【短編まとめ】おっさん+男前+逞しい受詰め合わせ

天城

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騎士団のエースに捕縛された盗賊の頭領ですが尋問も拷問もなく囲われて溺愛されています。

二十話

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 先代から言われて、何度もルーの出かける時の護衛に立ったことがある。
 もちろん正式にばあさんから依頼されたものだから、俺は的確に敵を排除したし、ルーには不審者もそうでない者も本人が望まなければ指一本触れさせなかった。……例え、それが神殿の神官であろうとも。

『あとで、怒られないですか』

 流石に神官を伸した時はルーは真っ青になっていて、恐る恐る俺に聞いてきた。帰るぞー、と歩くのを促しながら俺は首を竦めて頭の後ろを掻いた。

『頭領は別に怒らんと思うけどなあ。……まあ、怒られたからって何だ?て話だが』
『えっ』
『俺は俺のしたいようにしかしねぇ。依頼であっても気に入らなきゃ結局好きなようにしかしねーのが俺』
『そんな……だって依頼でお金を貰っているんでしょう?』
『ハッ!だからどうした。例えば金を払ったんだからあそこのガキを殺して来いだとか、女攫ってこいだとか、そういうクソみてぇな依頼はいつでも蹴るぞ俺は』
『……でも』
『逆に、お前を助けると俺が死ぬって場面があったとする。そこで依頼を金で換算してたらそりゃあ金が見合わねえって逃げるヤツがいるだろ。……俺はそういうのが許せねぇ。守ると決めたんなら、命にかえても守り切ってみせる』

 潤んだエメラルド色の瞳は、ひたと俺を見上げていた。俺はあの時26。ルーは確か12かそこら。背丈があまりにも違い過ぎたが、ルーは意を決したように俺の腕に掴まってきた。

『だからさ、お前は安心して出歩けばいいんだよ』
『うん。……うん、ありがとう。ザザ』

 その日から、護衛の時はルーが手を繋いでくれるようになった。それだけ距離が近いと護衛もしやすい。腰に腕を回してひょいと抱き上げるだけで逃走も簡単だ。こりゃあいい、と日に何度もルーを抱き上げて運んでいたら、ばあさんに微笑ましげに見られてしまった。

 ――で。実は晴れて精通し、閨訓練に入ろうかという時期の貴族のルーが。女はいやだ、そもそも知らない相手とそんなことできない、と駄々をこねたそうだ。

 そこで白羽の矢が立ったのが、ばあさん相手以外で唯一ルーに直接触れられる俺。
 戸惑いがなかったかといわれると、まあ当然あった。でも仕方ないだろうなーという気はしていた。閨の訓練というのが絶対やらなきゃならない物なら、俺が相手しかないだろうよ。

 そうやって妙な方向に腹をくくって、ばあさんの見せる指南書を何とか読んで覚えて俺は本番を迎えた。
 







 あの時と同じように熱を受け入れているはずが、質量が全く違って『ひぐっ』と喉が勝手に音を立てる。しかもルーファスは必死な表情で俺の腰を抱き寄せ、強く抱きついてきた。ぐぐっ、と奥まで性器が抉るように入ってきて、息を詰める。

「っ、んっ……く、……ぅ、あっ」
「ザザ、……ザザっ」

 甘えるように俺を呼ぶ声だけ、あの頃と同じだ。
 少年の『ルー』の性器は俺の親指の太さくらいしかなくて、長さもそんなでもなかった。痛みがないかわりに快感もなかったが、俺が跨がって性器を受け入れて、アナルをきゅっきゅと締めてやればすぐにイッてしまった。そこからは、精液の滑りをかりて俺が腰を振り、ルーが高く喘いで射精する、その繰り返しだ。ガキ相手に何やってんだって感じだが、少女めいた容姿のルーがあんあん喘いで俺のアナルにたっぷり中出しして種付けするのは、倒錯的で堪らなかったってのもある。

 キスもルーはその時が初めてだったらしく、丁寧にやり方を教えてちゅっちゅと口を吸ってやると真似して吸い付いてきた。教えたばかりの性技を辿々しく試しているルーは可愛らしくて、ちょっといけないことをしている気分だった。

「ザザ、……ああ、もう……っ」
「ん、……ぁ、ふっ……キス、は、待っ、ルーファス、息が……っんぷ」
「貴方が……だって貴方が教えたんです……っ」

『これは指南書じゃなく、あくまで俺の好みな。……イク時は、出来ればキスしてて欲しい。ほら、べろ出せ。唇がふやけるまで、ちゅーしようぜ』
『ベッドは派手なのより、広くて質が良くて寝心地がいいのが良いな。そうしたら、セックスの後も一緒に眠れるし』
『今は最初だけどさ、頑張って腕磨けよ?未来の伴侶に呆れられないようにな』
『お前、好みのタイプは?俺はさ、まず巨乳だな。下着で寄せて上げた乳に顔埋めたくないか?これ、ロマンだろ』

 あー、悪い。全部俺のせいか。……今までのルーファスの行動のほとんどが、俺が言ったことか。
 綺麗さっぱり忘れてたとか、マジで言い出すのがこわいなこれ。

「ザザぁ……」
「オイオイ、泣くのかヤるのかどっちかにしろや」
「ヤります」
「そっちなのかよ。泣いてもいいぞ、『ルー』」
「……ザザ!!」

 ぶわっ、とエメラルド色の瞳が溶けるんじゃないかってほど涙を零したルーことルーファスは、それでも猛り狂ったガッチガチのペニスを俺に突き込んでいた。パンッ、パンッ、と肌の打ち付けられる音が絶え間なく続く。

 それに混じってルーファスの鼻をすする音が聞こえていた。俺は快感に翻弄されながらも相手の首の後ろに手を伸ばして、白銀の頭をぎゅうっと抱き締めてポンポン叩いてやった。
 
 
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