適正異世界

sazakiri

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第4話

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「起きてくださーい」
「ねぇ起きてくだいよー」
「あーこれは死んでますねぇ」
「いやー残念です」
ん?なにやら声が聞こえる。
おれは死んだはずじゃ?

すると声の主は俺の衣類などを漁りだす。
「金目のものはなしですかぁ」と残念そうな声がでる。
まぁそりゃそうだ。こっちは直行で異世界だからな。

「よし」と決心した声でこう言った
「燃やしますかー」
えぇ?まだ声かけられて30秒ぐらいしか経ってないんですけど!?

ガバッッ 俺はすぐさま飛び起きた
「わッ」と声の主も驚く仕草をみせた。
「生きてたんですね」と声の主は聞いてきた。
「あぁ」と適当な返事を俺は返す。
しかし生きているのはいいが視界がぼやける。
「視界が見えにくいな」と言ってみると
「あーそれはですねー」と知っている口調で主は話し出す。
「ここの森はモラルっていう所なんですよ」と言う

確かに視界はぼやけているが、うっすら緑を感じる
「だが、なぜ森に入ると視界が見えにくくなるんだ?」と聞いてみる。すると、
「ここはですねー」と喋りだす主。
「この森の木は少しなんですが、酸性の空気をだしてるんでふよー」と答える

え?俺はあまり科学は得意な方じゃないため、危険以外の何者でもないと認識する。
「それって大丈夫なの?」と急いで聞く。
「少しなんで大丈夫ですよー」と答える
「でも長居するのは危ないので私なんかはこのゴーグルをつけてます!」と得意気に話す
「他に人はいるのか?」
「ここに住んでる人はいないと思います」
「なぜだ?空気が原因か?」
「そうですねー」
「そうなのか」と不安げな声を俺はだす。
「だってここ通称ですね。死の森ですから!」と笑いながら主は話す。

なんで笑えるんだ。こっちはもうパニック森から出たい気分だ。

まて、そもそもなんでこいつはここにいるんだ?
自ら死の森の存在を言ってきているのに…
いや確かに笑っていたから大丈夫なのか?
「なんでここにいるんだ?」と俺は聞いてみることにした。
「それはですねー」と喋り始める。
「この森にある果実を取りに来たからです!」と答える

あーこれはあれですね。バラとかと同じタイプだ
危険な植物ほど綺麗なものがとれる系

ウッ そろそろ目が痛くなってきたな。
「大丈夫ですか!?」と主が聞いてくる。
「少しヤバイかもしれない」と曖昧な返事をする。
「これをのんでください。」と主が差し出してくる。

何が入ってるかは心配だが今は飲むしかない。

ゴクリッ 
「目が見えるぞ」と俺は声を漏らした。
「それはよかったです。」と笑顔で返事をする。

それはそれとして、目がもとに戻ったお陰で声の主の姿が見える。髪は白髪で現実世界でいう所の美少女に当たるのだろう。
しかしな。と引っ掛かるてんもある。
それは出会いという名の記憶だが、俺は30秒で燃やされそうになっている。まぁ異世界だしな。と自分に言い聞かせる。
「どうしました?」と主が聞いてくる。
「いや、なにも」と返事を返す

さてここから何をしようか。
よく考えたらなにしたらいいの?異世界だぞここ
「良かったらなんだが、俺もついていっていいか?」と聞く

やることもないし、何か知れるかもしれないからついていくのが懸命だろう。こーゆうのはついっていったらイベントが発生するのがお決まりパターンってもんよ。
「良いですけど、危険ですよ?」と主が答える
「かまわない」と返事をする。

「じゃあ行きましょーか!」
「おー」とやる気のない掛け声をした。
「ところであなた名前はなんですか?」と言う
確かに名乗ってなかったな。
「俺の名前は透真だ」と答える。
「トーマさんですね!よろしくお願いします!」
「逆にそっちは?」と聞いてみる。
「私の名前はセツナです!」と答える
「よろしくな」と言い前を向く
「ところでなんですけど?」とセツナが口を開いた。
「なんだ?」
「もしかして私の体とか狙ってませんよね?」と言う。
なにを言ってるのこいつ?
この死の森って聞かされてこっちはヒビってるのに体だとぉ?
「狙ってるわけねぇだろ」と即答する。
「そうですよね」とセツナが答える。
だが、なぜか少し怒ってるように見えるのは俺だけ?
「さぁ!気を取り戻して出発です!」と元気よく掛け声をだす。

ここからが冒険のスタートってことでいいんだよな?
死なないと良いけど。
そもそもなぜ俺は生きているんだ?
まぁ気にしてる暇はないな。
「トーマさん!早く行きますよー!」とセツナが呼んでいる
「あぁ」と答え、後を追う。
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