56 / 59
1章 学園
56話 鍛錬
しおりを挟む
「今日はみんなありがとう。全員で協力できたからこそオークの軍団を全滅させることが出来た。でも大元を潰さない限り俺らが常に危機にさらされているのは変わりない。だから先に勇者である天上先輩と協力したいって思ってるんだけど、どう思う?」
「私は賛成だよ!天上先輩が勇者なら早めに連携はしておきたいし、もし街に行くようなことになるなら天上先輩はいないとダメだからね」
俺らの意見はほとんど一致している。ただ1人だけ言っていることが違う。
「ふむ、海翔よ。妾達だけでも十分ではないか?勇者である天上も必要なのは承知している。しかし天上と連携をするのであれば天上をこの中に入れるのか?」
厨二病。そんな言葉が当てはまるような言葉遣いの彼女の名前は小合天良。
「確かに小合の言った通りだね。でも天上先輩には道場の方にいて欲しい。俺らで校門の方は何とかなるけど、裏門の方は戦力が整ってないと思う。もしかすると天上先輩がいるからギリギリ保ってられるのかもしれない。だから天上先輩には裏門を守って欲しい。これでいいかな?」
「確かにその通りだ。ならば勇者は要らんのではないのか?勇者がいなくとも妾達で十分戦える。海翔もいるし、今日の戦いを経て妾達も進化した」
「うん、その通りだね。でも相手の戦力がまだ把握しきれてないから、戦うならこちらの最高戦力で戦いたい。そうなった時に勇者は絶対に必要になる」
俺がそう真摯に説得をする。料理部の人達は全員が自分の頭を使って考えて、話し合うことが出来る。疑問があったら聞いてくれるし、間違っていたら注意もしてくれる。だから小合も話せば分かってくれると信じてる。
「…………うむ、その通りだ。海翔の策で行こう」
「ありがとう。分かってくれて。なら誰か天上先輩に話してくれない?俺から話すと怪しまれそうだからね」
そう話すと数人の女子が会話から外れていった
「今は……10時くらいか。何しようか」
普通に暇だった。レベル上げしに行ってもいいが、始めるならご飯を食べてからの午後がいい。天上先輩にアポ取るのも時間がかかるだろうし。
『……ならばそれぞれのスキルの練習時間を当てればいいのではないですか?スキルを得れば直ぐにそれに適応した動きになりますが、その動きに慣れない限り違和感がつきまとい、結果として本来の動きが発揮できません』
『それはいいね。確かにゲームでもそうだしね』
「今からご飯の時間までは自主練の時間にしようと思う。それぞれのスキルの練習をしてその動きになれて欲しい。分からないことがあれば相談に乗るから遠慮なく行って欲しい」
そして上の風呂場となっていた多目的室の大理石を破壊して、上でも練習できるようにする。
茶道室でもかなりの大きさなので、多目的室も含めれば全員が暴れても問題ないくらいの大きさはある。
「魔法を使う組は茶道室で。武器を使う子は多目的室でやろう。多目的室に行くから、未来は茶道室で魔法を教えてくれ」
「分かった!」
俺らは移動する。武器を使うのは俺、桜、ダブル小合、三浦、宿木の6人。
「とりあえず組手をやって自分の実力を確認しようか。桜は宿木と、小合の2人で。三浦は俺とだな」
「ん、武器は真剣?」
「ああ、そうだったね。真剣でいいよ。俺がシールドを使うから攻撃を受けても大丈夫だよ。でも先にシールドが割れた方の負けね」
俺らは部屋を3等分にして俺は三浦と向き合った。三浦は俺から受けとったガントレットを使っている。かなり粗悪な物だがないよりはマシだろう。
「俺は剣を使うがいいか?」
「勿論!」
威勢のいい奴だ。なんて思わない。彼女はそれに見合った実力があるし、スキルも中では十全に使いこなせているから、レベル差はあるが実力は周りよりも飛び抜けていると思っている。
「それじゃあ、始めっ!」
俺の合図とともにほかの二箇所で戦いが始まる。桜VS宿木では、宿木が気配を消して暗殺者のように動き、桜の不意を突こうとするが、桜が巧みに動き死角を突かせないように立ち回る。双子の戦いは杖VS槍と似たり寄ったりの戦い方だが、リーチの長い槍の方に分があるようで天良の方が有利に立ち回っている。しかし結城も押されているだけでなく、時々反撃して甲種逆転のチャンスを伺っている。
そして俺らは他の場所みたいなバチバチな戦いではなく、膠着していた。俺も三浦も攻めあぐねていた。相手がかなりの実力者であるせいで攻撃出来る隙が見当たらないのだ。
