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6話 10年目
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「まさか首席で卒業とは、たいしたものだ。これで貴族たちにも、大きな顔ができる。よくやったぞ、テオ」
背が伸びて、立派な青年となって帰ってきたテオドールを、上機嫌のジークフリートが玄関ホールで出迎える。
その横には、相変わらず派手なワンピースを身につけた、愛人のマルガレータが侍っていた。
4歳になるはずの甥が見当たらないので、テオドールがそうだったように、乳母任せにして育てているのだろう。
テオドールの目は、自然とスミレを探してしまう。
「ああ、スミレなら、今ちょっと仕事で出ているんだ。すぐに戻るだろう」
スミレに懐いていたテオドールの心情を察したジークフリートが、先回りして教えてくれる。
言われてみれば、スミレは以前から、仕事を理由によく外泊していた。
少年の頃はそれを何とも思っていなかったが、すでに会社を興した今、テオドールは違和感をおぼえる。
カスナー商会において何の肩書も持たないスミレが、外泊をするほどの仕事を任されているはずがない。
「お義姉さんは一体、何の仕事を――」
「噂をすれば何とやらだ、スミレが帰ってきたぞ」
テオドールはジークフリートの視線を追って、背後を振り返る。
そこには、30歳になったばかりのスミレが立っていた。
「お義姉さん……?」
テオドールの記憶の中のスミレは、楚々とした清らかな美しさを湛えていたが、眼前に居るスミレは、儚すぎて消えてしまいそうな危うさを宿している。
あまりの差異に、テオドールは呆然と立ち尽くしてしまった。
「テオちゃん……?」
豊かな金髪と青い瞳以外、背丈も声も顔つきも変わっていたテオドールだったが、スミレはすぐに、それが誰なのか気がついたようだ。
そして、ほんわりとした可憐な笑みを浮かべて見せる。
それがかつてのスミレの印象と合致し、ようやくテオドールは、これが本当にスミレなのだと腑に落ちた。
「お帰りなさい、大きくなったのね」
まるで小さな子ども相手にかける言葉だが、テオドールはそれが嬉しかった。
熱くなった目の奥を隠すように瞬くと、テオドールはスミレに一歩近づく。
だが――。
「すまないな、テオ。これからスミレに、仕事の進捗を聞かなくてはならない。積もる話は、また後にしてくれ」
ジークフリートに肩をつかまれ、引き戻される。
そう言えばスミレが何の仕事をしているのか、先ほどまで気になっていたのだった。
改めて尋ねようとしたが、ジークフリートはスミレの腰に手を回し、さっさとその場を立ち去ってしまう。
テオドールが、名残惜しげな眼差しをスミレの背に送っていると、残っていたマルガレータがぽつりと独り言をつぶやいた。
「ジークはあれも仕事だって言うけど、私だったら御免だわ」
「……お義姉さんが何の仕事をしているのか、知っているんですか?」
スミレの立場を悪くしたマルガレータへ、いい感情を持ち合わせていなかったテオドールだったが、今は探求心が上回った。
マルガレータは、真っ赤な口紅で彩られた唇を、意味深に持ち上げて笑う。
「スミレさんの部屋の周りは、人払いがしてあるわ。今なら簡単に覗けるわよ」
「どういう意味です?」
「自分の目で見るのが一番ってことよ」
そう言い放ち、マルガレータも引き上げて行った。
しばらく迷っていたテオドールだったが、荷物を使用人に預けると、まっすぐにスミレの部屋を目指した。
続く廊下では誰ともすれ違わず、たしかに人払いがしてあるようだ。
(機密保持のため? それほど重要な仕事を、お義姉さんは任されているのか?)
まさかスパイのような、犯罪行為をさせられているのではないか。
テオドールは浮かんだ考えに不安を覚え、足を速めた。
◇◆◇
スミレの部屋を覗くつもりはなかった。
普通に扉をノックをして、話を聞こうとテオドールは思っていたのだ。
しかし――。
(なぜ、こんなところに靴が?)
スミレの小さなヒールが挟まり、扉が完全には閉まっていなかった。
そしてその隙間から、ジークフリートの罵声が漏れ聞こえる。
「こうやって後ろから突かれたのか? 獣のように?」
「尻が赤く腫れあがっているぞ、叩かれたのだろう? 平手か、鞭か?」
「ああ、黒い髪が背中で乱れて、いいな。コーエン侯爵もこれを眺めて、興奮したわけか」
「ちゃんと避妊はしただろうな? 孕んだらどうなるか、分かっているよな?」
それまで声を押し殺していたスミレが、最後の台詞に反応した。
「しましたっ……ちゃんと、避妊しました。だから、もう……!」
悲鳴のような、痛ましい声だった。
「もう……こんなの、終わらせてください! テオちゃんも……学校を、卒業しました」
突然に出てきた自分の名前に、テオドールは激しく動揺する。
「馬鹿だな、スミレ。本当に今の今まで信じていたのか? テオの学費くらい、天下のカスナー商会が、払えないはずがないだろう? これまでのスミレの献身は、すべてカスナー商会が貴族との縁を得るためだよ」
「っ!?」
スミレが息を飲むのと、ジークフリートが達するのは同時だった。
「今のは、いい締め付けだった。もっと楽しみたかったのに、うっかり射精してしまったじゃないか」
「どういうことですか? 私は、テオちゃんのために……」
テオドールの頭の中で、これまでのジークフリートとスミレの言葉が繋がる。
「そんなことより、舐めてきれいにしろ」
「そんなことじゃありません! ジークフリートさま、ちゃんと話を……」
スミレの口が何かで塞がれたように、そこからはくぐもった声しか聞こえなくなった。
テオドールは踵を返す。
ここで部屋の中へ入り、ジークフリートを殴りつけるのは簡単だ。
だが、それではスミレの心を傷つけてしまうだろう。
(お義姉さんは、知られたくないはずだ。僕の学費を、体で稼いでいたなんて)
沸々とこみ上げるジークフリートへの怒りを、テオドールは拳を握り込んで抑えつけた。
可及的速やかに、スミレを助けるのが先決だった。
◇◆◇
「もうすぐ、カスナー商会が主催する夜会がある。そこで、テオの披露目をしよう。あの名門校を首席で卒業したと大々的にアピールすれば、婿を欲しがる名家の令嬢たちが放っておかないだろう」
晩餐の時間、ジークフリートがみんなを前にして、名案とばかりに喋り始める。
いつもは別邸にいるカスナー夫妻も、久しぶりに食卓へついていた。
「それはいい、カスナー商会に一層の箔が付くな」
「よくやりましたね、テオドール。お母さんは鼻が高いですよ」
両親に褒められても、テオドールは嬉しくなかった。
テオドールが勉強を頑張って、学校で好成績を残したのは、苦境にあるスミレを救うためだ。
そして、この食堂に集っているスミレ以外の人間は、すべて加害者だと思っている。
黙り込んでいるテオドールに代わって、マルガレータが猫なで声を出した。
「ねえ、ジーク、私も参加したいわ。いつも留守番ばかりで、退屈なんだもの。テオドールさんはまだ、パーティ慣れしてないでしょう? だったら、スミレさんが引率したらいいんじゃない?」
だからジークフリートは自分をエスコートしてくれ、と暗にマルガレータは言っている。
ジークフリートはそれに対して、悩む顔つきをした。
いくら嫡男を生んだといっても、マルガレータはあくまでも愛人だ。
公の場に連れて行くには相応しくないが、カスナー商会が主催する夜会ならば、ある程度の我がままは融通が利く。
これをスミレと一緒にいるための好機と捉えたテオドールは、しおらしい声を出してお願いした。
「僕も、そうしてもらえると助かります。なにぶん、経験不足なので……」
瞼を伏せがちにすると、困り顔に見えるとテオドールは知っている。
案の定、それに敏感に反応したテオドールの母が賛同する。
「そうよ、テオドールは初めての参加なのだから、誰かが付いているべきだわ。スミレさんは庶民にしては、夜会での立ち回りが上手ですからね」
チクリと嫌味を混ぜながらも、スミレの実力は評価しているようだ。
実はテオドールは、夜会での所作も習っていて、むしろ貴族並みに振る舞える。
だが、今はそれを隠す場面だろう。
「分かった。じゃあ、俺はマルガレータを連れて、テオはスミレを連れて参加しよう」
テオドールはこうして、スミレと二人きりで話す機会を得た。
背が伸びて、立派な青年となって帰ってきたテオドールを、上機嫌のジークフリートが玄関ホールで出迎える。
その横には、相変わらず派手なワンピースを身につけた、愛人のマルガレータが侍っていた。
4歳になるはずの甥が見当たらないので、テオドールがそうだったように、乳母任せにして育てているのだろう。
テオドールの目は、自然とスミレを探してしまう。
「ああ、スミレなら、今ちょっと仕事で出ているんだ。すぐに戻るだろう」
スミレに懐いていたテオドールの心情を察したジークフリートが、先回りして教えてくれる。
言われてみれば、スミレは以前から、仕事を理由によく外泊していた。
少年の頃はそれを何とも思っていなかったが、すでに会社を興した今、テオドールは違和感をおぼえる。
カスナー商会において何の肩書も持たないスミレが、外泊をするほどの仕事を任されているはずがない。
「お義姉さんは一体、何の仕事を――」
「噂をすれば何とやらだ、スミレが帰ってきたぞ」
テオドールはジークフリートの視線を追って、背後を振り返る。
そこには、30歳になったばかりのスミレが立っていた。
「お義姉さん……?」
テオドールの記憶の中のスミレは、楚々とした清らかな美しさを湛えていたが、眼前に居るスミレは、儚すぎて消えてしまいそうな危うさを宿している。
あまりの差異に、テオドールは呆然と立ち尽くしてしまった。
「テオちゃん……?」
豊かな金髪と青い瞳以外、背丈も声も顔つきも変わっていたテオドールだったが、スミレはすぐに、それが誰なのか気がついたようだ。
そして、ほんわりとした可憐な笑みを浮かべて見せる。
それがかつてのスミレの印象と合致し、ようやくテオドールは、これが本当にスミレなのだと腑に落ちた。
「お帰りなさい、大きくなったのね」
まるで小さな子ども相手にかける言葉だが、テオドールはそれが嬉しかった。
熱くなった目の奥を隠すように瞬くと、テオドールはスミレに一歩近づく。
だが――。
「すまないな、テオ。これからスミレに、仕事の進捗を聞かなくてはならない。積もる話は、また後にしてくれ」
ジークフリートに肩をつかまれ、引き戻される。
そう言えばスミレが何の仕事をしているのか、先ほどまで気になっていたのだった。
改めて尋ねようとしたが、ジークフリートはスミレの腰に手を回し、さっさとその場を立ち去ってしまう。
テオドールが、名残惜しげな眼差しをスミレの背に送っていると、残っていたマルガレータがぽつりと独り言をつぶやいた。
「ジークはあれも仕事だって言うけど、私だったら御免だわ」
「……お義姉さんが何の仕事をしているのか、知っているんですか?」
スミレの立場を悪くしたマルガレータへ、いい感情を持ち合わせていなかったテオドールだったが、今は探求心が上回った。
マルガレータは、真っ赤な口紅で彩られた唇を、意味深に持ち上げて笑う。
「スミレさんの部屋の周りは、人払いがしてあるわ。今なら簡単に覗けるわよ」
「どういう意味です?」
「自分の目で見るのが一番ってことよ」
そう言い放ち、マルガレータも引き上げて行った。
しばらく迷っていたテオドールだったが、荷物を使用人に預けると、まっすぐにスミレの部屋を目指した。
続く廊下では誰ともすれ違わず、たしかに人払いがしてあるようだ。
(機密保持のため? それほど重要な仕事を、お義姉さんは任されているのか?)
まさかスパイのような、犯罪行為をさせられているのではないか。
テオドールは浮かんだ考えに不安を覚え、足を速めた。
◇◆◇
スミレの部屋を覗くつもりはなかった。
普通に扉をノックをして、話を聞こうとテオドールは思っていたのだ。
しかし――。
(なぜ、こんなところに靴が?)
スミレの小さなヒールが挟まり、扉が完全には閉まっていなかった。
そしてその隙間から、ジークフリートの罵声が漏れ聞こえる。
「こうやって後ろから突かれたのか? 獣のように?」
「尻が赤く腫れあがっているぞ、叩かれたのだろう? 平手か、鞭か?」
「ああ、黒い髪が背中で乱れて、いいな。コーエン侯爵もこれを眺めて、興奮したわけか」
「ちゃんと避妊はしただろうな? 孕んだらどうなるか、分かっているよな?」
それまで声を押し殺していたスミレが、最後の台詞に反応した。
「しましたっ……ちゃんと、避妊しました。だから、もう……!」
悲鳴のような、痛ましい声だった。
「もう……こんなの、終わらせてください! テオちゃんも……学校を、卒業しました」
突然に出てきた自分の名前に、テオドールは激しく動揺する。
「馬鹿だな、スミレ。本当に今の今まで信じていたのか? テオの学費くらい、天下のカスナー商会が、払えないはずがないだろう? これまでのスミレの献身は、すべてカスナー商会が貴族との縁を得るためだよ」
「っ!?」
スミレが息を飲むのと、ジークフリートが達するのは同時だった。
「今のは、いい締め付けだった。もっと楽しみたかったのに、うっかり射精してしまったじゃないか」
「どういうことですか? 私は、テオちゃんのために……」
テオドールの頭の中で、これまでのジークフリートとスミレの言葉が繋がる。
「そんなことより、舐めてきれいにしろ」
「そんなことじゃありません! ジークフリートさま、ちゃんと話を……」
スミレの口が何かで塞がれたように、そこからはくぐもった声しか聞こえなくなった。
テオドールは踵を返す。
ここで部屋の中へ入り、ジークフリートを殴りつけるのは簡単だ。
だが、それではスミレの心を傷つけてしまうだろう。
(お義姉さんは、知られたくないはずだ。僕の学費を、体で稼いでいたなんて)
沸々とこみ上げるジークフリートへの怒りを、テオドールは拳を握り込んで抑えつけた。
可及的速やかに、スミレを助けるのが先決だった。
◇◆◇
「もうすぐ、カスナー商会が主催する夜会がある。そこで、テオの披露目をしよう。あの名門校を首席で卒業したと大々的にアピールすれば、婿を欲しがる名家の令嬢たちが放っておかないだろう」
晩餐の時間、ジークフリートがみんなを前にして、名案とばかりに喋り始める。
いつもは別邸にいるカスナー夫妻も、久しぶりに食卓へついていた。
「それはいい、カスナー商会に一層の箔が付くな」
「よくやりましたね、テオドール。お母さんは鼻が高いですよ」
両親に褒められても、テオドールは嬉しくなかった。
テオドールが勉強を頑張って、学校で好成績を残したのは、苦境にあるスミレを救うためだ。
そして、この食堂に集っているスミレ以外の人間は、すべて加害者だと思っている。
黙り込んでいるテオドールに代わって、マルガレータが猫なで声を出した。
「ねえ、ジーク、私も参加したいわ。いつも留守番ばかりで、退屈なんだもの。テオドールさんはまだ、パーティ慣れしてないでしょう? だったら、スミレさんが引率したらいいんじゃない?」
だからジークフリートは自分をエスコートしてくれ、と暗にマルガレータは言っている。
ジークフリートはそれに対して、悩む顔つきをした。
いくら嫡男を生んだといっても、マルガレータはあくまでも愛人だ。
公の場に連れて行くには相応しくないが、カスナー商会が主催する夜会ならば、ある程度の我がままは融通が利く。
これをスミレと一緒にいるための好機と捉えたテオドールは、しおらしい声を出してお願いした。
「僕も、そうしてもらえると助かります。なにぶん、経験不足なので……」
瞼を伏せがちにすると、困り顔に見えるとテオドールは知っている。
案の定、それに敏感に反応したテオドールの母が賛同する。
「そうよ、テオドールは初めての参加なのだから、誰かが付いているべきだわ。スミレさんは庶民にしては、夜会での立ち回りが上手ですからね」
チクリと嫌味を混ぜながらも、スミレの実力は評価しているようだ。
実はテオドールは、夜会での所作も習っていて、むしろ貴族並みに振る舞える。
だが、今はそれを隠す場面だろう。
「分かった。じゃあ、俺はマルガレータを連れて、テオはスミレを連れて参加しよう」
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