねえぜ?」
粋がっていたロドリゴが笑っていられたのも、そこまでだった。
「そうか、お前には友だちがいないからな。誰からも聞いたことがないのだな。この第四部隊には伝統的な懲罰方法があるのだ。王族だろうと、例外なく受けてもらう」
「その辺の根性がない奴と、一緒にされちゃたまらねえ! 伝統だろうが何だろうが、受けてやるよ!」
「よろしい。お前の根性、しかと見届けさせてもらおう。全員集合!」
友だちがいないと図星を指されてカチンときたロドリゴは、アドリアナに憤りをそのままぶつけた。
それまで散らばって訓練をしていた見習い兵士が、号令をかけたアドリアナを囲んで集まる。
その数、ざっと百人以上。
「これから懲罰を始める。よく見える位置に並べ」
「うわ、まじかよ?」
「でも……王族だろ? いいのか?」
「あ~、教官を怒らせたんだな」
「ぶっふっふ、笑える」
集まった見習い兵士たちは、アドリアナに従い隊列を整える。
(なんだ? 何を笑っている?)
ロドリゴはイライラしたが、もう引っ込みはつかない。
「さっさとしろ!」
「潔いな。よし、ズボンを下げろ。四つ這いになれ」
「……は?」
「さっさとしろとは、口だけなのか?」
そして、そして――。
ロドリゴは見下していた見習い兵士百人以上の前で、アドリアナによって公開お尻ぺんぺんの刑を受けたのだ。
ぐああああああ!
将来の国王陛下が!
パンツを丸出しにして尻を突き出し!
女性教官に思いっきり平手で引っ叩かれるんだぞ!
それも何度も何度も何度もおおおお!
あの、バチーン! の音には、条件反射で首をすくめてしまう。
いまだかつて、ロドリゴはあれ以上の恥辱を味わったことがない。
そして、刑が終わって涙目だったロドリゴを、慰めてくれた同僚の温かさも忘れられない。
付き人はそんな同僚の一人だ。
ときどき、こうして思い出してはロドリゴのことを笑うけど。
あんなに生意気だったロドリゴは、それからは真面目に訓練をこなした。
決してアドリアナを怒らせてはいけない。
それは第四部隊の鉄則であり、ロドリゴもそれは骨身にしみて知っているのだ。
「俺ですら矯正されたというのに、レオノールはよく何度もあのお仕置きを受けていられるよなあ?」
「レオノールさまには、手加減しているのではないですか? 隊長は優しいですから」
「優しい? どこがだ?」
付き人の言葉に、ロドリゴはうっかり残す髭も剃ってしまうところだった。
◇◆◇
レオノールの部屋では、ベッドにうつぶせになったレオノールの尻に、氷嚢をあてるダフネの姿があった。
腫れあがった尻には、氷嚢が当たるだけでも痛いようで、レオノールの機嫌は悪い。
「こうなることが分かっていたから、あれほどお止めしたのに」
「うるさいわよ! バーナビーさまが、まさかアドリアナにドレスを贈るなんて! 信じられるわけないじゃない! 絶対に私宛のドレスだと思ったんだもの!」
腰回りの太さも、丈の長さも、完全にレオノールのものではなかった。
もっと頑丈で上背のある、アドリアナにこそ似合うように仕立て直されていたドレスだった。
しかもダフネはちらりとしか見ていないが、あのイエローダイヤモンドはおそらく国宝級だ。
バーナビーの愛が重くて恐ろしいと、ダフネは正しい判断をしていた。
そこへ、コンコンと扉をノックする音がした。
ダフネが持ち上げていた氷嚢をシーツに下ろして、用件を聞きに行く。
そこには、この国の王太子からの贈り物が届いたと、門番が小さな箱を持ってきていた。
「王太子? バーナビーさまじゃなくて?」
レオノールは、王太子の顔を思い出そうと首をひねる。
通商条約締結の場で、バーナビーの横にいたのは覚えている。
髪の色や瞳の色がバーナビーと一緒だったが、顔は似ていない。
つまりレオノールの記憶には残っていない。
「お手紙も付いているようです。開けてみられますか?」
ダフネは預かった箱を、寝転がるレオノールのもとまで持ってくる。
レオノールは興味無さそうに、ガサガサと箱を開けた。
中からは美しい鍵が出てきた。
「なんの鍵かしら? 美しいけれど、実用品よね?」
「お手紙に何か、書かれているのではないですか?」
ダフネが差し出した封筒を、乱暴に手で開けるレオノール。
ペーパーナイフを渡し損ねたダフネは、それを文机まで戻しに行った。
「なんですって!!?」
だから、レオノールが何をそんなに大声を上げることがあったのか、分からなかった。
ビックリして振り返ると、お尻が痛いから起き上がれないと言っていたレオノールが、ベッドの上に仁王立ちになっている。
そして手紙と鍵を手に、不敵な笑みを浮かべているではないか。
ダフネは嫌な予感しかしなかった。
(ロドリゴさまには申し訳ないけれど、旅の間にレオノールさまの付き人を辞めさせてもらおう)
ダフネは決意を固めたのだった。
「たっぷりとした黒髪は、こちらでは珍しいですから。結って上げてしまわずに、下ろしてバーナビーさまに見ていただきましょう」
「お肌の色が白すぎず、イエローダイヤモンドがよく映えますわ。バーナビーさまのお見立てはさすがですわね」
「鱗に少しラメを乗せてもよろしいですか? バーナビーさまと夜を過ごされるときは、きっと蓄光して艶めかしいですわ」
その様子にアドリアナの部下たちは感心していた。
「へえ、ああやって髪を艶々にするんだ」
「隊長の髪は、防具になるだけが仕事じゃないんだね」
「あれダイヤなの!? ダイヤってあんなに大きくなるの!?」
「ラメって何? なんか隊長が輝いてるんだけど?」
「夜を過ごすの? あのキラキラした王子と?」
女性騎士だけあって、体はゴツいのだが、心は乙女だ。
アドリアナが騎士隊長の鎧姿から、淑女としてのドレス姿になるのを、黙って見ていられなかった。
きゃわきゃわと騒ぐ部下たちに、侍女のひとりが声をかける。
「みなさんもお化粧されてはいかがですか? 簡単でよければお手伝いしますよ?」
部下たちは一斉にアドリアナのほうを伺う。
許可がでるのを待っているのだ。
アドリアナは噴き出しそうになるのを必死にこらえた。
レオノールと違って、本当によく躾が行き届いている。
可愛い部下たちが装うくらい、アドリアナが許さないはずはない。
「よかったな、お前たち。日頃はなかなか出来ない化粧だ。キレイにしてもらいなさい」
「ありがとうございます! 隊長、大好きです!」
熊獣人、サイ獣人、山猫獣人、バッファロー獣人、狼獣人と並んで、侍女に化粧をされるのを待っている。
いつも自分たちで行うあやしげな化粧と違い、侍女の正統派なメイクテクニックにひたすら驚いているのが微笑ましい。
アドリアナは部下にも優しくしてくれた侍女に、感謝の意を述べた。
◇◆◇
その頃、ロドリゴも祝宴のために正装へ着替えていた。
女性陣ほど時間はかからないが、ロドリゴは獅子という種族柄どうしても毛深いので、人族に失礼にならない程度に毛を整えなくてはならない。
もふもふのたてがみの様な茶色い髪は、整髪剤できっちりオールバックにする。
顎髭をどうしようかと悩んで、形よく残して剃ることにした。
付き人が手早く剃刀の刃を研いでくれる。
研いだ剃刀を渡しながら、付き人がロドリゴに話しかけてきた。
「先ほど、久々に隊長のお仕置きの音を聞きましたけど、レオノールさまはまた何かやったんですか?」
「そうだ、あれは全く学ばない。痛い目に合うのは、一度で十分だろうに」
「ふふふ、そう言えば見習い兵士時代にありましたね、一度。前代未聞のお仕置きが」
そうだった、この付き人はそれを知っている。
ロドリゴの消せない黒歴史だ。
それは25歳のロドリゴが、まだ生意気だった18歳のときのこと。
将来の国王陛下であっても、獣人国の徴兵制度からは逃れられない。
むしろ王族として示しをつけるため、積極的に入隊することが望まれていた。
そのことに反発心のあったロドリゴは、やってられるかと舐めた態度で過ごしていた。
まわりの獣人たちがきつそうにしている訓練も、獅子獣人である自分には楽勝だ。
新人教官だった20歳のアドリアナに、へらへらしているのをたしなめられても鼻で笑っていた。
だが、ある日とうとう、懲罰を受けることになった。
「懲罰? 何をすりゃいいんだ? スクワット一万回? グラウンド走500周? 俺には屁でもねえぜ?」
粋がっていたロドリゴが笑っていられたのも、そこまでだった。
「そうか、お前には友だちがいないからな。誰からも聞いたことがないのだな。この第四部隊には伝統的な懲罰方法があるのだ。王族だろうと、例外なく受けてもらう」
「その辺の根性がない奴と、一緒にされちゃたまらねえ! 伝統だろうが何だろうが、受けてやるよ!」
「よろしい。お前の根性、しかと見届けさせてもらおう。全員集合!」
友だちがいないと図星を指されてカチンときたロドリゴは、アドリアナに憤りをそのままぶつけた。
それまで散らばって訓練をしていた見習い兵士が、号令をかけたアドリアナを囲んで集まる。
その数、ざっと百人以上。
「これから懲罰を始める。よく見える位置に並べ」
「うわ、まじかよ?」
「でも……王族だろ? いいのか?」
「あ~、教官を怒らせたんだな」
「ぶっふっふ、笑える」
集まった見習い兵士たちは、アドリアナに従い隊列を整える。
(なんだ? 何を笑っている?)
