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プロローグ
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小さな頃、人が怖かった。
同じ生物の筈なのに、全てが分かってしまっているような感覚に陥っていてなんだかとてつもない嫌悪感を示していた。
今から思えばそんな平凡な少年Cが何故そんなことになったかが思い出せない。
しかし、今となっては全く覚えていない。何もかもを。
だがそんな少年Cも子供らしくクリスマスのサンタは喜んだし、誕生日には昔はやっていた戦隊モノのおもちゃなどは喜んだ。
外食や旅行も大好きだったし、祖母や祖父からもらうお年玉やおこずかいなんかも貰うのも好きだった。
中学生ぐらい……いやもっと前だ……小学生の高学年らへんからその変な感覚は無くなり人が怖くなくなり、ただただ暗いやつになった。
ただ単に子供ながらに人見知りだっただけなんだろうなぁと今は思っている。
そう俺にとってはそのぐらいの感覚だったんだ
────君に出会うまでは
「能力適正者番号、15681…見つけた」
突然空から飛んできた少女はあまりにも綺麗で華麗で、儚かった。
触れたら消えてしまいそうなのに何故か強い決して消えぬ光のようなものを感じた。
それは多分小柄な少女には合わない「拳銃」を両手に持っていたからだと思う。
だがそんな事はどうでも良くなるほど、俺はその少女に魅入ってしまったんだ。
その少女は白銀に光る髪をなびかせ、片目を覆っている髪を不規則に揺れる柔らかな風で「その目」を見せるように揺らしていた。
夕陽に照らされ「その目」はより一層宝石のように輝いていた。
これが「能力殺し」の異名を持つ望月珠代と偽善者の青年Cとの出会いである。
あらかじめ言っておくがこれは決して良い物語ではない。なんだか凄い能力が使えるだとか世界を救うなどの話では無い。
ただ、正義とは何かを問う物語である。
いやそんな大それたことでもないな……。
そう……言うなればこれは
────少女と俺の物語である。
同じ生物の筈なのに、全てが分かってしまっているような感覚に陥っていてなんだかとてつもない嫌悪感を示していた。
今から思えばそんな平凡な少年Cが何故そんなことになったかが思い出せない。
しかし、今となっては全く覚えていない。何もかもを。
だがそんな少年Cも子供らしくクリスマスのサンタは喜んだし、誕生日には昔はやっていた戦隊モノのおもちゃなどは喜んだ。
外食や旅行も大好きだったし、祖母や祖父からもらうお年玉やおこずかいなんかも貰うのも好きだった。
中学生ぐらい……いやもっと前だ……小学生の高学年らへんからその変な感覚は無くなり人が怖くなくなり、ただただ暗いやつになった。
ただ単に子供ながらに人見知りだっただけなんだろうなぁと今は思っている。
そう俺にとってはそのぐらいの感覚だったんだ
────君に出会うまでは
「能力適正者番号、15681…見つけた」
突然空から飛んできた少女はあまりにも綺麗で華麗で、儚かった。
触れたら消えてしまいそうなのに何故か強い決して消えぬ光のようなものを感じた。
それは多分小柄な少女には合わない「拳銃」を両手に持っていたからだと思う。
だがそんな事はどうでも良くなるほど、俺はその少女に魅入ってしまったんだ。
その少女は白銀に光る髪をなびかせ、片目を覆っている髪を不規則に揺れる柔らかな風で「その目」を見せるように揺らしていた。
夕陽に照らされ「その目」はより一層宝石のように輝いていた。
これが「能力殺し」の異名を持つ望月珠代と偽善者の青年Cとの出会いである。
あらかじめ言っておくがこれは決して良い物語ではない。なんだか凄い能力が使えるだとか世界を救うなどの話では無い。
ただ、正義とは何かを問う物語である。
いやそんな大それたことでもないな……。
そう……言うなればこれは
────少女と俺の物語である。
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