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しおりを挟む用意された着替えというのは、かっちりした軍服のような服だった。金髪美少年も俺の服を脱がそうとして時間がかかっていたけど、ベルトとかボタンとかよく見るとかなり複雑な服だ。さっきはそれのおかげで助かったけど自分で着るとなると話は別だった。
当然俺一人では着られないので、使用人たちの手を借りることになる。
貴族だからこれも許されるんだよ、貴族バンザイ!ありがとう地位と権力!こんな事で感動する自分が小市民過ぎて泣けてくるけど知ったこっちゃあない!
ただ、まあ……あんなことの後なのであまり他人に体を触られたくなかったけども。
ただSubというだけで警戒されたら使用人たちも可哀想だ。顔には出さないようにして、極力無表情で身支度を整えた。俺もオジサンというだけで電車内で痴漢扱いされたら悲しいしね。満員電車で両手を上げて乗り続けるオジサンの苦労を誰か知っているか?知らないよね、まあ知らなくていいんだよ。知って!って主張したら全て台無しのダメなやつだよそれ。
全ての支度が終わってから、鏡の前に立った。見目麗しい大公閣下がそこにいる。ああ、うん、ルシェールがこういう容姿だと融合した記憶で知ってはいるけれど、目の前にあると現実味がない顔だな。
生粋のDom一家であるルシェールの家系は、銀髪に金の目の遺伝子を代々発現するようだった。ルシェールの父親も、兄二人も、妹も美しい銀髪をしている。ただ彼等の瞳の色は、金というには赤すぎたり、緑がかっていたりして金の目とは言い難かった。
唯一、ルシェールだけが輝くような黄金色の瞳をもって生まれた。それを父親である侯爵は非常に喜んだらしい……けどね。
「本当に現実味がない」
鏡を見ながらついぼやいてしまう。不機嫌そうに眉を顰める表情まで美しいルシェールは、中身が四十路腐男子オジサンとは思えないほど麗しかった。
ちょっと冷たそうに見える美貌に長い銀髪と金の瞳、それに合わせたかのような黒を基調とした軍服は差し色が青と銀で、ボタンや刺繍などがキラキラ輝いている。髪をまとめるリボンも黒で繊細な刺繍が施されていた。これはもうルシェールのためにデザインされたといっても過言ではない服だろう。いや、後ろにいる護衛騎士のレフも似たデザインの軍服着てるんだけど。こっちも体格が良いせいかめちゃくちゃ似合ってるけどさ。
地位が高いほうがひらっとする布の量とか装飾が多いんだよね、知ってる。ルシェールにはゴテゴテとめちゃくちゃ着いてるよ装飾品が。重さはそんなにないけどとっても派手だ。その派手さに負けないルシェールの美貌もすごい。
「行こうか」
「はい」
声をかけると、レフが扉を開けてくれた。さっきまでの寝汚い俺のことなんか全く覚えてないかのように、レフは恭しく頭を下げる。その横を通り過ぎ、廊下に出ると二歩ほど後ろを彼がついてきた。
こっちより目線が一段高いレフの身長は、恐らく二メートルを超えている。とんでもない巨漢だけれど、この世界ではまあ異常というほどでもないのかな。
実はルシェールのほうも平均に比べて体格は良い。Domの大公閣下らしくとっても逞しいし、高身長だ。前世オジサンも真っ青ってくらいのイケメンマッチョだった。
武勲を上げたというのも実力だし、剣を持たせれば戦神かと言われるほど強いんだって。さっき着替えてる時自分でも見てみたけど、脱いだら筋肉もばっちりついてた。腹筋は六つにしっかり割れているし、鍛えてるんだろうね。金髪美少年が動けないルシェールの身体をまさぐりながらうっとりしてた理由が判るってものだ。
恐らくルシェールは、あらゆる性に関わらずとてもモテると思う。男でも女でもSubでもDomでも、Normalにだってモテまくっているだろう。だって金も権力もあって容姿まですこぶる良くて強いんだよ?存在自体がチートじゃないか。
あ、話がちょっと逸れた。180センチを超えているだろうルシェールのさらに上をいくレフの身長は、たぶんバスケとかバレーの外国人選手並ってことが言いたかったんだよ。
「レフ」
「はい」
「レフって何歳からその身長」
「……。……そう、ですね。騎士団に入った時にはこうだったかと」
この国では騎士団に入れるのは二十歳からだ。それまでは学校と見習い期間を挟まなくてはならない。一年に10センチずつ伸びたって、逆算したら学校入った時からわりと大きかったのでは?
見習い期間にこの身長じゃあ相当目立ってただろうな。整列した生徒や見習いの中で頭ひとつピョコンと出ているレフを想像して、吹き出しそうになった。
「閣下?」
「いや、なんでもない」
いけないいけない、ここからは大公閣下モードだ。会議室はもう目の前だった。執事が扉の前で目礼して待っている。中のメンバーはもう揃っているということだろう。
俺は気を引き締めて開かれた扉の向こうへと足を踏み出した。
‡
「だからこの季節、魔獣は定期的に泉の方に……」
「それを一昨年アテにして行ったら完全に空振りだっただろう!」
「それで去年は北の洞窟へ向かいましたがそのうちに遊撃部隊が魔牛の群れと遭遇し……」
「やはり広範囲に騎士を配置すべきです!街が襲われては元も子もない!」
「阿呆か!各個撃破されたら騎士団の精鋭とて全滅するわ!」
会議が始まって小一時間。
俺は欠伸が出そうになるのを堪えながら、十数人集まっている騎士団の面々の話を聞いていた。どれもこれも堂々巡りの話題なので、ここまでループした回数を数えるのも億劫になってしまった。
今回の討伐任務は魔獣の繁殖期に合わせて毎期行われているものだ。しかし魔獣の出現範囲が広すぎて、全ての地域には手が回らない。なのであたりを付けてそこへ向かい、出来るだけ魔獣を減らしながら移動していた。しかしその間にも別の場所で哀れな村が魔獣に襲われ、救援依頼が入ったりする。
そうなるとルシェールが率いる精鋭部隊が出て行きその村に向かい、魔獣を討伐して回った。しかしこれについては通報ありきで、後手に回っているため被害が大きいのが悩みだった。
ここでのみんなの希望は、魔獣の数をどうにか減らして被害も最小限に抑えたい、というもの。まあ実現不可能ではないと思うんだけど、この会議の紛糾具合だと結論にたどり着けそうにはないかな。
実はさっきから映像記録用の魔道具からギャンギャンと魔獣の叫び声が響いてて正直うるさい。各騎士団が自分達の主張の裏付けのために持ち寄った魔道具みたいだが、この会議の部屋の中で魔獣の大発生でも起こっているかのようだった。
「レフ、地図を持て」
「はっ」
静かに座っているだけだったルシェールが声を発すると、今まで散々騒いでいた騎士達がピタリと話すのを止めた。ジッとこちらを見ているので、『静粛に』とか『こちらを見ろ』とか言う必要がなくて助かる。
レフが広げてくれた地図は、今回の魔獣討伐の遠征区域のものだ。大小様々な街や村が五十近くあって街道は入り組み、また国の砦となる拠点が二つあり、大きな川が流れていて荷運びに水路を使っている。
対してこの地域の討伐に出る騎士団は十二部隊だ。しかし彼らにも管轄の防衛地域があるため拠点に半数の騎士と副団長を置いてきている。
つまり人数の半減した騎士団とその団長というチーム編成。騎士は魔獣との一対一ならほとんど負ける事はないが、魔牛など群れで動く敵が相手だとそうはいかない、というのが現状のまとめ。
「魔獣が嫌う音を発する魔道具があるだろう」
「……は、はい。屑魔石を使った玩具で……小さな村などで使っているモノです。野生の獣が人の気配を嫌がって避ける程度の」
「まずはそれの強化版を作る。狼や戦闘能力の高い魔獣には効かなくてもいい。草食系と鳥類系を追い立てられるようなものを」
ざっくりいうと強めの熊鈴。もともとの魔道具を開発したひと偉いよな。野生の草食動物ってのは子育て中だったり、肉食性とかでなければ、ヒトの気配からは遠ざかっていくものだ。
まずその開発者に早急に良い魔石を与えて、出力の強化を指示しよう。どこまで出来るかわからないけど。
「まず第一部隊、その魔道具を持ってココからココまでの二十の村に行き、一の村から順に村民に魔道具を持たせて行進させろ」
「……行進、ですか」
「村から、水路になっている川の見える手前までだ。そこまで行ったら魔道具を回収して帰らせる。次の村に移動し、指示した順に同じ事を行う。村人には報酬銀貨一枚」
「村人に報酬を!?」
地図に勝手に赤い線を引いたりマルをつけたりしてるけどいいかな。まあいいか。
勝手に声を発する野次おじさんは放っておく。国会中継でもうるさいよね、野次。大人としてのモラルが足りないよ。チラと見たら第一部隊の騎士団長は真剣な顔で頷いていたのでよしとする。
「第二部隊は、川を挟んで逆側にある東の十八の村。同じように魔道具で行進させる。川の見える手前までだ、そして報酬を渡す。途中、魔獣が近づいて来るならすぐ避難するように。村人が戦闘に巻き込まれないようにしてくれ。これで草食系の魔獣が川のあたりに集まってくるはずだ。それにつられて肉食も必ず集まってくる。川辺は狩りに最適だからな。……そこで第三部隊は川の上流にある北の砦へ。王国の訓練兵全てに砦外で訓練を行うよう要請してくれ。派手な魔法は大歓迎、なるべく剣の音や人の声がたくさん聞こえるとなお良い。その騒ぎを見てまず警戒心の強い鳥系の魔獣が大規模な戦闘と勘違いして山を離れ、川を下り始める。野生の魔獣はあの鳥の警戒行動を見て移動する習性があるという。それを使って誘導するんだ」
「……かしこまりました」
「砦には訓練後に酒を差し入れてやってくれ。次、第四部隊は川の対岸にある東の砦で同じように要請。酒を運ぶのには馬車を使って構わない。この戦闘の音を聞きつけ、また鳥の魔獣の大移動を見て、それらつられた魔獣達は興奮状態になり上流から下流への移動を始めるだろう。……それから第五部隊は川の上流から川下りの小舟で移動。各騎士団が持ち寄っているこの映像記録魔道具を持って、川幅一杯に広がり進め。記録された魔獣達の激しい戦闘の叫び声を聞いて彼らは理性を失った群れとなる」
机の上にたくさん転がっている魔道具からは、ギァピィと魔獣の叫び声が響いていた。スタンピードもかくやという声だ。耳にした興奮状態の魔獣達が理性を失うのは確実だろう。
「川辺に誘導され集まってきている魔獣をさらに下流へと追い立てるだけだ。そこで手出しはしなくていい。群れの規模を考えても絶対に戦闘にならないように。ただ魔道具で追い立てるのが仕事だ。泳げる魔獣でも上流の深さでは溺れて流されるだけだろう。無視して進め」
「はっ、大公閣下の仰せの通りに!」
「順に村からの追い立てで川岸に合流してきた魔獣達は、みな下流に向かう群れにぶつかる。何事かと認識しないまま、知能の低い物から追随していくだろう。そして大きな流れになれば、合流してくる魔獣はさらに意志を失い一つの波になる。そうなったらもう魔道具での追い立てはいらない。回収して戻れ」
始めは怪訝そうな表情だった騎士団長達が、瞬きもせずに地図を見つめている。そこに俺はまた、大きな赤いバツを描いた。
「魔獣は、下流の中州になだれ込んでくる頃にはかなりの数になっているはずだ。これは人為的なスタンピード。危険な戦い方ではあるが、こちらも戦力を集中して事にあたれるのが利点だ。森の中ではないから派手な魔法も使用可能、結界術も使えるため周囲への被害も最小限だろう。……下流の中州では、他七部隊を用いて迎撃する。こちらは水を背にして戦うので不利に思うかもしれないが、安心してほしい。各地に散っていた五部隊は役割を負え次第、魔獣の群れを追い下流へと向かう。そこで本隊と共に魔獣の群れを挟み撃ちにできる」
地図にスッとまた線を引く。上流からの戦力は五部隊で、この後ろからの奇襲で魔獣の群れもだいぶ崩れるだろうと予想した。
「……目標は全ての魔獣の殲滅、そして採取した肉や魔石は川を使い船で運ぶよう手配しよう。上手くいけばそれも換金できて騎士団の懐も潤う」
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