50 / 56
第五十一話……敵母艦を発見せり!
しおりを挟む
――ワープ航法。
亜空間次元跳躍航法ともいう。
速度における光の壁を破る、物質瞬間転送システム、又はその手段。
例えば物質の移動速度が光の壁を超えるとき、全ての物質の構成情報は無に帰する。
物質構成が最小単位の原子となり、光の速度を超えたはいいが、物質そのものの構成が維持できなくなるのだ。
……つまりは宇宙船や乗員生命の死である。
しかし近世になって、移動後に瞬時で物質の組成データを復元できるシステムをつくることに成功。
つまりは光の壁を超えるときだけ、宇宙船等の物質は原子の海に帰するが、移動後には元のデータをもとに組成復元を為せるのがこのワープ航法の仕組みであった。
ただ、このワープ航法を為せる機関や演算機械は、サイズが小さいものが未だ開発できず、サイズが駆逐艦未満の小型戦闘艦においては搭載不能であった。
よって、小型の戦闘艦がワープするには、より大型のワープ航法を可能とする母艦に搭載される必要があった。
又、このワープ航法が可能なのは、ダークマターなどの物質が少ない宇宙空間だけであり、惑星などが存在する星系内部においては不可能だった。
よって、安定的にワープするには、取捨選択的に物質の少ない宙域が選好されたため、星系外部からワープしてくる宇宙船があれば、容易にワープアウトしてくる宙域が予想しやすかった。
……よって、クリシュナは敵がワープアウトしやすい宙域を念入りに捜索していたのだった。
☆★☆★☆
『敵影確認、大型です。いえ超大型です! 質量計測不能!』
『モニターに拡大投影! 規模は全長20km以上です!』
「大きい! ……なんだこれは?」
クリシュナの戦術コンピューターがアラームを鳴らし、ブルーが敵の巨大さに感嘆の溜息をつく。
……だがしかし、敵の宇宙大型母艦を捕捉に成功した。
いや、大きさからいうに敵機動要塞というべき規模だった。
「総員戦闘配置、第一種防御システム展開!」
「ステレス防御スクリーン出力最大! 電磁障壁展開!」
現在のクリシュナには、惑星アルファで発掘された汎用ロボットである【コンポジット】たちが多数乗員として乗り込んでくれていた。
彼等はクリシュナの各砲塔や機関、索敵システムなどに配置。
クリシュナの能力を最大限に発揮されるよう、各種任務に励んでくれていたのだった。
「艦首主砲斉射用意! 砲塔主砲射撃準備!」
「用意良し!」
「発射!」
クリシュナの艦首と各砲塔が明るく光り、虹のような光の束が敵機動要塞に直撃した。
敵機動要塞は高エネルギー反応により大爆発、さらに爆風でフラりと巨体が動く。
「やったか!?」
「……いえ、ダメージは敵外殻のみの模様です!」
クリシュナの一斉砲撃は、敵の防御スクリーンを貫くものの、敵の主要なシステムにはダメージを与えていないようであった。
「敵砲撃至近!」
「機関全速、回避!」
すぐさま敵の反撃があり、クリシュナは全速で回避を試み、その八割を成功裏に収める。
敵機動要塞との間には、未だ数十光秒の距離があった。
この距離を維持できればクリシュナの防御システムは有効であったが、それは逆に敵に有効なダメージを与えられないことも意味していた。
……このまま近づき、距離を詰めるか?
否、危険だ。
ここは違う手で行こう。
「敵艦載機、発進してきます!」
「メインモニターに映せ!」
「了解!」
敵機動要塞は艦載機射出口を開放、無尽蔵ともいえる数の艦載機を射出してきた。
クリシュナの戦術レーダー用モニターには数百機の敵機が映る。
雲霞の如き敵艦載機は、クリシュナめがけて一斉に牙をむいてきた。
「対空射撃開始! VLS起動、全力で迎撃しろ!」
「了解!」
今回、クリシュナの各防御銃座には、汎用ロボットの【コンポジット】達が備えていた。
よって、クリシュナの戦術コンピューターの防空負担は、以前よりかなり軽くなっており、その多くの能力を迎撃ミサイルの誘導に費やすことが出来た。
「左回頭一杯! 取り舵!」
「右舷の防御銃座、射撃開始!」
クリシュナは左に回頭、右舷に配列されたレーザー機銃が一斉に火を噴く。
さらに甲板からはVLSが炎を上げ、多数の対空ミサイルを打ち上げた。
その防衛網の中に、高速で襲来してきたマーダの戦闘機は、火にいる虫の如く爆散していった。
「敵第二波、迎撃成功!」
「敵第三波、来ます!」
「……うむ」
返事をしたは良いが、これでは防戦一方だ。
クリシュナの弾薬やエネルギーにも限りがある。
敵との彼我の大きさや質量から考えて、じり貧になるのはクリシュナの方だと考えても間違いはないだろうと思われた。
「よし、私は艦載機で出る。艦長代理はブルーに任す!」
「えっ!?」
ブルーの驚く声を後ろに、私は艦載機の格納庫めがけて疾走していた。
敵が艦載機を射出している間は、敵機動要塞は砲撃してこないだろう。
……その間に愛機である亜空間戦闘機【サンダーボルト】で、一気に強襲してやろうという考えだった。
なにより私は生粋の戦闘機乗りだ。
人間たちとは違い、敵機を叩き落とすためのみに生まれてきた生命体だったのだ。
よって、敵が艦載機を展開してくる構図は、私にとって決して悪いものではなかった。
亜空間次元跳躍航法ともいう。
速度における光の壁を破る、物質瞬間転送システム、又はその手段。
例えば物質の移動速度が光の壁を超えるとき、全ての物質の構成情報は無に帰する。
物質構成が最小単位の原子となり、光の速度を超えたはいいが、物質そのものの構成が維持できなくなるのだ。
……つまりは宇宙船や乗員生命の死である。
しかし近世になって、移動後に瞬時で物質の組成データを復元できるシステムをつくることに成功。
つまりは光の壁を超えるときだけ、宇宙船等の物質は原子の海に帰するが、移動後には元のデータをもとに組成復元を為せるのがこのワープ航法の仕組みであった。
ただ、このワープ航法を為せる機関や演算機械は、サイズが小さいものが未だ開発できず、サイズが駆逐艦未満の小型戦闘艦においては搭載不能であった。
よって、小型の戦闘艦がワープするには、より大型のワープ航法を可能とする母艦に搭載される必要があった。
又、このワープ航法が可能なのは、ダークマターなどの物質が少ない宇宙空間だけであり、惑星などが存在する星系内部においては不可能だった。
よって、安定的にワープするには、取捨選択的に物質の少ない宙域が選好されたため、星系外部からワープしてくる宇宙船があれば、容易にワープアウトしてくる宙域が予想しやすかった。
……よって、クリシュナは敵がワープアウトしやすい宙域を念入りに捜索していたのだった。
☆★☆★☆
『敵影確認、大型です。いえ超大型です! 質量計測不能!』
『モニターに拡大投影! 規模は全長20km以上です!』
「大きい! ……なんだこれは?」
クリシュナの戦術コンピューターがアラームを鳴らし、ブルーが敵の巨大さに感嘆の溜息をつく。
……だがしかし、敵の宇宙大型母艦を捕捉に成功した。
いや、大きさからいうに敵機動要塞というべき規模だった。
「総員戦闘配置、第一種防御システム展開!」
「ステレス防御スクリーン出力最大! 電磁障壁展開!」
現在のクリシュナには、惑星アルファで発掘された汎用ロボットである【コンポジット】たちが多数乗員として乗り込んでくれていた。
彼等はクリシュナの各砲塔や機関、索敵システムなどに配置。
クリシュナの能力を最大限に発揮されるよう、各種任務に励んでくれていたのだった。
「艦首主砲斉射用意! 砲塔主砲射撃準備!」
「用意良し!」
「発射!」
クリシュナの艦首と各砲塔が明るく光り、虹のような光の束が敵機動要塞に直撃した。
敵機動要塞は高エネルギー反応により大爆発、さらに爆風でフラりと巨体が動く。
「やったか!?」
「……いえ、ダメージは敵外殻のみの模様です!」
クリシュナの一斉砲撃は、敵の防御スクリーンを貫くものの、敵の主要なシステムにはダメージを与えていないようであった。
「敵砲撃至近!」
「機関全速、回避!」
すぐさま敵の反撃があり、クリシュナは全速で回避を試み、その八割を成功裏に収める。
敵機動要塞との間には、未だ数十光秒の距離があった。
この距離を維持できればクリシュナの防御システムは有効であったが、それは逆に敵に有効なダメージを与えられないことも意味していた。
……このまま近づき、距離を詰めるか?
否、危険だ。
ここは違う手で行こう。
「敵艦載機、発進してきます!」
「メインモニターに映せ!」
「了解!」
敵機動要塞は艦載機射出口を開放、無尽蔵ともいえる数の艦載機を射出してきた。
クリシュナの戦術レーダー用モニターには数百機の敵機が映る。
雲霞の如き敵艦載機は、クリシュナめがけて一斉に牙をむいてきた。
「対空射撃開始! VLS起動、全力で迎撃しろ!」
「了解!」
今回、クリシュナの各防御銃座には、汎用ロボットの【コンポジット】達が備えていた。
よって、クリシュナの戦術コンピューターの防空負担は、以前よりかなり軽くなっており、その多くの能力を迎撃ミサイルの誘導に費やすことが出来た。
「左回頭一杯! 取り舵!」
「右舷の防御銃座、射撃開始!」
クリシュナは左に回頭、右舷に配列されたレーザー機銃が一斉に火を噴く。
さらに甲板からはVLSが炎を上げ、多数の対空ミサイルを打ち上げた。
その防衛網の中に、高速で襲来してきたマーダの戦闘機は、火にいる虫の如く爆散していった。
「敵第二波、迎撃成功!」
「敵第三波、来ます!」
「……うむ」
返事をしたは良いが、これでは防戦一方だ。
クリシュナの弾薬やエネルギーにも限りがある。
敵との彼我の大きさや質量から考えて、じり貧になるのはクリシュナの方だと考えても間違いはないだろうと思われた。
「よし、私は艦載機で出る。艦長代理はブルーに任す!」
「えっ!?」
ブルーの驚く声を後ろに、私は艦載機の格納庫めがけて疾走していた。
敵が艦載機を射出している間は、敵機動要塞は砲撃してこないだろう。
……その間に愛機である亜空間戦闘機【サンダーボルト】で、一気に強襲してやろうという考えだった。
なにより私は生粋の戦闘機乗りだ。
人間たちとは違い、敵機を叩き落とすためのみに生まれてきた生命体だったのだ。
よって、敵が艦載機を展開してくる構図は、私にとって決して悪いものではなかった。
0
お気に入りに追加
82
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
「メジャー・インフラトン」序章1/ 7(太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!)
あおっち
SF
脈々と続く宇宙の無数の文明。その中でより高度に発展した高高度文明があった。その文明の流通、移動を支え光速を超えて遥か彼方の銀河や銀河内を瞬時に移動できるジャンプ技術。それを可能にしたジャンプ血清。
その血清は生体(人間)へのダメージをコントロールする血清、ワクチンなのだ。そのジャンプ血清をめぐり遥か大昔、大銀河戦争が起こり多くの高高度文明が滅びた。
その生き残りの文明が新たに見つけた地、ネイジェア星域。私達、天の川銀河の反対の宙域だった。そこで再び高高度文明が栄えたが、再びジャンプ血清供給に陰りが。天の川銀河レベルで再び紛争が勃発しかけていた。
そして紛争の火種は地球へ。
その地球では強大な軍事組織、中華帝国連邦、通称「AXIS」とそれに対抗する為、日本を中心とした加盟国軍組織「シーラス」が対峙していたのだ。
近未来の地球と太古から続くネイジェア星域皇国との交流、天然ジャンプ血清保持者の椎葉清らが居る日本と、高高度文明異星人(シーラス皇国)の末裔、マズル家のポーランド家族を描いたSF大河小説「メジャー・インフラトン」の前章譚、7部作。
第1部「太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!」。
ジャンプ血清は保持者の傷ついた体を異例のスピードで回復させた。また血清のオリジナル保持者(ゼロ・スターター)は、独自の能力を飛躍的に引き上げる事が出来たのだ。
第2次大戦時、無敵兵士と言われた舩坂弘氏をモデルに御舩大(ミフネヒロシ)の無敵ふりと、近代世界のジャンプ血清保持者、椎葉きよし(通称:お子ちゃまきよし)の現在と過去。
ジャンプ血清の力、そして人類の未来をかけた壮大な戦いが、いま、始まる――。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
本格的な戦闘シーンもあり、面白い場面も増えます。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる