適正異世界

sazakiri

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第98話

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そしてついにバトルロイヤル的なものが始まった。
ルールをおさらいしておこう。

おそらく、殺されるかor場外落ちで負け。
説明終了。

こんな簡単な説明だが、これ以上言うこともないのでな

「あの背中についている旗みたいなもんがグループってやつか?」
俺はアリスに聞いてみる。
「そうだよ!」
アリスが答えてくれた。

ここで皆さんの誤解を解こうと思う。
まぁ俺もついさっき気がついたんだがな

単刀直入に言おう。
戦っているのは人ではない。

おそらく、モブ的な立ち位置にいる魔物なんだろう。
まぁこんな所で賭けの対象にしてんだから、こちらに好戦的な性格ではないと見た。

しかし、改めて思うと……人間じゃなくて良かった!
マジでどうしようかと思ったよ…

人VS人だったらこっちは殺し合いを見てるんだからな…
グロ注意なんてもんじゃないぞ

まぁまとめるとこうだ。
バトルロイヤルで戦うのは人間じゃなくて魔物。
そして魔物の背中に色のついた旗がある。
これは8色あるのだろう。

「なぁアリス?」
「なんだね?」
「この戦ってるやつって…」
「うん!オークだよ!」
「さいですか…」
「あれー?なんか反応薄くない?」
「いやっ…そんなことないぞ」
「そーお?」
「おう」
いやこれに関しては態度に出てしまっていた。
だって予想通りにもほどがあったんだもん…

オークなんてモブの代表格だぞ?
ゲームとかでは定番だ。
それが…現実の異世界にも存在するとは…
まぁ現実かはまだ分からないんですけど

てかこれあれか?
あーゆうゲーム作った人ってこの世界に来たことがあるのでは?
それで名前を思い付いたっていう説もこれじゃ否定できないまである。

「トウマ!」
「なんだ?」
「見て!私のブルー軍がレッド軍を薙ぎ倒してる!」
「どれどれ……うわぁ」
「がんばれー!」

人間じゃなければ良いなんて話じゃなかったらしい。
結論。魔物でもグロいもんはグロい。

まぁこんな世界に来たんだから、いずれは体験することは確定してたからな

ちなみにさっきアリスが言っていたことだが…
アリスはブルー軍に賭け、俺はグリーン軍に賭けている。
ブルー軍は戦闘狂みたいな感じだな
引く姿勢が見えん…

反対に俺の賭けているグリーン軍はまだ目立った行動は取っていない。
これは魔物の中でも戦略的なタイプなのでは?
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