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1章 学園
18話 準備
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俺が出ていく前、30分前に1度した話だが、再確認と新しい情報の共有という意味で話し合う。
「まず今俺たちが戦っているオークはここから離れた山にあるオークの軍団のオークだ。数は恐らく3000くらい。その中の500は非戦闘員だから実質2500だな。でもそのトップにオークキング、その下にはオーククイーン、オークジェネラル、その下にはオークメイジ、オークリーダー、オークプリーストがいて、さらに下に普通のオークがいる」
俺の話を真剣に聞いている。オークが3000と聞いて白い顔をしている子ばかりだが、そう悲観的になることではない。
「だからといってオークキングまで倒す必要は無い。俺らの目標はここから離れて街に行って貴族とか領主の庇護を求めること。そのためには勇者である天上先輩がいることが必須だ」
「でも肝心な天上先輩が死んでいる可能性はないのかしら?」
「それもそうだが、天上先輩の安否はステータスにあるフレンド機能みたいなのがあるだろ?そこにこの学園内で現在生きている人でステータスを持っている人が書いてある」
そして俺が下にスクロールすると天上結衣の名前が表示されていた。
その他にも色んな人の名前も表示されていて、その中には俺が最も憎む……という程でもないが、俺の高校生活を台無しにした最低なやつの名前もある。
そしてみんなは自分の友達の名前があったり、なかったりで一喜一憂している。
「別に名前が無いから死んでいる訳でないよ。ただレベルを上げてないだけかもしれない。まだ1時間も経ってないからレベルを上げてない子がいても不自然じゃない。
それじゃあ、今度は誰がどこにいるかの確認をしようか」
俺は最大までレベルを上げたマップを可視化させる。
突然の地図に驚いているみんな。その中には当然未来も含まれていて。
「これもスキルの効果だ。今は全員が攻撃系のスキルに極振りしてるが、いずれはこういうサポートなスキルも取得してもらうぞ?」
そして俺は要注意という意味を含めて雪谷を見ると、それに気づいた雪谷は当然だといった様子だ。
これなら安心できるな。てか、雪谷丸くなったな。
「これはこの学校の地図だ。この赤い点がオークで青い点は人だ」
こうして目に見える形で表示すると、ある程度の人数が固まっている場所があるな。体育館、女子寮、男子寮、そして地下と道場の5箇所だな。それ以外にもまばらな点がある。
そして食堂にはオークが大量に集まっていて、捕まった人がそこに連れていかれているようだ。そして女が多く、男は皆無だった。
「このマップの利点はステータスを持ってなくても表示されること。だから人の確認をしよう」
そして全員で片っ端から青い点をタップして、名前の表示をする。
女子寮には当然女子しかいないが、男子寮に何故か女子が数人紛れている。体育館と地下には男女がちょうどよく居て、道場では男子の方が多めだな。女子も少数だがいて、その中には天上先輩がいる。
そして食堂にはステータスを持ってない子が多かった。
「全員の表情から察するに、食堂の子達を助けたいのだと思うけど、その前にやることがある。ここはそんなに人の受け入れが出来ない。理由は簡単で食料が足りないから。てか、食料はいくらあっても足りないしな」
「てことは他所の受け入れ先を探すということか」
「そういうことだ。だから女子寮、体育館、地下にいる友人に受け入れ可能か聞いてくれ。多分だが体育館と地下は可能だろうがな」
理由は簡単で非常食が大量にあるから。その量は屋上の比じゃない。なんせ全校生徒を1週間賄える量あるのだ。それが体育館と地下の両方にあるんだ。
そして予想通り体育館と地下は受け入れ可能。女子寮は食料の提供を条件にして来た。
寮には専用の食堂があることにはあるのだが、校内の食料の比じゃない。
「分かった。なら、オーク達と全面戦争をするか。この際に全員にレベルを上げてもらう。俺と未来の魔法で補助をかけるから安心して戦ってくれ」
俺がそういうが、やはり不安らしい。さっきあんなに怖い思いをしたのだから当然だろう
俺は魔法でマインドケアを使う。そして俺は【補助魔法】を創造するが、いまいち使い勝手が悪い。なので、【プロテクト】【シールド】【アタック】を創造する。この4つを未来にコピーする。
【プロテクト】は単純に防御力、魔防力を上げる、【シールド】はシールドを作る。レベルが1だと1000ダメージまで吸収できて、限界を超えると壊れる。【アタック】は攻撃力、魔攻力を上げる。
「信用は一朝一夕で得られるものだと思ってないが、頼む。信じてくれ」
俺は頭を下げる。
「私からもお願い!私も絶対にみんなを守るから!」
未来も頭を下げた。辞めさせようかと思ったが、この場合は俺の言葉よりも仲のいい未来の言葉の方が説得力があると思ったからやめさせなかった。
「そんなこと言われなくても中川のことは信用してるわよ。私たちのことを助けてくれたんだから。でも元を返せば悪いのは私なんだけどね」
「雪谷、話の蒸し返しはなしだ。それで全員参加でいいか?」
俺が聞くと全員の頭が縦に振られている。
「分かった。もしレベルの上がった子がいるなら、その分のSPをステータス強化に全て回してくれ」
レベル2になったから2ポイントしか貰えないだろうが、それだけでも十分変わる。ゲームだと特化型が強いのに、異世界だと全体の方が扱いやすい。
ゲームと現実が違うのは当然なのに、こういうところで差を感じるとは思わなかった。
そしてレベルが上がった子はいなかった。オーク1匹程度じゃレベルは上がらないみたいだ
成長率増加を持ってる俺たちでも5匹倒してレベルが1上がる程度なんだ。それを持ってない他の子はもっと時間がかかるだろうな。
てか、さっき成長率増加を上げておけばよかった………。目先の利益に走るのは良くないってあれだけ教わったのにもったいないな。
『……マスター、成長率増加を限界まで上げるSPならありますよ』
『まじですか?ナギサ様ぁ!ありがとう!本当にありがと!』
『……成長率増加のワンランク上の成長率倍加も取得しますか?』
『ああ、お願いするよ。ていうか経験値増加系は俺が何か言わない限りたまる度に限界まで上げといて』
『……了解しました。ですが下から順に成長率増加、成長率倍加、成長率累乗化の3段階しかありません』
『……………成長率累乗化って化け物過ぎない?』
『……はい、私が即興で思いつきました。なので強奪、コピーと同じようにコピーは禁止だそうです。経験値増加までならいいそうです』
『即興か。かなりやばいね。ナギサも創造できるの?』
『……いえ、創造はスキルではなくマスターの特性みたいな物です。言い換えればユニークスキルとでも言いましょうか。なのでナギサはアイデアを与えられるだけです』
『納得したわ。それで頼みがあるんだけど、今度はさっき話した各場所に散らばっているグループの動きを監視して欲しいんだ。それで動きがあれば随時教えて欲しい。流石に時と場合は選んで欲しいけど、それが俺たちに有害ならできる限り早く教えて欲しい』
『……言われなくともやってますよ?なんならオークの動きまで監視してますよ?マスターの並列思考のおかげで、私もいろいろやることができて便利です。今はオークの武器を鉄に戻してます。リペアを使えばサビもない綺麗な剣に戻るので、本当に便利です』
なんか俺よりもナギサの方が得してる気がするんだが……。
まぁ、いいや。
「それで、これから班で分けようと思う。適当にA班とB班で。A班は横山、長浜、小林、雪谷、森崎、宿木、俺。残りはB班。基本的、戦闘の時はこの班を意識するようにな」
俺が質問はないかと尋ねるも、質問がある人はなしで、このパーティーで行動することが決まった。
「なら、これから移動するが、道中にいたオークはバーティーで狩るように意識してくれ。雪谷はレベルを上げて武器系スキルを取ろうな」
「ええ……分かってるわ」
俺はさっき使ったせいで血まみれになった武器にリペアを使って新品にする。武器の度合いによっても戦いやすさは変わるだろう。
「レベルが上がったら絶対にステータス強化を取得するようにな。そしてパーティーとして全員で登録してあるから、敵の取り合いはするなよ」
そして俺たちは茶道室をでる。
「まず今俺たちが戦っているオークはここから離れた山にあるオークの軍団のオークだ。数は恐らく3000くらい。その中の500は非戦闘員だから実質2500だな。でもそのトップにオークキング、その下にはオーククイーン、オークジェネラル、その下にはオークメイジ、オークリーダー、オークプリーストがいて、さらに下に普通のオークがいる」
俺の話を真剣に聞いている。オークが3000と聞いて白い顔をしている子ばかりだが、そう悲観的になることではない。
「だからといってオークキングまで倒す必要は無い。俺らの目標はここから離れて街に行って貴族とか領主の庇護を求めること。そのためには勇者である天上先輩がいることが必須だ」
「でも肝心な天上先輩が死んでいる可能性はないのかしら?」
「それもそうだが、天上先輩の安否はステータスにあるフレンド機能みたいなのがあるだろ?そこにこの学園内で現在生きている人でステータスを持っている人が書いてある」
そして俺が下にスクロールすると天上結衣の名前が表示されていた。
その他にも色んな人の名前も表示されていて、その中には俺が最も憎む……という程でもないが、俺の高校生活を台無しにした最低なやつの名前もある。
そしてみんなは自分の友達の名前があったり、なかったりで一喜一憂している。
「別に名前が無いから死んでいる訳でないよ。ただレベルを上げてないだけかもしれない。まだ1時間も経ってないからレベルを上げてない子がいても不自然じゃない。
それじゃあ、今度は誰がどこにいるかの確認をしようか」
俺は最大までレベルを上げたマップを可視化させる。
突然の地図に驚いているみんな。その中には当然未来も含まれていて。
「これもスキルの効果だ。今は全員が攻撃系のスキルに極振りしてるが、いずれはこういうサポートなスキルも取得してもらうぞ?」
そして俺は要注意という意味を含めて雪谷を見ると、それに気づいた雪谷は当然だといった様子だ。
これなら安心できるな。てか、雪谷丸くなったな。
「これはこの学校の地図だ。この赤い点がオークで青い点は人だ」
こうして目に見える形で表示すると、ある程度の人数が固まっている場所があるな。体育館、女子寮、男子寮、そして地下と道場の5箇所だな。それ以外にもまばらな点がある。
そして食堂にはオークが大量に集まっていて、捕まった人がそこに連れていかれているようだ。そして女が多く、男は皆無だった。
「このマップの利点はステータスを持ってなくても表示されること。だから人の確認をしよう」
そして全員で片っ端から青い点をタップして、名前の表示をする。
女子寮には当然女子しかいないが、男子寮に何故か女子が数人紛れている。体育館と地下には男女がちょうどよく居て、道場では男子の方が多めだな。女子も少数だがいて、その中には天上先輩がいる。
そして食堂にはステータスを持ってない子が多かった。
「全員の表情から察するに、食堂の子達を助けたいのだと思うけど、その前にやることがある。ここはそんなに人の受け入れが出来ない。理由は簡単で食料が足りないから。てか、食料はいくらあっても足りないしな」
「てことは他所の受け入れ先を探すということか」
「そういうことだ。だから女子寮、体育館、地下にいる友人に受け入れ可能か聞いてくれ。多分だが体育館と地下は可能だろうがな」
理由は簡単で非常食が大量にあるから。その量は屋上の比じゃない。なんせ全校生徒を1週間賄える量あるのだ。それが体育館と地下の両方にあるんだ。
そして予想通り体育館と地下は受け入れ可能。女子寮は食料の提供を条件にして来た。
寮には専用の食堂があることにはあるのだが、校内の食料の比じゃない。
「分かった。なら、オーク達と全面戦争をするか。この際に全員にレベルを上げてもらう。俺と未来の魔法で補助をかけるから安心して戦ってくれ」
俺がそういうが、やはり不安らしい。さっきあんなに怖い思いをしたのだから当然だろう
俺は魔法でマインドケアを使う。そして俺は【補助魔法】を創造するが、いまいち使い勝手が悪い。なので、【プロテクト】【シールド】【アタック】を創造する。この4つを未来にコピーする。
【プロテクト】は単純に防御力、魔防力を上げる、【シールド】はシールドを作る。レベルが1だと1000ダメージまで吸収できて、限界を超えると壊れる。【アタック】は攻撃力、魔攻力を上げる。
「信用は一朝一夕で得られるものだと思ってないが、頼む。信じてくれ」
俺は頭を下げる。
「私からもお願い!私も絶対にみんなを守るから!」
未来も頭を下げた。辞めさせようかと思ったが、この場合は俺の言葉よりも仲のいい未来の言葉の方が説得力があると思ったからやめさせなかった。
「そんなこと言われなくても中川のことは信用してるわよ。私たちのことを助けてくれたんだから。でも元を返せば悪いのは私なんだけどね」
「雪谷、話の蒸し返しはなしだ。それで全員参加でいいか?」
俺が聞くと全員の頭が縦に振られている。
「分かった。もしレベルの上がった子がいるなら、その分のSPをステータス強化に全て回してくれ」
レベル2になったから2ポイントしか貰えないだろうが、それだけでも十分変わる。ゲームだと特化型が強いのに、異世界だと全体の方が扱いやすい。
ゲームと現実が違うのは当然なのに、こういうところで差を感じるとは思わなかった。
そしてレベルが上がった子はいなかった。オーク1匹程度じゃレベルは上がらないみたいだ
成長率増加を持ってる俺たちでも5匹倒してレベルが1上がる程度なんだ。それを持ってない他の子はもっと時間がかかるだろうな。
てか、さっき成長率増加を上げておけばよかった………。目先の利益に走るのは良くないってあれだけ教わったのにもったいないな。
『……マスター、成長率増加を限界まで上げるSPならありますよ』
『まじですか?ナギサ様ぁ!ありがとう!本当にありがと!』
『……成長率増加のワンランク上の成長率倍加も取得しますか?』
『ああ、お願いするよ。ていうか経験値増加系は俺が何か言わない限りたまる度に限界まで上げといて』
『……了解しました。ですが下から順に成長率増加、成長率倍加、成長率累乗化の3段階しかありません』
『……………成長率累乗化って化け物過ぎない?』
『……はい、私が即興で思いつきました。なので強奪、コピーと同じようにコピーは禁止だそうです。経験値増加までならいいそうです』
『即興か。かなりやばいね。ナギサも創造できるの?』
『……いえ、創造はスキルではなくマスターの特性みたいな物です。言い換えればユニークスキルとでも言いましょうか。なのでナギサはアイデアを与えられるだけです』
『納得したわ。それで頼みがあるんだけど、今度はさっき話した各場所に散らばっているグループの動きを監視して欲しいんだ。それで動きがあれば随時教えて欲しい。流石に時と場合は選んで欲しいけど、それが俺たちに有害ならできる限り早く教えて欲しい』
『……言われなくともやってますよ?なんならオークの動きまで監視してますよ?マスターの並列思考のおかげで、私もいろいろやることができて便利です。今はオークの武器を鉄に戻してます。リペアを使えばサビもない綺麗な剣に戻るので、本当に便利です』
なんか俺よりもナギサの方が得してる気がするんだが……。
まぁ、いいや。
「それで、これから班で分けようと思う。適当にA班とB班で。A班は横山、長浜、小林、雪谷、森崎、宿木、俺。残りはB班。基本的、戦闘の時はこの班を意識するようにな」
俺が質問はないかと尋ねるも、質問がある人はなしで、このパーティーで行動することが決まった。
「なら、これから移動するが、道中にいたオークはバーティーで狩るように意識してくれ。雪谷はレベルを上げて武器系スキルを取ろうな」
「ええ……分かってるわ」
俺はさっき使ったせいで血まみれになった武器にリペアを使って新品にする。武器の度合いによっても戦いやすさは変わるだろう。
「レベルが上がったら絶対にステータス強化を取得するようにな。そしてパーティーとして全員で登録してあるから、敵の取り合いはするなよ」
そして俺たちは茶道室をでる。
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