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一話 やりたいことをやるわ
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私がぱちりと瞼を瞬くと、さっきまで無かったこの世界の知識が、サラサラと私の頭に流れ込んでくる。
私の意識は目覚めたばかり。
おそらくここは、何らかの乙女ゲームの世界で、私の役目は悪役令嬢。
そしてどうやら今からゲーム開始のようね。
オープニングっぽい曲が流れて、背景に花が舞っているもの。
だけど私はゲームタイトルもストーリー内容も、まったく思い出せない。
ゲームクリアの条件が分からないんだから、もうやりたいようにやるしかないわよね?
ちょうど新年度の生徒会役員名がホールの壁に貼り出されているところだわ。
主に王侯貴族が通うこの学園の生徒会役員は、3年生の成績優秀な上位者に任命される。
つまり首席が生徒会長、次席が副会長って感じね。
この場面から始まるということは、生徒会が恋のゲームの舞台なのかしら。
どれどれ、流れ込んだ知識を利用して役員名を確認してみましょ。
まずは生徒会長、マイルズ・クラーク。
学園に通うのは主に王侯貴族だと言ったけど、少しだけ平民もいるのよ。
特待生と呼ばれる彼ら彼女らは、素晴らしい学力を認められ入学しているわ。
生徒会長もその一人ね。
平民でありながら、この国の宰相閣下の後見を受けているの。
学年首席なのもうなずけるわね。
やや顔にかかる長い銀髪に翠目、顔面国宝級の長身イケメンよ。
つぎは副会長、アラスター・オールダム。
この国はオールダム王国っていうくらいだから、副会長は王族よ。
しかも第二王子という、この学園の女生徒たちにとっては狙い目なポジション。
なんとなく第一王子より身近に感じられるものね。
王族特有の天パな紺髪と金目、アイドルグループに所属しているみたいな顔立ちだわ。
人気があるけど、私はチャラい印象を受けるわね。
いつも寡黙な護衛騎士クリフォード・カーンを連れていて、こちらは茶髪黒目、正統派の精悍な騎士よ。
そして会計は私、ジェニファー・ハンフリーズ。
ハンフリーズ公爵家の長女、ストレートの腰まである黒髪と紫目。
自分ではモデルのような凛とした顔だと思うけど、この世界では怖いみたいね。
乙女ゲームの中なんて可愛いがもてはやされる世界だものね。
だけど本当は会計って、主人公の位置なんじゃないの?
どう見ても攻略対象っぽい会長と副会長に、一番近いじゃない?
最後は書記、リコリス・パーソン。
最近、パーソン子爵家に迎え入れられた庶子よ。
ふわっとした金髪のおかっぱ、ピンク目。
生い立ちや見た目からして、絶対にこの子が乙女ゲームの主人公だと思う。
主人公はピンク色をまとうって法則があるんでしょ?
成績優秀なのも、庶子だって馬鹿にされないために、勉強を頑張ってるシチュエーションだよね。
顧問の先生は、ベネディクト・ケンブル。
長髪をひとつに括った緑髪で灰目、細身で銀縁の眼鏡をかけている。
教えている教科は数学。
実は学園長の息子で、ケンブル公爵家の嫡男だったりする。
なるほどね、見えてきたわ。
つまりここに並んでいる役員と顧問が、恋のお相手ってことでしょ。
もしかしたら騎士も入るのかもしれないわね。
主人公がその攻略対象たちと乳繰り合っている間に、私が学園の改変を進めてみようかしら。
せっかく役員になったんだもの。
なにか学園史に残る功績を成し遂げてみたいじゃない?
私の前世が何をしていたのか分からないけど、どうにもこの乙女ゲームの世界には日本人の心をムズムズさせるものがある。
だからつい言ってしまうの。
「もったいないですわ!」
悪役令嬢なので口調はお嬢さま仕様よ。
内容は全くそうではないけど。
そう、私は今、自称『もったいない革命』の一歩として、『もったいない声掛け』をしているところよ。
これを私の残り一年間の学園生活における、ライフワークにしようと思っているわ。
富裕層の多い学園というのもあって、生徒はまだ使える物の処分に躊躇がない。
今も、床に落としたからと使える万年筆を捨てようとした1年生に、声掛けをさせてもらったところよ。
私も公爵家に生まれたから気持ちは分かるんだけど、どうしても見逃せないのよ。
日本人の魂の奥底には、もったいないおばけが住んでいるんですもの!
もう万年筆はいらないというので、私がありがたく回収させてもらったわ。
回収品の使い道についてはいろいろ考えているところなの。
まだ使える物を捨てられない感覚。
これって、前世の残り香で私から消えないものなんでしょうね。
今度、生徒会で初めての顔合わせと第一回役員会議が行われるので、そのときにでも提言してみようかしら。
私に、公式『もったいない革命』をさせてくださいって。
なんだか楽しくなってきたわ。
しっかり内容を煮詰めて考えなくちゃ。
提言のときに添える資料も作ってみようかしら。
人生に目標があるっていいわね!
私はすっかり悪役令嬢としての役目を放り投げ、生徒会活動に精を出すのだった。
◇◆◇
「なにあれ? 公爵令嬢なのに貧乏くさい!」
俺の隣から甲高い声があがる。
そこでは、リコリス嬢が信じられないものを見たという顔をしている。
生徒会長として、このところ話題になっている『もったいない声掛け』の現場を見てみたいとうろついていたのだが、急にリコリス嬢に「こっちよ!」と腕を引っ張られ、先ほど目標を達成したところだ。
どうやら会計のジェニファー嬢が主導しているらしい。
まだ使える物を、捨てられる前に回収しているのだとか。
なんのために?
公爵令嬢たる者、物にもお金にも困っていないだろうに。
リコリス嬢の言い方はよくないが、確かに公爵令嬢のふるまいではない。
そんな奇妙なジェニファー嬢が生徒会役員の一人か。
俺は学園を卒業した後に、後見してもらっている宰相閣下の直属の補佐となり、将来の宰相を目指して邁進するつもりでいる。
できれば何事もなく、卒業までの一年間をやり過ごしたいのだが……。
俺の隣で、ジェニファー嬢を睨みつけているリコリス嬢を横目で窺う。
ジェニファー嬢に加えて、この喧嘩っ早そうなリコリス嬢も生徒会役員の一人なのだ。
リコリス嬢とジェニファー嬢を見て、何事も起こらない生徒会活動は難しそうだと思い始めたマイルズだった。
私の意識は目覚めたばかり。
おそらくここは、何らかの乙女ゲームの世界で、私の役目は悪役令嬢。
そしてどうやら今からゲーム開始のようね。
オープニングっぽい曲が流れて、背景に花が舞っているもの。
だけど私はゲームタイトルもストーリー内容も、まったく思い出せない。
ゲームクリアの条件が分からないんだから、もうやりたいようにやるしかないわよね?
ちょうど新年度の生徒会役員名がホールの壁に貼り出されているところだわ。
主に王侯貴族が通うこの学園の生徒会役員は、3年生の成績優秀な上位者に任命される。
つまり首席が生徒会長、次席が副会長って感じね。
この場面から始まるということは、生徒会が恋のゲームの舞台なのかしら。
どれどれ、流れ込んだ知識を利用して役員名を確認してみましょ。
まずは生徒会長、マイルズ・クラーク。
学園に通うのは主に王侯貴族だと言ったけど、少しだけ平民もいるのよ。
特待生と呼ばれる彼ら彼女らは、素晴らしい学力を認められ入学しているわ。
生徒会長もその一人ね。
平民でありながら、この国の宰相閣下の後見を受けているの。
学年首席なのもうなずけるわね。
やや顔にかかる長い銀髪に翠目、顔面国宝級の長身イケメンよ。
つぎは副会長、アラスター・オールダム。
この国はオールダム王国っていうくらいだから、副会長は王族よ。
しかも第二王子という、この学園の女生徒たちにとっては狙い目なポジション。
なんとなく第一王子より身近に感じられるものね。
王族特有の天パな紺髪と金目、アイドルグループに所属しているみたいな顔立ちだわ。
人気があるけど、私はチャラい印象を受けるわね。
いつも寡黙な護衛騎士クリフォード・カーンを連れていて、こちらは茶髪黒目、正統派の精悍な騎士よ。
そして会計は私、ジェニファー・ハンフリーズ。
ハンフリーズ公爵家の長女、ストレートの腰まである黒髪と紫目。
自分ではモデルのような凛とした顔だと思うけど、この世界では怖いみたいね。
乙女ゲームの中なんて可愛いがもてはやされる世界だものね。
だけど本当は会計って、主人公の位置なんじゃないの?
どう見ても攻略対象っぽい会長と副会長に、一番近いじゃない?
最後は書記、リコリス・パーソン。
最近、パーソン子爵家に迎え入れられた庶子よ。
ふわっとした金髪のおかっぱ、ピンク目。
生い立ちや見た目からして、絶対にこの子が乙女ゲームの主人公だと思う。
主人公はピンク色をまとうって法則があるんでしょ?
成績優秀なのも、庶子だって馬鹿にされないために、勉強を頑張ってるシチュエーションだよね。
顧問の先生は、ベネディクト・ケンブル。
長髪をひとつに括った緑髪で灰目、細身で銀縁の眼鏡をかけている。
教えている教科は数学。
実は学園長の息子で、ケンブル公爵家の嫡男だったりする。
なるほどね、見えてきたわ。
つまりここに並んでいる役員と顧問が、恋のお相手ってことでしょ。
もしかしたら騎士も入るのかもしれないわね。
主人公がその攻略対象たちと乳繰り合っている間に、私が学園の改変を進めてみようかしら。
せっかく役員になったんだもの。
なにか学園史に残る功績を成し遂げてみたいじゃない?
私の前世が何をしていたのか分からないけど、どうにもこの乙女ゲームの世界には日本人の心をムズムズさせるものがある。
だからつい言ってしまうの。
「もったいないですわ!」
悪役令嬢なので口調はお嬢さま仕様よ。
内容は全くそうではないけど。
そう、私は今、自称『もったいない革命』の一歩として、『もったいない声掛け』をしているところよ。
これを私の残り一年間の学園生活における、ライフワークにしようと思っているわ。
富裕層の多い学園というのもあって、生徒はまだ使える物の処分に躊躇がない。
今も、床に落としたからと使える万年筆を捨てようとした1年生に、声掛けをさせてもらったところよ。
私も公爵家に生まれたから気持ちは分かるんだけど、どうしても見逃せないのよ。
日本人の魂の奥底には、もったいないおばけが住んでいるんですもの!
もう万年筆はいらないというので、私がありがたく回収させてもらったわ。
回収品の使い道についてはいろいろ考えているところなの。
まだ使える物を捨てられない感覚。
これって、前世の残り香で私から消えないものなんでしょうね。
今度、生徒会で初めての顔合わせと第一回役員会議が行われるので、そのときにでも提言してみようかしら。
私に、公式『もったいない革命』をさせてくださいって。
なんだか楽しくなってきたわ。
しっかり内容を煮詰めて考えなくちゃ。
提言のときに添える資料も作ってみようかしら。
人生に目標があるっていいわね!
私はすっかり悪役令嬢としての役目を放り投げ、生徒会活動に精を出すのだった。
◇◆◇
「なにあれ? 公爵令嬢なのに貧乏くさい!」
俺の隣から甲高い声があがる。
そこでは、リコリス嬢が信じられないものを見たという顔をしている。
生徒会長として、このところ話題になっている『もったいない声掛け』の現場を見てみたいとうろついていたのだが、急にリコリス嬢に「こっちよ!」と腕を引っ張られ、先ほど目標を達成したところだ。
どうやら会計のジェニファー嬢が主導しているらしい。
まだ使える物を、捨てられる前に回収しているのだとか。
なんのために?
公爵令嬢たる者、物にもお金にも困っていないだろうに。
リコリス嬢の言い方はよくないが、確かに公爵令嬢のふるまいではない。
そんな奇妙なジェニファー嬢が生徒会役員の一人か。
俺は学園を卒業した後に、後見してもらっている宰相閣下の直属の補佐となり、将来の宰相を目指して邁進するつもりでいる。
できれば何事もなく、卒業までの一年間をやり過ごしたいのだが……。
俺の隣で、ジェニファー嬢を睨みつけているリコリス嬢を横目で窺う。
ジェニファー嬢に加えて、この喧嘩っ早そうなリコリス嬢も生徒会役員の一人なのだ。
リコリス嬢とジェニファー嬢を見て、何事も起こらない生徒会活動は難しそうだと思い始めたマイルズだった。
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