ロドリゴはイライラしたが、もう引っ込みはつかない。
「さっさとしろ!」
「潔いな。よし、ズボンを下げろ。四つ這いになれ」
「……は?」
「さっさとしろとは、口だけなのか?」
そして、そして――。
ロドリゴは見下していた見習い兵士百人以上の前で、アドリアナによって公開お尻ぺんぺんの刑を受けたのだ。
ぐああああああ!
将来の国王陛下が!
パンツを丸出しにして尻を突き出し!
女性教官に思いっきり平手で引っ叩かれるんだぞ!
それも何度も何度も何度もおおおお!
あの、バチーン! の音には、条件反射で首をすくめてしまう。
いまだかつて、ロドリゴはあれ以上の恥辱を味わったことがない。
そして、刑が終わって涙目だったロドリゴを、慰めてくれた同僚の温かさも忘れられない。
付き人はそんな同僚の一人だ。
ときどき、こうして思い出してはロドリゴのことを笑うけど。
あんなに生意気だったロドリゴは、それからは真面目に訓練をこなした。
決してアドリアナを怒らせてはいけない。
それは第四部隊の鉄則であり、ロドリゴもそれは骨身にしみて知っているのだ。
「俺ですら矯正されたというのに、レオノールはよく何度もあのお仕置きを受けていられるよなあ?」
「レオノールさまには、手加減しているのではないですか? 隊長は優しいですから」
「優しい? どこがだ?」
付き人の言葉に、ロドリゴはうっかり残す髭も剃ってしまうところだった。
◇◆◇
レオノールの部屋では、ベッドにうつぶせになったレオノールの尻に、氷嚢をあてるダフネの姿があった。
腫れあがった尻には、氷嚢が当たるだけでも痛いようで、レオノールの機嫌は悪い。
「こうなることが分かっていたから、あれほどお止めしたのに」
「うるさいわよ! バーナビーさまが、まさかアドリアナにドレスを贈るなんて! 信じられるわけないじゃない! 絶対に私宛のドレスだと思ったんだもの!」
腰回りの太さも、丈の長さも、完全にレオノールのものではなかった。
もっと頑丈で上背のある、アドリアナにこそ似合うように仕立て直されていたドレスだった。
しかもダフネはちらりとしか見ていないが、あのイエローダイヤモンドはおそらく国宝級だ。
バーナビーの愛が重くて恐ろしいと、ダフネは正しい判断をしていた。
そこへ、コンコンと扉をノックする音がした。
ダフネが持ち上げていた氷嚢をシーツに下ろして、用件を聞きに行く。
そこには、この国の王太子からの贈り物が届いたと、門番が小さな箱を持ってきていた。
「王太子? バーナビーさまじゃなくて?」
レオノールは、王太子の顔を思い出そうと首をひねる。
通商条約締結の場で、バーナビーの横にいたのは覚えている。
髪の色や瞳の色がバーナビーと一緒だったが、顔は似ていない。
つまりレオノールの記憶には残っていない。
「お手紙も付いているようです。開けてみられますか?」
ダフネは預かった箱を、寝転がるレオノールのもとまで持ってくる。
レオノールは興味無さそうに、ガサガサと箱を開けた。
中からは美しい鍵が出てきた。
「なんの鍵かしら? 美しいけれど、実用品よね?」
「お手紙に何か、書かれているのではないですか?」
ダフネが差し出した封筒を、乱暴に手で開けるレオノール。
ペーパーナイフを渡し損ねたダフネは、それを文机まで戻しに行った。
「なんですって!!?」
だから、レオノールが何をそんなに大声を上げることがあったのか、分からなかった。
ビックリして振り返ると、お尻が痛いから起き上がれないと言っていたレオノールが、ベッドの上に仁王立ちになっている。
そして手紙と鍵を手に、不敵な笑みを浮かべているではないか。
ダフネは嫌な予感しかしなかった。
(ロドリゴさまには申し訳ないけれど、旅の間にレオノールさまの付き人を辞めさせてもらおう)
ダフネは決意を固めたのだった。
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