【短編まとめ】おっさん+男前+逞しい受詰め合わせ

天城

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騎士団のエースに捕縛された盗賊の頭領ですが尋問も拷問もなく囲われて溺愛されています。

十話

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 少しの違和感と疑念が生まれたのは一週間ほど経ってからだった。
 ルーファスが乳首に軟膏を塗り、ガーゼで蓋をする治療を始めてから、性交の時の乳首の感度が上がった気がする。

 こんなところ弄られはじめたのは最近だから、慣れと共に感度も上げられてしまったのかと思ったが。どうも違う気がするんだよなあ。

「今日もピンク色で素晴らしく可愛い乳首ですね、ザザ」
「……なんか変じゃねぇか?」
「いえ。とっても可愛いと思います」
「そうじゃなくてな……」

 乳輪も乳首も、もっとくすんだ暗色をしていた気がするんだわ。こんなぷるっぷるの娼婦の乳首みたいな薄紅色してなかったよな?これあきらかにお前の治療のせいだろ?そうなんだろオイ。

 謎の軟膏がどんな成分で作られているのかは知らないが、そいつは乳首に塗られるだけでなく行為の直後、腫れたアナルにも塗られていたので傷薬の効果があるのは確かなんだろう。
 それを塗ってガーゼで蓋をするのがヤバいんだ。たぶんそうだ。そうに決まってる。

 断じて俺が乳首弄りに慣らされて淫乱になったとかじゃない。そうでなければこんなに――

「では、今日もここだけでイッてみましょう」
「イクわけねぇだろ。治療みたいに簡単に言うなオイ、……っぁ、……」
「痛くないように、ゆっくり揉みますね」
「ひっ、……ぁ、あ、……ふ、あっ……」

 軟膏をべったり塗られていた乳首や乳輪、胸のあたりは湯で濡らしたタオルで丁寧に拭われ、少しすーすーする。その両方の乳首を乳輪ごと摘まみ、きゅっきゅっとやわく揉まれた。親指の腹と、人差し指の微妙な力加減で痛くない刺激をくり返す。

 ルーファスは俺の表情をじっと見つめながら、真剣な顔で乳首を弄り続ける。お前、もっと真剣になるべきことが別にあるんじゃないのか?青風騎士団のエースだろう?

「勃ってきましたね。触ってもいいですか」
「っふ、……クソ、責任取って、扱けっ」
「はい。それはもちろん、最後まで責任はとります」

 大きな手が円を描くように下から上へと、胸を揉んで乳首ももみくちゃにしてくる。いつの間にか勃起した俺のペニスはだらだらと先走りを零していた。ルーファスが片方の乳首を離して今度はペニスを包み込んでくる。腰を無意識に擦り付けそうになりながら、ねだるのを堪えて悪態をついた。

 しかしルーファスは嬉しそうに笑い、俺の性器を扱き上げてくる。空いてしまった片方の乳首には、ちゅうっと唇が吸い付いてきた。ちゅっちゅ、と吸われるリズムと指で揉まれる動きはほぼ同じ。
 俺は腰をカクカクと揺らしながら胸を反らし、いつの間にか刺激をねだるようにルーファスに乳首を差し出していた。無意識とはいえ、ルーファスも興奮したのか乳首にじゅうううっと強く吸い付いてくる。片側の乳首はカリカリと爪を立てられて強く捻られた。

「――ァ、……」

 ヒクン、と腹の奥が切なくなって身体が跳ねた。じゅわっとアナルが濡れるような錯覚のあと、入口がヒクついて熱を欲するのが判る。ルーファスは嬉々として魔道具を取り出し、唾液まみれの乳首を摘まんでそれを装着した。

 黒い下着の形をした魔道具には、実は乳首の根本を挟むためのリングがついていた。始めは使われなかったが、慣れてくると毎回コレに乳首を引っ張られて鳴かされる。ペニスに着けて射精を抑制するリングがあるのは聞いた事があったが、まさか乳首につけられるとは思っていなかった。
 しかもこのリング、柔らかな素材で出来ていてルーファスの指示で振動する。
 
「美味しそうなのでこちらも頂きます」
「ひっ、……ぜ、んぶ、はっ……やめっ……あ゛っあ゛っァッ!!」
 
 いまにも射精しそうな性器をその美麗な顔で銜え込み、頬を微妙に膨らませたり凹ませたりしてじゅるじゅると吸い上げる。それと同時にルーファスは指を俺のアナルに挿入していて、ぐりっぐりっと前立腺を捏ねられた。

 もちろん、胸につけられた魔道具はルーファスの指示通り動いている。乳首の根本がリングよってきゅうきゅう締め付けられる。

 ――あまりの快感に俺は濁った喘ぎ声を上げて身体をばたつかせた。三点同時は、許容できる範囲を超えた快感だった。しかしルーファスの腕の力は強く、逃げられない。そのまま追い上げられ、俺はぐるりと白目をむきながら射精した。



      ‡


 だるいような身体を起こして、一人きりのベッドから起き上がる。光魔法と薬湯の効果で、俺の体力は極限まで減らされたあと勝手に回復させられていた。これ毎日だぞ、ちょっとは遠慮しろルーファス。
 内心で悪態をつきながらも用意されていた湯を浴びてさっぱりすると、俺は服を着て屋敷内を歩き回りはじめた。
 適当に歩いていると仕事が見つかるので、俺はこの散策を日課にしている。
 盗賊団の頭領になってからそろそろ10年。すっかりヒトのいる環境に慣れちまって、一人きりの静けさにはもう耐えられそうにない。


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