適正異世界

sazakiri

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第65話

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「部屋はとれたんだけど…」
とれたんだけど…っていうのは何かある感じだな。
てか行き先に問題おきすぎだろ…

「で?」
「二つ部屋がとれたんですけど…」
「あぁ…部屋が足りないと?」
「まぁそれもあるんだけど…」

他にもなにかあるのか?
まぁ部屋が足りないっていうのは予想できた。

こーゆうイベントの定番みたいなものだからな。
しかし…実際に起きるもんなのか

「みんなに相談なんだけど…」
「なんだ?」
なにやら相談とやらがおるらしい。

「古い部屋と新しい部屋どっちがいい?」

なんという単純な質問だろうか。

これで古い方を選んだやつは何かの趣味持ちだ。

だってあれだぞ?
古い方と新しい方って…
確かにあれだ。
建造物の話なら分かるぞ?

風情がある古きものor近代的な新しい建物

うん。これならまだ質問の意味が分かる。

しかし今回のはどうだ?
もう答えは二つに一つだろ…

ここはホテルだぜ?
つまり泊まるってことだ。

古い寝床より新しい方がいいに決まってるじゃないか

そんな当たり前のことを聞いてくるやつがいるとは…

ん?待てよ…

これは桜川なりの優しさなのでは?
今までの感謝的な感じで選択権をくれたのではないか?
まぁまだ3日ぐらいしかたってねぇけど
そうだとしたら筋が通っている。

しかしな…これには疑問がある。

ハッキリ言おう!こいつにそんな心があるわけない!

もうこれしかないだろ…疑問なんて

いきなり選ばしてくれるなんてことあるか?
こいつ絶対レディーファースト精神だろ…

もはやこの質問で見定めている説もある。

要はおれがこいつらに譲るかって話だな。
まぁ今後に関わることなのかもしれないが…

俺にはどうでもいいことだ。
第一こいつらの好感度上げても意味がねぇだろ…

「選べってことか?」
まぁ脳内計算的なことが終わって確認する。
一応だ。見当違いかもしれんからな
こいつにはあり得ること怖いところだ

「そうよ」
まさかのそのままの意味だった。
じゃあ本当に選ばせてくれるのか?

「俺から選んで良いの?」
「だってルナちゃんは私と同じ部屋だから」
「そうか」
まぁそうだよな…
ルナがいくら小さいからと言って一緒に寝るのは…
まぁないな…
言っとくが、これは俺がロリコンとかではないぞ?

「じゃあ新しい方で」
まぁ無難な選択をする。
当たり前だろ。こんなもの必然の選択と言える。

「じゃあこれ鍵ね」
「あざす」
「じゃあ私たち行くから!行こう!ルナちゃん!」
「おいまて」
おかしいだろ…
新しい部屋の方とられて文句もなしに行くだと?
こいつが?あり得ないだろ…

「なにかあるだろ?」
「なにが…?」
「新しい部屋とやら」
「ないわよ」
「じゃあなんで古い方取るんだよ」
「風情があるから」
「ホテルに?」
「そう!最近古いもの好きなのよねぇ」
「へぇ…」
「うん」
話が終わる。
一つ分かったことがある。
絶対なにかがある。

「チユキさん?なにかあるんですか?」
ルナが桜川に聞く。

「いや…その」
「なんだよ?」
「部屋は交換しないわよ?」
「分かってるって」
まじでなんなの?
そんなに問題があるのか?
ベッドがないとか…

「でるらしいの…」
「でる?」
「ポルターガイストってやつよ」
「は?」
「ポルターガイスト」
「いや聞こえた上で言ってんだよ」

まじかよ…ここって心霊スポットあったの?
しかも今から俺が止まる部屋がっていう凶運だ。
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