「こうして膠着してるだけじゃ練習にならないな」
俺が先に動く。俺は相手に向けて一直線に進み、そのまま相手に向けて剣を振るう。しかしその剣は何に当たることもせずに空ぶった
これは空ぶったんじゃない。これは………
刹那、俺を猛烈な殺意が襲った。俺は感覚に身を任せて体をよじる。俺の目に映ったのは俺の心臓をえぐるような貫手だった。
「あー!惜しかった!」
殺意に見合わない元気な声。俺はそれに恐れを抱くどころか、逆に興奮した。別にドMな変態じゃないぞ?ただ自分より圧倒的な強者と戦える。
俺は1度距離を取っていつの間にか出ていた汗をクリーンで綺麗にする。この魔法便利すぎだろ。
「じゃあ、今度は私から行くよ?」
そう言って三浦は走ってくる。彼女からしたら全速力なのだろうが、ステータス差がある俺にはそこまで早くは見えなかった。
三浦は拳を突き出す。俺はそれを剣の柄で受け止める。受け止められたことを悟ると三浦は素早く拳を引っ込めて、その勢いを使って回し蹴りを放つ。俺は手で受け止める。俺が受止めた足を足場にして受け止められてない方の足で俺にカカトを落とす。流石にやばいと思い、それを躱すが、その時に足を離してしまう。
「いいね、いいね。楽しいよ!」
「ああ、俺も楽しいよ」
俺は剣で、三浦は体をぶつけ合い語り合った。俺ら(戦闘狂)しか分からないような独自の戦い方で。
「はぁ、はぁ、はあぁぁ。超疲れた」
「あはは、私もだよ」
俺らはまさかの訓練だけでかなり疲弊してしまい地面に倒れ込んでいる。汗はクリーンでどうにかできるが、疲れは癒すことは出来ない。体力に関係すれば直せるのにな。
「ん、おつかれ。三浦先輩もフツーに強かった」
「あはは、私の家は武道一家だからね。家のしきたりで必ず1つは武術を習わないといけないんだ」
「そりゃ大変なしきたりだな」
「そうでも無いよ。やってて楽しかったし。こうして役に立ってるからね」
「ああ、そうだな。それじゃ少し休憩したら今度は個人練を───」
「海翔君、2人が戦ってるうちにもう12時よ。今は茜たちがご飯を作ってくれてるわ」
俺がギョッとして時計を見ると、本当に12時で、それよりも針が半周多く回っていた。
「マジかぁ。なら飯食ってからだな」
「海翔先輩!また戦ってくれますか……?」
「そんな不安げに聞いての来なくてもまた戦うよ。三浦と戦えて俺も楽しかったしね」
「舞って呼んでください!私と対等に張り合える人は久しぶりです!」
キラキラした目で俺の事を見てくる。三浦、いや舞のキラキラした目が俺に向いてる理由が分からんのだが。
『……舞は中学生の頃に全国大会で優勝しています。その時に自分と対等に張り合える相手がいないことを悟って、空手の大会から離れたそうです。しかしマスターが自分と対等以上に戦える相手で気持ちが暴走しているようです』
『普通ならなんて傲慢なんだろうって返すところなんだけど、あの実力を見せつけられるとなぁ』
俺と舞のステータスはかなりかけ離れてるし、スキルもそうだ。しかし舞は全てを見切って俺に攻撃をしてくる。
そして剣を拳で逸らすところが1番すごい。技術も凄いが、胆力が凄い。拳を受けるならともかく触っただけで切れる剣を逸らすなんて俺なら怖くて出来ないな。
「ああ、わかったよ舞。また戦おうな」
「はい!海翔先輩!」
俺らの間に謎のきずなが生まれた瞬間だった
俺らは昼飯ができたと未来が知らせに来たので、俺らは下に移動する。
「かいにぃ、どれだけ暴れてたの?ここまでドタドタと足音が聞こえてきたよ?」
「すまん。舞と一緒にはしゃぎすぎた」
「舞……か」
「ん?どうした?」
「ううん。なんでもないよ!早くご飯食べに行こう!」
「ああ、そうだな」
「私は賛成だよ!天上先輩が勇者なら早めに連携はしておきたいし、もし街に行くようなことになるなら天上先輩はいないとダメだからね」
俺らの意見はほとんど一致している。ただ1人だけ言っていることが違う。
「ふむ、海翔よ。妾達だけでも十分ではないか?勇者である天上も必要なのは承知している。しかし天上と連携をするのであれば天上をこの中に入れるのか?」
厨二病。そんな言葉が当てはまるような言葉遣いの彼女の名前は小合天良。
「確かに小合の言った通りだね。でも天上先輩には道場の方にいて欲しい。俺らで校門の方は何とかなるけど、裏門の方は戦力が整ってないと思う。もしかすると天上先輩がいるからギリギリ保ってられるのかもしれない。だから天上先輩には裏門を守って欲しい。これでいいかな?」
「確かにその通りだ。ならば勇者は要らんのではないのか?勇者がいなくとも妾達で十分戦える。海翔もいるし、今日の戦いを経て妾達も進化した」
「うん、その通りだね。でも相手の戦力がまだ把握しきれてないから、戦うならこちらの最高戦力で戦いたい。そうなった時に勇者は絶対に必要になる」
俺がそう真摯に説得をする。料理部の人達は全員が自分の頭を使って考えて、話し合うことが出来る。疑問があったら聞いてくれるし、間違っていたら注意もしてくれる。だから小合も話せば分かってくれると信じてる。
「…………うむ、その通りだ。海翔の策で行こう」
「ありがとう。分かってくれて。なら誰か天上先輩に話してくれない?俺から話すと怪しまれそうだからね」
そう話すと数人の女子が会話から外れていった
「今は……10時くらいか。何しようか」
普通に暇だった。レベル上げしに行ってもいいが、始めるならご飯を食べてからの午後がいい。天上先輩にアポ取るのも時間がかかるだろうし。
『……ならばそれぞれのスキルの練習時間を当てればいいのではないですか?スキルを得れば直ぐにそれに適応した動きになりますが、その動きに慣れない限り違和感がつきまとい、結果として本来の動きが発揮できません』
『それはいいね。確かにゲームでもそうだしね』
「今からご飯の時間までは自主練の時間にしようと思う。それぞれのスキルの練習をしてその動きになれて欲しい。分からないことがあれば相談に乗るから遠慮なく行って欲しい」
そして上の風呂場となっていた多目的室の大理石を破壊して、上でも練習できるようにする。
茶道室でもかなりの大きさなので、多目的室も含めれば全員が暴れても問題ないくらいの大きさはある。
「魔法を使う組は茶道室で。武器を使う子は多目的室でやろう。多目的室に行くから、未来は茶道室で魔法を教えてくれ」
「分かった!」
俺らは移動する。武器を使うのは俺、桜、ダブル小合、三浦、宿木の6人。
「とりあえず組手をやって自分の実力を確認しようか。桜は宿木と、小合の2人で。三浦は俺とだな」
「ん、武器は真剣?」
「ああ、そうだったね。真剣でいいよ。俺がシールドを使うから攻撃を受けても大丈夫だよ。でも先にシールドが割れた方の負けね」
俺らは部屋を3等分にして俺は三浦と向き合った。三浦は俺から受けとったガントレットを使っている。かなり粗悪な物だがないよりはマシだろう。
「俺は剣を使うがいいか?」
「勿論!」
威勢のいい奴だ。なんて思わない。彼女はそれに見合った実力があるし、スキルも中では十全に使いこなせているから、レベル差はあるが実力は周りよりも飛び抜けていると思っている。
「それじゃあ、始めっ!」
俺の合図とともにほかの二箇所で戦いが始まる。桜VS宿木では、宿木が気配を消して暗殺者のように動き、桜の不意を突こうとするが、桜が巧みに動き死角を突かせないように立ち回る。双子の戦いは杖VS槍と似たり寄ったりの戦い方だが、リーチの長い槍の方に分があるようで天良の方が有利に立ち回っている。しかし結城も押されているだけでなく、時々反撃して甲種逆転のチャンスを伺っている。
そして俺らは他の場所みたいなバチバチな戦いではなく、膠着していた。俺も三浦も攻めあぐねていた。相手がかなりの実力者であるせいで攻撃出来る隙が見当たらないのだ。
「こうして膠着してるだけじゃ練習にならないな」
俺が先に動く。俺は相手に向けて一直線に進み、そのまま相手に向けて剣を振るう。しかしその剣は何に当たることもせずに空ぶった
これは空ぶったんじゃない。これは………
刹那、俺を猛烈な殺意が襲った。俺は感覚に身を任せて体をよじる。俺の目に映ったのは俺の心臓をえぐるような貫手だった。
「あー!惜しかった!」
殺意に見合わない元気な声。俺はそれに恐れを抱くどころか、逆に興奮した。別にドMな変態じゃないぞ?ただ自分より圧倒的な強者と戦える。
俺は1度距離を取っていつの間にか出ていた汗をクリーンで綺麗にする。この魔法便利すぎだろ。
「じゃあ、今度は私から行くよ?」
そう言って三浦は走ってくる。彼女からしたら全速力なのだろうが、ステータス差がある俺にはそこまで早くは見えなかった。
三浦は拳を突き出す。俺はそれを剣の柄で受け止める。受け止められたことを悟ると三浦は素早く拳を引っ込めて、その勢いを使って回し蹴りを放つ。俺は手で受け止める。俺が受止めた足を足場にして受け止められてない方の足で俺にカカトを落とす。流石にやばいと思い、それを躱すが、その時に足を離してしまう。
「いいね、いいね。楽しいよ!」
「ああ、俺も楽しいよ」
俺は剣で、三浦は体をぶつけ合い語り合った。俺ら(戦闘狂)しか分からないような独自の戦い方で。
「はぁ、はぁ、はあぁぁ。超疲れた」
「あはは、私もだよ」
俺らはまさかの訓練だけでかなり疲弊してしまい地面に倒れ込んでいる。汗はクリーンでどうにかできるが、疲れは癒すことは出来ない。体力に関係すれば直せるのにな。
「ん、おつかれ。三浦先輩もフツーに強かった」
「あはは、私の家は武道一家だからね。家のしきたりで必ず1つは武術を習わないといけないんだ」
「そりゃ大変なしきたりだな」
「そうでも無いよ。やってて楽しかったし。こうして役に立ってるからね」
「ああ、そうだな。それじゃ少し休憩したら今度は個人練を───」
「海翔君、2人が戦ってるうちにもう12時よ。今は茜たちがご飯を作ってくれてるわ」
俺がギョッとして時計を見ると、本当に12時で、それよりも針が半周多く回っていた。
「マジかぁ。なら飯食ってからだな」
「海翔先輩!また戦ってくれますか……?」
「そんな不安げに聞いての来なくてもまた戦うよ。三浦と戦えて俺も楽しかったしね」
「舞って呼んでください!私と対等に張り合える人は久しぶりです!」
キラキラした目で俺の事を見てくる。三浦、いや舞のキラキラした目が俺に向いてる理由が分からんのだが。
『……舞は中学生の頃に全国大会で優勝しています。その時に自分と対等に張り合える相手がいないことを悟って、空手の大会から離れたそうです。しかしマスターが自分と対等以上に戦える相手で気持ちが暴走しているようです』
『普通ならなんて傲慢なんだろうって返すところなんだけど、あの実力を見せつけられるとなぁ』
俺と舞のステータスはかなりかけ離れてるし、スキルもそうだ。しかし舞は全てを見切って俺に攻撃をしてくる。
そして剣を拳で逸らすところが1番すごい。技術も凄いが、胆力が凄い。拳を受けるならともかく触っただけで切れる剣を逸らすなんて俺なら怖くて出来ないな。
「ああ、わかったよ舞。また戦おうな」
「はい!海翔先輩!」
俺らの間に謎のきずなが生まれた瞬間だった
俺らは昼飯ができたと未来が知らせに来たので、俺らは下に移動する。
「かいにぃ、どれだけ暴れてたの?ここまでドタドタと足音が聞こえてきたよ?」
「すまん。舞と一緒にはしゃぎすぎた」
「舞……か」
「ん?どうした?」
「ううん。なんでもないよ!早くご飯食べに行こう!」
「ああ、そうだな」
0
お気に入りに追加
137
あなたにおすすめの小説
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
俺は善人にはなれない
気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
食うために軍人になりました。
KBT
ファンタジー
ヴァランタイン帝国の片田舎ダウスター領に最下階位の平民の次男として生まれたリクト。
しかし、両親は悩んだ。次男であるリクトには成人しても継ぐ土地がない。
このままではこの子の未来は暗いものになってしまうだろう。
そう思った両親は幼少の頃よりリクトにを鍛え上げる事にした。
父は家の蔵にあったボロボロの指南書を元に剣術を、母は露店に売っていた怪しげな魔導書を元に魔法を教えた。
それから10年の時が経ち、リクトは成人となる15歳を迎えた。
両親の危惧した通り、継ぐ土地のないリクトは食い扶持を稼ぐために、地元の領軍に入隊試験を受けると、両親譲りの剣術と魔法のおかげで最下階級の二等兵として無事に入隊する事ができた。
軍と言っても、のどかな田舎の軍。
リクトは退役するまで地元でのんびり過ごそうと考えていたが、入隊2日目の朝に隣領との戦争が勃発してしまう。
おまけに上官から剣の腕を妬まれて、単独任務を任されてしまった。
その任務の最中、リクトは平民に対する貴族の専横を目の当たりにする。
生まれながらの体制に甘える貴族社会に嫌気が差したリクトは軍人として出世して貴族の専横に対抗する力を得ようと立身出世の道を歩むのだった。
剣と魔法のファンタジー世界で軍人という異色作品をお楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる