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一章
元老院・6
しおりを挟む――魔力や魅了耐性があるようだったら、少し慣れさせて側近にどうかな。
実はルカを毎日働かせていて、ほとんど休みがないのを魔王はとても心配していた。
交代で休める人員がいればいいのだが、魔王の側に長時間いられる者は限られる。
……というか今は魔族ではルカしかいない。出来ればもう一人くらい欲しいと思っていたところだった。
「希望がない?じゃあ好きなだけ、踏んであげるよ。ほら、仰向けになって……」
ゆっくりと足を上げた魔王が踵で軽くミハイルの肩を押す。抵抗もなく床に転がったミハイルは、青い瞳を潤ませてこちらを見上げていた。
そんなに期待に満ちた目をされると魔王はちょっと楽しくなってしまって、まずは服の上からすうっと胸の中心を撫で降ろした。
服の上からでも判る硬い腹筋に足先で触れ、そこをぐっと踏みつける。当然この程度の力では鋼のような腹筋はびくともしないのだが、腹のすぐ下、股間が苦しそうに膨らんでいた。ミハイルはうめき声ひとつ漏らさず、従順に快感を享受していた。
二度、三度と腹の上を押しているうちにミハイルはビクンと身体を震わせて絶頂してしまった。
じわあっと股間の部分に濡れた染みが広がっていく。魔王は足先でちょんとその染みの上をつついてみた。『ひぐぅっ』と濡れた声を上げてまたミハイルがイッた。
青い瞳は快楽に蕩けていたが、まだ我を失ってはいない。予想以上に頑張っているようだ。
足のうらの窪みのところに股間の膨らみを当て、ぐ、ぐ、と押し上げるようにして踏む。
股間がびしょ濡れになり空になるまで精液を吐き出させたが、その後も魔王は責めるのを止めなかった。
ひくひくと震えながら絶頂している足を開かせ、会陰からアナルに向けても足の甲で押し上げる。
ストイックに見える黒衣の下でアナルがきゅんきゅん締まるのが足の感覚でわかった。
ミハイルは射精もないままメスイキするようになっていた。しかも止まることを知らないアクメ地獄だ。逞しい身体を床の上で身悶えさせ、顔を涙と涎でぐしゃぐしゃにしながら泣き喘ぐ。
綺麗な顔がだいなしかと思いきや、意外と可愛らしい。
「ねえ、ミハイル。気持ちいい?」
「はひっ、は、はいっ、ま、まおさまがっ……わ、わたくしの名前をっ!!」
「まだ喋れるんだね。なかなか耐性があっていいね、ミハイル」
魔王が再び名前を呼ぶと、ミハイルは『ふぐうぅぅぅっ』と濡れた嬌声を上げてビクンビクンと腰を揺らした。
……今度は名前を呼ぶだけでメスイキさせる事ができる魔王になってしまった。全く嬉しくない。
「はい、おしまい。……まだ動けるかな?」
「は、はいっ、魔王様っ、ありがとうございます!!」
「うん」
流石にへたりこんでいたミハイルが、魔王に跪こうと身体を起こすが、上手く起きられずにガクガクと床に突いた腕を震わせている。
魔王はぺたぺたと玉座に戻って腰を下ろしたが、自身の濡れた足跡を見て紅い目を細めた。
「ミハイル」
「は、ハイッ、魔王様!!」
「お前のモノで床も足も汚れた。……舐めてキレイにして」
「はいっ、すぐに!」
せっせと床の足跡を舐めながら魔王を追ったミハイルは、玉座の下まで犬のように這いずった。来い、と魔王に玉座に近づくことを許され四つ這いのまま近づく。
フェラチオのように大きく口をあけて魔王の足先を含み、舐めしゃぶり、舌で丁寧に汚れを落していく。
踵までぺろぺろと舐めてミハイルの体液が全てなくなった後も、名残惜しそうに魔王の足の指を一本一本舐め尽した。
よし、と小さく言って魔王はミハイルの頭にポンと手を置いた。柔らかそうな金髪に触れてみたかったのでつい手が出てしまったのだ。
……途端、ぐらりと身体を揺らしてミハイルが玉座の階段から転げ落ちた。完全に意識を失ってしまっている。
あ、しまった。やりすぎた。直接触るのは流石にダメかー。
魔王が焦っている間に仮面の侍従達がワッと寄ってきて、ミハイルを回収していってしまった。謁見室に残されたのはルカと魔王だけだ。
「カーティスを帰していて正解でしたね」
「え、なんで?」
「その魔族の唾液まみれの足を見たら卒倒するでしょう」
「えーまさかー!……え、変態プレイ過ぎた?」
「やり過ぎではありました。ですが、まあ魅了耐性は合格でしょうね。……あの者、魔王宮に入れますか」
「うん。よろしく」
流石はルカ。見ているだけで魔王の意図を察してくれたらしい。
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